ダーク・ファンタジー小説
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- engrave
- 日時: 2012/12/15 22:19
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
▼△どの世界にも、ルールはある。△▼
はじめまして、揶揄菟唖(やゆうあ)と申します。
こちらの板は初めてドキドキです。どうかお手柔らかにお願いします。
+注意+
・素人です。上手くないデス。期待しないでください。
・誤字・感想・アドバイス、ずばずばお願いします。
・いつ更新が止まるかわかりません。いつだって私の小説は行き当たりばったりです。
・暴力、お子様には少しつらい表現があったりします。お気をつけて。
少しでも楽しんでいただけたなら、幸いです。
+目次+
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▼start+12.01
▽reference
100+12.05
- Re: engrave【少し変更】 ( No.6 )
- 日時: 2012/12/03 17:40
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
+4+
意味不明な質問に対して、半ば強制的に『生きる』の方を選択したのは、夢の出来事に思える。
だって、あんなことがあったなんて今も信じられない。
あの後、二人はご丁寧にアパートまで送ってくれた。それだけ聞けたのなら十分だって、妙に優しくなっていた。
私はそれに疑問を感じながらも、また家に帰ってこれたことに心から喜びを感じ、道端に落ちていた参考書を胸に抱えたまま熟睡した。
布団も退かずにくたびれた畳の上で、制服のまま。
そんなことをしたせいか、腰が痛い。
私の腰はずっと悲鳴を上げていて、今もこうして体育の授業を休んでいた。
空を見ると、白い雲が風にあおられて千切れてくのが見える。春になりつつある冬の空は、なんだか疲れているように色がくすんでいた。
そんな風に見えるのには、私の心境が関係しているのかもしれないけれど。
校庭の隅で、唯一校舎の日陰になる水道の隣で、私は自分の膝に顎を乗せた。
みんなが走っているのを眺めながら、寒さで赤くなっている指先を擦る。
生きるか、死ぬか。
生きているのは当然だったから、いまさらそんなことを言われても戸惑ってしまうだけだったけど。今よくよく考えれば、あの時もっと疑問を口にすべきだったのかもしれない。
心の中に大きな雲ができているかのように重く、気分が晴れない。私はこの雲を抱えたまま、今日一日を過ごさないといけないのだろうか。
あの派手なビルまでの道順はもちろん憶えていない。溢れそうになる涙を必死にこらえて、地面ばかりを見ていたから。
だから、ビルに押しかけてあの質問の深い意味を聞くことも、できない。あの二人に私から接触することは出来ない。
もったいないことをした。ビルへの道くらい、記憶しておけば良かった。
みんなが汗を拭きながら、先生の元に戻っていく。
赤いジャージを来ている私にとっては、この寒い中で汗を流している感覚は理解できない。
ジャージを見ると、やっぱりあの二人を思い出す。
そっくりの顔の二人。双子かもしれない。名前は何というのだろう。
私に一体何の用があったのだろうか。
考えれば考えるほど、雲は重くなっていく。
私は肩甲骨辺りまである髪を自分の指で好きながら、溜め息を吐く。
早く、家に帰りたい。
何だかそう思う。そして、あの二人に会いたい。
変態かもしれないし、ただの変質者だったのかもしれない。
だけど、会って話が聞きたい。
あっちが満足するのを手伝ってやったんだから、私だって満足したい。
頭の中には、ずっとスーツとジャージの二人が浮かんでいた。
- Re: engrave【少し変更】 ( No.7 )
- 日時: 2012/12/03 20:26
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
+5+
その日、ジャージの男はあるアパートを訪れていた。いつも自分の隣を歩くスーツの男は居ない。
妙な孤独感を胸に抱きながら、黄色いスニーカーで土を踏む。
寒さに白い息を吐きながら、ぼろい壁を手で触ってみる。
少女、朝内真幸は生を選んだ。
自らの手ではなかったかもしれない。無意識にその選択をしたのかもしれない。だが、本心のはずだ。
人間が生きたいと思うことは、普通のことなのだから。
