ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- colors game
- 日時: 2011/12/21 20:55
- 名前: 紅 琥珀 (ID: RZyCPB/0)
こんにちは
初めましての方も多いですよね。
紅 琥珀です。
今回はシリアス・ダークに挑戦です!
コメ大歓迎です!!
荒らしは禁止です!!
駄文しか書けませんがよろしくお願いしますm( _ _ )m
【目次】
プロローグ >>01
設定 >>02
game start >>03->>04->>05
異変 >>06->>07->>08->>09->>10->>11->>12->>15
- Re: colors game ( No.5 )
- 日時: 2011/12/11 15:55
- 名前: 紅 琥珀 (ID: aMCX1RlF)
「それじゃぁ、いくぞ。1、2の3!」
騎士の合図で全員がペンを支えていた指を離した。
コンッ………
一瞬………………本当に一瞬だった。
4本のペン先はきれいに円の中心の真上で当たったのだ。
4人全員がその瞬間をしっかり見ていた。
だが、何もおこらない。何の変化も見られなかった。
「なぁ、今ペン先ちゃんと全部当たったよな?」
「あぁ…………」
「じゃぁ、何で何も変わらないんだよ?騎士。」
「俺に聞くなよ。そもそも、お前本気で信じてたのかよ?」
「やっぱり迷信だったんだろ。ゲームの世界へ行くとかありえないし。
星だけはとてもホッとしたような表情を浮かべていた。
いきなり教室の扉が開いた。
「おいコラ!!何を遊んでいる!?課題は終わったのか!?!?」
先生に怒鳴られ4人はしぶしぶと自分の席に戻った。
このとき誰も気づきはしなかった。
もう、すでにゲームは始まっているということに……………
- Re: colors game ( No.6 )
- 日時: 2011/12/12 20:48
- 名前: 紅 琥珀 (ID: 1MUYAKfT)
帰り道。空はオレンジ色に染まっていた。
「あぁー。結局、予定より2時間も遅くなっちまったよ。」
星がぼやいた。
遊んでいたことがバレてしまい、補習を延長されたのだ。
「っていうか、やっぱりあれ迷信だったんだな。」
「お前、もしかして本気にしてたのかよ?うける〜。」
「あ、俺こっちだからじゃぁーな。」
「俺もそっちだ。またな〜。」
そう言って、4人それぞれの道に帰っていった。
- Re: colors game ( No.7 )
- 日時: 2011/12/12 20:58
- 名前: 紅 琥珀 (ID: 1MUYAKfT)
夜 10:00
騎士はリビングでのんびりとテレビを見ていた。
そこに、妹が話しかけてきた。
「ねぇ、お兄ちゃん。」
「あぁ?何だ?」
面倒くさそうに返事をする。
「今日の夕方さ、いつもよりずっと涼しかったね。」
確かに、この日の夕方はいつもよりずっと涼しかった。
「だから?」
「涼しい夜はね、お化けが出るんだって。怖いよね。」
「中学生にもなってまだそんなこと信じてるのかよ?」
「ちょっとふざけてみただけだよー。」
「俺、もう寝るから。」
「あれ?今日は寝るの早いね。いつもは1時とかなのに。」
「俺の勝手だ。」
そうして2階の自分の部屋へ戻った。
寝るとは言ったものの、部屋でずっと漫画を読んだりゲームをしたり
していたため結局、本当にベッドへ入ったのは12時数分前だった。
ジリリリリリリリリーーーーーー
- Re: colors game ( No.8 )
- 日時: 2011/12/13 21:28
- 名前: 紅 琥珀 (ID: aMCX1RlF)
急に大きな音がなったような気がして飛び起きた。
時計はちょうど12時を指していた。
「何だ………?今の……………」
もし、この音が本当に聞こえたのなら妹がとんでくる筈だ。
来ないのだから気のせいなのだろう。
だが………気のせいにしてはかなりリアルな音だった。
そんなことを考えていると、ずっと寝つけずにいた。
それから、30分は経っただろうか。
騎士はもう一度時計を見た。
それと同時に大きな異変に気づく。
12時から時計の針が全く動いていないのだ。1分1秒も…………
ついさっきまで正常に動いていた時計だ。いきなり止まるなんてこと、ある筈がない。
念のためケータイ電話の時間も見てみる。
秒までは分からないが、やはり12時のままだ。
どれだけ長く、時計を見つめても針は動かない。
ケータイ電話の時計も動いていなかった。
- Re: colors game ( No.9 )
- 日時: 2011/12/15 16:45
- 名前: 紅 琥珀 (ID: RZyCPB/0)
急いでリビングに駆け下りた。部屋の明かりはついていない。
家族全員寝たのだろう。
試しにバルコニーへ出てみた。
騎士が住んでいるのは大通りに面している大きなマンションだ。
窓を開ければ嫌というほどに車やバイクの音が聞こえてくるし、
外を見ればたくさんの建物の明かりが目に入る。
しかし………このときは違った。
音は何も聞こえず見える明かりは街灯だけ。それだけではない。
風もないし、夏の夜とは思えないほどの寒さだった。
時が止まったのだ…………………