ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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無限エンジン 閉鎖します。申し訳ありません。
日時: 2012/04/08 15:18
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: r3A.OAyS)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=5450

    
     〜お前のエンジンは何だ? 俺か……俺のエンジンはお前等のエンジン全てだ〜
       




意味の分らない言葉を突然申し訳ない……一応,プロローグとさせて貰います。
お早う御座います,こんばんわ!或いはこんにちわ♪
初めましての方は初めまして,お久しぶりの方はお久しぶり!常連の方はいつも有難う御座います^^
風と申します。別名「堕小説量産機」or「小説の完結を出来ぬ女」と言うゴミ屑ですがどうか付き合って貰えれば幸いですvv

〜作者状況〜

執筆中【】
申し訳ありませんが執筆中に〇が付いている時は書き込まないで下さい。



$$$$$お客様$$$$$

モノクロ様
朱音様
千臥様
葵様
夜兎様
朝倉疾風様
咲様
水瀬うらら様
りま様
なさにえる様
千愛様
通りすがり様
レッド様
銀ガリュ様
リナ様
刹那様
檜原武甲様


只今,お客様は17名です。
有難う御座います^^


########更新履歴########

Ep1

Akt1 エンジン解放 Part1 >>7 Part2 >>12 Part3 >>21 Akt1 The End
Akt2 救出エンジン Part1 >>32 Part2 >>41 Part3 >>92  Part4 >>98 Akt2 The End
Akt3 渇望エンジン Part1 >>105 Part2 >>116 Part3 >>126 Part4 >>137


________設定資料及び小休止及び貰い物_________

設定資料集【Ⅰ】 キャラクタプロフィール >>25 ※キャラが増える毎に常時更新
貰い物【Ⅰ】 猫飼あや様作 ワルキューレ >>101
貰い物【Ⅱ】 村人A様作 ファンベルン >>140

△▼△▼△▼注意事項▼△▼△▼△
1.更新頻度は亀等到底超えた遅さです。
2.私が嫌い。小説に文句(パクリだの・詰らないだの)を言いに来た。
 荒しに来た。等に該当する方は書き込まないで下さい。
3.グロ描写や不快描写が含まれます。NGな方は退室を……
4.最後に注意じゃないですが意見やご指摘なら幾らでも大歓迎です。

〜作者用キャラクタプロフィール専用用紙〜

キャラクタ名【】
読み方【】
性別【】
年齢【】
身長・体重【】
血液型【】
誕生日【】
容姿【】
性格【】
目的【】
エンジン【】
アクセル名【】
能力【】
過去【】
その他【】
仮想CV【】


〜お知らせ〜

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Re: 「無限」∞エンジン  Akt1 Part2 更新 コメ求む! ( No.14 )
日時: 2011/05/12 21:11
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: http://dancingmad1119.blog69.fc2.com/blog-date-20110512.html

遅くなってすみません><
赤沼君の詳細、ブログにまとめておきました。

かなりのネタバレが含まれていますので、コピペしてワードにでも保存をお願いします。保存されたのを確認し次第、あの記事は削除いたしますので^^;

では、うちの子をよろしくお願いしますm(_ _)m

Re: 「無限」∞エンジン  Akt1 Part3更新 コメ求む!! ( No.23 )
日時: 2011/06/08 23:05
名前: 風(元;秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)
参照: Akt1終了!! 俺,頑張った!!

Part3

 城内は困窮を極めていた。 
 突然の襲撃,それも敵は一騎当千等と言う言葉すら生温い怪物だ。 
 その男の名は,赤沼幽人,世界連盟専属の政府に牙を剥くエージェント達を裁く異能狩り部隊の頭領だ。
 エージェントを狩る立場というだけ有り強力な能力者が軒を連ねるが赤沼は別格だ。
 歴代の異能狩りの頭領達の中でも最高の戦闘センスの持ち主として政府に頭を垂れたレベル八,最上位エージェント達の中でも特別視されている程だ。 
 アナウンスの声にも恐怖が滲み出ている。 
 散々,この組織は赤沼の恐怖を味わって来たと言う事の証明だ。 
 セリスは急に不安になった。 
 大きな組織に入ったと言う事はそれだけ政府のマークも厳しくなると言う事を今更になって知る。 
 先程までは,安堵感が大きくて嫌な事を考えたくはなかったのだ。
 
