ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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─A R C A N A─
日時: 2011/02/24 21:16
名前: 鷹の目 (ID: BZFXj35Y)

▽挨拶
前作「オーバーゲーム」で知っている方はお久しぶりでございます。
そうでない方は初めまして。鷹の目という者です。
前作は終わらないまま書くことを止め、その悔みが膨らんで自発的に2作目を建てました、、、(勝手だな
前の様に駄作になると思いますが、よろしくお願いします。

      ─────☆───── 
>>012 オリキャラ募集用紙
※オリキャラの募集は終了いたしました※
↓協力して下さった方々↓
・ヴィオラ様>>013
・蒼緋様>>017
・故様>>018
・黒鳩様>>019
・風様>>023
・ホロ様>>027

      ─────☆─────

【称号者一覧表】
#A
#B ─ 〔白宮 和沙 / kazusa  shiromiya / 神風特攻〕
#C
#D ─ 〔越後 金治 / kinzi  etigo / 皇帝〕
#E
#F ─ 〔小山 餡子 / anko  koyama / 千里眼〕 
#G ─ 〔鷲谷 京介 / kyosuke  wasiya / 悪知恵〕
#H
#I ─ 〔ヨルゴ=ロンピエール / Yorugo  =  Ronpierre / 崩壊〕
#J ─ 〔荻原 遊里 / yuri  ogihara / 運命の光〕
#K
#L
#M
#N ─ 〔ミカエル / mikaeru〕
#O
#P ─ 〔霧堂 鉄哉 / tetuya  mudo / 暴風要塞〕
#Q
#R ─ 〔白宮 春 / haru  shiromiya / 闇夜〕
#S
#T ─ 〔旗藤 十次朗 / zyuziro  hatahuzi〕
#U
#V ─ 〔飯津崎 麻耶 / maya  iituzaki / 歯車の停止〕
#W ─ 〔長野 椿 / tubaki nagano / 白翼の障壁〕
#X
#Y
#Z ─ 〔羽生 優美 / yumi  haso / 理力〕



〜Cast Introduce〜
>>021


    -----Story Index-----

<第1章 始まる戦い、選ばれし32名の超人降臨>
001話>>001 002話>>002 003話>>003 004話>>004 005話>>007 006話>>010
007話>>011 008話>>015 009話>>016 010話>>029 

<第2章 ゴミはゴミ箱へ、大切な物は自分で守れ>
011話>>032 012話>>033 013話

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Re: ─A R C A N A─4話更新 ( No.6 )
日時: 2011/02/10 22:41
名前: 鷹の目 (ID: BZFXj35Y)

>>5 とらばさみs

おぉ、それはそれはありがとうございます。
全然大丈夫ですよ………あんな駄作にコメントしなくても…………
今後をお楽しみに!!

Re: ─A R C A N A─5話更新 ( No.7 )
日時: 2011/02/11 11:03
名前: 鷹の目 (ID: BZFXj35Y)

【5.運命を支える者】


日も完全に沈み、6時半過ぎの東京はネオンで染まりつつあった。春と遊里は、住宅街を並んで歩いていた。
「えっと………妹と知り合いなんだ。」
「はい。なんか凄いですよね。まさか、こんな接点があったなんて。」
遊里は微笑みながら春に言う。実際、春はこの接点に驚いていた。まるで、運命の様な感じがしていた。
2人は住宅街を抜け、ネオンで輝く東京の大通りに出た。帰宅するサラリーマン、夜遊びをするつもりの未成年。
大通りには色々な人が歩きすれ違っている。そんな中を春と遊里も歩いていた。
「あの時、私の痣が光ったこと覚えてますか?」
「あぁ。忘れないよ。」



──────

遊里が叫んだ瞬間、左手の甲の#Jの痣が青白く光る。そして、眩い光が2人の視界を奪っていく。
「お、おい!!何だその光!!!」
「わ、わ、わ、分かんない!!!何これ!!!!」
遊里と春はあまりの眩しさに目を閉じ、そのまま意識が プツリ と途切れた。

