ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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亡き者達のファンタジア [01続き更新と。]
日時: 2011/04/07 22:31
名前: X4 ◆tKYYnjTJtw (ID: BL8fZ.Pl)

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戦争は亡き者達の視線によって、変わった。
無人兵器が人間を駆逐し、下界を見下ろす様に人間は状況を睨む。
狡猾的な方法で、銃を手に持つ人間は駆逐され、世界は静まり返った。
しかし銃声が止む事は無い。 これまでも、これからも。
兵器が潰える日まで、人間は戦い続ける。
体を赤く染めながらも。

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Re: 亡き者達のファンタジア [01続き更新と。] ( No.11 )
日時: 2011/04/09 00:31
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: エドワード潜入編・・・?

訂正いたしました。

Re: 亡き者達のファンタジア [01続き更新と。] ( No.12 )
日時: 2011/04/10 08:34
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: エドワード潜入編・・・?

      Weapon

【評価 … 威力、連射力、精密度、使いやすさ、反動を<S、A、B、C、D>の五段階で採点。】


 ・M4カービンx2

 軍隊一般支給品。 M4カービンの改良モデルで、撃ちやすさがウリ。
 5.56 NATO弾を使用し、反動も最小限に抑えられている。
 殺傷力も従来と比べ向上しているが、遠距離まで弾が届かない為、近距離戦限定の武器となっている。
【威力:B 連射力:A 精密度:B 使いやすさ:C 反動:A】


 ・AK47

 バタフライ・クロウ所属要員一般支給品。
 7.62x39弾を使用し、従来のAK47を改良した武器である。
 殺傷力が大きく向上しており、最近開発された強化スニーキングスーツに連射する事によって、大打撃を与える事も可能。
 マガジンには、従来とは比べより多くの弾を入れる事が出来る。
 連射力も極めて高く、数秒で撃ち切る程の速さ。
 場によってはとても使いやすい武器になるだろう。
【威力:A 連射力:A 精密度:C 使いやすさ:B 反動:B】


 ・FN Five-seveN

 エドワードが使用している銃。 ベルギーのFN社が開発。
 P90のバックアップとして開発され、P90と同じく6.7mm弾を使用している。
 威力は普通だが、並の銃と比べて貫通力が高く、状況の変化に応じて使い分ける事も可能。
 装弾数は25発と極めて多く、安定したダメージを場に応じて与える事の出来るマルチ性を持っている。
【威力:B 連射力:B 精密度:B 使いやすさ:S 反動:B】


 ・P90

 P90。 通称「自動火器の頂点」
 5.7mmx28弾という特殊な弾薬を使用しており、装弾数は65発と多め。
 ボディアーマーを貫通させ、尚且つ携行性の高い自動火器であり、サイズも小さい為、使い勝手の良い武器となっている。
 連射速度、有効距離、装弾数、貫通力 どれを取っても優秀。
【威力:C 連射力:S 精密度:S 使いやすさ:A 反動:B】


 ・ZRH-85

 圧縮電磁放射狙撃銃。
 電磁力を高速圧縮し、銃口の部分にまで誘導させ、放出させる。
 移動させた圧縮電磁力は、引き金を引くと共に、広範囲の爆発を遠距離、または近距離に引き起こす。
 極めて反動が高い為、慣れない人が扱うと後ろに吹っ飛ぶ可能性が大きい。
 装填時間が長く、圧縮電磁力(まだこれは完全に圧縮されていない)をマガジンに装填し、圧縮電磁を銃口に誘導させるまでに一分の時間を要する。
 だが上手く行けば戦車、強化スーツ等を安易に破壊する事が出来る。
何故完全圧縮された電磁力を使用しないかと言うと、“完全圧縮電磁力は触れただけで爆発してしまう為、未完全の方が基本安全”だからである。
【威力:S 連射力:D 精密度:A 使いやすさ:D 反動:S】


 ・Tarm-89

 プラズマ加速によって異常な速さで弾を放出し、その速さは3秒に2000発という脅威の多さ。
 弾自体にも圧力がかかり、弾が体に当たると、「象に踏まれた様な痛みが全身を襲う。」との事。
 別名エレファントバルカンとも言われ、重機関銃の頂点に君臨する。
 “一応”持ち歩きも可能だが、非常に重量があり、並の筋力では持てない。
【威力:S 連射力:S 精密度:B 使いやすさ:D 反動:S】


 ・Desert Eagle

 .50ActionExpress弾を使用するマグナム銃。
 特大口径の.50AEモデルは実用マグナムオートとしてその名を知らしめ、まさに本物の世界最強の拳銃であった。
 反動が極めて大きい為、大量の敵には向いていない。
 衝撃力が散弾銃並に高いので、命中した敵を吹っ飛ばせる事が可能。
【威力:A 連射力:D 精密度:B 使いやすさ:C 反動:S】

Re: 亡き者達のファンタジア [01続き更新と。] ( No.13 )
日時: 2011/04/10 11:14
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: エドワード潜入編・・・?



