ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 自爆スイッチ。
- 日時: 2011/02/23 21:51
- 名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)
「おい…次はだれが ス イ ッ チ を押す?」
「もう嫌よ!押すたびに 人 が 死 んでくのよ!?」
「俺も、今の状況じゃ誰も 押 さないと思うぜ。」
「でもここから出ないと、全員死ぬんだ。残りのスイッチは5個、生き残るのは…たった 一 人 だ。」
「僕は押したくない!」
「でも、さっきは押した人は死んでなかった。他の人が死んだんだ。
結局死んじゃったけど…」
「確かに押した人が 死 ぬ とは限らない。じゃあ俺が行く。」
「!!」
カチッ。
————————次はだれが 逝 く ?
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>>03 #2
>>05 #3
>>07 #4
>>08 #5
>>10 #6
>>12 #7
>>13 #8
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・爽様
コメントお待ちしてます!!
- Re: 自爆スイッチ。 ( No.12 )
- 日時: 2011/02/12 18:03
- 名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)
#7
「うっ・・・さようなら・・・」
サラリーマンの男は人差し指を立て、それをスイッチの上に軽く置いた。
そして意味ありげにこちらを見ると、またスイッチに向きなおった。
「押します・・・」
男性は震える指にぐっとちからを加えた。
カチッ・・・
小さい音が聞こえた。
ガシャン。
「!!」
天井から先のとがった斧が2本、両側から降りかかってきた。
「ギャァ!!やめろ!」
狙われたのはサラリーマンの男ではなく、
歌手の男だった。
「なんで俺なんだ!!押したのはあいつなのに!」
逃げようとしたその瞬間、男の頭を刺す鈍い音がした。
「・・・」
そしてもう一方の斧も男の胸を見事に狙い、体は血まみれになった。
男が静かになったところで、斧はゆっくりと上に上に上がっていく。
そして斧は天井にあいた穴に収まると、音を立てながら穴が閉まった。
床には男の血が残っている。
「うわぁ!!僕が殺したんだ!!」
「なにを言ってるの?あなたはスイッチを押しただけじゃん。」
「そうですよ?・・・さっきもあいつにひどいこと言われてたし、別に死んでも良かったんじゃないですか?」
今まで静かだったフリーターの男がそう言った。
「うんうん!あんな奴いなくなって生々するわ!!」
50代の男性も続いてそう言った。
「でも・・・」とサラリーマンの男は俯くと、顔を手で覆った。
≪斎藤亮喜様。お疲れ様でした。予告通り、11時55分死亡です。≫
- Re: 自爆スイッチ。 ( No.13 )
- 日時: 2011/02/12 18:24
- 名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)
#8
プツッ
≪皆さん。お疲れ様です。≫
「!?何の用だ?」
≪みなさん。今までよく頑張りました。なので、新しい『ゲーム』を用意しました。≫
「ミニゲーム・・・?」
≪はい。まずはこちらにどうぞ≫
すると左側のドアが開いた。
奥は真っ暗で何も見えない。
不安の色を濃くしながら、
参加者はしょうがなく移動した。
中は長い廊下のようになっていて、ときどき臭ってくる異臭が鼻をついた。
廊下を歩いていると、壁にいくつもの小さなろうそくが灯っている。
「キャァ!」
戦闘を歩いていた女性が悲鳴を上げた。
「どうしたんだ!?」
「ろ・・・ろうそくのした・・・」
女性は下を指さした。
参加者達はろうそくのしたをじっと見た。
ちょっとずつ目が暗闇に慣れてくると、人の輪郭が浮かんできた。
「こ、これって・・・死体!?」
サラリーマンは怖気づいて腰を抜かしてしまったようだ。
死体の周りは蠅がたかっていて、ところどころ腐っている。
「早く行くぞっ!!」
