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- 兵士の休暇
- 日時: 2011/05/25 16:07
- 名前: 比泉 (ID: ID28wqen)
一士官の日常を描きます。
軽い戦争物というジャンルに分けられます。
敢えて世界観を作るため、現実の世界とは多少異なる設定で進めていこうと思います。
では、行きます。
登場人物
神山 劉眼(かみやま りゅうげん)
主人公。名は恩師である君島に貰った。一農民出で士官候補生。たびたび問題を起こす。
朝日奈 新道(あさひな しんどう)
神山の同期。同じ村の出身で恩師の君島に名を授かった士官候補生。根っからの陸軍精神が入っている。
問題は起こすが、神山とは微妙に気合の入り方が違う。
君島 蒋大(きみじま しょうだい)
神山が暮らしていた村で唯一学問の心得のあった人物。若年で、僅かながら時折影を見せることがある。陸軍省と海軍省、空軍省を行き来する人物。
本職は役人かと思われる。
朝霧 真(あさぎり まこと)
陸軍士官学校で教官を務める。
部隊の育成には信念を持って接している。
精悍な顔つきで女にモテるが、その裏腹に鉄拳制裁の酷さは極上。
- Re: 兵士の休暇 ( No.10 )
- 日時: 2011/05/25 23:26
- 名前: 比泉 (ID: ID28wqen)
第一話 「召集命令」
偉く俺たちは唖然としていた。
上級生含む俺達6人は、口を開けたかったが、テープのせいで思うように開けれないので、とりあえずそんな気分で、椅子に大人しく四半秒座っていた。
「ちょっと待て・・・・」
一人が上手くテープをはがし口の開け閉めを可能にする。
パクパクさせていたがやがて口を開く。
「お前・・・いや共感・・・・『兵士の休暇』って」
俺より数メートル横にずれたところで拘束されて喋り続けている上級生は周りの警備兵四人に取り囲まれながらも、恐る恐る、
「陸軍省特殊部隊のことじゃないのか・・・・?」
何か不味いものを思い出したような口調で言った。
その言葉から発せられた言葉から周りが震撼し始めた。
陸軍省特殊部隊。
兵站が一時ストップした戦線で前線維持するために作られた特殊部隊だ。
これは別名第三軍団とも言われている。
役二万名の工作員からなり、『兵士の休暇』とはその中でも最前線を維持する致死率の高いお仕事だ。
ハッキリ言うと、死ぬとか死なないとかいう問題じゃなくて、存在を抹消される。
「お前・・・いや教官・・・俺が何かしましたか・・・?」
俺もさっきからテープは剥がしていたので今度は無理矢理、今度は鎖を解錠した。
が、早くも警備兵に取り押さえられる。
「貴様・・・!!なにやっとるんだ!!」
蹴りこみを入れられて吐きそうになったが、なんとか胃液を吐くのを我慢して立ち上がる。
「教官!『兵士の休暇』に俺を送り込んでも何の意味もないんじゃないですか!?存在が消されるとは有名な話ですがまずあそこは年度末の優秀者から志願者を集って募集するはず!!俺のような落ちこぼれを呼ぶ意味がありません!!」
「落ちこぼれ・・・?」
教官が眉をひそめ、また威厳のある顔をする。
「お前・・・・自分のことを落ちこぼれだと思っているのか?」
教官が意外そうな・・・愉快そうな顔をする。
そして、何とも言えない複雑な表情を浮かべながら右手に持っていたこん棒を地面に置いた。
「お勉強ができるからって理由で『兵士の休暇』は募集しない。そんなやつ探せばいくらでもいる。必要なのはお前の経験と知恵、そして勘だな」
初めてそんなことを言われて褒められた。
経験?俺は毎日問題を起こしては周りから落ちこぼれ層だと認識されているような気がするんですが?
「お前は、並はずれた実行力がある。今日の審査で十分だった」
「え・・・?」
聞いてないぞ。
一瞬意味が分からなかった。
「銃殺許可までおろして問題を起こし、なおかつ発砲されておいてそれでも交戦するとは見かねた根性だ。陸軍省特殊部隊入隊を許可する」
いや、許可されたくないんですが。
- Re: 兵士の休暇 ( No.11 )
- 日時: 2011/05/25 23:36
- 名前: 比泉 (ID: ID28wqen)
「一生逆さづりにされたいか?」
「「「やります」」」
全員案外わかりやすかった。
「残念だったのぉ・・・お前ら・・・これでエリートコースは外れたな」
出世ラインを逸れたのか知らないが俺たちを嘲るがごとく、新たな上官が現れた。
「新垣大尉、お勤めご苦労さまであります」
あの教官がしっかりと確かな敬礼をした。
向きも綺麗に九十度直角に決めている。
やはり、俺たちに教えた通りの動きだった。
口だけじゃない男か・・・・うらめないな・・・と思いつつ新垣大尉とやらのほうに顔が向く。
その顔は・・・・三十代前半か。それでもなお、威厳を保ちつつ、目つきには人の嘘を見抜く力があるように見える。
- Re: 兵士の休暇 ( No.12 )
- 日時: 2011/05/26 18:03
- 名前: 比泉 (ID: ID28wqen)
士官の制服を身にまとっているが、皺一つなく勲章をいくつも胸ポケットに飾り付け気迫というか。威厳を放つその新垣大尉はこの陸軍士官学校でも見たことがない男だった。
ひょっこりと顔を出してズカズカと入ってきた新垣大尉は俺の真後ろまで来て囁いた。
「俺の神奈ちゃんを今日は連れてきたんだ・・・是非手慣らししておいてくれよ・・・いや、手なずけてもらおうか」
誰だ神奈ちゃんって!!!
咄嗟に振り向いて答える。
「あの・・・・誰ですかそれ・・・いきなり言われてもわかりませんよ」
そう言うと思いだしたように目を開き失礼、といいながらも全く謝罪するような態度も見せずに口を開く。
「ああ。言ってなかったな。神奈ちゃんは俺の歳の離れた妹だよ」
へぇ。
で、手なずけるってのは?
「考えようでは卑猥なことしか浮かばないんですが」
「オメエ・・・・変なことしてみろ。殺すからな」
大尉の目の色が変わった。
俺は慌てて血相を変えて答える。
「いや、まだ見てもないですよ!!」
「じゃあ、見たら襲うのか・・・?」
キリがない。
「そういう意味じゃないですよ!!!」
「クソ・・・まぁ、いいだろう。神奈ちゃんはなぁ、滅茶苦茶可愛いからな。どっかのメスブタ共と違ってすぐお前みたいな若造に襲われかねない」
「いや、そういう話はいいんで、とりあえず手なずけるって件について教えてもらえると嬉しいです」
「貴様、神奈ちゃんを今度侮辱してみろ。どうなるか分かってんだろうな・・・?」
「わかりました!!わかりましたから話に入りましょう!!とりあえずここで拘束されてる先輩が可哀そうだから拘束解除してやってください!!お願いします!!さあ!!さあ!!」
- Re: 兵士の休暇 ( No.13 )
- 日時: 2011/05/26 19:45
- 名前: モノクロ ◆xl4B3i0CLs (ID: rbVfLfD9)
はいこんちゃーすv(^^)v
モノクロですwww
比泉さんも小説書いてたんですね!
是非読ませていただきます\(^ω^)/ワーイ
- Re: 兵士の休暇 ( No.14 )
- 日時: 2011/05/26 22:45
- 名前: 比泉 (ID: ID28wqen)
どうぞ勝手に読んでください・・・。
好ましくないジャンルだと思いますが・・・・。
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