ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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†闇色のPessimism†──愛に飢えた少女の道化──
日時: 2011/08/17 14:50
名前: いちご牛乳。 ◆2TKxyO84Mk (ID: fzc9VSBf)

クリックありがとうございます。


初めてなので、
お手柔らかにお願いしますね(^-^;)
多忙な主なので、
不定期更新。
暇な時はちゃんちゃん更新しますので、よろしくお願いします。

!注意!
・荒らしは禁止です。
・グロイ描写が出てくるかもしれません。
・アドバイス,コメ大歓迎!



因みに…
Pessimism(ペシミズム)
とわ、厭世観・悲観論などという意味です。


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第一章
1話>>5

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Re: †闇色のPessimism†──愛に飢えた少女の道化── ( No.12 )
日時: 2011/08/19 19:55
名前: 樹杏 ◆Yv7w97Jjh6 (ID: r1bonIQR)
参照: http://sekando.kizuna

こんばんわ!!

ウチの小説に来てくれてありがとうございましたッ!!
この話の続きがとっても楽しみです!

更新頑張ってください☆

Re: †闇色のPessimism†──愛に飢えた少女の道化 ( No.13 )
日時: 2011/08/19 20:30
名前: いちご牛乳。 ◆2TKxyO84Mk (ID: fzc9VSBf)

樹杏さん>>


いえいえ(^O^)
こちらこそありがとうございます♪


お互いに執筆がんばりましょう!

Re: †闇色のPessimism†──愛に飢えた少女の道化 ( No.14 )
日時: 2011/08/19 21:23
名前: いちご牛乳。 ◆2TKxyO84Mk (ID: fCAUmeG6)

3話 殺人ゲーム


「待ってください!神楽さん!」


俺たちは必死に神楽さんの後を追う。
神楽さんは俺らの声に反応せず,ただ走っていた。



「神楽さ・・・んっ。駄目だ,煉斗・・・俺疲れた」


早速恭介が,床に身を預けてしまった。
・・・情けなさすぎるな。


「もう,あんた体力なさすぎ!それでも男なの?!」


花が恭介の腕を無理やり引っ張ろうとするが,恭介は根っこをはやしたように動かない。



「・・・待って。」


神楽さんを捕まえたのは,零だ。


「零って,足速いな・・・」


「うん,零は陸上部だからね!」

梓が笑顔で答える。
零が陸上部って以外だな。
ただのメガネの地味っ子にしかみえないからな。
いかにも,文芸部や将棋部に居そうなキャラだ。


「・・・えっと,か・・・神楽さん。どうして,いきなり走りだしたんですか?」


零が小さな声で聞いた。



神楽さんは,俺たちの方を向いてため息をついた。



「・・・ごめんなさい。いきなり走って悪かったわね。ちょっと,数年前の,この館で起こった殺人ゲームのシチュエーションに似ていると思って・・・。」



神楽さんのことばに,場が凍りついた。



─────殺人ゲーム・・・。
この黒魔女の館で,数年前に起こった。
巻き込まれた人たちは,みんな行方不明らしい。



「神楽さん,殺人ゲームのシチュエーションって・・・。」


場の沈黙を破り,花が口を開く。


「いいわ。話しましょうか・・・。その,殺人ゲームをね。」


──俺たちは,とりあえず広間に戻り広間にある椅子に座った。


「数年前・・・。この館には魔女が居るって,オカルト好きの間で有名になったの。
そうして,魔女に会いに行くために当時高校生だった9人の人たちが,この黒魔女の館にやってきたの。」


「あのー・・・」


話の途中で,梓が手を上げる。

「梓,ふしぎに思うんだけど,なんで魔女がいきなり出てきたの?魔女がいるーっていきなり言われても、厨ニ臭いよ…?」


梓の質問は確かに正論だ。何故に,いきなり魔女が出てきたんだ。


「そ,それは……」



神楽さんが言葉につまった時だった。


いきなり、天井のシャンデリアがカタカタと揺れだした。


「きゃぁっ!?いったい何なの!?」


花が悲鳴をあげて、床に跪く。


「お、おい…花!大丈夫か?」


俺が花に声をかけた瞬間だった。


どこからともなく、
クスクスと笑い声が聞こえてきたのだ。


そして───。



「……ごきげんよう。君たち。」



「…だ、誰だい?!その声は!」

清司が声を張り上げる。


「……あ。あの、天井のスピーカーから聞こえる……」


零が天井のスピーカーを指差していた。



ボイスチェンジャーを通した声。


「君達には7日間。殺人ゲームを行なってもらう。拒否することは許されない。」


───何を言っているんだ?
殺人ゲームだと……?



「殺人ゲームわ9人がルールよ。私たちは9人居ないわ!なぜ、6人の私たちが巻き込まれなきゃならないの?!」


「口を謹め、朝霧神楽。ちゃんと9人揃えておいた。」


スピーカーの声の主は、
冷たく言い放つ。


「ほ、他の3人はどこに居るんだ!」


「そう、焦るな。月島煉斗…館の入り口に倒れているはずだ。それと、殺人ゲームのルールを説明しよう。」


───なぜ、俺の名前まで知っているんだ…?