「不味いんじゃないの!? 逃げないと……」

 身の危険を感じたセリスは,余り緊迫感を放っていないリーブロを強く捲し立てる。 


「言って置くが唯,逃げるだけじゃ間に合わないぜ?此処から,移動手段のある場所に行くまでは二十分は掛かる」

 そんな,彼女の言葉を,リーブロは軽く受け流す。
 彼の言葉を聴いて逃げ場を断たれたとセリスは渋面を作る。  

「何を暢気な!」

 セリスは,逃走に時間が掛かるなら尚の事,急がなければならないだろうと急かす。 
 ぬか喜びをしてその日の間に死ぬなんてご免だった。 
 彼女は,煮え切らない男に何とか火をつけようと必死だった。

「落ち着けよ……逃げる前に少し確認しておきたい事がるんだよ。 重要な事さ。 逃げる為の時間稼ぎになる。 それと,俺にはテレポートとトランスポートの能力があるからね? 心配すんなって?」

 しかし,リーブロは悠然としている。 
 セリスは,彼の言葉に怪訝そうに眉根をひそめるが,横に居るファンベルンの様子から重要な事らしいと理解する。 
 新参の自分には分らない事なのだろうと諦める。
 リーブロの話によるとどうやら,彼は,この様な強襲を想定してかせずか移動手段を持っている様だ。 
 自分自身を移動させるタイプのテレポートと他対象無生物・生物問わずを移動・輸送出来る能力らしい。 
 彼の言葉から夫々,別個の様だ。

「ん? 是,ちゃんと通じてる? えっと,イグライアスの皆さん,こんにちは……
間違えた,こんばんわか! そんな事はどうでも良いけど,リーブロ君は居るかな?」

 玄関口から,ここまでの道則は覚えているが裏口に行く道則は判らない。 
 恐らく,ファンベルン達は重要な事とやらを確かめるまで移動する気はないだろう。 
 騒いでも仕方ないとセリスは諦めた。
 一方,リーブロは,アナウンスの女性に連絡を取り赤沼の状況を確認しろと伝えようとする。 
 その瞬間だった。 通信機器が何らかの手により赤沼に剥奪された様だ。
 アナウンスの女性の呻く声が聞える。 
 その瞬間,部屋に,設置されているテレビの電源が突然,オンになる。 
 そこには,10代そこそこに見える赤茶色の癖毛の美男子の顔が映っていた。
 恐らくは,彼が赤沼だろう。 
 感情の判らない笑みを浮かべ一頻り,マイクテストをしてから向き直り話し始める。 
 その口調や態度から,威厳は全く感じられない。
 挨拶を訂正して照れ隠しに笑うさまなどまるで子供の態度だ。
 テレビの画面に映る男は,一頻り挨拶をした後に顔を手で覆って,何を余計なことを言っているんだと自分を戒める。 
 そして,向き直りリーブロを指名した。 
 
「やれやれ,幽人か……俊介が出てなくて良かったぜ」

 喋り方や顔つきで何かを察したのかリーブロは言う。
 無論,セリスには何が何やら分らない。
 赤沼は,幼い頃に,虐待を受けた性で多重人格障害になった男だ。 
 人格は主人格である幽人,身の危険を感じた時や相手を殺さないといけないと判断したときに出てくる俊介,そして,自室に居る時だけに発動する最も本質に近い性格の瑠架の三つだ。
 今出ている幽人は好戦的でサディストでは有るが人を殺す事のできない人格だ。 
 対して,俊介は,他者の命を奪う事に何の躊躇もない性格だ。 
 リーブロ達が危惧していたのは,赤沼の人格が,俊介になって居るか否かだった。
 彼は,人格が幽人である事を知り逃げる時間を造る事が出来ると安堵する。

「じゃぁ,トランスポートするぜ? 俺は,幽人を足止めする」

 確認するや否や,リーブロは手招きをして2人に近くに来るように促す。 
 どうやら,トランスポートは対象が近くに居ないと発動しないらしい。
 そして,直ぐに,他の拠点に移動させない所から察するに余り長距離は移動させれない様だ。
 ファンベルンとセリスはリーブロの近くに来て成るべく近づき合う。 
 何やら嬉しそうな表情のファンベルンにセリスは苛立つのだった。

