ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 《インフィニティ・オンライン》(オリキャラ・オリモン募集)
- 日時: 2011/08/28 20:16
- 名前: 神凪夜草 (ID: 4CT2wXi/)
初めまして、神凪夜草といいます。
大した経験もなく、思いつきでこの小説を書こうと思いました。なので、途中で投げ出してしまうかもしれません。それでも見て下さる優しい方は、生温かい目で見守って下さるとうれしいです。
この小説以外にも小説を書こうと思っているので(いつになるか分かりませんが)そちらもチラ見してくださるとうれしいです。
では頑張って書くのでよろしくお願いします。
——オリキャラ用紙——
名前【】
性別【】
性格【】
外見【】
武器【】(短剣、大剣、太刀、槍、ハンマー、弓矢)
死亡おk?【】
——オリキャラ用紙——
——オリモン用紙——
モンスター名【】
外見【】
攻撃方法【】
レベル【】(強すぎたり弱すぎると物語に出せない恐れがあるので、変える可能性があります】
——オリモン用紙——
オリキャラ
ヴィオラs>>18蒼緋s>>19
用語《terminologie》
〆>>3〆>>19
目次《index_〆》
《プロローグ》〆>>1
Level Ⅰ《ようこそインフィニティ・オンラインへ》
〆>>2〆>>9>>11〆>>14〆15
- Re: 《インフィニティ・オンライン》 ( No.1 )
- 日時: 2011/08/14 15:30
- 名前: 神凪夜草 (ID: 4CT2wXi/)
《プロローグ 》
耳まで裂けた口から紫色の瘴気のようなものが、呼吸をするたびに辺りに漂う。全身が紫色で、背中からは黒の翼が生えている(飛行能力は無いようだが)巨大な化け物。まるで悪魔のような風貌をしていた。身長は三メートルといった所だろうか。
俺を軽く見下ろすことが出来るほど巨大だ。
初めて見た時は恐怖で足が竦んだが、二度目の対戦だからだいぶ慣れている。
その頭上に《タイラント》と言うモンスター名と、長い横線——HPバーと呼ばれるそれは、この世界での生物の生命の量——が浮いている。
奴のバーは七割ほど減少して瀕死の一歩手前、黄色になっていた。だが油断は出来ない。
タイラント。名前の意味は”暴君”。このフロア《魔の迷宮》のボスモンスターだ。
奴はその名に恥じぬ攻撃力と凶暴性を持っている、『ソロ』で倒すには危険すぎるモンスターだ。
そもそもボスモンスターは数十人の精鋭を集めて一斉に攻撃するのが今の世界の常識なのだ。俺のようにソロで戦うなんて、死にに行くような物だろう。
『通常』のプレイヤーにとっては。
そもそもこの世界での死——HPバーが0になることは、『本当の死』を意味する。これはもはやゲームではないのだ。死んでもセーブ地点で生き返ることが出来るなんて、優しい設定はない。いや、正確に言えば無くなった、というべきか。
「オオオオ!!」
咆哮とともにタイラントが接近してくる。たいした速度ではないのだが巨大な悪魔が凄い形相で接近して来る様は凄まじい迫力だった。
「ふーッ!」
無荒くなる呼吸を整えながら、頭上から振り下ろされる巨大な爪を太刀でガードして受け止める。凄まじい衝撃に火花が散った。
だが、あまりにも強大な攻撃力を相手が持っている場合、ガードしてもダメージを受ける。俺のバーが一ドットほど削られた。それと同時に全身の骨が軋む。
この世界でのダメージは本物なのだ。もっとも、そういう世界になったのはつい七ヶ月前。——あの事件が起きた時からだ。
タイラントの爪が再び振り下ろされる前にその懐に入り込み、両手で握った太刀で連続して斬り付ける。タイラントのバーが二ドットほど減少して赤色——瀕死状態になる。
「オオオオ!!」
タイラントは雄たけびを上げて巨大な爪を滅茶苦茶に振り回すが、回避スキルを鍛えている俺には一撃もあたらない。
ボスモンスターは瀕死状態になると変形するもの、体力を回復するもの、防御力を上げるもの、と色々なエフェクトを持っているがどうやらこいつは攻撃力を上げるタイプらしい。
俺は回避スキルで避け切れなかった攻撃を太刀でガードで防ぎ、バーが半分ほどに削りながらも懐へ潜り込んだ。
(今だ!)