だが、人間は気付かない。自分が生を望んでいることに。だって、生きることは当たり前なのだから。
二階へと続く錆びた鉄筋の階段を見上げて、ズボンのポケットに手を突っ込む。
側の赤い郵便受けの一つには、朝内 真幸という名前が入っていた。ここが朝内 真幸の家だということは、もちろん知っていることだった。調べたのだから。
周りの郵便受けには郵便物がはみ出すほど入っているのに、朝内 真幸の郵便受けからははみ出していない。
ジャージの男は、ジャージの裾で指先を覆いながら郵便受けの蓋を開ける。
中を覗いて見ると、中は空っぽだった。女の一人暮らしなのだから、郵便物を溜めないことは大切なのだろう。
溜まっていたら、強盗が入るかもしれない。その部屋に人はいないと思って。
「ちょっと! 何やってんの!?」
大声を出されて、振り返る。
すると、片手に箒を持った年配の女性が経っていた。ピンクのエプロンと、変にパーマがかかった髪。
とっさに郵便受けの蓋から手を離す。乾いた音がして蓋が閉まった。
ジャージの男を睨みつける女性は、何やら警戒しながら近寄ってくる。
「真幸ちゃんに何かしたら、許さないからね!!」
何かしたら。
ジャージ男はそこで、なぜか違和感を感じた。
そういえば、もう何かはしてしまった。強制的にビルまで誘導してしまったし、ナイフや拳銃を彼女に向けた。もう彼女に怖い思いはさせているだろう。
しかし、そんなことを話すはずもなく、その場を立ち去ろうと後ずさりをする。
「あーっ! ジ、ジャージ男!」
いつもの格好を適切に含んでいる呼び名を、朝内 真幸が叫んだ。
学校帰ってきた彼女は、昨日と同じ本屋の紙袋を持っていた。
女性は朝内 真幸とジャージ男を交互に見て、そして怪訝そうな顔をした。
朝内 真幸が、意味深に女性に頭を下げると、渋々といった感じで女性が離れていく。そして、アパートの一室の中に入っていった。
何とか面倒事を免れて、小さくジャージ男はため息を吐く。
朝内 真幸が近寄ってくるのを見ながら、片手を上げた。
「朝内 真幸。いいところに」
「いいところに、って……。何してるんですか?」
朝内真幸はジャージ男の行動を覗いながら尋ねてくる。
昨日のように、ナイフを取り出さないのか不安のようだ。ジャージ男はポケットの中で折り畳みナイフを弄びながら、そんな朝内 真幸の不安で揺れる瞳を見下ろす。
「迎えに来たんだ」
そこでまた、朝内 真幸が怯えたような色を瞳に浮かべる。
その反応に、小さく折りたたみナイフの柄を握りしめる。
迎えに来た。嘘じゃない。
ジャージ男は、スーツ男に代わって朝内 真幸を迎えに来たのだ。
この一日は、一言で言えば『最後』だった。朝内 真幸の日常の『最後』。
朝内 真幸はもう、日常を過ごすことはできなくなる。
それの猶予。美しい世界を見られる『最後』。
もちろん、そんなことは言わないで置く。
ジャージ男は、口元を覆うジャージの中で唇を舌で舐めた。
特に意味は無い。
ただ少し、乾いているような気がしたから。
朝内 真幸は、自分の言葉を待っている。
「……話がある」
- Re: engrave ( No.8 )
- 日時: 2012/12/04 17:17
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
- 参照: http://高城=たかしろ 黛=まゆずみ
+6+
警戒しながら自分の後についてくる少女に、ジャージ男は戸惑っていた。
いつもスーツ男と歩く時には、スーツ男からくだらない話題を振って来るが、あいにく今は無いない。だから、妙に隣が静かだった。
ジャージのチャックの冷たさを唇で確認をしてみるけれど、全然落ち着かない。
自分から話題を振ってみるということも考えたけれど、何を話していいのかわからない。
今二人でビルに向かう途中なのだが、いつも通っている道も、長く思えた。
指で折り畳みナイフをいじるのにも飽きて、気が付けば指は自然とポケットの裏生地を触っていた。自然と少しだけ猫背になっている背筋を直しても、しばらくしたらまた丸めてしまうのだった。視線は自然と下に向いて、コンクリートの道の小石を目で追っていた。
自分の後をついてきているのを時々視線を泳がせて確認する。
そうすると、朝内 真幸は周りをきょろきょろと見渡していた。特に変わりのない道だというのに、何が珍しいというのか。
ジャージ男には朝内 真幸の考えが全く分からなかった。
ときどきすれ違う人間の話や、すれ違う車だけでは、とてもこの深い沈黙は埋められない。
仕方がなく、何か話題を振ろうと思った時だ。
「高城ー」
