ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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MAGIC 参照200突破しました!感激です!
日時: 2011/05/29 16:41
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)
参照: http://id20.fm-p.jp/377/yuki351/

上のフレンドコード
(私は略してフレコと呼んでます)は
私が尊敬している夢小説のサイトです!

見てみてください!

オリキャラ募集します♪

下の様に書いて下さい!

—————オリキャラ応募用紙—————
名前・「       」(読み仮名も付けて下さい!)
年齢・「 」
性別・「 」
性格・「                    」
魔法・「       」(念力・透視…他。
   魔法の内容は具体的に書いて下さい。)
———————————————————

手数お掛けしますがよろしくお願いします!

さあ!本編の始まりです!!!

キャラ一覧表は、>>12

目次は>>16にあります!!

ではどうぞ!

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MAGIC ( No.14 )
日時: 2011/03/06 20:22
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

第六話 【明日にかかる霧】

まただ。

アリアはまた成すすべも
無く人々を悲しませてしまった。

自分の責任だ。

このチカラ…透視のマジックが
自分に宿ってからというもの、  
アリアは明日が暗闇のように思えてしまった。

アリアが透視のマジックを持って15年。

最初は誇らしかった。

自分に人とは違うずば抜けた
才能を持った事に対して
名誉を持っていた。

でも、アリアが思っていた以上
に周りの反応は冷たかった。

(心を読まれたくない)

(透視されたくない)

アリアには全て分かってしまった。

「いやだ…。やめて…。そんな事思わないでよ…!!」

だからアリアは自分のマジックを
無駄には使いたくないと思った。

梨音の暴走を止めようとした。

でも。

かなわなかった。

いやだよ。

もういやだ。

何もかもいやだ。

こんな世界無くなってしまえばいい。

そう思い、走り出した。

オッドアイの少女がにらんで
いた事なんて知る由も無かった。

              続く

MAGIC ( No.15 )
日時: 2011/03/05 17:48
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

第7話 【いつもの朝】

あれ?

此処は何処だろう。

まあいいか。

もう何処でも良い。

こんな世界無くなってしまえばいいんだ。

アリアがそう思った瞬間、
一瞬にしてアリアの力が抜けた。

ん?立てないよ?

「どうしちゃったんだろう。」

声を出すことさえもやっとで
力を振り絞っている様に震えていた。

「アリア!!アリア!!!」

美幸と青夢の声が聞こえたような気がした。

———————フッ。

意識が遠のいていった。

☆————————————————————☆

セウスタルにある大きな病院の、ある個室。

「…ア!…リア!!…アリア!!!」


目を開けると、美幸と青夢そしてシスターが
視界に入って来た。

「あ…れ…?私は一体何処に?
 草原みたいな所にいたはずなのに。」

アリアが不思議そうに聞いた。

「そっか…。アリアも
 モアのマジックに引っかかったんだね…。」

美幸が呟いた。

「モア…?誰なの?」

アリアが聞いたが返事は無い。

「アリアさん…。
 貴方には知ってもらう権利
 …いえ。
 義務があります…。
 退院したら、私の居る教会に来て下さい。」

シスターが言った。

義務…?

権利…?

クラクラしている頭の中で、
アリアは必死に考えていた。

              続く





Re: MAGIC ( No.16 )
日時: 2011/06/04 15:10
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

           【目次】

>>1…【プロローグ】

>>5…【第一話 貴方と私】

>>8…【第二話 波紋とシスマジシャン】

>>10…【第三話 どこかで会える日】

>>11…【第四話 白風波紋〜君に出会った日〜】

>>13…【第五話 白風波紋〜絶望の日々〜】

>>14…【第六話 明日にかかる霧】

>>15…【第七話 いつもの朝】

>>17…【第八話 幻術のモア】

>>18…【第九話 七つ目の願い】

>>22…【第十話 寂しさと苦しみ】

>>26…【第十一話 モアの狙い】

>>27…【第十二話 アリアとモア】

>>28…【最終話 訪れる筈の平和】

MAGIC ( No.17 )
日時: 2011/03/06 20:19
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

第八話 【幻術のモア】

昨日の騒動が何も無かったかの
ように静まりかえった朝。

アリアはセウスタルの教会に来ていた。

「ギギギギギ…」

重い木の扉を開けると、
目の前にはシスターが待っていた。

「あの…。話って何ですか?」

アリアが聞いた。

シスターが口を開いた。

「モア…。幻術のマジックを持つ
 女の子が居るんですが…。
 あなたは昨日、モアの幻術に
 懸ってしまったんです。」

「えっ!
 じゃあ、昨日の騒動は
 幻覚だったんですか??」

アリアが当然の反応を返す。

「違うんですよ。
 あの騒動は現実。
 でも、貴方が走り出して
 草原の様な場所に居たのは幻覚。」

何が現実で何が幻覚なんだろう…。

アリアは、戸惑っていた。

「貴方が梨音に縋ったその後、
 すぐに倒れて病院に連れていかれたんです。
 要するに、夢の様なものを
 見ていたんでしょう。
 でも、モアの幻術はまだまだ未熟なもの…。
 だから、覚める直後に声が聞こえたんでしょうね。」

シスターは説明が終わると溜息をこぼした。

「まだモアが居たなんて…。」

その後いろいろな事を聞き、シスターと別れた。

アリアはまだ知らなかった。

自分の背後に黄色と緑のオッドアイの
幻術師が居たのを。
 
              続く







MAGIC ( No.18 )
日時: 2011/03/20 09:43
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

第九話 【七つ目の願い】

幻術のマジックを使うモア。

彼女は世界最高峰のマジックを持つ七人のうちの一人だった。

自分の見た事がない世界。

自分の見た事がない空。

自分の見た事がない色。

彼女はそれを求めてセウスタルにやって来たのだろう。

そう、モアは牢獄と重罪人の町
パーソンタウンの町人だったから。

罪人が蠢く牢屋ばかりが立ち並ぶ世界。

永遠に曇りの灰色の空。

黒と灰色に枯れた花の色。

地獄だった。

幸せなんて掴めない…儚い夢に過ぎなかった。

怖かった。

何もしていないのに。

幻術のマジックを持ってるだけなのに。

このマジックさえなければ…。

ただただ悔やむ毎日が続くだけだった。

そう、あの日までは。

                     続く


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