ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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天国島〜havens island〜
日時: 2011/04/09 21:49
名前: 甘木かりん (ID: cx1920xY)

はじめまして。
甘木かりんです。
シリアス系はあまり得意ではないので上手く書けるか心配ですけど、頑張って書きたいと思います。
これは合作です私甘木弧羽とかりん様の二人で構成されています。

注意
・駄文ばかりかもしれません
・危ないワードが少し混ざります
・グロが入ります(確実に)

約束
・荒らしは回れ右してください
・グロ嫌いな方は戻るまたはF5を連打してください
・スレ主が嫌いって方も帰ってくださって結構です

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Re: 天国島〜havens island〜 ( No.9 )
日時: 2011/05/18 19:30
名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
参照: ただいまぁ!

あげますよ〜

Re: 天国島〜havens island〜 ( No.10 )
日時: 2011/06/12 22:38
名前: 甘木かりん (ID: zeBAwFgA)

「レディース&ジェントルメン!!そしてようこそ血と殺戮に飢えた殺戮ショーに!!今宵もまた天国島所長のキルノートこと染川焔によるショーが始まります!さて挨拶もそこそこにショーを始めましょう!
今宵の目玉は何と言ってもこの男!!無敗を誇る7人のウチの一人血に飢えた時代錯誤の殺人鬼、クールに華麗に切り殺す岡田虚雲オカダコウンだーー!!!」
スタジアム中央に立つマジシャンの様な男が司会者のようで照明が落ちスポットライトにあたりクルクルと踊りながら饒舌に語る。
その姿はとても場慣れしてるようだった。

「えと、誰です?あの人?」
そのノリノリの喋り方とテンションに少し戸惑い気味に僕は隣に座るキルノートさんに聞いた。

「ああ、アイツはショー司会者兼無敗の7人の1人化道輪廻ケドウリンネだマジシャンかぶれの殺人鬼だよ。何でも仕切らないと落ち着かない主義で、な。扱いづらい囚人のくせに化け物じみた強さだから司会をやらせてやってる。」
そう言って面倒くさそうに立ち上がる。

「あれ?どこかに行くんですか?」

「ああ、貴様とのんびり観戦してる余裕など私にはないのだ。」
そう言ってどこかへ歩いて行った。僕はその後ろ姿を手を振って見送ろうとするが手錠されているのを忘れていた。
にしても何なんだろうコレ?無敗の7人とか・・・あの人説明足らずなんじゃないか?何て愚痴を溢しているとスタジアムのスポットライトが二つの入口を照らす。
「さて今日のメイン!岡田虚雲VSその他大勢だ!!」
化道の声が響くと入り口二つからテレビとかでよく見る白い煙が噴出され入口の扉が開きたくさんのガラの悪そうな人達が飛び出した、もう一つからは誰も来ない。

「オイオイ!その他大勢ってどういうことだコラー!!」
登場してきたガラの悪い人達は雛壇芸人よろしく自分達の存外な扱いに対しツッコミを入れる。
「うるせーよ、モブキャラ共が!テメエら程度の格で俺に一人一人名前を呼びあげさせて頂けると思うなよ!」
化道はモブキャラさん達にまたバラエティ的なノリで接する、スタジアムから笑い声が聞こえる。

何かいまいち空気が読めないなぁ・・・これから殺し合いが始まるって聞いたけど何か軽い感じだ。
にしても反対側の入り口からは誰も出ないんだけど大丈夫なんだろうか?

「ゲホッ、ゲホッ・・・ああ、煙て〜〜。」
僕がそう思った時カラン、カランと下駄をならしながら縞模様の涼しげな浴衣を着て帯に日本刀と脇差を差した長身で赤髪の男がゆっくりとした足取りで登場した。はだけてほぼ半裸に近い上半身には手術をした後の縫合の様な跡が痛々しく何カ所もあった。
その男の登場にスタジアムは歓声で揺れた。
「お〜〜っとどうでしょう、この歓声!登場からモブキャラ共との格の違いを見せつけた岡田虚雲の登場だー!」
化道は失笑まじりに言った。

Re: 天国島〜havens island〜 ( No.11 )
日時: 2011/06/13 18:00
名前: 甘木かりん (ID: ueXHoJNS)
参照: 元、「かりん」です

