ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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3.11 その日私は大切なものを失った 震災の方々へ
日時: 2012/03/17 18:33
名前: 空 (ID: mHaTlu7y)

  震災から1年。私たちの心には深い傷が残っています。

今日立ち上げたのは、ちょうど一年経ったからです。

この話に出てくる人物・団体は現実には存在しません。

また、話の中の描写は作者の考えです。

——私は震災の被害者ではありません。そのため、震災の被害者たちがどんな気持ちだったのかよく分かりませんが、多くの人が3.11を忘れないようにするため、作りました。

これを読んでくれた方へお願いがあります。

震災の被害者の方々に応援のメッセージを…。


目次 >>14

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Re: 3.11 その日私は大切なものを失った 震災の方々へメッセー ( No.5 )
日時: 2012/03/12 18:23
名前: 空 (ID: U0ZlR98r)

初めまして!satonaさん。
そうなんですか。友達が…。

がんばります。

Dear 震災の被害者の方々へ

空と申します。一年経ちますが、そちらはいかがでしょうか?

いまだに仮設住宅に住んでいる方、仕事を探している方、頑張ってください。

私は募金など、少しのことしかできませんが、これからもがんばります。

一緒に笑える日が来ることを待っています。

          From 空



————

これからもがんばります。

Re: 3.11 その日私は大切なものを失った 震災の方々へメッセー ( No.6 )
日時: 2012/03/13 19:08
名前: 空 (ID: eK4vc3Ov)

第2話 〜震災の前日〜(前回の続き)

「ただいま〜。」

もう一回そう言って私は家の中に入った。靴を脱いでリビングへ。

「アハッ。お姉ちゃんお帰りなさい。…クスクス…。」

ソファに座っている妹の菜々がゲームをしながらこちらを見ずに私に向かって言う。

「ちょっと?笑いすぎでしょ…(怒)」

私は菜々に近づく。すると、菜々が私の今からすることに気付いたのかこちらを向く。

「や…やだな。お姉ちゃん、私…笑ってないよ?」

「…そう?」

ポカッ。私は菜々をたたく。菜々はゲーム機を置いて頭を抱える。

「〜〜!!ヒドイ!私笑ってないのにっ!」

「うるさい。私に丸ぎこえだったって。」

「嘘!?もっと小さく笑えば気付かれなかったの?」

クス…。私は思わず笑ってしまう。

「な…なんなのかな?お姉ちゃん、おかしいよ?」

菜々が少し裏声で私に訊く。

「うん♪おかしいわけじゃないよ。だって笑えるんだもん。」

「????」

「だから、菜々はさっき自爆したから。」

「……?自爆って…あぁ!?」

菜々の顔から血の気が引いていく。…そう、菜々は「もっと小さく笑えば…」と言ったのだから、笑ったことに変わりはない。えっへん!


Re: 3.11 その日私は大切なものを失った 震災の方々へメッセー ( No.7 )
日時: 2012/03/14 21:33
名前: 空 (ID: Sc1bIduz)

 第3話 〜震災当日 朝〜

「眠た…。」

ベッドから降り、リビングへと私は歩く。今日はいつもより眠たいな…。

「おはよう、日和ちゃん。」

「ん。お母さん…おはよう。」

キッチンの方からお母さんの声がしたので返す。…朝ごはんを作ってる?

「あと、誕生日おめでとう。とうとう14歳だね。」

「うん♪もう子供じゃないよね?」

「なに言ってるの…。私が死んでも生きていても、日和は子供です。…私とお父さんのね。」

……。私はそう言われ、うれしくなる。だけど言葉には出さない。またすぐに調子に乗るから…。

「ファ〜。おはよう日和。」

「ん。おはようお父さん。」

和室の方からお父さんが来た。


————一旦切ります。

Re: 3.11 その日私は大切なものを失った 震災の方々へメッセー ( No.8 )
日時: 2012/03/15 23:06
名前: 空 (ID: /Vy8nCGH)

 第3話 〜震災前日 朝〜(前回の続き)

「誕生日おめでと…ファ〜。」

お父さんは眠たそうに私にそう言った。…ちゃんと言えてないけど…。

「何が今日は食べたいかい?」

「ん〜?」

お父さんがにっこりと笑って私に訊いた。…少し考える。そして、私は食べたい物を言った。

「新鮮な刺身が食べたいかな。」

「ハハッ。こっちにはそんなに来ないからなぁ。」

——そう。私たちがいるのは福島県の山の方。海とはかけ離れていて、刺身など滅多に食べられない。だからこそ、私は食べたかった。

「なんでもおまかせでいいかい?」

「うん。おいしいのを選んでね!」

「はいはい。じゃあ母さんと一緒にとびきりのやつを選んでくるかな。」

「よろしく♪楽しみにしてるね、夕飯。」

私はそう言って朝ごはんを食べた。


「おはよ〜。」

「Happy…バースディー日和。」

「…何故に英語とカタカナが混ざったの?」

「いや〜つづりが分かんなくて…^^」

ハァァ…。思わずため息が出る。バースディーのつづりが分かんないなんて…。

——といっても私も分かんないけど。

Re: 3.11 その日私は大切なものを失った 震災の方々へメッセー ( No.9 )
日時: 2012/03/16 18:38
名前: 空 (ID: 3M9YBG03)

 第4話 〜震災当日 昼〜

「今日の給食おいしかったね。」

「うん。もうすぐ終業式だからかな?デザートおいしかったっ!」

「ああ、マンゴーゼリー?おいしかったね…。」

私と優は教室で話していた。内容は今日の給食のメニュー。

(ご飯 牛乳 卵そぼろのほうれん草炒め 中華スープ から揚げ マンゴーゼリー)

「嘘つき。優はゼリーそんなに好きじゃないじゃん。」

「ま…まあね。っていうか知ってるんだから私に振らないでよ…。」

優はため息をついた。私はそんな優を見ながら笑いそうになる。

——だってかわいすぎる。(変な意味はなく)

「…?なに?なんかついてる?」

優は口の周りを手でふく。…そんな優もかわいい。(変な意味はなく)

「別に〜^^」

私は優から顔をそらす。そして窓の方を見ると白いモノが見えた。

「…あ。」

「どうしたの?」

「……雪。」

——そう。窓の外には雪が降っていた。


————

一旦切ります。


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