ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 『高貴なる若き黒狼』と『悪魔』の話
- 日時: 2011/07/03 19:36
- 名前: ボリーン (ID: V89zVUtf)
初めまして!
ボリーンと申します・・
ここ(シリアス・ダーク小説)では初めて
小説を書かせていただきます・・
小説家を目指しているわけでもなく・・
ただただ趣味で小説を書いている者です・・
今回書こうと思っているのは・・
題名通り「悪魔」に関する小説です・・
ざっと紹介すると
悪魔と契約した少女が契約相手である悪魔に恋をして苦しむ
というような内容です
人間の苦悩や悪魔の思いをうまく描きたいと
思っています・・
『高貴なる若き黒狼』については
いずれわかります・・・
まぁ・・最初から登場はしてますが・・
駄作ですが・・どうぞよろしくお願いします!!
- Re: 悪魔と私 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/01 21:26
- 名前: ボリーン (ID: 8cMqndJ6)
設定:ヨーロッパのとある国が舞台
19世紀末
名前:アリス・ブラック・ローウェル
歳:16歳
性格:暗い
容姿:茶色がかった金髪を長く伸ばしている
前髪が長く目にかかっていてかなり暗い印象
肌が透き通るように白い、細身
好きな物(得意なこと):悪魔
嫌いな物(苦手なこと):他人
その他:中世から続く名家の娘
母親はすでに他界しており
父親(ギディオン)と父が再婚した女(リリス)
とその子供2人(ブライアン、オーガスト)と暮らしている
いつからか悪魔を崇拝するようになった
- Re: 悪魔と私 ( No.2 )
- 日時: 2011/07/01 22:31
- 名前: ボリーン (ID: 8cMqndJ6)
第一話
『高貴なる若き黒狼』は孤独であった・・・
愛をしらない狼はただただ平坦と続く精神世界を
彷徨っていたのだった・・
—————————————————————
ギディオンを愛してもいないのにその権威に
肖りたいがために色眼を使う義母リリス・・
そしてその2人の子供達・・・
皆がに冷たく当たった・・
父は仕事が忙しく・・義母は惨めなアリスを嘲り笑い・・
子供達は決してアリスに声を掛けようとしなかった・・
アリスは日の大半を自室で過ごす・・
3度の食事も家族と時間をずらし摂っていた
自室でも物音ひとつ立てない・・
神の記憶からも自分の存在を忘却させようとするかのように
深淵の闇に沈んでいた
細い体を丸めて手入れのいき届いていない布団の中に埋もれていた・・
次の瞬間には折れてしまいそうに脆弱な体に対し
その精神は異常な程に安定していた・・
彼女の魂の根底にあるのは・・悪魔の存在
- Re: 悪魔と私 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/01 22:45
- 名前: ボリーン (ID: 8cMqndJ6)
第二話
『高貴なる若き黒狼』は探していた・・・
自分が信じている存在を・・
探していた・・傷が癒える場所を・・
探していた・・何もかも忘れられる場所を・・
そのために悠久の時と深淵の闇との狭間を彷徨い歩いていた
—————————————————————
今日もまたやって来た・・辛い日々が・・
得るのは
深く突きささる傷
と
快楽の傷
信じ続けている悪魔はわたしを助けようとしない・・
どんなに願おうと姿を現さなかった・・
明日は満月・・・
- Re: 悪魔と私 ( No.4 )
- 日時: 2011/07/02 20:37
- 名前: ボリーン (ID: 8cMqndJ6)
第三話
『高貴なる若き黒狼』は唸る・・・
大きく低く唸る・・
それは大地を揺るがす程に強く・・・
至極の悲哀と憂いに満ち・・・・
遠く頭上にプカリと浮かぶ赤い月にまで届いた・・
—————————————————————
今日は満月の日・・
しかしただの満月ではない・・
夜の闇を赤い光が照らしだす・・・
——ストロベリームーン——
森の方からは狼達の遠吠えがまるで会話を
しているかのように聴こえてきた・・・
アリスは木製の脆そうな窓枠に肘をつき・・
静かに、赤く染まった月を見つめていた・・
突然・・・狼達は啼きやみ・・静寂があたりを包んだ・・
ア「・・啼きやんだ・・・」
細く小さな声でそっと呟いた・・・
それからしばらくの間
アリスはボーっと森を見つめていた・・
そして再び月を見た・・・
- Re: 悪魔と私 ( No.5 )
- 日時: 2011/07/02 21:24
- 名前: ボリーン (ID: 8cMqndJ6)
第四話
アリスは狼狽した・・・
右側から赤い月を漆黒の影が覆っていく・・・
ア「月蝕・・・・」
影は月をどんどん浸食していく・・・
アリスは心の中でそっと考えた・・
—『赤い月が欠けた時・・・
願う者の下に悪魔がやってくる・・』なんてね・・—
くだらないと思いながらも密かにそうならないかと願う・・
後、ほんの少しで月は完全に隠される・・・
月の左の端がか細く残っている・・
それもどんどん浸食され・・・
——まるで悪魔の妖しい眼の光のように赤い光が輝いた——
—————————————————————
『高貴なる若き黒狼』は完璧なる闇の中にいた・・
狼を照らしていた月・・・しかし・・今は
あの物悲しい光が狼の黒い肢体に降り注がれることはない・・
狼は何かの気配を感じたようで・・
グルルッ・・っと低く唸り威嚇した・・・
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