ダーク・ファンタジー小説
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- 【夢幻を喰らう者】※1-19更新
- 日時: 2013/04/01 07:52
- 名前: だいこん大魔法 (ID: uupAp8Xk)
今更ながら、初めての方は初めまして、そうでないかたはまた、よろしくお願いします^^だいこん大魔法です^^
以前書いていた小説がもう無理だああぁぁと投げ出して一年・・・気分を一転させて、新しく書くことにしました^^;
それでは、再びこのだいこん大魔法を、新しくなっただいこん大魔法を、どうかよろしくお願いします^^
作者現状【ファンタシースターオンライン2をガチプレイしてたら更新ペースがガクッと落ちた(´;ω;`)】
prologue〜終末〜>>0
第一話〜夢幻〜>>1 >>2 >>3 >>6 >>7 >>8 >>9
>>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19
第二話(一話が終わり次第更新)〜Those who eat the Phantom〜
主要キャラクター(現時点での登場人物のみ)
・織塚 冬夜(おりづか とうや)
年齢 17
性別 男
身長172
体重65
使用武器【ブラックフェザー】
夢幻喰【アマテラス】
『夢幻を喰らう者』
『ファンタズマ』所属
・神樹 鈴(かみき りん)
年齢 17
性別 女
身長148
体重「は、はずかしくて言えないよぅ」
使用武器【十六夜】
夢幻喰【未定】
『夢幻を喰らう者』
『ファンタズマ』所属
・中西 隆臣(なかにし たかおみ)
年齢 56
性別 男
身長175
体重76
『軍』
『ファンタズマ』所属
天美 ルリ(あまみ るり)
今現在年齢設定不確定
性別 女
身長145
体重「乙女の秘密ってやつだね」
使用武器【???】
夢幻喰【未定】
『夢幻を喰らう者』
『ファンタズマ支部長』
西岡 流地(にしおか りゅうじ)
年齢 18
性別 男
身長171
体重60
使用武器【ロングソード】
夢幻喰【未定】
『夢幻を喰らう者』
『ファンタズマ』所属
各設定
『夢幻』
夢幻菌、ファンタジーウイルスと言われる、災厄を齎す病原菌。人間以外のすべての動物に感染する力があり、感染した動物を例外なく自我を奪い、強制進化させる力をもつ。さらに、夢幻には不死性があり、菌そのものだけではなく、感染した動物すらも不死に変えてしまい、それだけではなく、すでに死んだ動物にも感染し、無理な強制進化をさせ、蘇らせる力をも持つ。発生原因は不明、しかし、発生した場所がすべて人里離れた辺境の地だという憶測が、人々の中では事実として成り立っている。
『キメラ』
夢幻に感染し、強制進化した後の状態の動物のことを指す。
『シェルター』
人類滅亡を信じきっていたとある政治家が各国に強要して作らせたもの。当時はその計画の無意味さが幾度となく議論されたらしいが、夢幻が生まれたことによって、その存在は認められ、人々はそこに逃げ込むことになる。
『夢幻喰』
夢幻、キメラの細胞、人の血。それらをあわせることにより生まれた人口の菌。それは不死性をもつ夢幻を唯一無力化させ、消滅させる力を持ち、さらに、夢幻に感染しない人間に宿らせることにより、自我を奪うことなく、五感強化という形で進化させることができる。
『ヴァジュラ』
夢幻喰を宿した武器。キメラをこの武器で傷付けることにより、内に宿る夢幻を消滅させることが可能。
強制進化の応用により、このヴァジュラにはブラッドアーツ、希にブラッディアーツという力が宿る。
『夢幻を喰らう者』
夢幻喰を体内に宿し、ヴァジュラの使用を許可された人間のことを指す。これらの人間はすべてファンタズマという組織によって管理される。
『ファンタズマ』
夢幻を喰らう者と、国の軍隊が連携して成り立つ組織。夢幻を喰らう者のメディカルチェックや、『ヴァジュラ』の整備、開発、さらに、シェルター内の生活に必要なものの開発など、さまざまなことを請け負う。昔でいうところの政治も担っている。
『夢幻魔術』
キメラの使う異能力。
メカニズムは、「夢幻」が体内にやどり、進化する過程でその個体に宿るもの、とされている。
ブラッドアーツは、この「夢幻魔術」の応用とされている。
prologue〜終末〜
賽は投げられた。
目の前ですべてが、壊れていく。
巨大な塔が、巨大なビルが、家が、人が、すべてが、目の前で、姿形を一瞬にして変えられていた。
瓦礫の山となる住宅、ビル、鉄塔。
屍となる人、人、人。
壊れた家に押しつぶされて死ぬ人、恐怖のあまりに狂い、自殺する人、同じく狂い、互いに殺し合う人。逃げる人・・・そして、それを追う、人ではない、「なにか」