「じゃぁ……ファンベルン,頼んだぜ?」
「そっちこそ……ヘマして簡単に俊介だしたりしないで下さいね?」

 強く信頼しているといった眼差しでリーブロはファンベルンを見詰め,新人は頼むと言う。
 それに対して,ファンベルンは,此方が逃走する時間位は稼いで下さいと茶化す様に言う。
 男は,当然だと頷き本を開いてトランスポートの能力を発動する。
 瞬間,淡い光に二人は包まれてリーブロの指定した場所へと移動する。
 周りは,何の装飾品もない倉庫のような場所で,幾つかの車両が並んでいた。
 既に,場内に居たメンバーが逃走を始めているのか既にシャッターは開かれていた。

「じゃぁ,今度は赤い車で逃避行と行きましょうお嬢!」
「ワインレッドが好みね?」

 初めての転送の感覚に一瞬よろめく,セリスをファンベルンは受け止め,赤い車へと颯爽と歩き出す。
 セリスの言葉に,団員夫々が運転できる車種は決まっているのでと彼女は断りを入れる。 
 セリスは,何も言う事はなく車の扉を開け助手席へと乗込む。


 その頃,リーブロは,赤沼の居る場所へとテレポートで移動していた。
 周りには,赤沼と戦った対能力者戦用のロボットが5体程,破壊されて散乱していた。
 世界政府のテクノロジーの粋を結集して造られた機械だ。
 兵力不足を感じていたリーブロが組織のメンバーを使って拝借したらしい。
 幽人は,待ち兼ねたと言う風情で,男を見詰める。 

「久し振りだな……オイ,ライトアップが眩しいんだよ餓鬼ッ!」
「だって,僕こうしないと怖くてさぁ? 暗所恐怖症の苦労分る貴方?」

 幽人は元々,暗い場所を極端に嫌う性質がある。 それは,暗い場所は恐怖の対称だと体が認識しているかららしい。
 リーブロは,瞬間移動した途端,物凄い眩しさに晒され立ち眩みして苛立ち叫ぶ。
 それに対して,エージェント狩りの男はあくまでマイペースに,自分だってこの様な事はしたくないのだが仕方ないだろうと同情して欲しいと言う様子だ。

「知るかよ……俺は,俺の事で精一杯だしな」
「相変わらずダッサイですねぇ?」

 そんな,青年の言葉に,リーブロは口を尖らせて本音を口にする。
 赤沼は,体中を使いヤレヤレだと,リーブロを馬鹿にした様な態度を取る。
 その間に,リーブロは,本のページを素早く捲り,セリスの能力を引出そうとする。
 新しく手に入れた能力は直ぐに使い能力を把握するのがリーブロの遣り方だ。
 攻撃的な能力なら実践で使う方がより,能力の把握はし易い。
 目の前の男は,初めての能力で撃退するには手強過ぎる男だが,追込まれたら使い慣れた能力を使えば良いだけの事だ。
 
『一陣の風とか言っておいて……これ,風じゃねえじゃん?』

 リーブロは,直ぐに能力の本質の解析に移る。 
 どうやら,風を使う能力で絵はなく不可視の粘土の様な物質を自在に変形させて攻撃や防御に利用すると言う能力らしい。 
 
「さてと,始めようか!」

 どの様な形までが戦闘中に形成できる限界なのか……どれ位まで伸ばせるのか。 
 新しい能力の限界が何処なのかを相手が,先頭に集中するまでの短い間に出来る限り男は詮索する。
 しかし,全てを把握するまで待ってくれる筈はなく赤沼が,力を発動する。
 彼の能力,それは超磁力と言う物だ。 
 鉄性の物を自由自在に操り,自分の右手で触れた生物を除く対象を鉄に変えて自在に引き寄せたり反発させたり出来る。
 また,自らの体が磁石となっている為,体中に鉄を纏い鎧にするなどと言う事も容易だ。
 彼は,先ず,敵の能力を把握する為に,地面の下に通っているパイプを強引に能力で引き抜く。
 そして,投槍の様にリーブロに射出する。
 それは,幽人の反発の力により尋常ではない速度でリーブロへと接近する。
 リーブロは,それを咄嗟にエンジェルビーツの力を盾に変形させて防ぐ。
 赤沼には,不可視の何かに攻撃が阻まれた様に見えただろう。 
 だが,彼は動揺する事はない。 目に見えない類の攻撃など何度も経験しているからだ。
 今度は,其方の番だとばかりに赤沼は悠然と身構える。
 それに対して,リーブロは防がれるだろう事を理解した上でエンジェルビーツを刃状に変形させて,赤沼に斬りかかる。
 案の定,赤沼は,手の動きで軌道を読み切り,能力を使うまでもなく回避する。
 しかし,リーブロは薙ぎ払い連続攻撃する。 赤沼は,瞬時に自分の手に鉄の盾を纏いそれを防ぐ。

