ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 赤の破魔師 参照400突破!
- 日時: 2013/04/03 08:36
- 名前: 青き炎をまとう白い、 ◆yYS7z8mpMw (ID: CeT39c7b)
青き炎をまとう白い、です!
前の小説は失敗作だったけど、やっぱりあきらめたくない、そんな思いがあり、改良してみました!
人物はそんなに変わってないけど、内容はだいぶ変わってます!
今後もよろしくお願いします(´∀`)
☆コメントしてくださった方☆
須藤ハヤ様 瑞葵様 方瀬 梨乃様
希歌 絆様 値千金様 七瀬 薫様
キャンディ#様 あらゆき様 未桜様
杏理様
小説はじめ 1月15日
参照100突破 1月24日
参照150突破 1月29日
参照300突破 2月22日
- Re: 改良しました! 赤の破魔師 ( No.1 )
- 日時: 2013/03/12 17:43
- 名前: 青き炎をまとう白い、 ◆yYS7z8mpMw (ID: CeT39c7b)
「もう雫、起きて起きて起きてってばー!」
「うるさいなあ、もうちょっとだけ寝かせてよ・・・」
「だめっー!だってもう八時なんだよ!」
そう言って、私の体をドンドンたたく。彼女の名は関根マリ。私と同じく親が二人ともいなかった。
「まだ八時か・・・。ってもう八時なのっー!?」
「そうだよそうだよ。私ね、雫がぜーんぜん起きないから、思わず携帯電話に寝顔をおさめちゃったー☆」
「なにっー!!」
「ははーん、うそだようそだよ。これも、雫を目覚めさせる作戦のうちの一つさ」
じゃ、私は先に食堂行って朝食食べてるからー、と言ってマリは部屋を出て行った。
私は御剣 雫。親のいない子供のための福祉施設に住んでいる。施設の先生たちによると、私がまだ赤ん坊の時に、ある一人の男の人が私を施設に預けに来たらしい。
うちでは育てられない、といって。
施設の他の子は、たいがい病気で親をなくしたりしている子が多い。そんな中私はきわめて異例だった。
小さいころから私は周りの子たちから散々言われてきた。
こいつには親がいる。親が今も生きているかもしれないんだ、と。
そのことを理由に私はいじめられるようになった。私は何も悪いことはしていない。そう言っても、きいてくれなかった。いじめは日増しにどんどん悪化するばかりだった。
居場所をなくし、帰る場所もない。そんな私が、今でもこうして過ごしていられるのはマリのような人たちのおかげだった。
私は服を着て、マリのせい(?)でボサボサになった髪をくしでといた。
鏡の前に立ち、そこに映る私とじっと目を合わせてみる。虚ろで、毒々しい赤い瞳だった。
べつに充血しているわけでhない。生まれつきだった。マリは透き通っていてきれいな目だといったが、私はどうかと思う。
その時だった。
第1章 【嘘か真か。偽りか真実か。】
「ジリリリリリリリリリリリリリン」
施設に響き渡る、この音はもしや—
「火事だっっ」
食堂から誰かの叫び声が聞こえる。続いて、悲鳴の連鎖が起こった。
「私も逃げなきゃ」
とはいったものの、出火元が分からなければ安易に逃げられない。とりあえず外に出てみようと思い、私はドアを開けた。
ドンッ
ドアに何かぶつかった。と思ったら、ぶつかったのは朝桐 蓮だった。
「蓮、どうしてここにいるの?」
「いってー・・・っ誰だよまったく・・・って雫?!な、なんでここにいるんだ?」
「・・・ね、寝坊したの。蓮こそどうして?」
「あ、いや俺は・・・ともかく早く逃げようぜ」
「逃げるったってもう無理よ」
私は視界のすみに火をとらえていた。
- Re: 改良しました! 赤の破魔師 ( No.2 )
- 日時: 2013/01/15 14:59
- 名前: 須藤ハヤ (ID: zw1d2/lH)
情景描写と感情表現がいい感じですね^^
続きも期待です。
- Re: 改良しました! 赤の破魔師 ( No.3 )
- 日時: 2013/01/16 08:16
- 名前: 青き炎をまとう白い、 ◆yYS7z8mpMw (ID: CeT39c7b)
>>2
ハヤさんありがとうございます!火事のところまではあんまり変わってないけどね。
- Re: 改良しました! 赤の破魔師 ( No.5 )
- 日時: 2013/03/12 17:44
- 名前: 青き炎をまとう白い、 ◆yYS7z8mpMw (ID: CeT39c7b)
〈ここらへんから変わり始めます!〉
でも、私が心配しているのは火ではない。煙だった。今、私たちがいるのは施設の最上階。空気より軽い気体は必ず空気より上に行こうとする。つまり、私たちのところまで煙が上がってくるのも時間の問題だ。
「—っ、こんなところで死んでたまるか」
「死ぬ・・・?」
その言葉が妙に現実味を帯びたものになってきた。
そういえばさっきから意識がもうろうとしている。もうすぐ私たちも死ぬんだな・・・。
私はその場に座り込んだ。もう生きるとか死ぬとかどうでもいいや。
蓮も私と同じように足をついて座り込んでいる。
—本当にそれでいいのか。
声がした。死ぬ間際は幻を見るっていうけど、本当のことだったんだな。初めて知った。
目が閉じられた。肩の力が抜けて、体が大きく傾く。
—見ろ!お前はだまされているんだ!
声がさっきより大きく叫んだ。傾いていった体がやっと地についた。
冷たい。
辺りは火に包まれているというのに、施設の廊下は驚くほど冷たかった。
はっと私は目を見開く。冷たい地面が私の目を覚ましてくれた。
火事があってから、火が最上階にくるまではとてもはやかった。なのに、さっきからすぐそこにある火は、なぜ私たちに襲いかかろうとしない?
「蓮!」
私は叫び、蓮の体をはげしくゆすった。
「私たちはだまされているんだ!」
蓮はまだ起きない。
「ほら、学校の先生が言ってた。火事の煙を吸ったらすぐに倒れて意識がなくなってしまうって。煙は絶対火より上がってくるのが早い。そうだとしたら私たち2人とも、もう煙を吸い込んでいるはずだよ!」
蓮がかすかに身じろぎした。
「なのに、私はまだ意識を保っている。私だけじゃない、蓮だって!今私の声が届いているはず。だから、起きてよっ!」
蓮のまぶたがわずかに痙攣し、蓮は目を開いた。
「蓮!」
蓮は体を起こし私の方を見た。
「ありがとう。俺、お前が起こしてくれなかったらどうなっていたことか・・・」
「いいよ、別にそんなこと」
「でも、雫の言うとおりだとしたら、俺たち今どうなってるんだ?今ここで何が起こっている?」
「それは・・・」
- Re: 改良しました! 赤の破魔師 ( No.6 )
- 日時: 2013/01/19 15:17
- 名前: 瑞葵 ◆sUBFQ.sfRQ (ID: WedBWnQd)
- 参照: ヤホー!!
どもー!!
こっちに移転!?
まあ、頑張ってね(^-^)