その「なにか」は、人を喰らいつくす。逃げ惑う人を喰らい、屍になったものも喰らい、互いに殺し合っているものも同時に喰らう。
まさにその姿は獣そのものだった。ライオンのような胴体をもち、鳥のような翼を一対背に宿し、蛇のような先端をもつしっぽをぶら下げ、鰐のような顔をもつ・・・それらのもととなった生物よりもはるかに巨大な体躯をもつ「なにか」は、人を、街を、日常を喰らい尽くす。
目の前に見えるだけでも三十匹以上いるそれは、圧倒的なまでの力で、人々を蹂躙して、欲望を満たしていく。
悲鳴が上がる。絶望の声が、聞こえる。それの咆哮が、唸り声が、それらを打ち破り、鼓膜を震わせる。
混沌、という言葉は、今まさに使われるべき言葉なのだろうか、それとも、終末という表現が、今正しいのだろうか・・・そんなことを考えるのは、もうやめた。
目の前で人が死に、化物が欲望を満たす。・・・そんな光景、いやなほど見てきた。いやなほど、脳裏に焼き付かされてきた。
だからこそ・・・「俺」は果たそう。世界の意思をぶち壊し、自分の意思を貫くために。
右の手には自分の背丈と同じぐらいの長さをもつ、黒い剣。それは、太陽の光を不気味に反射する。
まだ倒壊されていないビルの屋上から、化物の集団を睨みつける。今すぐに飛び出したい気持ちもあった。人が殺されるのをもう見たくなかった。だけど・・・自分のことを、
今この場にいる、「喰らう者」をより安全なタイミングで出動させなければ・・・より一層の被害が辺り一帯を襲うことが、わかっているから、なにもできなかった。
耳に当てられた端末から、指示を待つ。・・・いまかいまかと・・・化物を・・・あいつらを殺せるのは・・・まだか、と。
そして———
「・・・さあ、存分に暴れろ。『夢幻を喰らう者』よ」
その声が・・・始まりの合図だった。
それは、世界各国の、人里離れた辺境の地に生まれた、菌が始まりだった。
発生原因は不明。だがしかし、それが必ず人が住んでおらず、野生の動物しかいないところで発現したということだけはわかっていた。
それは、その地の生命を蝕み、水を枯らし、動物に感染した。
動物は感染されると、狂犬病に似た症状を起し、周りにいるものを傷つけた。
その菌は、ただの動物には感染力が非常に高く、次々に、襲われた動物、死体に感染していったという。
そう、そこまでならまだ対策のほどこしようは、あったのだろう。
だが、その菌は留まることをしらなかった。
菌の特性は、感染した動物を狂わせることだけでなく・・・そう、次の過程に、強制的に進化させる、という異常なものだった。
当然、それは活動を停止したあとに感染した動物にも起こり得るものだった。生きている動物は、本能的に、自身が恐るほかの動物の姿を形取るようになり、そして、死んだ動物は、まるでゾンビのように、もとの姿を形取り始める。
人間がその異常を感知したのは、ついにそれが、一般家庭や動物園などといった、人間が住まう地域に現れるようになってきてからだった。
どういったわけか、人間はその菌の免疫を必ず、ほぼ100%にもっているために、感染のおそれはなかった。だがしかし、飼っていた犬や猫などは、そういうわけにはいかなく、最初は近所の犬同士で殺し合い、猫同士で殺し合い、動物園などでは、折などを突き破り、すべての動物が血で血を争った。
人間も当然の如く、その被害を受け始めた。
飼い犬が突然飼い主の指を引きちぎったり、腕をもいだり、猫が爪で目を潰したり、その事例は多数存在したが、共通して言えることは、必ず襲われた人間は死んでいたということだけだった。
後に軍隊が出動して、動物を殺すために動いた。けれども、その菌は死をも無意味にさせる。
死んだ動物は憎しみという心をもち、力をまし、軍隊は壊滅させられた。
世界各国は、すべての感染した動物を一つの国に集めて、核を投下して、国・・・大陸ごと、消してしまおうという本当の最終手段を、使わざるを得なくなってしまった。
各国の人々は、3分の1程度まで減らされてしまったが、生き残った人々は、その国ごとの首都に設置されていたシェルターの中になんとか避難させたが、そこからはどうしようもなかった。だから、もうそうするしかないと、代表たちは語り合った。
思い出をすべて喰らい尽くした、その菌を消すには、もうそれしかないと。
そんななかで、まだ強度の調整が終わっていなかったブラジルのシェルターが、その時には「キメラ」と名付けられていた、感染した動物によって壊された。
ブラジルからの救援要請が全世界へとむけられて放たれたが・・・ほかの国は、これがチャンスだといわんばかりに・・・ブラジルを犠牲にして、その一帯にいる「キメラ」を全滅させるべく、核の準備を始めたという。