「成程,使い慣れない様子を見ると始めての能力かな? どうやら,見えないだけで質量は有るらしいね? そして,一々手を動かしている所を見ると何らかの道具かな? それも形を変える」

 赤沼の分析眼は正確だった。
 初めて使う能力である事,実態が有り質量が有ると言う事。 そして,形が変ると言う事。
 戦闘経験の多さと観察眼の凄まじさ。 それは,単純な戦闘力だけではない事を雄弁に語る。
 同時に,リーブロも一陣の風の条件について少しずつ理解を深めていた。
 この能力は,大体百m程度まで伸ばして使うことが可能である事。 
 自分の意思で,形を変化させるには自分の手の近くに無ければ成らない事。
 そして,投げる振る等の動作をしないと攻撃を行えない事。 
 連度により硬質化と軟質化が可能だがどちらも強度は面積を広げるほどに落ちると言う事。
 最後に,自分にはその能力の姿が視認出来ると言う事。
 
「おいおい,スリーモーションしか見せてねぇのにそんなに調子に乗るなって? 見えねぇってのは怖いだろ?」
「別に……見えようが見えまいが何だろうが圧倒的な攻撃力で空間事,捻じ伏せれば良いだろ」

 彼は,目の前の青年にニヤリと笑みを浮かべ,挑発的なポーズを取る。
 そして,本質を見切った気で居るのかと問いかける。 見えない攻撃に恐怖は無いのかと煽る。
 しかし,敵対する男は至極冷静だった。 先程と全く変らない表情で冷徹に言う。
 全てを捲込み破壊すれば良いと。 容易く其れを当然の様に出来ると言っている。
 顔は何時もと買わない笑顔だ。 しかし,言い知れない重圧が圧し掛かる。

 だが,リーブロは,能力を変える事はしなかった。 彼も,目の前の男と同等の実力者なのだ。 
 仮に先程,入手したばかりの新たな能力でもレベル五程度の持主より高いレベルで使いこなせる筈なのだ。 
 先ずは,リーブロは,エンジェルビーツの軟化に着目する。
 鞭の様に撓る不可視の糸を精製し,目の前の男に振り放つ。 男は,余裕の笑みで回避しようとする。
 しかし,それは,不規則な動きをして男の脇腹に命中する。
 男は,小さく呻き苦痛に顔を歪ませて吹飛ぶ。 数m吹飛び,二度三度と地面に体を叩き付ける。
 赤沼は,口を切ったらしく口内から血を流しているようだ。 下手をすれば是位の事で俊介は出る。
 一瞬,緊張が走るが,今回は何も変調は無いようだ。 安堵した彼は,一度,深呼吸し心を落ち着かせる。
 そして,また,新たな試みを始める。 

 今度は,セリスの能力を飛道具として使う事が出来るかの実験だ。 集中力を限界まで高め,鋭く練磨しブーメラン状にする。
 幾つかの,ブーメラン状の一陣の風を予め作り,体に留めさせながら高速で投げつける。
 どうやら,自分の周りにならこの不可視の物質を浮かせる事が出来る様だ。
 一方,連続で投げつけられる見えざる刃に,幽人は何とか反応した。
 発動者の挙動である程度の軌道が,想定出来るのだろう。 致命傷を負わない程度には回避している。