苗字を呼ばれて、背筋を伸ばしながら前を向く。すると、自分と全く同じ顔をして、スーツをだらしなく着た男が歩いてくるのが見えた。
右腕を軽く上げて振ってくる。
助かった。
ジャージで口元を覆っているせいで、寡黙に見える高城だが、実はそうでもない。ちゃんと喋るし、ちゃんと笑う。だから、この静けさには耐えられなかったというのが本音だった。
少し後ろを歩いていた朝内 真幸が、自分の横に並ぶ。やがて、スーツ男と接触した。
スーツ男は、それまで間抜けにあげていた右手を下げて、ズボンのポケットに突っ込む。
「何だ、逃げないんだ」
スーツ男はつまらなそうに唇をとがらせて、朝内 真幸を軽く睨む。それでも昨日のような朝内 真幸は怯まなかったし、涙も流さなかった。
昨日と時間帯は変わらない。もう月は登っている。昨日と違うところは、ここには街頭がしっかりついているということだろうか。
「逃げません。ちゃんと昨日の質問の意味、知りたいですから」
きっぱりという朝内 真幸に、スーツ男は軽く髪を掻き上げた。だらしないその動作も、顔が整っているせいか様になっている。
風が昨日より強い。高城は身を震わせた。
自分が歩けば、スーツ男も朝内 真幸も歩き出す。早く自分の家であるビルに戻りたい。
あんな派手で趣味の悪い色のビルでも、一応は寝床だった。借りている部屋だが、スーツ男と高城は家賃を払っていない。
「あ、そういえば、高城?」
朝内 真幸が、学校の鞄に本屋の紙袋を入れながら、ジャージ男の苗字を口にする。顔を傾けるようにして答えると、朝内 真幸は鞄を両腕で抱えた。
「俺の名前。高城」
「俺は黛」
二人で名乗ると、朝内真幸は首を傾げた。
染めるという言葉を知らない黒髪は、青いマフラーのおかげで風になびいていない。
ずっと使ってきた名前に首を傾げられて少し不満だが、なんとなく意味は分かった。
「あれ? 苗字違うんですか? 双子なのに?」
やはり。
同じようなことを、もう何度も聞かれてきた。それを聞かれるたびに、何とも言えない気持ちが湧きあがるのを、高城は堪えた。
この気持ちにすべてを支配されてはいけないと、高城は理解しているからだ。
「双子でも、違う人間だしねー。俺たち、そういうの嫌いなんだよ」
黛も同じようなことを思っているようだ。言葉に少し棘がある。朝内 真幸はそれ以上何も言わなかった。
いつの間にか、ビルの前に来ていたので三人で階段を上る。
愛しの我が家に帰ってきて、高城は何かに解放された気分になって、そっと安堵の息を吐いた。
- Re: engrave ( No.9 )
- 日時: 2012/12/04 20:43
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
+7+
「さて、ここからが本題」
黛は、いつもよりも真剣な声を出した。
安っぽいソファに昨日と同じ順に座っている。ただ、高城と黛の位置が逆になっていた。
黛は朝内 真幸の瞳を覗き込みながら、慎重に話を始めた。一気に張りつめた空気に、朝内真幸が唾を飲み込んだ。
高城は聞き飽きた話に、朝内 真幸がどんな反応をするのか微かに観察をしている。そんなことにも気づかないくらい、朝内 真幸は緊張をしている。
風が無いというだけで、ずいぶんと室内は温かく感じる。朝内 真幸は、膝の上に載せている鞄の紐を、ぎゅっと握りしめる。
そんな細かい動作さえも、高城は見つめていた。
「これ、知ってるでしょ?」
黛がスーツの裏ポケットから取り出したのは、長方形の細長い箱。水色の線が入ったものだ。
朝内 真幸は、それを恐る恐る手に取る。
その箱には、誰でも見覚えがあるはずだった。
「PF……?」
「せーかい」
黛は、長い指を鳴らした。
高城はちなみにそれができないので、自分の人差し指と親指をこすり合わせて見る。やはりできない。何度か練習して見てもどうしてもできないのだ。
高城はあきらめて、黛と朝内 真幸の話を見守ることにする。
朝内 真幸は、箱と黛を交互に見ながら首を傾げる。
「アグロピアスの病のために作られた、抗生物質だ」
「確か、もう使用禁止になっていますよね? あの、まずいんじゃ……」
まずいも何も、もうすでに高城は銃刀法違反だし、黛だって銃を朝内 真幸に向けている。
それはもう今は考えられないようで、朝内 真幸は箱を机に戻した。それを黛が手にとって、空中に投げた。そして一回転半した箱を掴み、蓋を開ける。
ひっくり返して見るが、中から何も出てこなかった。
中身は空。つまり箱だけだ。これだけなら別に違法じゃない。驚いている朝内真幸に、黛は舌を出した。別に騙すつもりだったわけじゃない。