すべての国がこれに許可をして、ブラジルの救援要請を無視し・・・もしかしたら、助かっていたかもしれない人々を見殺しにして————その作戦は、実行された。
無慈悲に放たれた核爆弾は、ブラジルの首都にむけてまっすぐととばされ・・・着弾した。
全世界を揺るがすほどの大きな地震とともに———ブラジルの大地は、消え去った。
「全て」の国の人々は、喜んだという。絶命するどころか、死してなおも蘇り、数を増やし続ける「キメラ」の数を、少しでも減らせたという、殺せたという状況に、喜び、酔いしれた。
—————だが・・・そんな簡単に物事は進むはずがなかった。
菌は核の影響をうけなかった・・・。そう。宿り、繁殖していた媒体がなくなってしまった菌は、大気中をさまよい———魚に、感染し始めた。
今まで海のなかには一切影響を与えてこなかった菌は、核の爆風によって海のなかに沈められ、その中の生物に乗り移り・・・再び暴れだした。
そしてそれを何ヶ月後に知った人間たちは絶望し、再び「キメラ」の存在に怯えることとなった。
シェルターが壊されれば、核を打ち込まれ、シェルターが壊れなければ、そのシェルターの不具合に生じて侵入してくるキメラに襲われるという恐怖に怯える・・・。誰かがいった
これは・・・「終末を迎えた」・・・と。
核がきかず、絶対に死に絶えることのないその菌・・・まるで夢、幻のような今の現状を用いて、「夢幻菌」「ファンタジーウイルス」と名付けられた。
当然、人間たちは必死になった動物の死体からなにからか、菌に感染していながらも、まだ発現していない存在すべてから、その菌を摂取することに成功した。
この菌に対して、なにか打開策はないのか、人間は、いろいろな薬やなにやらをすべて使い、さらに、別のウイルスとあわせ、相殺しないか、また、融合したりして、別の効果を得られないだろうかと、試行錯誤をくりひろげた。
そして完成する・・・その菌を「断ち切る」「喰らう」ことのできる、「ウイルス」を。
それは・・・人間の血と、その菌と・・・感染していた、動物の細胞を混ぜ合わせ完成した、対「夢幻」用ウイルス・・・「夢幻喰」。
だがそれだけでは、大気中に漂っている菌は消せなければ、すでに感染して、進化を遂げてしまっている「キメラ」には、手の施しようはなかった。だが・・・
「夢幻喰」は、人の血と動物の細胞、それらが「夢幻」に加わり、より力の強い「菌」になり、それは人体にも影響を及ぼしてしまうほどのものだった。
とはいうものの、それは人間に感染はせずに、大気中でも生きることもできず、さらに・・・それを体内に取り込んだ人間が、力の調整を、制御をできるところから、早速研究者の一人がそれを注射という形で摂取した。
「夢幻喰」を摂取したことによる人体への影響は二つ。一つは五感強化。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をより鋭くすることによって、「キメラ」がどこにいるのかというのをすぐに探知できるようになる。そしてもう一つが、身体能力大幅な上昇だ。とはいうものの、外見には一切影響は与えず、このあたりは「夢幻」と異なるだろうが、極端にいってしまえば、間違いなくこれは「進化」の領域に値するものだった。
そうして、「夢幻喰」を体内に宿し、研究は次の段階にはいる。人体に摂取する、というところまではまだよかったのだが、その人間だけでは、「夢幻」を打ち消すことはできないからだ。まあそれもそうだろう、なにせ「夢幻喰」が「夢幻」に触れて、始めて打ち消すことができるのだろう、それでは意味がなかったのだ。
そこで、その「夢幻喰」を体内に宿した人間だけが振るうことのできる武器「ヴァジュラ」の開発が始まった。
「夢幻喰」が人体以外で拒絶反応を起こし、霧散してしまわずに、文字通り「宿る」金属を検討し、その特別な金属を加工する過程で「夢幻喰」を中に練り混ぜて、錬成したそれこそが・・・対「夢幻」対策でもっとも重要なものとなる。
「キメラ」に対抗するために、身体能力を大幅に上昇させて、相対することのできる人間が、「夢幻」を断ち切ることのできる「ヴァジュラ」を扱うことによって・・・始めて、「夢幻」を打ち消し、断ち切り・・・喰らう存在が、生まれた。
人はそれをこう呼んだ。
「夢幻を喰らう者」と。
- Re: 【夢幻を喰らう者】 ( No.1 )
- 日時: 2013/01/06 05:46
- 名前: だいこん大魔法 (ID: Ex8RKlaC)
第一話〜夢幻〜
・・・夢幻がこの世に生まれて、人類を危機に追い込むまでかかった時間が、だいたい十年という、長いようで、短いものだった。
人の人生のはかりでいってしまえば長いのかもしれない。だけども、これまで築き上げてきた、人間たちの社会を、たったの十年でぶち壊してしまうという、別の方向から考えると、おぞましいほどに早い年月だったといえる。