「君たち9人の中から、ジョーカーという殺人鬼が、ランダムで決められる。ジョーカーは、毎晩1人を殺し、8日目の朝までに、ジョーカーを含め、残り2人なっていれば勝利。残ったプレイヤーも死ぬ。ジョーカー意外のプレイヤーは、様々な特殊能力を使い、ジョーカーを見つける。ジョーカーをみつけた時点で、ジョーカー意外のプレイヤー、全員の勝利だ。ジョーカーは死ぬ。理解いただけたかな…?」



なっ、俺たちはゲームの説明を聞いて、完全に硬直してしまった。

俺たちが殺し合い…?!
冗談じゃない。


「消灯時間まであと1時間足らずだ。それまでに、館の2階にある部屋に入らなかったものは、ゲーム不参加とみなし、腕につけた時計型プラスチック爆弾が爆発するだろうがな。この館からでるのもだめだぞ?爆発しちまうからなぁ…。クスクスクスクス……」


ぶちっ。


スピーカーの切れる音が鳴り響いた。


「と、とりあえず…他の3人を探しましょ。このままだと、3人が死んじゃうわ。」


花が沈黙を破り、館の入り口に向かって歩き出す。


他の皆も、花の後に付いていった。

───殺人ゲーム…。
思っていたより、残酷なルール…。


俺はどうすればいいのだろうか……。

俺はそう思いながら、皆に付いていった。

Re: †闇色のPessimism†──愛に飢えた少女の道化 ( No.15 )
日時: 2011/08/19 22:10
名前: いちご牛乳。 ◆2TKxyO84Mk (ID: fCAUmeG6)

登場人物の欄更新しました。
容姿が付け加えられています!

Re: †闇色のPessimism†──愛に飢えた少女の道化 ( No.16 )
日時: 2011/08/20 20:03
名前: いちご牛乳。 ◆2TKxyO84Mk (ID: evp0hpRa)

4話 人数があわない (Side.煉斗)


俺たちは、花の後にくっついて行き館の入り口に来た。


その、ゲームの主が行ったとおりに、3人の人影が館の入り口の前に倒れていた。

それも、見事に見知った顔だった。

俺たちは、3人を介抱し、一旦広間に戻り状況を説明した。


「…それは、マジな話なのか…?」

3人のうちの1人。
俺の近所にある、イレブンイレブンというコンビニのアルバイト店員の、黒沢修二さんは真面目な顔で、俺たちの話を聞いていた。


修二さんは、現在大学2年生。
本来なら、高3なのだが…
1年ほど、海外で生活したときに、通信教育で単位を取りすぎた為、飛び級している。


「はい、マジな話です。そのゲームの主は、俺たちに殺し合いをさせて、楽しむつもりなんだと思います。」


「まったく…。」


と言って、眼鏡をくいっとあげるのは、俺の学校の風紀委員長の高峰結子さんだ。
当人は、真面目で制服も校則厳守なロングスカートだ。


「…殺し合い…殺し合い…殺し合い……。こんなこと、場の風紀を乱しかねます。」


…そういう問題ではないのでは…?
と言いたくなるけど、黙っておこう。


「あの、あと10分で0時だよ。消灯時間じゃないのかな?」


さりげなく言ってきたのは、春川薺という、不思議少女だ。
いつも、俺らの学校の屋上に裸足でいる。
授業に出ているかすら不明で、学年も分からない。
一応、制服のリボンの色から見ると、一年生にあたるが…。


「と、とりあえず…今日は部屋に入りましょ。どうやってここを脱出するかを考えるのは、明日にしましょうか。」


花の言葉にみんな頷き、二階の部屋に入ることになった。


二階の廊下は、一方通行になっており、一番奥に一部屋あり、そこから脇に4部屋ずつあるという、まるでホテルのような作りだ。



それぞれ部屋に番号がついており、一番奥を1とすると…右側、左側という順番に番号がふられている。


そして、
部屋は皆どこでもいいということで、じゃんけんで決めた。


そして、
1が清司、2が神楽さん、3が薺、4が花、5が俺、6が恭介、7が結子さん、8が零、9が梓……あれ…?


俺たちは、1つおかしいことに気が付いた。


「あれ、数があわないねー」


梓は、曇った表情をしていた。



「ゲームの主は9人と言ったわ。でも、私たちは10人もいる…」

神楽さんも、考えこんだような顔で呟く。


「…ま、間違ったんだよ、ゲームの主が!それに、部屋はもう1つあるしよ…。」


恭介が必死に場の空気を戻そうとするが、空回りしている。


そして、あまった修二さんは8の部屋の隣の10の部屋に入ることになった。



「では、みんなおやすみなさい。」


こうして俺たちは、部屋に入った。


──明日は無事に来のだろうか。皆、そんなことを考えて…。


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