ダーク・ファンタジー小説

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この街で〜for ever〜【参照数100超え感謝!】
日時: 2013/03/03 22:05
名前: 新人駄作者、泪 (ID: 9RoM5lpe)

初投稿なんです!
メッチャテンパってるwww

批判とか全然OKっす。
本気で罵っちゃってくださいn←((殴
あ、踏まれて伸びる子なんでw

こんな私ですが、しょ、しょ、小説書きますっ

感想なんかくれちゃったりしちゃうと泣いちゃいます。いい意味で。

では、書きます!

Re: この街で〜for ever〜【頑張るんで見てください…泣】 ( No.12 )
日時: 2013/02/28 15:32
名前: 新人駄作者、泪 (ID: 9RoM5lpe)



「愛、もらったことはありますか?」

彼女の可愛らしい口元から紡がれた、最初の言葉だった。

一瞬思考停止状態に陥る。

「私、愛を知らない。——知ろうとも思わない」
吐き捨てるように言う。
寂しげな横顔だった。
病室に似合わなかった。
病室の真っ白い壁に、彼女の表情が、ぽつん、と浮いていた。

「生きてたって、なんにも楽しくない。四歳から、私、笑ってないの」
俺の顔は一度見たきりで、あとは自分の手を、じっと見ていた。

「意味がないから、死にたいの。これでいい? だけど、なぜか死ねない。いっつも助けられちゃう。誰が助けたか、分からないの……。助けてくれた人の顔が分かったのは、今回が初めて」


知りたい————

Re: この街で〜for ever〜【頑張るんで見てください…泣】 ( No.13 )
日時: 2013/02/28 18:28
名前: 新人駄作者、泪 (ID: 9RoM5lpe)



【未来side】


有り得ないほどの美青年が私を見つめる。

その目はこう言った。
過去に何があったのか知りたい、と。

もしかしたら——
期待と不安が膨らみ始めた。

今まで私を救ったのは、この人?

一回目、泣きながら公園で手首を切った私。
止血して救急車を呼んだのはあなたですか?

二回目、首を吊った私。
あの時の記憶は全くない。
次に見たのは病院の真っ白な天井だったから。

三回目、ロープで自分の首を絞めた私。
あの時の救急車のサイレンは、あなたが呼んだから聞こえたの?


聞きたくないような、聞きたくないようなで、この問いは胸の中に閉じ込めた。

そしてこう言ったんだ。


「愛、もらったことはありますか?」


こんな綺麗で、当たり前だろうけど。
何を聞くんだと気味が悪いはずだけど。

馬場祐樹の、あの瞳を見たときに思ったんだ。
この人には、話してもいいかなって。

Re: この街で〜for ever〜【頑張るんで見てください…泣】 ( No.14 )
日時: 2013/02/28 22:13
名前: 新人駄作者、泪 (ID: 9RoM5lpe)




【祐樹side】


それから俺は、大谷未来の過去を知った。



四歳の時にアメリカ人の父親が死んだこと。
それから、今まで優しかった母親が豹変したこと。
それから毎日受け続けた虐待。
母親は男と遊ぶようになり、そのことでイジメを受けた中二の夏。
それから頼るものが消えたこと。
自殺を以前三回、していたこと。


今も母親の暴力は続き——それでも母を憎めないこと。
四歳までの甘い思い出に縋ってしまうこと。

そして、「for ever」は英語を教えてくれていた父親に、最後に習った単語であること。

誰かに助けられて、いつも死ねないこと。




壮絶すぎて、言葉を失ってしまった。
この小さな体に、どんなに苦しみを背負ってきたのだろう。


話の最後に彼女は言った。

「なんだか、毎日心にナイフ刺されて、血ぃ流して……
もう心、乾ききっちゃったみたいでさ」

そして寂しそうに、ふっと、自嘲の笑みを漏らした。

Re: この街で〜for ever〜【頑張るんで見てください…泣】 ( No.15 )
日時: 2013/03/01 16:37
名前: 新人駄作者、泪 (ID: 9RoM5lpe)



どう言葉をかければいいか分からなくて、一言だけ、言った。


「頑張ったな」


上手い慰めじゃない。
全然励ませてない。

でも、何を言えばいいか分からなかったんだ。

Re: この街で〜for ever〜【頑張るんで見てください…泣】 ( No.16 )
日時: 2013/03/01 21:07
名前: 新人駄作者、泪 (ID: 9RoM5lpe)



【未来side】


自分のことを話したのは初めてで、どんな反応を示されるか不安でもあった。
しかも、こんな綺麗な少年に。


「頑張ったな」


優しい言葉だった。
久しぶりに聞いた、優しい言葉だった。
私の乾ききった心を、癒していってくれる。
私の凍りついた心を、溶かしていってくれる。

そして私は、自分が泣いていることに気付く。


期待しては裏切られることばかり。

————ねえ?
あなたを、信じてもいい?

口に出すことは躊躇われた。
でも、この人は何かが違うって思った。

私を見る目が。


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