それから、人間が唯一の対抗策といっていい、「夢幻喰」を生み出すことにかかった年月が、五年。
五年の間、人は殺せもしない「キメラ」に立ち向かい、なんとかシェルターの内部から追い出すことだけを考え、いつかこいつらを殺せる存在が生まれてくれることを、祈り続けたらしい。・・・いや、らしい、じゃないな。間違いなく、そう思っていた。
「夢幻喰」を体内に宿し、さらに、その「夢幻喰」を体内に宿した人間が、「キメラ」を喰らうことのできる武器「ヴァジュラ」を扱えるようになるのには、十分な検査が必要だった。
まずは、「夢幻喰」との相性問題だ。人体に宿すことによって、相性というのは非常に重要なものになってくる。これがうまくいけば、人間は本来だせるはずの力の限界をさらに引き伸ばすことができるようになり、人間の倍以上の体躯をもつ「キメラ」たちと、相対することができるようになる・・・しかし、相性が悪ければ、その「夢幻喰」は人間の精神を蝕み、さらには、「キメラ」と同じような症状・・・強制進化を誘発させられ、正気ではいられなくなってしまう。
それから、適性検査が行われて、ようやく「夢幻を喰らう者」の第一段階が終了する。そこまでにかかった年月は、一年。
そこからはとんとん拍子でことが進んだという。「ヴァジュラ」とその人間の適性は、「夢幻喰」を体内に宿す過程でわかっているデータからとり、同じ動物の細胞をもった「夢幻喰」を宿した「ヴァジュラ」を手にすることによって、人は、「夢幻を喰らう者」として、ようやく終末を阻止するために、動き始められるようになるのだ。
「・・・以上が、これまでの「キメラ」による打開策を生み出すための、ここ数年の過去事象だ。・・・入隊するときに一度聞かされてるとは思うが、まあ適度に聞いてくれると嬉しい」
日本・・・かつて、多くの人であふれかえっていた、東京を中心に広がる、シェルター。その中央あたりには地下につながる入口がある。そこは、シェルター開発当初に、地下にも逃げ場を作っておいたほうがいい、という、まあその時の市長の大きなすすめによって作られた施設、「地下基地」がある。
そこは今、この世界でもっとも有望視され、この世界で希望を与える存在が集う軍隊・・・まあ、簡単にいってしまうと、「対夢幻対策支部」というわけだが・・・正式名書は確か・・・
「・・・であるから、見事に「夢幻を喰らう者」の力を持つことのできたものを、国の軍隊と連携させ、より一層確実な掃討を果たすために・・・「ファンタズマ」と名づけ、世界各国に支部を作り上げた、というのが———」
ああ、そうだ、「ファンタズマ」だ。
妖怪、化物、精霊・・・なんでもいい、そういった類のものを連想させるそれは、「夢幻」をうちほろぼすために作られた、人類最後の希望っていうわけらしい。
「・・・だから———おい、織塚。・・・織塚冬夜!!聞いているのか?」
そこで、そんな施設の中の、とある一室・・・といっても、学校の教室ぐらいのスペースの前で、それこそ教室と同じ作りで、教鞭を振るっていた、中年のどこか仰々しい格好をしたおっさんが、俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
そう、たった今は、「夢幻を喰らう者」・・・「ファンタズマ」に入隊したばかりの「新人」にもう一度基礎を叩き込むという、まあ義務教育と似たようなものが行われている最中だった。
「寝てはいないようだが・・・まあいい、話を戻すぞ———」
声に反応して、横に広い机で突っ伏していた頭を上げると、教師は起きていればいいといったような態度で話をすすめる。正直言うと、この話はさっきあの中年、「中西隆臣」という、「ファンタズマ」で「新人」の育成を担当させられている、「夢幻喰らう者」ではない、「軍」のほうの人間だ。・・・そうではなくて、この話はさっきも言われた通りに、入隊する前に一度聞かされている話なので、正直どうでもいい話なことこのうえなかった。
話の内容は人類が滅びかけるまでから始まり、対抗策を見出したことによる歓喜でつながり、「夢幻を喰らう者」にすべての希望があてられるという状況で終わる。
この教室には、俺と同じく、日本というこの国のシェルターのなかで、新しく行われた適性検査によって「夢幻を喰らう者」の資格を得た、十代・・・二十代・・・そういった若者たちが、男女問わずに集められていた。
俺は、チラリ、と横に座っている人物がどんなやつなのかと盗み見る。最後列の一番隅っこに座っていたためか、周りにどんなやつらが集まっていたのかさっぱり把握していなかったってのもあるし、『俺は』入隊検査のときに、こいつらとは一切顔を合わせていないっていうのも理由だった。
