ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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脱出ゲーム -コロシアイ-
日時: 2011/08/11 09:39
名前: 道化師 ◆tZ.06F0pSY (ID: OXTNPTt9)

初めまして(?)、道化師です。
違う名前で以前小説を書いていたんですが、結局放置かました野郎です・・・(´・ω・`)
なので今回は自分の好きなジャンルで小説を書こうと思います。
よろしくお願いします!

また、ジャンプでエグニマっていう漫画が連載されてるんですけど、
少々リスペクトしてる的な感じです(´・ω・`)
あとバトルロワイヤルとか好きです・・・すいません。





≪注意≫
①更新は2、3日置き、また1日更新・・・ぶっちゃけ不定期です。
②グロ注意です。過度のグロ表現はしないつもりではいますが、グロ嫌いな方は注意してください。
③荒しはプラウザバックで速やかに退散してください。
(追記)オリキャラ募集は最初だけです。締め切った後は一切オリキャラを受け付けませぬ(´・ω・`)

以上になります。




≪目次≫

序章>>1
登場人物>>2 オリキャラ用紙>>3

【第一章 平凡な日常にサヨウナラ】
第1話>>17 第2話>>32>>33 第3話>>45 第4話>>52 第5話>>63 第6話>>66 第7話>>67

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Re: 脱出ゲーム  ( No.66 )
日時: 2011/08/10 17:37
名前: 道化師 ◆tZ.06F0pSY (ID: OXTNPTt9)


「…、え…?」
僕は紀ノ川の言葉に耳を疑った。


”その気になれば人を殺すかもしれない”


そんな事ある訳無い。そんな事ある訳ないだろ…!
だけど僕は、それを断言する事は出来なかった。



≪ 6話 裏表の欲望 ≫



「————じゃあもうここに用は無いな…お前等、他のゲームの参加者はどこにいる?」

紀ノ川は少し続いた静寂の後、声のトーンを変えずに僕等にそう問うた。
僕はその声にハッとして、慌てて口を開く。

「校舎に…南校舎2階の教室に———生徒会長とあと数人誰かいたけど…」
「どこの教室だ?俺達もそっちに行くぞ」


『なっ…?』
僕はこの人の言葉に耳を疑った。
さっき誰かが人を殺すかもしれないって言ってたくせに…!
それに、動けば紅服の男に見つかるリスクが—————!!

「む、無茶だっ!今動いたら危ないだろ!?」
「低知能が黙ってろ、お前の意見は聞いてねえ。



 ———それともお前、そいつ等と敵対するつもりか?」



「あぁ、なるほど。そう言う意味かぁ」

すると紀ノ川の話を聞いていた十六夜が口を開いた。
僕等は口論を止め、十六夜の方を見る。
すると十六夜は、涼しい笑みを浮かべたまま、言った。



「確かに、グループで固まってたら密告されるリスクが大きくなるから、
 グループで固まってさえいれば、誰も殺人なんてしない。

 …でも逆に、自分たちの側にいない人は、自分を殺しに来る可能性がある。
 だから自分の近くにいない人を敵対視するのは自然な流れ。

 だったらいっそ、敵対される前に自分たちがあっちのグループにひっついちゃえばいいって話ね」




「…少しはまともな奴がいたか…そう言う事だ、お前等も来い」

…十六夜の話を聞いた紀ノ川は、少し意外そうに笑った。
十六夜は「そう言ってもらえて光栄よ」と言って、笑っていた。


「…あの、あれってどう言う意味ですか…?」

僕は何となく話が分らず、十六夜に耳打ちして尋ねてみた。
すると十六夜はフフと笑って、僕と真、葉峰にこう言った。



「…あの人は怖がりなのよ」

「怖がり…?」

「そ、自分が殺される可能性を消してるだけなの。
 だからわざわざ私達まで連れて行く気なのよ…対立するグループを減らす為にね」


僕はそれを聞いて余計に混乱したが、十六夜はやはり———笑っていた。
そして僕等は結局意味が分らなかったけど、紀ノ川について行くことにしたのだった。



* * *



正直あたしでも、風間の笑みを見てゾッとした。
まるであたし達に殺人する事を求めている様な追加ルール。

森本に京乃、そしてさっき現れた——榛原という男。
あたしたち4人が驚愕して顔を真っ青としている中、アイツ…風間だけは笑っていた。



「…頭でもおかしくなったか?まさかお前ルールに従おうってハラじゃないだろうな」
「陽島とか言ったか?フン…そんな訳無いだろう」



だが、風間はあたしの問に対して、大して興味無さそうに言った。

 