「中々,どうして応用力のある能力の様だね? でも,それなら尚更,練習が必要だろ?」

 四〜五箇所程度,切り傷が出来た地点で,敵対者は,立ち上がり凄絶な笑みを浮かべる。
 そして,左手に巨大な鉄の拳を纏い,突然,リーブロの視界から消えた。
 リニアモーターカーの理論だ。 彼は,自身をN極として他の鉄物をS極とする事により高速移動出来るのだ。
 リーブロは,背後を取ってくる事を瞬時に察知し防御壁を精製する。 
 何とか,防御は間に合うも,防御壁には,大きなひびが入った。 敵は,更に右手にも鉄の拳を纏っていた。 この攻撃を受ければ確実に壁は砕ける。
 急場で造った,防御壁は,真面目に時間を掛けて造った物より強度が,劣る事をリーブロは理解する。
 恐らくは,攻撃に転じる場合も同じだろう。 精製するまでの過程がこの能力の肝だと彼は悟る。
 右の一撃が来る前に,彼は,本のページを捲り,先程まで使っていた能力とは違う能力を発動する。
 此処にくる時に使った,テレポーテーションの能力だ。 間一髪間に合いリーブロは幽人の攻撃を回避し彼の後へと,移動した。
 そして,リーブロは更に,違う能力を発動する。 彼の手には紅い,巨大な剣が顕現されている。

「いやぁ,ようやくやる気に成ってきたかい? 楽しくなってきたよ僕も」

 立て続けに能力を乱発するリーブロを見て男は,心底楽しそうに笑う。
 体一杯に,感情表現をしながら赤沼は,アクセルを全開にする。
 彼の体中に,地下に埋れていた鉄が,音も立てずに付着して行く。 
 見る見る間に,男は巨大な鉄の兵士と変貌していた。
 鉄の戦士と化した赤沼は,鉄を重ねて変形させて精製した大剣でリーブロを襲う。
 その斬撃を彼は,手に持つ剣で受ける。 地面が,砕ける。 この様な衝撃に耐えれるのは,体を覆うアクセルの光が,人体を強化しているからに他ならない。
 相手の攻撃を受けきり彼は,大きく息を吸い雄叫びを上げる。 雄叫びを上げると共に巨剣から,紅蓮の炎が迸る。
 そして,鉄の巨人と化した幽人を飲み込む。 しかし,彼はその焔を意にも介さず腕の一振りで吹飛ばす。
 その瞬間だった。 突然,赤沼の携帯の着信音が鳴ったのは。
 彼は,能力を解除し電話に出る。 リーブロは,突然の出来事に沈黙する。 

「あぁ,分りました! 至急,そちらに向います!」
「何だ? 俺達は良いのか?」

 どうやら,上官からの命令らしい。 幽人は,少し寂しそうな表情でリーブロを見詰る。
 見詰られた彼は,見逃すのかと男に問う。
 赤沼は,元々,戦い楽しみに休暇を利用して来ただけで組織の支部を潰しに来た訳ではないと言う。
 リーブロは,胸ポケットから煙草を出し吸う。 そして,呆れた様子で嘆息する。
 それを見た赤沼幽人は,バツの悪そうな表情をして上空に待機させていたヘリコプターに自分の力で移動する。
 対象であるヘリコプターを自分と言う磁石を自分を引き寄せる磁石に変換したのだ。
 兎に角,一難去ったとリーブロは安堵した。 敵に所在がばれたこの基地は二度と使えないが。

「はぁ……あいつの部下は大変だよな。 同情するぜ」
 
 リーブロは,ファンベルンが居たら自分達も上司が駄目な性で大変ですなどと反論されそうな事を言い,テレポートした。
 そして,車庫にある最後の車に乗り指定して置いた次の拠点へと走り出すのだった。

 新たな,拠点は,起伏に富んだ山脈の一角にある小さな洞窟だった。
 何人かのエージェントが此処にも居る様だが,近場で人数を匿えるスペースが有る拠点は此処だけらしい。
 先ずは,車を倉庫に入れてこの拠点の管理者と話,個室を用意してもらう事にした。
 是だけの大人数が逃亡して直ぐに個室など用意できるのかとセリスは思ったが,思いの外この拠点は広く,余分なスペースは有り余っていたらしい。 全員が個室を得る事が出来た。

「いやぁ,お嬢! 相部屋じゃなくて残念です!」
「私は,凄く嬉しいわ……アンタと何時までも居たら食われそうだもの」

 部屋が,予想以上に離れてしまった事を嘆くファンベルンと,彼女の部屋から遠い場所に自室を設ける事ができた幸運さに感謝するセリスが其処には居た。

「今からでも,お部屋を隣り合せにしますか?」
「いや……やめて!」

「是非!」

 そんな二人の様子を見て思わず,茶化す管理人だった。
 セリスは,全力で断りファンベルンは部屋の変更を心より願う。 その二人の正反対の反応に管理人は思わず笑い声を漏らす。
 楽しそうに笑う彼女を見てセリスは,此処はそう,簡単に敵に襲撃されないで欲しいと願うばかりだった。
 