──────



あの光で、アルカナが言う“REAL”=“現実”に戻ってこれた。春は、遊里の左手の甲の痣を見た。
相変わらず、赤色の#Jと浮き出た痣は痛々しそうに見える。遊里は自分の左手の甲を見ながら春に言った。



「私の能力は“運命の光”。現実に戻った後、アルカナが脳にそう喋りかけてきたんです。」



「え?」



遊里の言った言葉に、春の足の動きが止まった。しかし、なぜかそこまで驚くことはなかった。
再び足を動かし、遊里に質問する。
「アルカナはなんて言ってたの?」
「『#Jの幼子、汝は運命そのもの。汝の元に全ては集う』って言ってたかな?………そんな感じです。」
春は遊里の言葉を聞き、今朝の出来事が脳に蘇る。確か、気絶する前にアルカナが言っていた。







─♯Rの印を持つ青年よ 世界を救いたくば運命に身をゆだねよ─







この時、ようやく春はアルカナの言葉の意味が理解できた。つまり、#Jの称号を持つ遊里に身をゆだねることだ。
遊里は左手を星が広がる夜空に上げて、笑顔で春に言った。
「私は今まで悲惨な人生を送ってた。でも、アルカナが奇跡をくれた。私は、アルカナの言う通りに人生を進む。」
「………悲惨な人生って、何があったの?」

「私は父が借金を作って夜逃げ。母は1年前に過労死。今は祖父の家に暮らしてるんです。父に、父に復讐する。」

遊里は左手を拳に変える。春は遊里の寂しそうな顔を見て同情した。春にも、母と父がいないからだ。
2年前に春の両親は事故で死んだ。買い物帰り途中、車に轢かれて即死。犯人は未だに捕まってない。
春は自分と同じような境遇を辿った遊里に、かなりの親近感が湧いてきた。



「俺は君を支えるよ。」



春は遊里の肩を掴み、目を見て言い切った。遊里はあまりの突然すぎる春の言葉に顔を赤らめた。
だが、遊里も春の目を見てしっかりと頷く。
「ありがとうございます…………春さん……………」
「この痣のこと、アルカナのこと、2人で協力して答えを探そう。」
「はい。」
遊里と春は、顔を合わせて笑顔になる。そして、春はそのまま遊里を自宅近辺まで送っていった。


          **********


同時刻 東京─────


「はぁはぁ………な、なんだよこれ……………」


暗く湿った路地裏に、金髪に両耳ピアス、ダボダボのズボンと髑髏の模様シャツを着た未成年と思われる男がいた。
男は左肩を押さえながら、濡れた地面に座り込み、シャツを急いで脱ぐ。
すると、左肩には#Gと浮き出た赤い痣があった。男はその痣を見ると、形相を変えて「ひっ」という悲鳴を上げる。



「お〜い!!京介!!どこだよ〜ぉ、飲み行くんだろ?女待たせんなよ!!」



どこからか聞こえてくる他の男の声で、楠木学園の高校2年生である鷲谷京介は我に戻った。
「あ、あぁ!!すぐに行く!!」
京介は急いでシャツを着ると、左肩を押さえて湿った路地裏から出ていった。

 

Re: ─A R C A N A─5話更新 ( No.8 )
日時: 2011/02/11 11:33
名前: 檻月ミシン (ID: STEmBwbT)

春が好きになりました、檻月ミシンです。
面白いです。 お話の構成とか。 
頑張って下さい

Re: ─A R C A N A─5話更新 ( No.9 )
日時: 2011/02/11 19:50
名前: 鷹の目 (ID: BZFXj35Y)

>>08 檻月ミシンs

春が好きですか!?僕も好きです!!
お褒めの言葉、心の底から感謝いたします。
貴方様も更新頑張ってください。

Re: ─A R C A N A─6話訂正 ( No.10 )
日時: 2011/02/12 11:39
名前: 鷹の目 (ID: BZFXj35Y)

