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—聴こえない雨の詩——vs東軍【参照100突破w】
日時: 2011/02/12 15:24
名前: しずく (ID: sluLeqWs)

この名前では初めまして! しずく と申しますw
知ってる方は数少ないと思いますが 元・佐久間 ですw

注意事項をよく読んでから本編をお楽しみください。


 〓‡注意事項‡〓

・この物語は実際の軍の階級、戦争の流れ、戦闘器具などを参考にし、ストーリー、キャラクター、その他詳しい設定などはオリジナルです。
・この物語には傷、流血表現、死者 が多々含まれています。苦手な方はご控えください。

・物語のご感想、アドバイスを頂けると作者は飛んで喜びます! 
・しかし、中傷、過激なエロコメ などはなるべくご遠慮ください。

 その他の常識はなるべくわきまえてくださるとうれしいです;
 ですが、私も時々常識離れしてしまう事もあるのでその時はどうぞご注意ください;
 そして管理人はよく記事を修正します。アレ?って思う時もあると思いますが・・ どうぞ一回一回お確かめくだs((

友情と感動を目指して書いていきますが——
やはり少々表現が追いつかない時もあります。
その時はどうぞ優しい目で見守ってやってください;
そしてどうかアドバイスを((

これから 宜しくお願いします!


どうぞ 
ごゆっくり——・・

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Re: —聴こえない雨の詩——vs東軍 ( No.16 )
日時: 2011/02/10 20:32
名前: しずく (ID: sluLeqWs)

第二章
[東軍]


さて、皆さん。
色々東軍について出してみましたが・・
個人的に東軍は昔のエピソードを今につながせようと思っております。
なので、今回は東軍第一部隊副隊長ローラと隊長のザミエルとの出会いをご覧にさせます。
少し長くなりますが・・ ザミエルが武器をとった理由(わけ)とローラがザミエルに対して感心をもった理由(わけ)は・・??
2本に分けてお楽しみください。
〜〜〜〜〜〜〜


「残念だが・・ 君たちには戦ってもらう。拒否権はない。」
その当時、ローラが住んでいた環境ではまだ10歳にも満たない子どもでさえ戦場に送りだされる。
普通の子供は泣き叫び、それでムチを打たれ・・ 酷い者は死んでいくケースもある・・。
しかし、その中でたった一人だけ泣き叫ぶこともわめくこともなく、ただその現状を静かに見つめる者がいた。
それがまだ幼いローラ・ジェイムスだ。
彼は7歳という年で軍に送り込まれ、それなのに同年齢の者とは才能が優れていた。それは大人でさえ目を疑うほどで、戦闘力、判断力など・・ 共に素晴らしかった。

喧嘩をすれば5分もたたない内にローラの圧勝。
実戦に出せば、時には大人にもまざり戦った。

そんなある日、彼の前に一人の男性が現れた。
「すまない、ボク。聞きたいことがあるんだが・・」
まだ軍に入ったばかりなのだろう。少しどこか環境に慣れていないようだった。その男性は20歳くらいだ・・ そうローラは予想した。

「何。お兄さん。」
感情のこもっていない、しかし棒読みとも言えない声でローラは答えた。
「あぁ、すまない・・。ローラ・ジェイムスという子を知らないかね?」
ローラはこの瞬間、思考回路を素早く回転させた。
今は自分の正体を隠すべきか? いや。この男がどんな要件かもわからない・・ おそらく・・

ローラが出した結論は——
「僕がそうですが、何か?」

「あぁ。君だったか! 失礼した・・。では単刀直入に言うが・・」
くるか・・? ローラは素早く戦闘態勢に入った。
「おぉ。勘がいい! そう、君に決闘を申し込む。」
最後の言葉が言い終わる直前にローラは男の足をはらった。
しかし、それはあえなくかわされた。
ローラにとって先手をかわされたのは初めてだった。
それが焦りにつながったのか連続技を出してみるもあえなくかわされる・・。
しかしローラがやりにくいのも無理はないかもしれない。男の方が何もしかけてこないのだ。全てローラが技を出すのを待ち、それをかわす。その繰り返しだった。
イラダチさえ感じたローラはとうとう男に問った。
「何故しかけてこない!何故何もしない!! 何故・・ 何故!!」