  

Fin

Next⇒Ep1 Act2「救出エンジン」 Part1へ


〜あとがき〜
赤沼君は朱音様と言う方の書くピースキーパーと言う素敵小説の人気キャラクタです。
朱音様の許可を貰い拝借しました^^
リーブロは,二次小説の方で主にMH系の小説で出ています。
個人的には超思いいれの有るキャラの一人です。実は,オリキャラ募集で得たキャラでも有ります。
ちなみにリーブロとは「本」と言う意味が有るそうです♪
ではでは

Re: 「無限」∞エンジン  Akt1 Part3更新 コメ求む!! ( No.24 )
日時: 2011/05/20 19:12
名前: 風(元;秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)
参照:

コメント下さった方々有難う御座います。

モノクロ様へ
大変遅くなってすみません。
あぁ,地球からの移民……何て面白い設定(汗
成程,そうすれば結構,整合性が取れるかもですね……
アクセルの正体は最後の方で一気に印象が変ると思います。

朱音様へ
名前……何時もすいません(涙
セリスは……僕も,名前の元は有ったと思うのですが……思い出せません(汗
ファリス?(FFⅤ)の……違うな(汗
赤沼君の絵……欲しいんですがどうでしょうか??
ちなみにあっちでも書いたけど赤沼君は相当重要人物に!

Re: 「無限」∞エンジン  キャラクタプロフィール執筆中 ( No.25 )
日時: 2012/03/02 01:02
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: R33V/.C.)

設定資料集(Ⅰ)
キャラクタプロフィール集

キャラクタNo1
キャラクタ名【セリス・ヴェルトレスト】
読み方【—】
性別【♀】
年齢【25】
身長・体重【166cm 48kg】
血液型【OO型】
誕生日【3月5日】
容姿【薄紅色の綺麗な長髪の色白の少し儚げな表情の美人。】
性格【元お嬢様らしく少し気位が高く我侭の所が有るが強かさと人情も辛い生活の中で身につけた。】
目的【幸せに暮らせれば良いと思っているが父の死の真相を知りたいと思っている。】
エンジン【人の左目を抉り食べる事。】
アクセル名【エンジェルビーツ(一陣の風)】
能力【見えない物質を強く念じる事により形を自在に変えること。詳細は小説で。】
過去【名家のご令嬢だった。 だが,父が事業に失敗し自殺。 その後,転落人生を送っていた。】
その他【潔癖症。長い警察からの逃亡生活からか小さな物音などに実は敏感。】
仮想CV【小清水亜美】


キャラクタNo2
キャラクタ名【ファンベルン・フェーネ・フォードルラース】
読み方【—】
性別【♀】
年齢【35】
身長・体重【176cm63kg】
血液型【AB型】
誕生日【5月18日】
容姿【黒髪に前髪の一本に紫色のメッシュのをしたサングラスの中性的な顔立ち,スタイルの良い燕尾服】
性格【おちゃらけていて不真面目に見えるが中々に鋭い。 女だが女好き。】
目的【実は,リーブロに関する事らしい。】
エンジン【—】
アクセル名【ボム・バトリム・ウルフ(爆音狼牙)】
能力【掌で触れた部分を爆発物に変える。】
過去【セリスの家で執事として伝えていた。】
その他【リーブロとは特別な関係らしい。】
仮想CV【皆川純子】


キャラクタNo3
キャラクタ名【リーブロ・ヴェイン】
読み方【—】
性別【♂】
年齢【35】
身長・体重【186cm・73kg】
血液型【AO型】
誕生日【5月9日】
容姿【赤い唾突きの帽子をを被った,茶の長髪に翠の瞳の飄々とした雰囲気の美男。】
性格【飄々としていて大雑把に見えるが意外と計算高く建設的でやるときはやる性格。】
目的【エージェントの世界を造る事が表向きの目的。】
エンジン【一日に五冊以上本を読む。(読んだことのある本でもOK)】
アクセル名【アルティメットライセンス(究極の力)】
能力【相手の能力を自分で使用できる。】
過去【昔は,政府で働いていた事も有ったらしい。赤沼やファンベルンとは其処で関係を持ったらしい。】
その他【イグライアスの創設者ではないらしい。 世界に10人しかいないランクⅧの1人。】
仮想CV【三木眞一郎】