と、誰かが言うと、先頭の女は小走りに走った。
それを追って後ろの3人は走った。
腰が抜けたサラリーマンはフリーターが方を貸して走っている。
「ハァ・・・ハァ・・・臭かった・・・」
「なんなのさ、あの臭いはっ」
皆は一つの狭い部屋に飛び込んだ。
- Re: 自爆スイッチ。 ( No.14 )
- 日時: 2011/02/13 11:11
- 名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)
ちょっと#8が適当になっちゃった^^;
- Re: 自爆スイッチ。 ( No.15 )
- 日時: 2011/02/14 16:27
- 名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)
#9
夢中で飛び込んだ部屋は、さっきの壁も床も天井も真っ白な部屋とは違い、
全体がコンクリートで作られていて、暗い雰囲気の部屋だ。
と、その時、あの放送がかかった。
プツッ
≪みなさん。先ほどお伝えした通り今からミニゲームを始めます。≫
≪その前に皆さんがお持ちしている『死亡推定時刻表』を回収したいと思います。≫
「ど、どういうこと!?」
≪ボーナスです。一旦、皆様がお持ちの死亡推定時刻をシャッフルするのです。≫
「なんでそんなことするんだ!」
五十代の男は放送に向かって叫んだ。
≪皆さんの前にある黒い箱に紙を入れて下さい。≫
男の質問には答えず、放送は切れてしまった。
「・・・」
「まあ、いれるしかないでしょうね・・・」
サラリーマンのおとこはそう言うと、スーツのポケットから紙を取りだした。
そして黒い箱にスポッと紙を差し込んだ。
「・・・皆さんも入れないと、ゲームは始まりませんよ?」
「・・・しょうがないなぁ。私も入れよっと。」
2番目は残り一人の女が入れた。
続いて月詠が紙を入れて、残りの二人も紙を入れた。
プツッ
≪準備が完了したので、シャッフルした紙を取りに来て下さい。
順番はお好きにどうぞ。≫
「じゃあ僕がまた最初に・・・」
と、またサラリーマンが最初に引きに行った。
「・・・」
「じゃあつぎは俺が行ってもいいか?」
年輩の男もサラリーマンに続いて紙をひいた。
残りの三人も順番に引くと、それぞれ紙の表を見た。
「あっ!」
その時、サラリーマンの男が紙を落とした。
紙は床を滑ると、月詠の足元で止まった。
「・・・」
サラリーマンは急いで紙を取ると、
月詠の表情を伺った。
月詠は無表情。だけどいつもよりすこし笑っているかのような顔だった。
- Re: 自爆スイッチ。 ( No.16 )
- 日時: 2011/02/20 19:15
- 名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)
#10
≪準備が出来ましたようなので、ゲームを再開します。このステージでお亡くなりになるのは一人。≫
ガシャンッ
後ろから機械が動くような音がした。
振り返ると、今残っている人数分のがっちりした黒い椅子が並んでいる。
≪皆さん、好きな椅子にお座り下さい。≫
好きな椅子って・・・全部同じ椅子じゃないか。
フリーターの男はため息交じりにそう思った。
周りを見ると皆は疲れた顔をして椅子に腰をおろしている。
好きな椅子を選ぶ余裕は無い様だ。
「あー。いつ終わるのかな、このゲーム」
椅子に座った誰かが愚痴をこぼした瞬間あの放送がかかった。
≪ルール説明をします。皆さんが座った椅子の背もたれの左端に、番号が打ってあります。後ほどご確認ください。
そして、ゲーム中、私が指名した番号の方に問題をお出しします。
問題を二回間違えると、厳しい『罰』が待っています。≫
「・・・罰・・・」
勿論罰というモノは死を意味するのだろう。
≪問題は簡単なのでご安心ください。では各自、番号を確認してください。≫
プツッ
放送が切れた。
「厳しい罰って・・・・・・そういうことだよな?」
「はい・・・たぶん。」
「残念だけど・・・」
「・・ま、番号見ようよ。」
「うん。」
・・・
全員見終わったところで、丁度よく放送が流れてきた。
≪では、ゲームを開始します。≫
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