ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 左手、薬指、戒めの指輪。【参照150突破読者様に感謝!】
- 日時: 2012/03/28 01:08
- 名前: *荊* (ID: RMd4mwvD)
どうもこんにちは。
*荊* (けい) です。
誤字や矛盾など多々あるかと思いますが見逃してください。
コメントくださるととても嬉しいです!
自分こそは戒められたいという人、ここに集え!!(←Mか。
ということで僕は戒めたい方です。
残念な文章ですが、よろしくお願いしますm(__)m
λ キャラクター紹介 λ
久隆 隆久(くりゅう たかひさ)
指輪に束縛されるハメになった主人公。
露嶋 楓(つゆしま かえで)
隆久の幼なじみ。
月島 御影(つきしま みかげ)
謎の美少女。転校生。
佐東 光臥(さとう こうが)
隆久のクラスメートで、親友。
作者紹介
—— 焔 ——
としても活動しています
一人称小説の時は —— 焔 ——
三人称小説の時は *荊*
という風に自分の中で切り替えてやっていきたいと思いますのでw
焔の方もよろしくお願いしますm(__)m
一人称小説……—— 焔 ——
三人称小説……*荊*
現在連載中の小説
左手、薬指、戒めの指輪。
蒼い天——俺はこんな空が憎たらしくて仕方がない。
転校生は戦闘兵器。
- Re: 左手、薬指、戒めの指輪。…私を死なせて? ( No.13 )
- 日時: 2012/03/13 22:25
- 名前: *荊* (ID: LNgGYvWh)
フリーターで何の取り柄もない無様な俺は何でこんな指輪をしているんだ?
朝起きた時、ふと疑問に思った。
今朝も彼はうるさかった客をぶん殴り、アルバイトを首になったばかりだ。
(冷やかしかよ)
それにしてもいたずらとは思えなかった。起きた瞬間に指輪がされていた? そんな事がありえるはずがない。鍵だってしているのだ。
(誰だよ)
寝ている内に部屋に侵入されたとしたら危険ではないのか?
「まぁいいか」
もう人生などどうでもよかった。しかし——。
(この感情は何なんだ……?)
絶対に不自然な……はずの……指輪が——それがなかった事の方がおかしいように感じる。
そして、何かが芽生えたような気がした。
誰に対しての感情なのか、また具体的にどのような感情なのかは分からない。
その不可解な感情も、今この刹那に芽生えたものではなく、昔から染みついてきたような気がする。
(こんな俺に……何なんだよ)
人生のどん底に立つ彼は狂気に奮い立たされようとしていた。
- Re: 左手、薬指、戒めの指輪。【参照100突破読者様に感謝!】 ( No.14 )
- 日時: 2012/03/22 19:04
- 名前: *荊* ◆Kk3INIx20w (ID: RMd4mwvD)
教室。思えば楓が死んだ時から色彩を欠いてしまった。
隆久の全てが楓という存在になろうとしていた矢先、楓に天国の使者の迎えがきてしまった。
それは誰かの故意によって訪れたものなのか?
心にその疑問がつっかえているようで、常に気持ち悪かった。
(もう居ないんだよな……)
自分に楓がこの世に居ない事を言い聞かせるために何回その台詞を呟いたところで、実感は沸かなかった。
誰もいない机を呆然と見つめる。
この席に人が座る事はもうないだろう。
机の上には先生が持ってきた綺麗な花が飾られていて、教室という日常の風景から異彩を放っている。
何が頭を流れているかは分からない。
思い出か、それに対する悲しみか。
しかし、理解できないほどの早さで、色々なものとしか表現のしようがないもの達が頭の中を駆け巡っている。
まるで走馬燈のように。
(俺は死ぬのか……? ………………それでもいいな)
楓がいないという空白は、彼を空虚な人間へと変化させた。
- Re: 左手、薬指、戒めの指輪。【参照100突破読者様に感謝!】 ( No.15 )
- 日時: 2012/03/26 00:33
- 名前: いち子 (ID: vb2iUJ7K)
私の小説にコメくださった方ですよね?
時間がないので今は読めませんがあとで読ませてもらいます。
お互い頑張りましょうねっ♪
- Re: 左手、薬指、戒めの指輪。【参照100突破読者様に感謝!】 ( No.16 )
- 日時: 2012/03/26 16:16
- 名前: *荊* ◆Kk3INIx20w (ID: RMd4mwvD)
はい、そうです^^
わざわざお越しくださり有り難うございます。
いち子さんには及びませんが、僕も精進します!
- Re: 左手、薬指、戒めの指輪。【参照150突破読者様に感謝!】 ( No.17 )
- 日時: 2012/03/30 21:46
- 名前: *荊* ◆QfWWEz6wno (ID: RMd4mwvD)
「きゃああああああ!」
彼女が叫び声を上げなければいけなくなったのは夕暮れの帰り道の事だった。そして、彼が彼女を守れなかったのも——。
「一緒に帰る気か?」
隆久は校門を出たところで後ろを振り返り、そこにいる人物に尋ねた。
「もちろんよ。私とあなたはこんやく——」
「お前は俺の妹だ。それ以外の何者でもない」
それが隆久の打ち出した答えだった。
「じゃあ、一緒に帰る理由あるわね」
(どこまでして付いてくる気だよ……)
さすがの彼も自分のせいでストーカーを創り出す気にはならなかったので、しぶしぶ御影の要求をのんだ。
御影は無理矢理隆久の腕を取り、身体をなすりつけた状態で歩く。
「恥ずかしくないのか……?」
目をそらし、頬を少しあかくそめながら彼は尋ねる。
前後から聞こえる話し声。好奇な視線。
そのどちらも彼には受けがたいものだった。
「……だってこうしてないと怖くて」
「……は?」
「だから! ……こうしていると落ち着くの」
「あ……はぁ」
よく分からないまま頷かされる形となる。
しばらくして、御影の力によって強く組まれた腕が外される瞬間が訪れた。それは二人の意図によるものではない。
第三の力が働いたためだ。
「きゃああああああ!」
二人の間を割って入るような高速な自動車に驚き、咄嗟に腕を離して御影は叫ぶ。
「御影!!」
瞬間に叫んだ。——彼女の名を。
連れ去られていく彼女の名を。
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