ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 飛空聖騎士部隊【血十字連】
- 日時: 2011/07/12 20:48
- 名前: 王翔 (ID: gT4Hbmrj)
プロローグ
なんで、こんなことが……
飛び交うのは、無数の飛空角。
村には、悲惨なほど攻撃がなされた。
「ああ……」
父が、母が、友達が、次々と焼かれ、死んでいくのを見ている
ことしかできなかった。
ゴオオオオン!!
「!」
炎に呑まれそうに、なった時、
誰かが助けてくれた。
「大丈夫かいな?ほら…こんなとこにおったら、あかんよ……
あの森を抜けたら、町があるわ……はよ、行き」
こくりと頷き、走った。
結局、あれは誰だったのだろう。
華南>>5
第一話 >>1 第二話 >>3 第三話 >>4 第四話 >>6 第五話 >>7 第六話 >>8 第七話 >>9 第八話 >>10 第十話 >>11第十一話 >>12
- Re: 飛空聖騎士部隊【血十字連】 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/10 13:02
- 名前: 王翔 (ID: uI3hDTJ6)
第二話
天津に案内され、華南は前線部隊の大部屋に来ていた。
何とも、大きな部屋だった。
部屋には、大きなステンドグラスの窓があり、ソファが
五つぐらい、大きなテーブルが一つある。
「はいはーい、みんな注目やで〜」
天津の掛け声に、先程までそれぞれ雑談やカードゲームなど
していた隊員達がさっとこちらに視線を移した。
「みんな見とるなあ?この子が、新人の華南やで〜。みんな
なかようしたってなあ」
「はじめまして、華南です……」
華南は、そう自己紹介をして頭を下げた。
前線部隊の隊員達は、非常に愛想が良く、すぐに打ち解けられそう
だった。
華南は、案内された自室で一息ついた。
「うまく、やれる……でしょうか」
ガチャ
突然ドアが開き、天津が入って来た。
「はいはーい、華南。元気かいなあ?」
「な、なんなんですかアンタ!!いきなり、部屋に入って来る
なんて……私、女なんですが!?」
「あー……大丈夫やって。俺、べつに猫耳萌えんし」
「いや、そう言う問題じゃ……」
「なに?」
「あ、もう…何かいいです、コノヤロー」
「で、明日から頑張れそうかいな」
「大丈夫っすよ。こう見えても、腕には自信あるんです」
- Re: 飛空聖騎士部隊【血十字連】 ( No.4 )
- 日時: 2011/07/10 13:28
- 名前: 王翔 (ID: uI3hDTJ6)
第三話
華南は、目を覚ますと飛び起きた。
「!!」
時計を手に取った。
時計の針は十時をさしていた。
「寝過ごした……」
しかも、いきなり……これは、まずい。
華南は、急いで服を着替えた。
猫耳としっぽが邪魔で手間取ったが…………
すぐに、部屋を出て大部屋に向かった。
「す、すみません!その……寝過ごした……」
「あ、べつにええよ?寝てても、仕事が入ったら起こしに
行くけんな」
天津は、陽気に笑う。
「そうっすか……」
華南は、ソファに腰掛けた。
「はじめまして」
女の子に声を掛けられた。
「私、判寧と申します。あの……お友達になってくれませんか?」
「も、もちろん……」
「ホントですか!?ありがとうございます。ところで、その猫耳
触ってもいいですか?」
目的はそれですか……
ピピピピ!!
「あ、出動サイレンやなあ」
天津は呟き、
「さ、華南、行くかいな?」
「はい……」
こくりと頷いた。
- Re: 飛空聖騎士部隊【血十字連】 ( No.5 )
- 日時: 2011/07/10 13:38
- 名前: 王翔 (ID: uI3hDTJ6)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id=664
↑
華南のイラストです。
華南 16歳
髪色 青
身長 160cm
猫耳のついた、猫武族。
胸が小さいのが悩み。
血十字連、前線部隊所属。
- Re: 飛空聖騎士部隊【血十字連】 ( No.6 )
- 日時: 2011/07/10 15:50
- 名前: 王翔 (ID: Lp.K.rHL)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
第四話
華南は、外に出ていた。
空が曇っている。
「あの、何を倒すんですか?」
「あ、まだ教えてなかったなあ。黒角やで」
「黒角?」
華南は、天津の言葉に思わず首を傾げた。
「黒角って言うんは、悪魔の飛空角って言われててなあ。アレ自体が
生き物なんやで」
「飛空角が?」
「うん、そうやで。その正体は、今だ解明されてないんや。どこから
来とんかも、どうやって生きてんのか……なぜ、人間の飛空角を
襲うのかもな」
「そうですか……」
「さてと、そろそろ行きますかな」
天津が、笛を吹いた。
ピーーーーーー!
ゴオオン
飛空角が飛んできた。
「さて、じゃあ、華南には後部座席でサポート頼もうかいな。
試験に合格したんやし、もちろん操縦の仕方はしっとるよな?」
「はい」
華南は、飛空角に乗り込んだ。
- Re: 飛空聖騎士部隊【血十字連】 ( No.7 )
- 日時: 2011/07/10 16:34
- 名前: 王翔 (ID: Lp.K.rHL)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
第五話
華南は、天津に続き、後部座席に乗り込んだ。
「さーて、出撃するかいな」
天津は、ぐっとハンドルを上に上げた。
ゴオ!
一気に飛空角が急上昇した。
高く高く上昇していく。
雲が下に見えるぐらい、高い所を飛んでいた。
空が暗く、視界が悪い。
きっと、いつもなら絶景なのだろう。
「ほらほら、来たで。華南、ライフル準備やで」
「わ、分かってるです!」
「ほんなあ、援護頼むわ」
雲の向こうに、黒い飛空角が見えた。
あれが、黒角……
ビイイイイイイ!
黒角は、炎を噴射して来る。
「シールド展開!!」
天津の声に反応し、華南は紐形の防聖ハンドルを力いっぱい引いた。
ガッキイイイイイイン!!
白いシールドが、飛空角の前に展開、炎を防いだ。
「さて、反撃やで。華南も頼むで!」
「は、はい!」
天津が、二丁拳銃から炎を噴射するのに続き、ライフルで気が
遠くなるほど黒角を撃ちつけた。
ドンドンドン!!
あれだ……村を襲ったのは、あれだ…
華南は、村を襲ったものの正体を知った。
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