数秒その場が静かになった。
ただローラのはぁはぁという荒い息が聞こえるだけだ。

刹那。男が動いた——。
ローラはくるか?!と思い再び体制を整えた。

しかし、男はローラに背を向けて歩き出した。
「?! ま、待てッ! まだ勝負は・・」
とっさにローラは男を呼びとめた。

すると、男は立ち止り振り向き発した。

「自分は何故戦うのか。考えたことがあるか?」

それだけ言うと男は再び前を向き歩き出した。

ローラは意味が分からず、ただ日が暮れるまでその場に立ちつくしていた。

Re: —聴こえない雨の詩——vs東軍 ( No.17 )
日時: 2011/02/10 22:16
名前: 夕凪旋風 ◆PQzQy5g.72 (ID: aOQVtgWR)

この時間帯ではこんばんわです、ね。はい。
夕凪旋風という名前ではピンとこないかもしれませぬが、神凪和乃ときたら何か心当たりとかありませんかねー?
人違いだったら本当に申し訳ない><
ただ元佐久間sで、しかもブログにコメしてくれた時の名前がしずくsだったわけで……。
逆に言えば、それだけの種で確信にまで至らねぇだろ、と言う話なのですが;

はい、それで。
ぶっちゃけ戦争ものって何か惹かれますよね←
とはいえ、僕の場合は友情なんて欠片もないというものなのですがww
ちなみに家で飼ってる猫の名もシャロンなんですよw
どうでもいい話サーセンoyz
それでは、更新頑張って下さいな。

Re: —聴こえない雨の詩——vs東軍 ( No.18 )
日時: 2011/02/11 22:10
名前: しずく (ID: sluLeqWs)

夕凪旋風様>
うゎあああ!!!
神ですか・・?!wwww
会えてうれしいですぅう><

はい!!! その佐久間でございます!!ww
ブログの方で雫なのですが、こっちではしずくです;紛らわしくてすみません><
ぃえいえ; 素晴らしい直感ですよw((((

はいwwww
戦争ものは素晴らしいです(((
www まぁ人間の欲望のままに〜((ハ。
ぇ?! シャロンちゃんですかッ!
聞いたことあるようなないような・・・(((
運命ですね((

ありがとうございます!!!!

Re: —聴こえない雨の詩——vs東軍 ( No.19 )
日時: 2011/02/12 15:24
名前: しずく (ID: sluLeqWs)

返信少ない癖に参照100いったよwオイwww

Re: —聴こえない雨の詩——vs東軍【参照100突破w】 ( No.20 )
日時: 2011/02/23 18:15
名前: しずく (ID: Au2wVmYz)

第二章
[東軍]


「意味分かんねぇ!!!!!!!」
ローラは叫んだ。
それは、ローラからはらしくもない感情がしっかりとこもった大きな声だった。
周りにいた者の目は一瞬でローラにいった。

しかし、すぐ目をそらす者もいたし、チラチラとローラを見る者もいた。
いつもならそんな者達、いないのと同然。そう考えるローラだったが、今回は情に動いたか
「こっちを見るな!うっとおしい!!!」
と、またらしくもない声をあげた。
勿論周りの者はそれ以来ローラを見なかった。

ローラははぁと小さい溜息を付き、地面に転がった石をただ理由もなくく見つめながら考えた。

あの男は何なんだ?
何が言いたいんだ?
何故俺と戦った?

分からないことばかりだ——

ローラは
今見張り中だったが、考えすぎて眠い・・
見張り中に寝るなどという行為。ローラからしては考えられなかった。
が、何故か今だけは自分を許してしまった。
ローラ以外はほとんど眠りこけてしまい、寝息がよく聞こえる。
ローラもその中に入った。
そして、眠ってみれば無愛想のカケラもない幼い少年の顔のローラは、人に眠っているところを絶対見せないのだったが・・
そんな事。どうでもよかった。
ただ、眠たい。それだけの理由だった。


「——ラ!!!」
「ローラ!!!!!!!!!!!!!!」
ローラは誰かに名前を呼ばれてはっと目が覚めた。
ここはどこか。自分は何をしていたのか。誰が名前を呼んだか・・
一瞬でローラはそれらを理解した。
「すみません。起こして下り感謝します。これからこの様な行為はいたしません。」
ローラは凛とした声で言った。
ここは基地の門前。自分は見張り中に寝てしまった。この男は子供の見張り番。
「あぁ・・。気をつけろよ。」
そう言われローラはペコッと頭を下げた。