「俺は前のメールとこのメールとでえらく口調が変わったと思ってな」

「あ…!言われてみればかなり違いますね…」


すると今度は森本がハッと気付いたかのように言う。
あたしは思わず一件目のメールを開き、確かめた。


…違う。
確かに明らかに違う———!


「…、
 ————で、何が言いたいんだ」


あたしはそれを確かめて携帯を閉じた後、風間を睨みながら言ってやった。
正直男と話す事自体、虫唾が走る程嫌だけど——状況が状況だから我慢するほかは無い。
すると風間は嘲笑を浮かべて、眼鏡越しにあたしを一瞥した。


「貴様、そんな事も分らないか?
 では仮に、貴様はあのメールと今回とのメールを見て、メールの送り主が同一人物とでも思ったか?」



「…!」

…そうか。
つまりこの男—————メールの送り主が、このゲームの黒幕…つまり司会者が———…





「風間生徒会長…まさか貴方————」
「…黒幕が、2人以上いると言いたいのか…?」




そう森本とあたしが尋ねると、風間は笑った。











Re: 脱出ゲーム  ( No.67 )
日時: 2011/08/11 09:42
名前: 道化師 ◆tZ.06F0pSY (ID: OXTNPTt9)

風間は笑った、いや…嘲笑った。






「風間———やっぱりあんたはいけ好かねぇ奴だよ」


だがその時、不意に榛原が口を開いた。





≪ 7話 罠 ≫





「…風間、俺が————気付かないと思ってんのか?」


榛原さんは風間会長を見据えて、ただ淡々とそう述べた。
私は一瞬何が起こったか分らなかった。

ただでさえ気味の悪いメールが送られてきたばっかりなのに…


「あの、どうしたんですか!?」


私は少し不安になる。
たぶん今の私は冷静じゃないのだろう、私は普段とは違う問いただす様な口調でそう尋ねたのだ。
すると榛原さんはニッと私に向かって———笑った。

———ドキッ

その時大きく私の心臓が跳ねた気がした。
『な、ななななななっ…』
私は顔を真っ赤にして口をパクパクしてたけど、そのうち陽島さんと目が合ってようやく我に戻った。
陽島さんは「解せない」という風に溜息をついていた。



「———どうせあんたの事だ、気がついてるんだろ?」
「何の事だか…どう言う意味だ?」
「とぼけんなって」


風間会長は興味無さそうな表情で榛原さんを睨んだ。
だけど、榛原さんも怯む事無く彼を睨み返していた。

「やっぱ…あんたと俺は違う。あんたは俺が思ってるよりタチが悪いな」
「…ふん、だったら何だ?それに俺が何に気がついてるって言うんだ」



「…メールの文体だよ」



そこで初めて、風間会長の目が少し見開いた気がした。


「———榛原、風間が何か隠してるっていうのか?」
「おそらくな」


陽島さんが榛原さんに尋ねると、榛原さんは自信ありげに肯定。
そして榛原さんは自分の携帯を取り出して、言った。


「確かに一件目と今回のメールの口調は変わってはいるが…
 句点で必ず行を変えるスタイルは変ってない。

 お前はその事に気付いたんだろ?




 つまりこのメールは、黒幕が2人以上いるように装って送られてきたメールだって」




「何…!?」
「えっ…?」

陽島さんと私は、その言葉に思わず声を漏らした。
そして私は再び、慌ててメールを見返してみる。

本当だ…確かに同じ、同じ文体。
口調は違うけど、今そう言われて見直してみるとその通りだった。


『—————、あれ?』
だけど私は、追加ルールのメールを見た時———ふと不自然さを感じた。



“外の時間で2時間が過ぎた頃だろう、これより追加ルールを言い渡す。”


…、
何か…変じゃない?