キャラクタNo4
キャラクタ名【赤沼幽人】
読み方【アカヌマユウト】
性別【♂】
年齢【26】
身長・体重【180cm・62kg】
血液型【BB型】
誕生日【6月6日】
容姿【10代そこそこに見える赤茶色の癖毛の美男子。 左頬に絆創膏が有る。】
性格【三つの人格が有る。 サディストだが人殺しをしない主人格。 殺戮を愛する暴力的な人格。 そして,弱さの体現の人格。】
目的【強い奴土地湧き肉踊る戦いを。】
エンジン【不明】
アクセル名【アイアンメイデン(処刑処女)】
能力【磁力を操る事とその発展系。】
過去【親に虐待を受けていた。 母国の反政府組織に所属していたらしい。】
その他【暗所恐怖症。 閉所恐怖症。】
仮想CV【浪川大輔】


キャラクタNo5
キャラクタ名【リコイル・フェルノス】
読み方【—】
性別【♀】
年齢【43】
身長・体重【158cm 50kg】
血液型【00型】
誕生日【11月22日】
容姿【栗毛の丸渕眼鏡。】
性格【おっとりとしていて面倒見が良く見えるがサディスト。】
目的【父の罪の贖罪と復讐。】
エンジン【リストカットによる出血。】
アクセル名【アンインストール(空間認知と空間統合の境界)】
能力【トランスポートとテレポート能力の両方を高いレベルで使いこなす。】
過去【父が、行っていた実験の被験者。本当は弟以外に兄弟は四人いたが皆、それで死んでいる。】
その他【甘党で毎日、巨大パフェを食べている。】
仮想CV【阿澄佳奈】


キャラクタNo6
キャラクタ名【ワルキューレ・ヴァズノーレン】
読み方【—】
性別【♂】
年齢【37】
身長・体重【199cm 92kg】
血液型【BO型】
誕生日【8月16日】
容姿【金のオールバックに整えられた長髪の歯並びの良い鮫の様な鋭い瞳のスーツ姿。巨大な斧を持つ。】
性格【豪気で強さを追及するタイプ。基本的には、トラブルに進んで突っ込んでいく気性。】
目的【インテルを内部から破壊する事らしい。】
エンジン【不明】
アクセル名【インフェルノ・オブ・ザガート(虫王の進撃)】
能力【巨大昆虫を無生物から作り出す能力と自分の体を昆虫かさせ強化する能力を併せ持つ。】
過去【インテルに入る前は、リーブロと同じくエージェントと世界の調和を望み戦っていた。】
その他【ノーヴァと言う弟子がいる。】
仮想CV【堀内賢雄】


キャラクタNo7 
キャラクタ名【リガルド・シンクウェア】
読み方【ー】
性別【♂】
年齢【25】
身長・体重【179cm・69kg】
血液型【BB型】
誕生日【9月22日】
容姿【茶色の短髪の精悍な顔立ちの青年。目の色は赤と青のオッドアイで左目の方に炎のタトゥをしている。】
性格【直感的で短気。基本的にやる気が無いが、興味を持った事や危機には、率先として立ち上がる。】
目的【新たなる家族の構築。】
エンジン【自分の所有物を壊すこと】
アクセル名【ラーバベルゼス(炎の爪)】
能力【炎を操る。その炎は、空想上の神に姿を変えることも有る。】
過去【エージェント派遣所と言う名の牢獄で働いていたことがある。】
その他【—】
仮想CV【福山潤】


キャラクタNo8
キャラクタ名【ブライド・アックア】
読み方【ー】
性別【♂】
年齢【38】
身長・体重【196cm・93kg】
血液型【AB型】
誕生日【】
容姿【黒の角刈りの年相応以上の老け顔。青の冷静そうな瞳で筋肉質。】
性格【温厚で知的だが寂しがりや。諦観的なところがある。】
目的【この世界の最奥に眠ると言うガックアと言う鉱石を手に入れること。】
エンジン【他人に親切をする。】
アクセル名【グラウンドビースト(大地王)】
能力【地面を自在に変形させて攻撃する。原子結合により物質を変更させて硬度を強化或いは軟化させることも可能。】
過去【リガルドと同じ。亡父の愛した石であるガックアを探している。】
その他【家族仲は昔から良くは無かったらしい。】
仮想CV【石塚運昇】