「ファンタズマ」に、「夢幻を喰らう者」として入隊する場合、適性検査、施設案内、教育・・・同時期に入ったのならば、どの場でも一度は顔を合わせるのが普通だった。
そういった場で友好関係を築き、チームワークを作り上げて、作戦をより強固なものとするのが狙いだったりもするのだが・・・まあ、いまはそんなことはどうでもいいか。
となりに座るやつは、おっさんの話を真剣に聞いているのか、顔をあげていた。・・・周りを見渡す限りだと、真剣に聞いている奴はそうそういない。なのに真面目に聞いているあたり、なかなか真面目な性格であることがうかがわれた。
「彼女」は、おっさんの話を聞いては肯定する場所ではうんと頷いたり、メモることがあればすぐにノートに鉛筆を走らせる。その姿は、優等生、砕けていうのならば・・・バカ正直っていうやつだった。
椅子に座っているから、背丈はわからないが、座高から察するに俺よりも二十センチ近く小さいことが伺われた。
淡い黒のロングストレート・・・かと思ったけど、先っぽのところでふわりと癖がついていて、なかなか触り心地のよさそうな、綺麗な髪の毛、幼さが残るものの、整った顔立ち、目は横から見た感想だが、つり目気味ではあるものの、顔全体の幼さがそれを打ち消してしまっていて、好感がもてる。鼻はその容姿に見合って小さく、結ばれた口も、小さく愛らしいものだった。
・・・若干、自分自身でなにを口走っているんだろう、という思いがあるものの、一見した結果、思うことがあるとするならば・・・こいつは、『夢幻を喰らう者』とは思えないほどに、小さく、そしてか弱そうだった。
まあ実際適性検査をうけて、「夢幻を喰らう者」となってるから、普通の計りにはかけられないことはわかっているが、そう思わせてしまうぐらいの儚さが、彼女にはあった。
一応、今回入隊した「夢幻を喰らう者」の名簿はあるから、しらべようと思えばすぐに名前はわかるだろうが・・・まあ、この説明が終われば、すぐに「あれ」が始まるだろうから・・・と、そこで
「・・・以上が、ファンタズマの存在理由となる。これでおさらいは終了だ」
授業の終わりの合図が告げられた。
そこで各自解散、ということにはならず、例の二つではなかなか行うことのできなかった、どうやら恒例であるらしい、「自己紹介」が・・・ここで始まる。
すでに顔をあわせて、ウマの合うものを探して、仲良くなったものもいるだろう。だけど、それだけじゃだめだ、というのがお偉いさんがたの意見で、各自ここで自己紹介を済ませ、顔見知り程度でもいいから、仲良くしておきなさい、というものだった。
これは、人見知りの人や、内気な人・・・そんでもって、俺みたいな『特別事例』で入ったものにとっては、絶対に必要なものっていうことだろう。
ここで話すきっかけでもなんでもいいから、仲良くなれば、今後の作戦内容も変わるし、チームの分担も簡単にできるようになる。実戦ではどうやら、各自能力に見合ったチーム分担ではなく、「相性」がもっともいいものたちで組むことによって、チームワークという「力」を引き出す、という形をとっているらしい。
それを知っているからか、自己紹介をスムーズに進めるために、一旦各自生徒の資料をとりにいったおっさんがいない間に、すでに仲良くなった男子グループが積極的に女子に話しかけ、まだチームを組んでいない男子は、同じく一人のやつに話かけ、女子もおおかた同じような感じで話始める。
(やっちまったなぁ・・・)
そんな光景をみて、若干俺は頭を抱える。
一番後ろの一番端の席なんてなんて運がいいんだろうと思っていたが・・・こんな不利なことがあったとはね。
完全に、誰かに話すタイミングを逃す・・・というか出遅れる、という、最悪な状況に陥った。
「ファンタズマ」では、というか、戦場では、チームワークが絶対とされている。たまに「相性」がいいもの同士で組んでいても、片方の体調が悪ければ、別の誰かが代わりに入ったりするが、それ以外では、チームの入れ替えはほとんどおこることはない。
そういうわけで、一人になっちまった場合・・・「危険」ということで実戦に参加することはできずに、施設の中で、ひたすら恥ずかしい思いをして誰かに話しかけるしか道は残されない。
軽く絶望して、ハァ、とため息をする。まあ、『特別事例』である俺にはそんなものは適応されないのだが、ここで誰かと仲良くなって、少しでもこの醜悪な現状でピリピリしているこの世界から、解き放たれたい、という気持ちもあったから。
だから———
- Re: 【夢幻を喰らう者】 ( No.2 )
- 日時: 2013/01/06 10:20
- 名前: だいこん大魔法 (ID: Ex8RKlaC)