「あぁ・・ それよりローラ。あっちの方が面白い事になってるぞ? 行って来ればどうだ」
見張り番の男は人だかりの方を指差した。
別に行かなくてもよかったが、ローラは一応従う事にした。

ローラは少し足をひきずって人だかりの方に歩いていった。

そして、人だかりの中に体を押しこんで人だかりの中心を除いた。
ローラは驚いた。 その視線の先に昨日の男がいたからだ。
何やらもめているらしい・・
詳しい事を知りたくなってローラはとっさに隣にいた自分より小さい少年に尋ねた。
「今の状況は?」
少年はえっと声をあげたが、震える声で答えた。
「ザミエルさんがブルグ様の食事をつまみ食いしたんだ・・。だから、ブルグ様怒っちゃって・・ 決闘だ!って・・」
・・
おそらくあの男の方がザミエルだな。ブルグ・・ 誰だソイツ・・
ローラはブルグの事は一瞬頭をよぎっただけで、あまり気にとめていなかった。
「ありがとう。」
感情のこもっていない声でローラは少年に言った。
はい・・と小さく少年は言ったが、ローラはそれを横切って人だかりの中心に出た。
人の目は一気にローラに向いた。
それをローラは無視して、言葉を発した。
「この軍の規約を忘れたか。軍内での戦闘は控える事。そうあったはずだが?」
その言葉にブルグがつっかかった。
「アぁ?? 何言ってんだガキィ! 別に上からのおとがめはねぇんだ。どうしようが勝手だろうが!」
ブルグは唾を吐きながら強い口調で言った。
はぁとローラはため息をつき、右足を砂にサラっとはらって、その右足を思いっきりブルグの腹に押し込んだ。
グゥッ!!!とブルグはうなり、地面に倒れた。
それをザミエルは静かに見ていたが、突然。ローラの前に歩いて来てこう言った。
「私は昨日何と言った? 君はその言葉の意味を考えたか?」
ローラははっと言い返した。
「黙れ! 昨日のお前の言葉は意味が分からん!何故戦う?戦いたいからだ!違うか!!」
ローラはザミエルを睨んだ。

「・・ 君には大切なものがないのか?」
「大切なものなど・・ 等の昔に捨てている!」
いきおいあまってローラは言い返した。
が、ローラはん?と思いうつむいた。
俺の大切なもの・・?
何だそれ・・
そんなもの・・・ そんなもの・・
「おか・・ さん・・。おとうさん・・・ ミミ・・?」
ローラはふいに家族の名前を発した。
それを聞いたザミエルはポンっとローラの頭をなでた。
「君には・・ 守りたい・・大切な人がいるだろう?」
ローラはその言葉に対して応答せず、ただ震えながら立ちつくしていた。
「君は・・ ただ闘士だけを持ち、自分の為だけに戦っているのか?
誰かの為に戦ったことはないのか?」
ローラは考えた。
ミミ・・ 妹の為に喧嘩した事はある。
友達の為に戦った事もある・・。
しかし、今は?
今は・・・ 俺は一人で・・
「君は一人ではない。」
ザミエルが言った時、はっとローラは顔をあげた。
「周りを見なさい。君には仲間という存在がいるだろう?」
そうザミエルが言い終わった時、ローラはブワッと涙があふれた。
「うぅうう・・・ 俺は・・俺はひと・・りで・・ 誰も信じちゃ・・ 今更・・」
ローラは腕で顔をぬぐいながらボソボソと言った。

「ならば、私が一緒に居よう。それでいいだろう?」
え・・ とローラはザミエルの顔を見た。
「私が、君を一人にはしない!」
「お・・・ 俺は・・」
ローラは震えながら言った。
「俺は・・ 貴方に一生仕えます・・ ずっと貴方の下で・・!!」
ローラは言い終わるとザミエルに抱きついた。
ザミエルは少しとまどったが、ローラの頭を微笑ましい顔で撫でてあげた。

その手がとても大きく優しい事を、ローラは感じた。


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