ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 00:30
- 日時: 2011/12/26 21:50
- 名前: ルシア (ID: p6e1/yUG)
僕は何度も君に言葉を吐いた。
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- Re: 00:30 ( No.10 )
- 日時: 2011/12/27 15:21
- 名前: ルシア (ID: lyYROhnH)
気付いたときにはもう遅かった。
赤い横たわるチアキを視界に入れた時
辺りは光に包まれたように明るくなった。
- Re: 00:30 ( No.11 )
- 日時: 2011/12/27 15:42
- 名前: ルシア (ID: lyYROhnH)
「えへへ…なんかショウ…今日おかしいよ?」
チアキの声。
またか
「チアキ、」
青に変わる信号をチアキの手を取り駆け抜ける。
その時の僕には
この死のループから逃げる…ということしか
考えていなかった。
「…っショウ…?どうした の?」
チアキが息をきらして話す。
その横を信号無視のトラックが走っていった。
「……あ。」
それに気付いたチアキは続ける。
「ありがとう。」
僕はそこにうずくまった。
「…はぁ…」
なぜか笑えてきた。
「……よかった…ぁ。」
そんな僕を見てチアキはそばに寄る。
「行こ!」
そして僕の手を引いた。
「ここ、工事してるからあぶないよ。」
チアキは僕をそう言ってうながした。
「まって、僕、つかれた。」
そんな僕にチアキは
「もう…先行っちゃうよ…!」
とこぼした。
(…ん?……先に…行く……?)
「チアキ!まって!!!!」
気付いた時にはもう遅かった。
鉄が地面に打ち付けられる音が響いた時には
チアキも
周りも
僕の制服まで
すべてが赤 だった。
- Re: 00:30 ( No.12 )
- 日時: 2011/12/27 15:44
- 名前: ルシア (ID: lyYROhnH)
どうしたら
いいのだろう。
どうやっても
チアキは
生きてはくれない。
- Re: 00:30 ( No.13 )
- 日時: 2011/12/27 15:51
- 名前: ルシア (ID: lyYROhnH)
僕はチアキに言った。
「ねぇ、もしも、僕に、30秒先の、未来がわかるなら?」
チアキは首をかしげた。
「…っなんでもない。」
あの鉄が地面に打ち付けられる音が響いた時から、一日がたった。
でも
今度はあの時死んだはずのチアキがここにいる。
それがとても幸せで
とても恐ろしかった。
また チアキは死ぬのではないか。
そんなことが
頭から離れなかった。
- Re: 00:30 ( No.14 )
- 日時: 2011/12/27 15:53
- 名前: ルシア (ID: lyYROhnH)
生きてはくれないと思ったチアキが
今ここに 生きているんだ。
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