俺は、同じように動けずに、オドオドしていて、泣きそうに・・・ていうか実際に泣いているのか?となりのその「彼女」に話かけることにした。
「おーい」
軽くおどけた感じで、彼女の目の前で手を振ってみせる。名前がわからないから、個人を特定するような呼びかけではなかったから、気がつかないかもな、と思ったけど、どうにも「彼女」というかもうこの子でいいや。この子は、周りからの声に敏感になっていたらしく・・・すぐに反応を示した。
「ひゃ・・・ひゃぃっ」
うつむき加減だった顔をあげて、半泣きになりながら、ぐっと泣くのを我慢しているかのような顔で、俺のほうを向く。
そんな様子に俺は若干引くが・・・
「今の授業、おもしろかったか?」
極力やさしく声をかける。彼女に対して話題をふるとするなら、これしかないと思ったから。
一度は聞かされているはずのあの授業を大真面目に聞くなんて、そりゃ若干印象に残っていても仕方のないことだし、気になることでもあった。
「ん・・・うーん、そうでもなかった、かな?」
彼女は首をかしげながら答える。
・・・あそこまでバカ正直に聞いているから、もっといい反応を期待したんだが、まあそれは俺の勝手な思い込みってやつで、実際はどうとも思ってなくても、この子のアイデンティティがそうさせてしまっていたんだろうと、軌道を修正させる。
「ま、入隊前に一回聞かされてるからなー」
そういいながら俺は笑う。
自分でいっといて不思議に思うのだが、なぜここではもう一度この説明を行うのだろうか、と。
べつに歴史が大切っていうわけでもあるまいし、「夢幻を喰らう者」に課せられることといえば、「キメラ」討伐のそれだけだろう。なのに、なぜ「軍」の人間が、わざわざこんなことに時間をかけようとしているのか、それが若干謎だ。
「ま、そんなことはどうでもいいか・・・とりあえず、織塚冬夜だ」
そう自己紹介しつつ、照れくさいけど、片方の手をさしだす。
すると、おずおずといった感じで、片方の手ではなく、両手で俺の手をギュッと握り返して、一生懸命といったふうな感じで、彼女は声をだす。
「え・・・えっと、鈴です、神樹、鈴です」
そういいながら、めいっぱいの笑顔を向ける彼女は、やはりというかなんというか、「夢幻を喰らう者」というおぞましい名前には似つかわしくないほどに、そして、死地に向かわせたくないと思わせてしまうほどに、儚くて、弱々しかった。
お互い、自己紹介して、なにか話すことがないか模索するが・・・、彼女、神樹さんには悪いが、まったく共通点が見つからない。
なにせ女の子とこうやって普通にしゃべるのなんて何年かぶりだし、しかもよく思えばナチュラルに握手とかしちゃったけどあれってかなり恥ずかしいことじゃないのか?と、思いだしたら顔がどんどん熱くなってきた・・・
「ね、ねぇ・・・織塚、くん?」
鈴が鳴るような声っていうのはこういうのを表現するんだろう、俺が頭を抱えて話題を必死に探していると、神樹さんのほうから話かけてくる。
・・・人見知りではあるものの、知り合ってしまえばどうってことないタイプなのか?それとも、俺があまりに無様な姿を晒しているから同情したのか・・・?まあそれはおいといて、
「・・・ん?」
気持ちを持ち直して、彼女に向き直る。・・・真正面から見て思うのだが、、やはりというかなんというか、横から見たときの感想とまったく同じて、小さいな・・・と思ってしまったことは心の中においといて。
「織塚くん・・・私の勘違いだったら悪いんだけど・・・検査の時と、施設案内の時、いた?」
若干まだおどおどした感じでそう聞いてくる。・・・そうくるか。
周りをよく見ていないようなやつなら、この質問は絶対にでてこなかっただろうけど、さきほどの授業と同じく、根が真面目だからだろうか、全員の顔を一通りだけど覚えていたらしい。
だけど、それには穴があるようで、しっかりと覚えてはいなかった・・・というところだろうか。だから、『俺』というイレギュラーが混じっても、疑問ぐらいにしか思わなかったってことだろう。
んで、その疑問は、晴れて自己紹介を済ませて、そこからの話題が見つからなかったから、それを話題に使われたっていうわけか。
まあ、本人も絶対に知りたい情報、というわけではないだろうから、適当にはぐらかさせてもらうことにする。
「んー、ま、この人数だしなー、見えなかったっていう表現が正しいんじゃないか?」
おどけたようにいうと、彼女はどこにそんなツボがあったのかわからないが、突然キッと俺のことを弱々しく睨んで
「それって、私がちっちゃいからいけないってこと?」
それまでとは違い、突然オドオドした口調から、強気な口調に変わる。・・・身長の話はタブーってことか。
実際、そんな知り合いがいるから、この手の話には敏感になっていたはずなんだが・・・焦りすぎたか?
