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- 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】
- 日時: 2011/12/13 16:27
- 名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)
はじめまして
名前は一人目の愛されたがりです
かっこいい名前を付けようとしたら
凄い長くなりました・・・。
まぁ、名前の説明はこれくらいですね
ここでは
常日頃こんな世界があったらいいなぁという
僕の願望を文にしていきたいです
といっても文才はほとんどありません・・・。
・こんな文読みたくない
・更新遅すぎ
・グロいのはちょっと・・・。
など思う方がいたら
帰ってください
コメントや批判は言ってくださって結構です
アドバイスも言ってくださる方がいたら
とても嬉しいです
コメントくださる方は名前が長いと思うので
愛で名前は結構です
それでは
下へお進みください
それが僕の願い
- Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.12 )
- 日時: 2011/11/27 16:22
- 名前: たむこう (ID: /srgSQSM)
そちらこそ、こちらの方にコメントしていただき、
ありがとうございます^^
感謝の気持ちでいっぱいです
- Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.13 )
- 日時: 2011/11/30 20:03
- 名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)
翌日、人魚は騒々しい音で目が覚めた
扉の向こうで複数の人が何かを話している
そう人魚が考えている間に
扉がガタンと音を立て開いた
「ここです!!ここ!!人魚が王子を誘惑していてっ!!」
まだ少し覚めていない頭で人魚は考えた
誘惑?
誰が?
誰を?
また王子の近くの人が?
パァンと何かが当たる音がする
「お前に世話係りを任せたのは間違いだった!!」
痛い、痛い
嗚呼
やはり種族の差は越えられないのね
人魚はそう考えながら
王子の部屋で倒れた
王子は全てを見た
罪の無い人魚がお父さんに顔を何度も何度も叩かれている
近くにいたお母さんは俺を抱いて泣いている
二人ともこう言う
「もうあんな物に触らなくていいからね」
「何かこいつにひどい事されなかったか?」
みんながいつもより優しい
人魚が力無く床に倒れる
周りの女が邪魔者が居なくなったと笑う
人魚がまるで物のように動かない
お父さんとお母さんが優しく俺を抱いてくれる
人魚が動かない
お父さんが人魚に再び暴力を振るう
人魚が動かない
人魚が目を閉じたまま動かない
人魚の頭から血が出てる
血
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「人魚がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
その場に居た者全てが驚いた
王子が奇声を上げ自分を誘惑した人魚を抱きかかえた事を
「でも、王子・・・そいつは王子と・・・王子と一緒のベットで・・・」
王と女王にこの事を告げた女が話しかける
「人魚は俺が呼んで無理を言って一緒に寝てもらったんだ!!」
「寂しかったから昔のように話を聞かせてくれただけだっ!!」
「なんでっ!!なんで人魚をっ!!」
女は意味が分かると震えだした
王子は近くにあった短剣で女に襲い掛かろうとする
多くの家来が王子を止める
王と女王もようやく意味を理解した
だがしてしまった事はもう戻らない
王子は人魚以外の自分の両親を含むその場に居た者全員を
部屋から追い出した
部屋には横たわる人魚と王子しか居ない
「人魚・・・・・にんぎょ・・・」
王子の悲しい声が部屋に響く
- Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.14 )
- 日時: 2011/12/03 14:31
- 名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)
しばらくして王子は部屋から出てきた
王子は王の前に行きこういった
「俺は人魚と契りを結ぶ」
城中に居た者が驚いた
異種族と結婚することを
だが王子の目に迷いは無かった
「・・・認めん」
王は言った
「人魚は私がお前の世話係りになれと言ったが」
「そこまでは許さん」
王は言い放った
だが王子は
「俺はあの人以外と結婚はしない」
「誰がなんと言おうとも」
王女はあまりの事に気を失った
家来と女達は醜い言葉を次々と放つ
「あんな者と結婚するのか」
「何のために今まで私達は王子の機嫌取りをしていたの?」
「王子はもう要らない」
「人魚を殺せ」
「あいつのせいだ」
王子はその言葉を受け
王にこう言った
「みてみろ、これが俺の周りに居た者の姿だ」
「皆、金や地位にしか興味の無い者だ」
「父さんはこんな奴らと俺が結婚して欲しいと思っていたんだ」
王は言った
「それでも、まだ人間だ」
王子は怒った
種族の違いだけで区別する父を
そしてそんな父の言葉にニヤニヤしながら従う者達を
王子が怒りに震える中
後ろから声が響く
「王様」
全ての者が後ろに振り返る
そこに居たのは
人魚だった
「人魚!!」
王子は喜んだ
その他のものは人魚が居ることに不満を持った
人魚は言った
「王様、どうか・・・・どうか・・私と王子の結婚を許してください」
周りの者は人魚に言った
「お前のような者を誰が許すか」
「種族が違うぞ、出来るわけがないだろう」
クスクスと笑いながら
王は言った
「お前が人間だったら良かったのだがな」
王子は人魚が笑われるのを
黙ってみているしか出来なかった
人魚は何か決意を決めたようだった
そして王にこう言った
「私が人間だったらいいのですか?」
王は言った
「人間になればお前達の結婚を許そう」
人魚は
「王子・・暫くお待ちを・・・・」
そう言って何処かに消えていった
- Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.15 )
- 日時: 2011/12/21 16:52
- 名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)
ギィィと重苦しく王が居る部屋の扉が開く
ズルッズルッと何かを引きずるような音を立てながら人魚は部屋に入ってきた
「王様、私は人間になれば王子との結婚が許されると聞きました」
「だが、それは私には出来ないことです」
周りのものが人魚を見て
悲鳴を上げる
王と王女は目を塞いだ
「でも・・・私は王子の傍に居たい」
「財宝などいりません・・・・ただ、王子の傍に・・・」
王子は目を疑った
「人魚・・・・」
あの美しい鱗が敷き詰められた足は
一本ではなく
赤黒い血によって二つに引き裂かれていたからだ
断面には筋肉や血管が千切れた痕が見える
「・・・・・人魚・・・」
人魚は笑いながら言った
「王様、結婚を許してくださいますか?」
王は怯えながらこう言った
「・・・・ゆ、許す・・お前達の結婚を許そう・・・」
そしてこう付け加えた
「だが・・・もう王子は城へは入れないようにする、近くにお前らの住む場所を作ろう・・・それで良いか?」
人魚は王子に尋ねた
「王子・・・・それでも・・・私と居てくださいますか?」
王子は答えた
「もちろんだ、これで一緒にいられる」
「お前が要れば・・・・・俺は何も要らないよ」
- Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.16 )
- 日時: 2011/12/21 17:03
- 名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)
「・・・めでたしめでたし♪」
「ねぇ、最近こんな話が街で流行ってるんだって」
一人の男が近くの女に言う
「なんだか、私達に似てますね」
女が言葉を返す
「えぇ〜〜似てないよ・・・だって君はもっと綺麗だもんっ♪・・・まぁ最後以外はほとんど一緒か」
「そうですよ、まぁその話も私達も幸せだから良いじゃないですか」
「・・・そっか」
「・・・?、どうしました?」
「いや昔の事思い出しちゃって・・・ねぇ、今日はあの頃みたいに歌ってよ」
広い部屋の中
巨大な水槽の中
空気の無い水の中
愛する二人は
人間には分からない言葉で
今日も
愛を囁く
問題
足から血を流したのは誰?
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