ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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紫炎の鷹
日時: 2011/05/04 02:27
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

中々よい案が出ないで困ってます・・・・

なんかいいネタはないだろうか・・・

風凪 閃杜(かざなぎ せんと)
主人公。若干ひねくれているのかもしれない。消極的否定的自暴自棄になる。部活には入っていない。いつも冷めた口調か、世の中下らないと思った口調。
中学三年生。大鷹中学三年一組所属。
備考
紫炎の鷹

梶山 広大(かじやま こうだい)
閃杜曰くそれっぽい大学のそれっぽい機関のそれっぽい職員。青年。通称おっさん。
それっぽい話に関してはやり手。
紫炎の鷹の封じ札を閃杜に渡した。
別称「第七九州組長」

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Re: 紫炎の鷹 ( No.9 )
日時: 2011/05/01 02:03
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

第一話

「お前・・・・・風凪 閃杜(かざなぎ せんと)だな・・?」

机にバンと手を置いて女の子が声を威圧的に(少なくとも俺から見ると)掛けてきた。

「はぁ・・・・そうですけど」

「ちょっと一緒に来てもらおうか・・・・」

威圧感がもっと増した。

こういうときにはなんて言えばいいんだろう。

「あー・・・・び、美人が台無しだなぁ・・・なんつって」

「・・・・・あ?」

最悪の空気が流れ始めた。










「ああああああああああああああああああああああ!!!!????」



時は昼休み。

場所は教室。

暇なので男子中学生である自分はぐっすり寝ていたわけではあるが、その僅かながらの至福の時も彼女に邪魔をされて妨害される羽目になった。

全く、ここには安息の地もないのか。

最悪なタイミングで最悪な口下手なジョークを一発流したところで俺はしばき倒されて、そのまま強制連行。

もう少し昼寝していたかったが、思いっきりクラスで浮き足立ってしまったのは傷だったろうか・・・・。

声を掛けてきた女の子は、最初は普通に気強そうな感じでクラス入ってきて、誰かを探すような眼差しだった。

その後お目当てが見つかったのか、俺の方へズカズカと歩いてきて、さっきの方へ繋がる。

襟首を捕まれずるずると格好悪く引きずられる自分。

すいません、どこいくんですかね。

「お前・・・なんでも怪異現象に会ったそうだな」

は・・・・・・?

言いかけたやめた。

そんなことを知っている赤の他人がどこに・・・・。

俺は基本友達を作ろうとするタイプでもなく、そして少ない。

理由は単純に運営がだるいからだ。

ただでさえ、人間関係を育むことに対して抵抗があるというのに、学校での友達づくりなんて、まさに愚の骨頂だ。

そんな自分に秘密を分かち合うような友は一人もいなかったような気がするのは昨日せいだろうか。

いや、はたまた、どこかでポカをやらかしてしまったのだろうか。

答えは結局見つからず変な部室(?)らしきところへ連れ込まれる。

「さ、ここなら安心して話せるわね」

さっきも今も安心ではないのだが。

「うるさいわね。一々勘に障ること言わないで」

「あ、ああ・・・・すまん」

「ところでさ、話の続きだけど」

どこからどう見ても普通の女の子・・・・かと思いきや俺はさっきからあまり顔を見ていなかった。

今見ると、結構可愛いような気がした。

さっきの高圧的な態度は、たぶん見知らぬクラスに足を踏み入れるから若干緊張したとか、そんなレベルだろう。

なんだよかった。

普通の女の子で———

「私もね、変な現象に巻き込まれたんだよね」

頭の痛くなる話題を持ち出された。

Re: 紫炎の鷹 ( No.10 )
日時: 2011/05/02 16:13
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

碑龍 楓(ひりゅう かえで)

後に俺はその名前を知ることになる。

見た目は黒髪ロングの可愛い子・・・に見えるんだが、

俺にとってとはとてつもなく嫌いな人種の一人だ。

そんな糞迷惑なことを言わなければ俺は君に惚れていてさえ、いたかもしれない。

まあ行きすぎたジョークはよすとして、

問題が提起された。


第一に、

こいつはなんでこんなわけのわからない問題を俺に持ってきた???

第二に、

誰だ。俺の変な噂を流したやつは。見つけ出して引っ張り出して引きずりまわしてやりたい。

第三に、
俺は妖怪も神もオカルトも、人間も嫌いだ。

以上である。

これを踏まえてさっさと退散してほしい。

とは言ってもそんなことをさっきしばき倒された分際で言うことは、

自殺行為だが。

「なぁ・・・・大体なんで俺なんだ???」

黙っていても仕様がないだろう。

今の俺に黙秘権はなさそうだしな・・・。

埃がところどころにある段ボールにかぶっている。

この部屋は物置か?