世界中を脅かして、たくさんの死者を出したアグロピアスの病。それの予防のために作られた薬。
それと自分に何の関係があるのか、全く朝内 真幸は理解できないみたいだ。
「このPFに、卵と、細胞を混ぜる。そうするとなんとbabyができるんだ」
黛が離す内容は、もう一般人は知らない事だ。
PFにはある能力がある。
それを発見した科学者がその知識が広がることを恐れたために、このことを知る者は少ない。
科学者はその能力を、独り占めしようとした。だが、失敗した。隠していることがばれてしまったのだ。
朝内 真幸は、黛の話に真剣に耳を傾けている。
けれどまだ、自分との関連性を見いだせないだろう。
「そして。その子供が問題なんだ」
「え?」
高城はずっと黙っていた。
隣の朝内 真幸の行動を観察することも、止めてしまった。もう何度も見て来た普通の反応だからだ。もっと意外な反応をしてくれていたなら、面白かったのに。
ソファに深く座り込んで、軽く俯く。そのまま寝てもいい体勢になった。
「その遺伝子を採取した人間と、全く同じ人間ができる」
PFは、神の領域にたどり着いてしまった。
この世界のルールから外れてしまった。
朝内 真幸は、そこで初めて顔を青くした。そろそろ、自分の立場を理解し始めたようだ。
高城は、無意識に両手をポケットに入れていることに気付く。その指が、小さく震えていることにも。
ギュッと拳を作ってみる。でも、震えが止まることは無かった。
「顔も、背も、体重も、声も、血液型も、髪質も、肌の色も。全部だ」
- Re: engrave ( No.10 )
- 日時: 2012/12/05 18:37
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
+8+
呆気に取られている朝内 真幸は、完全に黛の話を信じたようだ。ここで疑う人間もいるが朝内 真幸は素直な性格なのか、すぐに話を理解してくれた。朝内 真幸の中で、この話がつながっていると考えていいだろう。
そのことにほっとしながらも、高城の心は晴れなかった。
黛は、箱を片手で握り潰しながらにやりと笑う。
「まー、安心しな。お前は【被害者】の方だから」
「【被害者】?」
「そ。つまり、だ。あんたのレプリカが作られてるってこと」
一つしかなかったPFの箱を握り潰されて、高城は気分が良くなかった。
あと一つだったのに。相手を納得させるためにはこの箱を使うと手っ取り早い。だからいつも使ってきたのに。
気まぐれでこういう行動をする黛とは、時々細かいところで意見が合わない。そういうところでしばしば喧嘩になったりして仕事に支障が及ぶ。
今回箱を潰したことに対しても文句を言いたかったが、高城は口を閉じた。こんなところで喧嘩をしても、朝内 真幸が戸惑うだけだ。
朝内 真幸は、被害者。自分のレプリカが存在する。
被害者に悪い思いはしてほしくない。
高城はゆっくりと目を閉じた。
寝てしまいそうになるが、ソファで寝ることはできなかった。
隣に朝内 真幸がいるということもある。異性の他人が同じ空間に居る事には、慣れない。
「この世界に、同じ人間は必要ない」
「だから片方を消す」
久しぶりに声を出す。全く同じ声の黛と言葉を合わせる。
高城は目を開いた。
高城と黛を交互に辿る朝内 真幸の目線は、やがて握り潰されたPFの箱に定着する。
紐を力強く握った後、やがて力を失くしたように緩む。諦めたかのように見える横顔。
そんな表情をする朝内 真幸に、虫唾が走る。
高城はポケットから両手を出した。あのまま中に入れていたら、折り畳みナイフを取り出してしまいそうだったからだ。
朝内 真幸の、何かが心に突っかかる。何かが気に入らない。
「……それで……」
朝内 真幸の立場はダブっている。二つ、朝内 真幸という存在がある。それはこの世界のルールに反すること。
だから、消さなければならない。
どちらかを。
「そしてお前は選択した。【生きる】方を」
被害者である朝内 真幸は、生きる方を選択した。
死ぬ方を選択していたらどうなっていたのかを想像したのか、また朝内 真幸の指先に力が入る。そんな姿を横目に見ながら、高城は自分がここに居ないかのような感覚に陥っていた。
妙に、頭がフワフワする。自分がイライラしているのには気づいていたのだが、イライラという感情とこのフワフワはどうしてもつながらない。
高城がそんな思いを振り切るかのようにして立ち上がると、ほぼ同じタイミングで黛も立ち上がる。
「そんな【被害者】朝内 真幸を全力でサポートするのが」
「俺たちの仕事ってわけだ」