ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- マリオネットの円舞曲
- 日時: 2011/01/06 10:08
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
クリックthanks!!
初めましての方もそうで無い方もこんにちは、こんばんは、おはようございます。涼原夏目です。
掛け持ち第四作目辺りになっていまいました。はい。
ちなみに今回は本当に「ダーク」な感じになると思います。
更新のペースとか凄いバラバラだと思いますが、温かい目で見守ってくださると幸いです。
ちなみに題名の読み方は「まりおねっとのわるつ」です。
お客様
ポアロン様 愛鬼茱萸様 白狐様 蜜蜂様 アキラ様
- Re: マリオネットの円舞曲 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/04 16:25
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
序章
真夜中に月光が差し込めば それは彼らからのお誘いさ。
心に何かがあるならば 裸足のままで走っておいで。
紅色テントを見つけたならば 永遠の一夜がやって来る。
「さぁさぁおいで、其処の君」
「楽しい一夜を過ごそうよ」
「何もかもを忘れてさ」
「「「狂う程に楽しくなるよ」」」
花がくるりと舞い上がる きっと誰かも舞い上がる
剣がすっと飛んで行く きっと誰かも飛んで行く
空中ブランコくるりくる きっと誰かもくるりくる
見ている内に忘れるよ この世の全て、何もかも。
醜い人のしがらみなんか 見ていられないほどに。
さぁさぁサーカスメインイベント
紐解かれる禁忌の芸術 全てを魅了する円舞曲
糸切れるように終わっても 円舞曲は廻り続ける。
さすれば君は 忘れるだろう
……さぁさぁおいで 真夜中に。
たった一言を頭に入れて
「紅色マリオネット」
……ってね。
- Re: マリオネットの円舞曲 ( No.5 )
- 日時: 2011/01/04 16:45
- 名前: 愛鬼茱萸 (ID: CsDex7TB)
はじめまして!!題名に魅かれてきた愛鬼茱萸(あきぐみ)という者です!!
すごく面白そうですね!更新頑張ってください☆
- Re: マリオネットの円舞曲 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/05 00:40
- 名前: 白狐 ◆3t05sh..yw (ID: cA.2PgLu)
どーーも!!はわっ夏目さんの新小説ですかー。あ、夜分にすいません。
さっそく、お気に入りに入れさせてもらいます!!
更新頑張ってくださいー&お休みなさいー
- Re: マリオネットの円舞曲 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/05 14:47
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
愛鬼茱萸様
初めまして♪
題名に惹かれて下さいましたか! ……光栄です♪
更新頑張らせていただきます!
白狐様
どもども〜vv 新小説と言うか掛け持ち?です(笑
お気に入り入れてくださったんですか!? ありがとうございます(汗汗
更新頑張らせていただきます♪
- Re: マリオネットの円舞曲 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/05 15:19
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
第一章「紅色アイズ」
「ハイネーっ!」
目に余るほど眩しい太陽が沈みかけ、オレンジ色の空を作り上げている頃。目に余るほどうるさい声が彼ことハイネの名前を呼んだ。
ハイネと呼ばれた少年の風貌は首の上辺りまである黒髪に深い青色の瞳……尤もそれは右目のみで、左目には何故か包帯が巻いてある。
そして彼が後ろを振り向けば、無邪気をそのまま具現化したような笑顔が彼の目に映る。
ハイネはむすっとした表情を見せながら、面倒くさそうに口を開く。
「何用?」
「何用って酷いな! 態々このリネットが呼びに来てやったんだぞ?」
少年口調で喋る彼女ことリネットは両手を腰に当て、むすっとした表情でハイネを見上げる。
ハイネはそんな様子のリネットに全くと言って良い程反応を変えず(ついでに無愛想な表情も変えず)、溜息を着いた。
ひゅう、と二月の寒々とした風が彼の黒髪を揺らして頬を掠める。
「……あぁ、そう」
「何でそんなに反応が薄いんだよ! 『座長』がハイネの事呼んでたんだからな」
「! ……またぁ?」
ハイネはようやく無表情を崩し、あからさまに“嫌”と言う事が伺えるかのような表情をした。
どうやら『座長』はハイネにとってかなり嫌な人物らしい。少なくとも表情を変貌させるほどに。
そしてそれを察したリネットはおかしそうにニヤリと笑ってからハイネの右肩をポン、と叩いて「頑張れよ〜!」と言って、風の様に走り去った。
……面倒だな、『座長』に呼ばれるとは……。
一人残されたハイネははぁ、と溜息を着きながらリネットの走って行った方向を見つめる。
其処には不気味なほどに大きく、禍々しい程に紅いテントが張ってあった。
ハイネは再度溜息を着き、左目に巻いてある包帯を弄りながらテントの中へと足を進めた。