           ・01 More.Ⅱ



「………………」
マイクロ波がラボ全体に放射されている今、作業所に潜入した。
見当たるのは強化スーツを身に纏い、M4カービンx2を手に持った警備員が四人…いや六人。
哨戒を見計らい奥の通路へ向かいたいのだが…生憎警備員2人がそこで仁王立ちしている。

「……空マガジンでも使って誘導するか、ぶっ殺すか。」
男はゆっくりとFive-seveNのマガジンを抜き取り、弾を入れ替える。
そして余った一つのマガジンは、先ほどと違い軽量感を露わにする。

「いけっ!」
男は腕を振り上げ、マガジンを奥の通路に投げた。
丁度警備員2人の隙間にマガジンが落ち、警備員達は驚いた様を露わに、M4カービンx2を構え警戒する。
その時だった。

「—————えー、諸君に告ぐ。 今すぐ警備を取りやめ、中央管理室に急げ。 えー、もう一度告ぐ。 今すぐ警備を取りやめ、中央管理室に急げ。 えー、もう一度……」
アナウンスは警備員を早急に移動させ、状況は一転、誰も居ない静寂にへと変貌する。

「これはチャンス…か?」
困惑に塗れながらも、諦め、ゆっくりと奥の通路を目指した。

Re: 亡き者達のファンタジア [01続き更新と。] ( No.14 )
日時: 2011/04/10 22:30
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: エドワード潜入編・・・?




ウォォォォォォン……………
何かの動物が雄叫びを上げている様な音が響く。
極めて耳障りな音をずっと聴いているのも不愉快なので、早く道を抜ける事にする。

「………ジャッジ……!」
通路を抜け、目に入ったのは哨戒を行うジャッジの姿。
禍々しい装備は敗北感を露わにさせ、見ているだけで吐き気がする。

ジャッジというのは、秘密警察が軍事力向上の為だけに作ったクローンソルジャー。
元になる人間の遺伝子を改竄し、改竄された遺伝子を保存し、育む。
本来なら元となる人間の原型は残らない筈だが、稀なパターンによって原型が残っているのがジャッジだ。
そして型が出来た所で、冷凍保存を行い、体内養分を蓄積させる。
簡潔に言おう。 ただの化物だ。
生身の人間が正面から戦おうたって、ジャッジは正々堂々人間を潰す。
ライフルで狙ったって、ジャッジが温度を感知し、潰す。
何の方法をやったって勝てやしないが、ただ一つ方法がある。
それは………………


「あれが中央管理室に入るためのエレベーターか……よし、ジャッジの気を引こう。」
男は体を潜め、Five-seveNを構えた。
目標は———————————遥か先の電力パネル。
さすがのジャッジも、自分の視線から見て180度の範囲でしか赤外線、熱感知は出来ないので、盲点をつくとしたら死角に潜む事である。
しかし、死角に居たから無敵という筈では無い。
電力パネルを遥か遠くにあり、それを拳銃で狙えというのは無理難題に過ぎない。

「すぅ……」
男は深呼吸を始めると、ゆっくりと息を吸い、吐いた。
そして以前構えたFive-seveNの引き金をゆっくりと引く。

突然の銃声にジャッジも驚愕を隠せない。
銃声と共に死角から放たれた弾丸は規律的な速さで空を切り、電力パネル一直線に向かった。
が、その時。

「無駄だァ!」
けたたましい声と共に弾丸は床に落ちた。
弾丸が通るルートに立っていた人物は、ドイツ軍服の様な服を身に纏った、男。
漆黒の様なサングラスをかけており、生憎目は見えないが…その男を見た時、何処としか背筋がよだった。
只者じゃない。 男はそう感じ取ったのだ。

「アーッハッハッハ! 蝶烏の一員が、私、セヴァンの存在を範疇に入れていないとは、いやはや心外だ…… しかし久しぶりだなエドワード! クロズィランバーギード諸島事件以来の再会だな…! 私には見えている、見えているぞッ! 貴様の姿が———————貴様の姿がァァァァ!!」
セヴァンという男は、低音の利いた声で、そう言った。
恐怖を身に纏い、秩序を無に還らせながら。

Re: 亡き者達のファンタジア [01続き更新と。] ( No.15 )
日時: 2011/04/15 22:02
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)





「セヴァン大尉。 残念ながらお前に構っている暇も生憎無い。 …そもそもマイクロ波対策に人工強化筋肉を使っている部分が妙にいやらしいと感じるなぁ…… 悪いが、お前に相手してる暇は無いんでな、去らしてもらう。」
エドワードは、セヴァンの言葉を簡単に流すと、常備している手榴弾を適当に投げた。
死角に居るエドワードにはもちろんセヴァンの姿など見えはしない。それに比例してセヴァンもエドワードの姿を見えはしない筈だった。
しかし必ずしも出来事には例外というのが存在する。




「…クロズィランバーギード諸島事件、右腕を失い、左目を失い…」
少なくとも、この言葉が全てを握るというわけでもない。


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