【6.ヨルゴ=ロンピエール】



 翌日



昨日の様々な出来事をどうにか受け止めた春は、重い身体をベットから起こした。
いつもの通りに学校へ行く準備を終えると1階へと降りる。奈々はすでにおらず、朝食だけがリビングに用意されていた。
「今日は………卵焼きにご飯と茶か…………」
春は椅子に座って箸を取ってすぐに食べ始める。10分弱で食べ終え、そのまま2階の自室へと戻った。
自室に戻り、パジャマの上を脱ぐ。相変わらず、右腕の中央部分には痛々しい#Rと浮き出た痣が残っている。

「シップ張っても無駄だろうな。このまま行くか。」

春は学生服に着替え、鞄を持ち玄関へと向かう。鞄を玄関の前に置き、仏壇の部屋に入った。
仏壇の前に座ると、合掌して目を閉じる。
「行ってきます。」
春は仏壇に飾ってある母と父の写真に言うと、玄関に向かい自宅から出た。


          **********


自宅から出て、いつも通りの見慣れた道を進んで行く。大通りに出て、再び小道に入った。
そして、学校に行く途中通る商店街に入った。
“活気溢れる 勝山商店街!”と書かれたアーチの下を通り、春は商店街の店を見ながら足を進めた。
朝7時過ぎには、全ての店はすでに開店しており、慌ただしそうに店員が動いている。
果物屋、野菜屋、肉屋、本屋、老舗のゲームセンター、多種多様な店が立ち並んでいて、昼には大賑わいだ。
春が商店街を抜けようとすると、目の前に地図を持って辺りをキョロキョロ見回す外国人が現れた。


「Oh!!すいまセーン!!そこのBOY!!!」


金髪のツンツン髪に瞳の色が赤色のフランス人が、春に駆け寄ってきた。春は一瞬戸惑うが、一応対応する。
「えっと………どうしましたか?てか、日本語分かりますか?」
「大丈夫デース。それより、ワタシはちょっと迷いましたネ。教えてくれまセンカ?」
フランス人は持っていた地図を春に手渡した。
春が地図を見ると、それはこの地区周辺の地図であった。地図を見ると、ある場所に赤いペンで目印が付いてある。
「ここはですね…………え?」
春は地図を見て呆然とする。地図の目印は、春の自宅に付けられていた。







「Youが白宮春BOYですネ♪」







フランス人は不気味な笑みを浮かべて言うと、自身の両手を春に見せた。両手の平を見た春は言葉を失った。





「#………………I……………!?」





フランス人の右手の平には“#”、左手の平には“I”と赤い痣が浮き出ていた。それは、春や遊里と同じ痣であった。
「ワタシのNameはヨルゴ=ロンピエール。あなたを殺したいと思いマース。」
ヨルゴは笑顔で言うと、右手で春の学生鞄を掴んだ。春は突然の出来事に動けず、ただただヨルゴを見つめていた。


「私のPowerは“崩壊”………、触れた物体はガッシャーンデース!!!」


ヨルゴが叫んだ瞬間、春の学生鞄が砂の様にボロボロと崩れていく。春は小さな悲鳴を上げ、鞄を投げ捨てた。
「な、なんだお前………だ、誰だよ……………」
「Youは#Rの称号者ですネ?」







「死んでもらいマス。」







ヨルゴは不敵な笑みを浮かべて、春に向かって走り始めた。春は身動きがとれず、恐怖で足が竦んでいた。
ヨルゴは春の目の前まで一瞬で来ると、春の顔に両手を伸ばした。その直後だった。


「うりゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


ヨルゴのわき腹を蹴りながら、春の横から久弥が現れた。ヨルゴはそのまま吹き飛び、路地道へと転がり込んだ。
「お、おい!!春、あいつ誰だ!?」
「に、逃げないと………久弥!!学校まで走って!!」
「はぁ!?」
春は地面に落ちているボロボロになった鞄を見ながら言った。そして、商店街を抜けて学校へと走って向かった。
久弥も春の後を追って学校へと向かったのだった。



「Kidsはこれだから………嫌いデス…………Heavenに逝かしてやるョ…………」


路地道から出てきたヨルゴは口から流れ出した血を拭き取り、2人の後を追った。

 


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