ダーク・ファンタジー小説

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Alice in crazy land 
日時: 2017/08/03 18:52
名前: きるみー (ID: .r7VG6cg)

初めまして、きるみーです!
ファンタジー小説を主に投稿しています。
今回は初めてマッド系を書くので、どうか温かい目で見守ってくださると嬉しいです…!(^_^;)
投稿が遅れてしまうかもしれませんが…、なにとぞ、よろしくお願いします<(_ _)>

※この小説は暴力、ホラーなどが含まれます。それらが苦手な方は、読書をお控えください…。どんとこいやホラー!!てな方は、Okです。
しかし、作者はホラーの表現力があまりありません。

上記の注意文を読んで下さいましたか?
それでは、本編startです。

>>1 >>2 >>3

>>4 >>5 >>7

>>14 >>15 >>18

>>20 >>21

Re: Alice in crazy land ( No.13 )
日時: 2016/06/21 13:00
名前: ヨネモトユウジ (ID: QxIgp5vM)


[きるみー様から頂いたコメントへのお返事]

とても嬉しいコメントをして頂き、心より感謝しています!続き頑張りますのでどうか、これからも宜しくお願い致します!

Re: Alice in crazy land ( No.14 )
日時: 2016/06/21 20:00
名前: きるみー (ID: t/DqlZw8)

ガサッ、ガサッと木の葉が擦れる音、荒い呼吸音が、混じり合い、耳元で不快な音をたてている。
落ち葉の積もった土を踏みしめる私のローファーは、すでに泥だらけになっていた。
服から露出した手足も、生い茂るいばらの棘で、細かい傷が沢山ついている。
でも、私は歩き続けなきゃいけないんだ。
なにがなんでも、裁判所に辿り着いて、現実に帰らなくちゃ。
家族が…大切な人が、待ってるから。

早くもくじけそうになった心に、必死に説得していると。

「…!」

道が一気に開けた。

突如光がさしこみ、目が眩んだ。
目の前に広がっていたのは、ただの砂地。
けれど、小さな可愛い家と、『トウィードル双子のhappy home』、と、くるくるした文字で書かれた看板があることから、そこが第一の希望の場所だとはっきり悟った。
喜びや、疲れでふらふらしつつも、家の扉の前に立つ。
そして、勇気を出してノックをしようと手を振り上げた時だった。
「だ〜れ〜??」
「っつ…!?」
突如後ろからかかった声に、白ウサギの時と同様、飛び上がりそうになるも、ぐっと驚きをこらえる。
ゆっくり振り返ると、目に入ったのは、くるくる綺麗にカールした赤毛だった。

陶器のようになめらかな肌。
サファイア色に光る、真ん丸な瞳。
ふんわりした深紅のエプロンドレスを身にまとっている。
まるで、本物の人形のようだ。
私が昔持っていたフランス人形に、どことなく似ている気がした。

「だ〜れ〜?ねぇ、ねぇ〜」

少女は、にっこりと笑みを《口元だけに》浮かべ、首を落下させる勢いで、傾げさせた。
「え、えっと…その…」
私がしどろもどろしていると、またもや横から声がかかる。
少女の甘ったるい声に似た、ボーイソプラノ。
「キミ、アリス??」
横には、少女そっくりの少年が立っている。
服は同じ深紅色の吊り掛けズボン。
彼の口にも、まったく同じ笑みが浮かんでいた。
「あ、は、はい…。アリスです」
少女の横へとたった少年は、「ねぇ、ダム。アリスだって〜!」、と、どこか嬉しげに彼女へ話しかけた。
少女(多分、トウィ—ドルダム)も、嬉しそうに返答を返す。
「うんうん、ダムも聞いた〜。ディーもビックリしたよね!」
「ビックリした、ビックリした〜!」
お互いの世界に入った双子を、慌てて呼び戻す。
「な、なんで、お二人は私の名前を…!?」
くるり、と同時にこちらを振り返る双子。
私は、またも悲鳴をあげかける。

「アリスは、ここで有名だもんっ!♪」
ダムが朗らかに叫んだ。

Re: Alice in crazy land ( No.15 )
日時: 2016/06/21 20:33
名前: きるみー (ID: t/DqlZw8)

「有名…?」
何だか変な気分になる。
私がこの世界に来たのは、ついさっきのはず。
なのに、もうここの一帯に知れ渡っている?
私は…いつからここにいたっけ…?
「アリス??」
ディーが、不思議そうな顔をする。
ぼんやりしてしまっていたみたいだ。
妙な気持ちを振り払うように首を振り、改めて双子を見つめた。
少年の丸い瞳が、僅かに不敵に光る。
…なんだか、嫌な気分がするのは何故だろう。
チェシャ猫の時と違って、この双子と一緒にいると、落ち着かないのだ。
まるで、この場から今すぐにでも逃げ出してしまいたい…と、いうような。
「そういえば、風の噂で聞いたんだけどさ〜」
「風の噂…って?」
私が首を傾げると、彼も同じように首を傾げ、訝しげな顔をする。
「風の噂は風の噂じゃん??…それより、聞いちゃんたんだけど!」
ディーがそう言いつつ、ちらりと横目でダムを見ると、彼女もそっくり同じ顔で、にいっと笑った。
「うんうん、聞いちゃった聞いちゃった!ダムもディーもね〜」
「な、何を?」
私が、何かを聞いてほしそうな絡繰り双子に尋ねると、二人はぱっと同時に顔を輝かせた。



「「アリスが死ぬってこと、聞いちゃった!」」



Re: Alice in crazy land 【参照100感謝!】 ( No.16 )
日時: 2016/06/22 17:05
名前: 桜花 (ID: 0/yZEFH9)

きるみー様の更新待ってました!(ワクワク)
「アリスが死ぬってこと、聞いちゃった!」の部分でゾクッとしました…。
私もこの作品にハマっちゃってます。
創り上げられた世界観に浸る事ができました☆
読めば読むほど深くなる物語で、とっても面白いです!
続きが凄い気になります!楽しみにしてますよ♪

Re: Alice in crazy land 【参照100感謝!】 ( No.17 )
日時: 2016/06/21 21:39
名前: ヨネモトユウジ (ID: VP6sObNZ)


これはもう紛れもなくホラー作品と呼べるでしょう!それに少しクォリティが上がったような気がします。
自然と物語が進んで行くなかで、気がついたら恐ろしい展開になっている所とかもそう思えます。
あと、鍵カッコの二段使いで二人同時発言を再現できるとは正直知りませんでした。
知識豊富ですね!それを存分に活かして、これからも頑張って下さい!応援してます!


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