何故、あんなに盛り上がれるのか。
そんな僕の気持ちも露知らず、どんどん会場は盛り上がっていく。
ガラの悪い人たちは、いっきに、岡田虚雲に襲い掛かる。
でも、岡田虚雲は、顔色一つ変えないどころか、微笑すら浮かべていた。
そして、ガラの悪い人達は、1人、また1人と飛んでいく。
何がおきたのかはわからない。
でも、一つだけわかるのは、岡田虚雲が、何かをしていると言うこと。
でも、不幸なことに場がかなり盛り上がり、化道輪廻の実況も聞こえない。



数十分ほどして、真っ赤な血に染まった岡田虚雲が刀をしまった。

どうやら……終ったようだ。

「勝者、岡田虚雲ー!」
化道輪廻の大きな声が響く。
その結果を聞き、周りの人々は歓声を上げる。

「終ったようだな」

いきなりの声に驚き、僕は後ろを向いた。
そこには、つまらなそうな顔をしたキルノートさんがたっていた。

Re: 天国島〜havens island〜 ( No.12 )
日時: 2011/06/18 20:51
名前: 甘木かりん (ID: zeBAwFgA)

キルノートさんはつまらなさそうな顔で携帯で誰かと話しているようだった。
「おい、逆瀬川 兄 分かっているのか貴様、これじゃパワーバランスがいくらなんでも悪すぎるるだろ。瞬殺だ、せいぜい楽しめたのは3秒ぐらいなもんだ。妹にちゃんと言っただろ?岡田と強さの天秤が釣り合うように兵器を作っておけと・・・。何?モブキャラに作る兵器などないだと!?馬鹿が!!奴等がいるからこそ作品が成り立つのだろうが!!奴等が速攻でボスキャラにやられる無残に殺されるからこそキャラが引き立つのだろう・・・奴等のありがたみを少しは知る必要がるぞ貴様等は。だったらこれでいいじゃないのかだと?ふざけるな!いくらなんでも終わるのが早すぎる、いいか妹に兵器を作らせろ・・・さもないと貴様の玩具という名の人体改造実験用の囚人を対岡田の戦闘要員にあてる、異論はきかんじゃあな。」

ものすごい作者側に気の利いた事を電話相手にゴチっていた。
キルノートさんは携帯を閉じてポケットにしまい僕の手錠を外して付いて来いとだけ言って歩きだした。
僕もそれを追う。

「これで分かったな?明日の晩から貴様がする事が。いいか、貴様はこれから毎晩このスタジアムで殺し合いを続ける無論死ぬまで。刺激に飢えた馬鹿な金持ちの玩具としてな。」
地下スタジアムまで来たエレベーターが降りてくるのを待ちながらキルノートさんは言った。
「ええと、もしかしてあの岡田さんという人とですか・・・?」
僕は別にそれでも構わなかった、僕にも多少殺し合いは得意な方だと思っているし不思議と誰にも負ける気がしないという気持ちがあるからだ。

この感情は別に岡田さんだけじゃない他の人間にもだ、僕は何故か自分の方が誰よりも優れていると言う確固たる自信がある。他のみんなより勉強も出来たし一度聞いた事は大抵できた・・・そのお陰で何より誰にでも優しく接する事が出来る、そして罪悪感という犯罪において一番の障害をなんなく苦痛に感じず犯す事も出来た。・・・捕まっちゃたけどね。

「いや、アイツは特別だ今日は超VIPが来ていてな。そのための特別な催しだ、奴の様な化け物がショーに出る事はない。」

チン・・・エレベーターは到着音と共に扉が開き僕たちを迎えた。
僕たちはエレベーターに入りキルノートさんは一番上のボタンを押すとドアが閉まった。

「岡田の他にもVIPが望めば似非マジシャンの化道も出る事になる。言わなくても分かると思うがアイツも岡田並みに強い。」

ああ、あの人か・・・。妙にハイテンションで死体が散らばったスタジアムでジョークを連発していた化道を思い出す。
そう言えばあの人無敗を誇る7人の一人とか言ってたような。

「あの、もしかしてあの二人のほかにまだ五人いたりするんですか?」

キルノートさんは頷いた。

「よく覚えていたな、そうだ後化物が五人・・・合わせて七人いる。
奴等パブリックエネミーズ(公共の敵共)と呼んでいる選手もいる。」

「選手?」

「スタジアムのショーに参加する奴等の事だ。」そう言ってキルノートさんは後ろの壁にもたれかかる。

「パブリックエネミーズ共は基本ショーに参加はしない。超VIPの希望によって稀に参加する事もある。奴等の強さを讃えこの島である程度のことは自由にやる事が出来るようになっている。化道のように自らショーの司会者をやったり、逆瀬川兄妹のように好き放題アウトローな実験もできるよう私の権限で許可している。」