刀身が青色に輝く。連続攻撃スキル《フラッシュブレード》だ。
俺は太刀を右に切り払う。防御力のもっとも低い腹を刃が切り裂さかれ、鮮血が飛び散る。飛び散った血は赤色の光の玉となって消えていく。
グオオ、という悲鳴があがった。
フラッシュブレードはまだ終わりではない。切り払った刃はあり得ない速度で左へ、右へと連続で動き何度もタイラントを切り裂く。
やわらかい肉を刃が切り裂く感覚が伝わってきて、この世界が夢ではないという実感を俺に叩き付けてくる。
「グオオオオオオ!!」
断末魔の悲鳴を上げながら、タイラントの体が赤く発光し、自らの血と同じように光の玉となって消えていった。
これがこの世界での死。
未だに実感が持てないが、この世界でのプレイヤ——人間も死ぬと同じように消えていくのだ。
ボスモンスターは倒すと、この世界での金《コイル》とアイテムを大量に落とす。ボスが出すものはかなりレアな物が多いから、集団で攻略するときは山分けなのだが、今回は俺の独り占めだ。
ボスモンスターを倒した喜びは沸いてこない。
死の恐怖が去った安堵のため息を吐き、俺はドサリと倒れこんだ。長時間の戦闘の疲れがドッシリと身体に重くのしかかってくる。回復用の薬を飲んでもこの疲労感だけはどうにもならない。宿に帰って寝ることですか癒す事が出来ないのだ。
メニュー・ウインドウを開き、ダンジョンから脱出するためのアイテムを選択しながら俺は思い出していた。
七ヶ月前の事を。
- Re: 《インフィニティ・オンライン》 ( No.2 )
- 日時: 2011/08/14 16:33
- 名前: 神凪夜草 (ID: 4CT2wXi/)
「うおおおお!? 何か巨大な花が追いかけてくるんだけど!?」
「馬鹿! 背を向けるな! てかこっちくんなああああ!!」
青色の薄い皮鎧に身を包んだ男、サラディンは、根を足代わりにして動き回る植物型モンスター《グリングリーン》に追いかけ回されたあげく、俺の方にそいつを連れて走ってきた。
サラディンの後ろから走ってくる緑色の化け物を見て、思わず俺まで背を向けて走り出してしまう。それは俺がチキンだからではない。誰だって、顔に目が付いていて、それを悪意を感じさせる微笑みの形に崩してる巨大な緑色の花がこちらに向かって走ってきたら逃げるに決まっている。
「待ってくれーーーー! た、たすけてええ!」
サラディンは半ば泣きそうになりながら俺に助けを求めてくる。しょうがないなあ、と呆れながら、俺は背中に背負っていた太刀を手に取った。
《レストソード》。
俺が構えた太刀は名前の通り、錆びている。頼りないことこの上ないが、これがこのゲームで選択できる初期装備の一つなのだから仕方ない。
サラディンが俺に追いつき、背中に隠れてくる。女性にやられるならともかく、こんな逞しい男にやられるのは凄く気持ち悪い。だが、今はそんなことを気にしている場合ではなかった。
グリングリーンはあへあへ、と甲高い声で笑いながら、緑色の蔓を胴体から伸ばしてきた。俺はそれを太刀で切り下ろし、グリングリーンの懐に潜り込む。
下から見上げる化け物はより一層気持ち悪かったが気にしていられない。数枚の巨大な花びらで、俺を包み込もうとしてくるグリングリーンに向けて、スキルを発動した。
《スラッシュ》。
これまた何ともしょぼい名前だが、まだこれしか使えないのだからしょうがない。それに、名前に似合わず最初の方はこれだけで結構モンスターを倒せる。
スキルゲージを四分の一ほど消費し、錆びた太刀は青色に輝く。そして、向かってくるグリングリーンの顔面を斜めに大きく斬り付けた。
「あへへえへへ」
断末魔とも付かない笑い声を響かせながら、グリングリーンのHPバーは0になり、小さな赤い光の球となって消えていく。
モンスター撃破により経験値が入り、テロリロリンとレベルアップ音とファンファーレが鳴り響く。
安堵により太刀を納める俺に、隠れていたサラディンがバツの悪そうな顔をして笑いかけてきた。
「い、いやー流石レイン、強いなー」
レインと言うのは俺の仮の名前だ。
「全く、お前のためにモンスターを狩りに来ているのに、俺が闘ってどうするんだよ」
「わ、わりぃ」
謝るサラディンに溜息を吐きつつ、俺は次のモンスターを捜した。
- Re: 《インフィニティ・オンライン》 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/14 16:33
- 名前: 神凪夜草 ◆Upy4wcs9SI (ID: 4CT2wXi/)
グリングリーン:
《始まりの街》のすぐ隣にある森に生息している。
巨大な植物型モンスター。
名前の意味は《嗤う緑》。
名前の通り、花の中心には笑いの形に崩れた2つの目が付いている。根を足代わりにして獲物を襲う。
攻撃方法は二通りで、緑色の蔓で叩くか、花びらで獲物を包み込み捕食する。
尚、レベルはかなり低く、初期装備でも余裕で倒せる。
レストソード:
太刀の初期装備。
錆びており今にも折れそうな雰囲気を出している。
攻撃力も耐久力も低い。
ソードスキル:
プレイヤーの持つスキルの一つ。
剣を扱う上で必須となる。
ソードスキルにも多くの種類がある。
発動すると、自動的に剣が動き出し相手に攻撃する。ただし、扱いに慣れていないと剣に振り回され、当たらないこともある。
スラッシュ:
ソードスキルの一つ。単発技。
敵を勢いよく斜めに斬り付ける。
- Re: 《インフィニティ・オンライン》 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/15 00:54
- 名前: はるく (ID: Sieha6Mw)
ソード・アート・オンラインに似てるね?
- Re: 《インフィニティ・オンライン》 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/15 01:58
- 名前: 神凪夜草 ◆Upy4wcs9SI (ID: 4CT2wXi/)
>>4
初めまして。はるくs。
はい、ソードアート・オンラインを読んだときから、ゲームの中に入る、という小説を書いてみたかったんです。
描写はともかく、設定は少し似ているかも知れません。
ゲームに入るとか、ゲームオーバーで死ぬとか。
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