それはともかくだ。

いつまでも尻もちを付いているわけにもいかない僕は女の子と対等になるように立ち上がり若干威圧的に言う。

「霊媒師に頼んだ方が良くないか?俺なんかじゃなくて」

そう言うと、いかにも、下らないわね、と言う風な表情をして一言。

「あんなのインチキでしょ」

お前は俺をインチキだとはまず思わないのか。

必死にツッコミたいが何か言いたげなので回避する。

「・・・!!で、だ。何が言いたい」

「あんた・・・微妙にバカにしてるでしょ」

ここで認めるわけにはいかない。

握りこぶしにしながら必死に弁解する。

「いや!してないしてない!!全然!!何もしてないよ本当!!!」

「どんどんエクスクラメーションマークが増えてるけど大丈夫?」

バカな!?心拍数が一気に上がったぞ今ぁ!!!???

「そ、そんなわけないだろ!!ていうか、小説だからってその勘繰りはあんまりだろ!!やめい!!」

「動揺しすぎでしょ・・・・・」

すっかり呆れかえってしまった。

そのままボロイ折り畳み式の椅子に偉そうに座ってしばらく考えだす。

ようし、いいぞ。

そのまま、俺に失望して切り離せ。

「ところで本題に戻るけど」

だから・・・・・・。

「あのなぁ!!単刀直入に言ってやる!!!俺はああいう現象とはおさらばしたんだ!!人の胡散臭いあるかないかも分からないような心霊現象とか怪異現象を解決したくなんかないんだ!!モノホンでも十分嫌だし!!何より一々下らない遊びに付き合わされるのが苦なんだよ!!」

Re: 紫炎の鷹 ( No.11 )
日時: 2011/05/03 18:14
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

そうおもいっきりダメもとで叫んでみた。

が、少女は動じることもなくこう答えたんだ。

「それは・・・あんたの意思?」

ボロ臭い倉庫みたいな部室みたいな知らないような変な部屋で、ただ二人佇んだ状態で、俺は周りの状況をひたすら思い浮かべ、いや、今自分たちが他人から見ればどうなっているかを、ひたすら創造し続けていた。


そんな俺にまともな思考回路など働くはずもなく、

「ああ・・・・・・そうだよ」

簡単に自分の意志だと伝えた。

そうはっきり宣言した。

「ふうん・・・・・じゃあ、良いこと教えてあげる」

なんだぁ?

咄嗟に思考を開始し始めた僕にはまともな考えなど浮かばない。

この女何が言いたい・・・・?

そう思っていたがやはりその頃の僕にはまともな考えなど浮かばなかった。

「あんた」

口を紡ぎながらも言いきる前に面白そうにして笑いをこらえた女は一言。

「あんたの意思で動くんじゃなくて、私の意思で動けば?」

堂々ととんでもないことを言いだしやがった・・・・。

さらば、アーメン。

俺の安寧を祈る。





ハァ・・・・・・なんでこんなことに・・・・。

Re: 紫炎の鷹 ( No.12 )
日時: 2011/05/04 15:51
名前: 武藤 徹也 (ID: VBgkspJi)



どうも、武藤です。

コメ、ありがとうございます!!

比泉(中佐)さんの小説、好きなのでこれからも頑張ってください!!

Re: 紫炎の鷹 ( No.13 )
日時: 2011/05/08 15:29
名前: 比泉 (ID: ID28wqen)

それはともかくだ。

誰一人いない殺風景な男子高校生の部屋に見知らぬ女一人を上がりこませる事態に発展してしまった。

急な展開は、一瞬自分がライトのベルの主人公か何かかと思いかけて、妄想となり、塵となって消えた。

「この部屋・・・なんか臭くない?」

この一言で。


「だぁぁぁっぁ!!!!わかった!!わかったからちょっと待て!?ファブリーズ掛けるから待ってろ!!!外にいていいから!!いやぁ。最近喚起してねえからちょっと匂いがたまっちゃってなぁ。あははは」

そうやって俺が必死にごまかしてもこの尼・・・・・

「虫唾が走るから、結果が見えてる変な言い回しやめてくれる?リバースしそうになるんですけど?」

そういって一撃で粉砕しやがる・・・・!!!!


「もうわかった!!わかりました!!一男子高校生の部屋は臭いです!!もうこれでいいでしょ!?いいだろ!?わかったから玄関じゃなくて外で待て!!いや、中にあがろうとするな!?面白がってんじゃーーーー!?」



閑話休題。

そもそもだ。

碑竜が俺の家に上がりこむなんてフラグは発生することはなかった。

だが、唐突な事実がそれを現実とした。

『苗字から因縁を受け継いでいる・・・それを断ち切りたい』

そのたった一つの事実が俺を誘い込んだ。

きっとこんな面倒ごとを持ち込めば・・・あの組織とやらに消されるか梶山さんにケツをたたかれるだけだ。

かと言ってこのタイプの仕事を俺一人でこなす自身なんてない。

いや、そもそも梶山さんがいないと俺は何もできなかったじゃないか。

ああ、そうだな。

今までもこれからも?そうなんだろうか。

碑龍の苗字は特殊だ。

ああ、文字をよく見てると何かいやな予感はするが、あんなヘルプを出されるまではそんなこと気にも掛けなかった。


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