キャラクタNo9
キャラクタ名【イスカンダル・アスローン】
読み方【—】
性別【♂】
年齢【35】
身長・体重【174cm・62kg】
血液型【OO型】
誕生日【3月26日】
容姿【金のオールバックに整えられた長髪。目は包帯で隠している。】
性格【無口で潔癖。疑い深く自然を愛する。】
目的【居心地の良い場所を求めての流浪の旅。】
エンジン【一日三時間の座禅。】
アクセル名【ゴーストアタッカー(影の術師)】
能力【影の中を移動したり影を武器化して操ったりする。】
過去【暗殺者の一族として厳しく鍛えられた。】
その他【火の国の文化を愛している。】
仮想CV【石川英郎】


キャラクタNo10
キャラクタ名【カッツォ・フェルノス】
読み方【—】
性別【♂】
年齢【38】
身長・体重【173cm・63kg】
血液型【AA型】
誕生日【7月9日】
容姿【色の癖毛が特徴的な青い瞳と赤い瞳の所謂オッドアイの柔和そうな青年。】
性格【無口で少し気弱そうだが芯は強くて意外と我侭。】
目的【父の罪の贖罪と復讐。】
エンジン【自らの唇を噛み千切り血を飲む。】
アクセル名【トランスポートマスター(王座に居座る悪意)】
能力【手に触れることなく視認したものを自分の指定した場所に移動させる。】
過去【父が、行っていた実験の被験者。本当は弟以外に兄弟は四人いたが皆、それで死んでいる。】
その他【明るい場所や広い場所が苦手。】
仮想CV【水島大宙】


キャラクタNo11
キャラクタ名【ノーヴァ・ヒュールン】
読み方【—】
性別【♀】
年齢【25】
身長・体重【168cm・51kg】
血液型【AО型】
誕生日【12月16日】
容姿【精緻な磁器人形のような顔立ちで肌は透き通るように白い。水浅葱色の綺麗なロングストレート。】
性格【冷静で無表情に見えるが案外感情の起伏が激しくすぐ顔を赤らめたりする。真面目でお節介。】
目的【師匠への愛を成就すること。】
エンジン【床を十数秒嘗め続ける事。】
アクセル名【ラー・カー・バー(太陽神の心臓)】
能力【核爆発。磁気嵐。プロミネンス。ブラックホールの発生など尋常ではない力を自在に操る。】
過去【セリスに似た過去を持つようだ。】
その他【セリスと同じ場所の出身。インテルのリーダー格の一人。レベル八。】
仮想CV【中原麻衣】



キャラクタNo12
キャラクタ名【カトレア・V・サンライト】
読み方【—】
性別【♀】
年齢【27】
身長・体重【162cm・49kg】
血液型【AB型】
誕生日【4月8日】
容姿【褐色肌のサラサラの金髪の柔和そうな顔立ちの美女】
性格【お淑やかで社交的。少しおっとりした所があるが仕事には熱心。】
目的【ワルキューレへの恩返し。】
エンジン【他者の家に火をつけること。】
アクセル名【アイスエイジ(天地氷土)】
能力【氷を操作する最強の能力。】
過去【有名財閥の一人娘だったらしい。】
その他【インテルのリーダーの一人。レベル八。ノーヴァに嫉妬している。】
仮想CV【井上麻里奈】

Re: 「無限」∞エンジン  コメ求む ( No.26 )
日時: 2011/05/21 08:32
名前: 千臥 ◆g3Ntw.kZAQ (ID: .v5HPW.Z)

どうも、お邪魔します^^
「無限」∞エンジンを密かに愛読していた千臥です。
先程はコメント、ありがとうございました!!
相変わらずの素晴らしい文章力……
ホントわけてほしいぐらいですよww
赤沼君、いいですね〜
個人的にこういうキャラ好きです(´ω`)ノvV
おっと、そろそろ自分も更新しましょうか……

では、失礼しました!!


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