「いや、実際、俺も覚えきれてないしさ、別に神樹さんだけが別ってわけでもないよ」
「そ・・・それならいいんだけどね?あ・・・そうだ」
柔らかく訂正すると、彼女はこの話はこれ以上続けたくないという意思表示のように、別の話題をふる。
「織塚くんって、いくつ?」
年齢か・・・たしかにそうだな。これは仲良くなる際に二番目に重要なことといってもいいかもしれない。
シェルターの中で過ごしている人たちは、怯えながら過ごしたている。そのために、交友関係はあまり広がらない。だから、こういった場でないと、俺たちのように、「戦争が始まってから生まれた」者にとって、同い年、それか近い歳の人たちと知り合う機会がめったにないのだ。
この場では、十代、二十代と、わりと近くの年齢が集まっていて、その中でさらに、同い年といて共通点が生まれれば、話が広がるんだろうけど・・・どう考えても、この子と俺は、同い年ではないだろ、と内心で思う。
十七歳で、身長は170センチ程度、顔立ちも、自分では意識したことはないが、普通のそれで、神樹さんのような、淡い色をした黒・・・というかグレーに近い色ではなく、まさに漆黒という表現が使えてしまうぐらい濃い色をした、少し長めの髪。
まあ、「夢幻を喰らう者」の年齢制限は、十五歳から、ということなので、神樹さんはそのあたりだろうと思って、答えることにする。
「17だ」
ピクッと彼女がへんな反応を見せる。
気になって顔をうかがうと、喜び・・・っていうのか驚きっていうのか・・・そんな表現しようのない顔になってから、パァッと、破顔して、とてもかわいらしい、花のような笑顔をむける。
「お、おんなじだね!!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
それが、彼女、神樹鈴という少女との出会いだった。
- Re: 【夢幻を喰らう者】 ( No.3 )
- 日時: 2013/01/06 09:43
- 名前: だいこん大魔法 (ID: Ex8RKlaC)
各自の自己紹介が終わり、同い年だということで共通点を見つけられ、互いに話すようになった者、また、同じ趣味をもっていたりで話が弾んだもの、それぞれが、完全にグループに分かれた。
俺と神樹は、同い年ということも相まって、互いに話せるようにはなったものの、やはり最初の出遅れ感が否めずに、自己紹介も簡単なものになってしまい、面白みをだすことができずに、さらに、同い年で会ったものも、またべつの同い年のものと仲良くなっていて・・・でもまぁ、最低二人以上のチーム、ということなので、これで神樹は「夢幻を喰らう者」として、戦場にでる資格を得たということになる。
ま、最終的にはかくチーム同士で、うえというか、後でチームを組んだ人とともに、教鞭をふるっていたおっさんの部屋にむかい、報告する必要があるのだが、それはまた別の話だ。
「えへへ、やっぱり、二人になっちゃったね」
若干嬉しそうに、隣から声をかけられる。
神樹のほうは、俺と同い年、ということもありもすぐに打ち解けた。というよりも、神樹のほうが一方的になついた?てきな状態なのだが・・・。
さきほど、というか、自己紹介する前は、オドオドして、さらに、話かける相手を見失い、半泣きだったのに、すっかりとそれはなくなり、素の状態で話かけてくる神樹に、俺は
「ま、いいんだけどさ。てか、なんでほかのやつに話しかけなかったんだ?」
そう、同い年、というだけならば、この教室に五人ほどいた。
そいつらはもうそいつらで仲良く話ているし、そこにまざれ、というわけではないけど、やっぱり、念のために確認しておきたかった。
神樹のほうは、困ったような顔になると、形の整った眉をハの字にして
「だ・・・だって、知らない人と話すの怖いし」
という。
・・・やっぱり、人見知りだったか。
でもまあ、それはしょうがないものといえる。
シェルターの中では、ほとんど交流をしないため、他人、というものをうまく認識できないものが多々いる。というか、俺もそのうちの一人だった。
他人にどう接すればいいかわからない。不快に思わせてしまうかもしれない、そしてなにより、信じることができない。そんな感情が交錯して、人見知りというものは生まれる。
神樹の場合は、信じることができない、というのではなく、前者の二つだろう。最初のときのように話しかけるキッカケみたいなのがあればいいのだが、自分からだとできないっていう、まあ典型的な人見知りタイプだった。
んでもって、一度仲良くなるというか、ウマのあったものにはすぐになつく・・・家弁慶ってやつか?仲間内弁慶ってやつか?そんなタイプの人間だということがわかった。
まあ、それはべつに嫌う理由にもならなければ、自分を、あって間もない自分を頼っている、というその状況は、むしろうれしい、という感情を芽生えさせる。
「なら、俺と話すのは?」
そこで少し意地悪な質問をしてみる。
すると神樹は、さらに困ったような顔になり、ちょっと照れながら。