「くく…っはははははは!」

だけどその時。
風間会長が声を上げて笑ったものだから、私はそちらに気を取られてしまった。


「なんだ…少しはできるじゃないか、榛原」


風間会長は笑ったかと思えばすぐに———真剣な顔つきに戻っていた。
そして榛原さんを睨むように真っすぐ見据える。

だが榛原さんは涼しそうな顔で、



「そりゃ光栄だな。俺、案外分析得意でね」



そう皮肉交じりに言ってみせていた。

…、
けど、その言葉を聞き風間会長はなぜか満足げだった。
そして人差し指をたてて、こう言った。




「だが甘いな、このメッセージで外部犯である可能性も消える」



「…何?」

榛原さんが首を傾げる中、その言葉に私は一瞬ハッとした。


「追加ルールの書き出しを見てみろ、“『外の時間』で2時間が過ぎた”と書いてあるだろう?
 外部犯ならこんな書き方はしない…」


「…やっぱり、そうですよね」


私は風間会長の言葉を言葉を聞いて、確信した。
会長が言いたい事…それはおそらく、こう言う事。



「今時間が進んでいないという事を仮定としないとして…
 まず外部にいる人がわざわざ『外の時間』なんて言い方しませんよね。
 書くなら、外の時間ってわざわざ書かずに『二時間が過ぎた』だけで十分だと思いますし。

 …まぁ私の考えすぎかもしれないですけど」

「いや、貴様の言うとおりだ。
 黒幕の人数を錯覚させようとしたところを見ると、
 おそらく黒幕は犯人が複数いると俺達に錯覚させる事によって、
 外部から複数で監視、またこのゲームが執り行われていると思いこませたかったんだろう」


すると、風間会長は私の話を聞いて肯定した。
だけどその時、


「つか、考えすぎだろ…中にいるあたし達に合わせて書いたメッセージなのかもしれないだろ?
 それに犯人がそんなヘマするとは思えないね、わざわざ自分の正体がばれる様な事は———」

「いや、おそらくこれは『わざと』だ」


と、今度は陽島さんが面倒くさそうにそういった。
だが風間会長は待っていた言葉だと言わんばかりにすぐ反論を述べた。


「これは———犯人がスリルを味わいたいんだよ。
 自分の正体を突き止められるのが先か、参加者が殺されて全滅、また脱出するのが先か…


 言ってしまえば、犯人も何らかの刺激が欲しい訳だろう」


「…何でそう言いきれる?根拠は?」



風間会長の言葉に、腕組みをして考える榛原さんが問った。
私も、同じ疑問を抱いたので、私は頷いてみせた。


すると会長は嘲笑でもない皮肉めいた笑みでもない…ただ何かを楽しむ様な笑みを浮かべて、こう言った。





「俺がもしこのゲームを取り仕切って行うなら、同じ事をするだろうからな」







…狂気混じりのその笑みは、私の背筋を凍てつかせた。





Re: 脱出ゲーム  ( No.68 )
日時: 2011/08/11 07:45
名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

奏、ファイト!!
だんだん複雑に・・・

風間こわ!!

Re: 脱出ゲーム  ( No.69 )
日時: 2011/08/11 09:42
名前: 道化師 ◆tZ.06F0pSY (ID: OXTNPTt9)

>>68
優音c

これで推理ターンは終了でつ(`・ω・´)
次に全員キャラが出たら1章終了!
2章からは激しい展開が待ってる・・・つもり(殴
10個のミッションも徐々に発表されていくぜ!

奏ちゃんのキャラってあんな感じでいいかな?
都合の悪い事があれば言ってね〜^^

風間はクールなくせに性格悪いです(笑)
ひねくれてるw

Re: 脱出ゲーム -コロシアイ- ( No.70 )
日時: 2011/08/11 12:18
名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

奏のキャラアレでいいよ^^
ミッションか〜・・・楽しみだなっ↑↑
二章からは、人がどんどん死んでいく・・・?

クールなくせに性格悪い・・・怖い怖い;;


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