「それある程度何ですか?」
ほぼ暴走気味な気がする。

「・・・覚えておけ。ここのルールは時の為政者ではないこの私だ。」
それを・・・肝に銘じておけ。と言った。

チン・・・再び扉が開くと真っ暗なエントランスだった。エレベーターの入り口には看守が三人待機してキルノートさんに頭を下げていた。
「こいつを連れいていけ、そして各所連絡通り明日の晩からスタジアムへ搬送しろ。」

「はい!」軍隊のように看守たちが歩いていくキルノートさんの後姿に敬礼をする。

「ああ、言い忘れてた事が一つ・・・。」
キルノートさんはその場で思い出したように立ち止り右手の手のひらをひらひらさせながら言った。

「下剋上ルールというのがあってな。まぁ、ほとんど行使する奴はいないが聞け。下剋上ルールとは自分の意志でパブリックエネミーズに戦いを挑む制度だ。パブリックエネミーズのウチの一人を指名し殺し合う、見事勝てばパブリックエネミーズの仲間入りこの島を出るまでやりたい放題だ、勝てばな。負ければそのまま地獄行きだ。まぁ使う奴はよっぽどの馬鹿だがな、フフフフ。」

そう言って歩き出した。なんだそんな事か・・・。

「やりますよ、僕。その下剋上ルールって奴。」

キルノートは一瞬動きをピクリと止めて大声で笑い始めた。僕の周りにいる看守も笑いをこらえている様に震えているがやがて馬鹿笑いを始める。一人の無精ひげを生やした少し酒臭い40代の様なおじさんが僕の肩を叩きながら言う。

「ガハハハハハハ!!正気か坊主?見てなかったのかあの化け物の暴れっぷりを、命は大切にしておけ。坊主見てえなのが行っても笑い話になるだけだ。」

「その辺にしておけ、金田。そうだなフフフ、認めてやろう。もとから貴様は一生ここから刑罰で出れん。自ら一か八かの勝負に出るのも一興だ。そうだな・・・では経ヶ坂真莉亜【キョウガサカマリア】とでも戦わせるか、フフフ。ただのしけたクソガキだと思っていたがただの馬鹿か。だが私は命知らずな馬鹿は好きだぞ。」

そう言って高らかに笑う。

「イラつくんですよ、のうのうと自分達は死なないからとか勝手に安心しきったり支配者気取りで暴力をふるう猿がね。あ、でも暴力は好きですけどね。」
僕はそういって高らかに笑うキルノートさんに微笑んだ。

ズルリ・・・あまりにもイラついたので僕は隠し持っていたナイフで金田さんの首をこっそり切り落とした。金田さんの首と胴体はゆっくりとズレ、首が廊下に転がると同時に胴体から噴水のように血を吹き散らした。血がキルノートさんや看守さん、そして僕の顔に降りかかる。

そうして僕の長い闘いが始まった。

第一戦

上泉 流 VS 経ヶ坂 真莉亜





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
かりん様へ

展開やキャラの相談があるので一度掲示板で話しましょうw

Re: 天国島〜havens island〜 ( No.13 )
日時: 2011/07/17 20:40
名前: 甘木 (ID: zeBAwFgA)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=hEX445Nf0W4