「織塚くんは・・・うんとね、怖くないよ?」
その答えに少しだけ、素直にうれしいと思う。
まだ話すようになってから数分しかたっていないのに、この反応・・・正直、グッとくるものがある。
「でもさ、たしかこの「夢幻を喰らう者」はさ、チーム活動なんだろ?だったらさ、ほかにもチームを組めるようなやつ、探しといたほうがいいんじゃないのか?」
だけど、「戦場」のことを考えると、今この状況は危なかった。
俺の場合、一人で動いても大丈夫らしいのだが、神樹の場合はそうではない。普通の「夢幻を喰らう者」である神樹は、最初からたった二人だけのチーム、という一番死ぬ確率の高いポジションになってしまっている。
ここでもし、俺が普通の、ほかのやつらと変わらなかったら、神樹は間違いなく、自分から死にに来たようなものになってしまうが・・・神樹は
「うーん・・・、でもやっぱり怖いからいい」
「おいおい・・・まぁ知ってるかもしんないけど、チーム活動っていうことは、そのチームの人数が多い分だけ敵との戦いで有利になるってことだぞ?正直、新人が二人でチームを組んで、いざ戦場にいくと速攻で死ぬぞ?」
「でも、数が多ければ絶対に安全ってわけじゃ、ないでしょ?」
「ま、・・・たしかにそうだけどさ」
・・・実際、新人のうちは、絶対に先輩の「夢幻を喰らう者」のチームと合同して、ミッションを行うことになる。
そのさい、新人は、先輩の動きを見ながら勉強し、実際に援護をしたりするのだが・・・それは、一つの新人のチームの人数が多いと、逆にそれが危なかったりもするらしい。
それで過去、何個かの先輩チームと、新人チームが「キメラ」に喰われてしまっている事例があるから・・・どちらも正しいとは言えないのだ。
「そんなことより織塚くんはさ、「ヴァジュラ」の整備、もう終わってるの?」
「ん?ああ、再検査の時にはもうすでにバッチリだったっぽい」
「えー・・・いいなぁー」
ヴァジュラは通常、「軍」の整備員と、「夢幻を喰らう者」の研究者たちが、整備棟という場所で、管理、保管、チェックを行っている。
だから、新人たちのやつは、第一次適性検査の時に、つまり、「夢幻を喰らう者」の第一段階に入る際に、各個人のデータをもとに、新しく作られる。
第二次適性検査は、その「ヴァジュラ」完成とともにおこなわれて、ためしに装備をし、一度訓練を行う。それで使い心地が悪ければ、再び作り直すという手間をかける。
そして、いざ「ファンタズマ」に入隊するときに行われる適性検査が、もう一度、念のために、ちゃんと「ヴァジュラ」を扱えるか、強制進化が誘発されているときに発せられる音波が感知されないか、そのあたりをチェックして、ようやく「ファンタズマ」の一員となれるわけだ。
その際に、各個人専用に作られた「ヴァジュラ」は、一度整備室にもどるが、検査を受けるときにはもう整備が終了しているものもあり、俺のもその例と同じく、っていうわけだ。
「神樹のはまだなのか?」
「うん・・・」
「ま、この休憩時間の間に終わんなかったら模擬訓練に参加できなくなるだけだから、そう落ち込まなくてもいいんじゃないか?」
そう、整備が終わんなかった新人は、この後、各自己紹介が終わった後に1時間もうけられた休憩時間のあとに、実戦を模した訓練を行うことになる。
たしか内容は、捕獲した「キメラ」に「夢幻喰」を打ち込み、「夢幻」が少しだけ残る程度にされ、衰弱した状態のものと戦うことになる。とはいうものの、これには当然危険が付きまとう。
「ヴァジュラ」を使い慣れていない新人にとっては十分に脅威だけど、実戦はこの比ではない。だから、早く恐怖に打ち勝てるようにと、この訓練を行うことになっているという。
まあ、教官役として、現役の「夢幻を喰らう者」・・・日本支部でもっとも有望視されているっていうやつが、くるらしいから、死ぬ可能性はほぼゼロというのは間違いないんだけど。
「まあ、「ヴァジュラ」の扱いに早いうちに慣れておくに越したことはないんだけどな」
「うー・・・なんか私だけ出遅れるみたいで、やだな」
そこで、今まで退散していた教師、おっさんが戻ってくる。教室内を見回して、キョロキョロとしているが、こっちを見て、手招きをする。
「神樹と・・・それと織塚、二人共ちょっとこい」
「ひ・・・ひゃぃっ」
突然自分の名前を呼ばれたからびっくりしたんだろうけど、今のはちょっと・・・
「ああ!!織塚くん笑わないでよぅ・・・」
「悪い悪い・・くくっ、つい、な」
そう言いながら、俺たちは教室をあとにする。何事かと目を向けてくるやつらもいたが、話しかけてくる奴はやっぱりいなかった。
- Re: 【夢幻を喰らう者】 ( No.4 )
- 日時: 2013/01/06 11:12
- 名前: Towa (ID: h4V7lSlN)
とっても複雑なお話ですが(いい意味です!)、世界観がしっかりしていて素敵だと思います!
これからも更新頑張ってください(^^)