「それで……僕の対戦相手ってどんな人なんです?」
僕は対戦相手の経ヶ坂真莉亜と戦う天国島の傍にある小さな島へと向かう為船に揺られていた。
「う〜ん、とにかく綺麗だな、そりゃもう綺麗だ。目を疑う様な目もさめる美人さ。あれは人間の美しさじゃない。後はそうだね凶暴ってとこかな?」
僕を島まで運んでくれる副所長の栗村さんは首をかしげながら答える。
「まぁ、とりあえず。スペックが人間と本当に違うからね、君も見たんじゃないかな?岡田虚雲の戦いっぷりを、彼女もあれぐらい凄いから覚悟してね」
「そうなんですか」
僕は二日前の岡田さんの戦いぶりを思い出した、圧倒的な力と速さ。遠くから見たせいか、僕にはほとんど太刀筋が見えなかった……アレと同等の敵と戦うのか……。
「やっぱり怖い?」
栗村さんは少し笑いながら聞いた。
「いえ、どうやって殺してやろうか考えてるんですよ」
僕は笑顔でそう言った。
「嘘つかなくてもいいよ。震えてるよ、君?」
栗村さんに言われて初めて自分の足が震えているのに気付いた、僕は必死に震えを止めようと足に力を入れるが力を入れれば入れるほど震えが大きくなり抜けていった。
「体は正直だからねぇ、仕方ないよ。君みたいなシリアルキラーも人間っぽいところがあるんだね。安心したよ」
そう言うと船がガクンと大きく揺れて止まった、どうやら着いたらしく栗村さんは船を止める準備をしている。
「そうだね、一つアドバイスすれば彼女をあまり怒らせない方がいいよ?怒らせたら最後、君はミートパテになってこの島の肥やしになるだろう。だから一撃だ、一撃で仕留めないと勝てないよ」
ホラ、降りるんだといって波止場から僕に言った、僕は震える足を無理矢理ひきずって歩いていく。
「アドバイスありがとうございます」
僕は船に乗る前に持たされた拳銃二挺を確認する用に触れる。
「じゃ、行って来なさい。真っすぐだまっすぐ歩けば原っぱに出るからね。生き残ったらまた会おう」
栗村さんはニッコリと笑って船に乗り込んだ。
やるしかない、震えてちゃだめだ……僕は波止場をまっすぐに歩き森の中を突き進んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10分近く森の中を歩いて草原何かないじゃないか……と思い始めた時だった心臓が大きく脈打った、木の茂みから夕陽が見えて、女の人が天使の様な唄声で歌っているのが聞こえた。僕の足はいきなり重くなるが何とかして夕陽が見える方へと歩くと……。



そこは……きっと死屍累々とはこういうことだろうと思えるほどにおびただしい数の死体が夕陽の赤に染まり転がっていた、その死体達にカラスが群がっている、しかも死体は侍の様な鎧を着ていた、そしてその侍たちの武器と思える日本刀が死体に突き刺さっていたり折れて転がっていたりしている、まるで戦国時代の戦の後の様な戦場の様な場所だった。
そんな草原の中央に巨大な死体の山が築かれている、4〜5メートルほどの高さの死体の山に人ほどの大きさの巨大なアクセサリーの様な十字架が突き刺さっている様に立ち、その十字架にもたれかかれ座っている、まるで人形の様に精巧に造られた綺麗な金髪碧眼の女の人が箱型のオルゴールを膝に置き歌っていた。
女の人はこちらに気付いてないのか夕日を眺めて歌っている。
「か、歓喜の歌……?」
僕は彼女が歌っていると思しき曲名を呟いた。
「そう、ベートーヴェン交響曲第九番第四楽章、別名「歓喜の歌」ベートーヴェン最後の交響曲。私の最も愛する曲だ」
女の人はその美しい顔にふさわしい天使の様な声で僕に微笑み死体の山から見下ろして言った。
「いい眺めだ戦場を赤く染める夕陽、実に情緒的だ。私はどうやら前世もロクな人間ではないようでね。戦場なんて見たことも行った事もないのだが、この景色にサウダージ(郷愁)とも呼べる何かを感じざるをえない。だからね造ってみたんだ。私の思う戦場ってやつを……でも駄目だった、いくら死体を造っても……いくら殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても!!
私の望む戦場はできなかった……もう殆んど諦めかけていたんだ、その時だ君と戦う事になったのは……」
話す途中「歓喜の歌」のオルゴールは止まった彼女はだまってオルゴールの螺子を巻いて、またオルゴールを鳴らせる。
先程のやさしい頬笑みが嘘のように顔を歪ませて、彼女は恐ろしい目で僕を睨みつける、その目は全てが僕が原因であるかのような全ての理不尽を僕にぶつけるような目だった。
「思うんだよ、多分これが最後のチャンスだって……この処刑場を戦場へと昇華させる最後のチャンスだって……一方的な虐殺じゃなく殺し合えばきっとこの場所は戦場へと変わる!そうだよね?そうだよなぁ!!!」
口調が急変し死体の山に突き刺さる巨大なアクセサリーの様な十字架を当たり前のように持ち上げ死体の山を飛び、美しい金髪を靡かせて激しい音と共に着地する。
その激しい音に彼女が担ぐ巨大な十字架の質量が容易に想像できる。
彼女は僕の顎を捉えるように十字架を突き付けて言い放つ。
「いいか、私を退屈させるなよ」


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