ダーク・ファンタジー小説
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- 【カナリア手帳】ネバーランドの真相。
- 日時: 2017/12/18 23:20
- 名前: 青らり (ID: KwIJCRrJ)
これはとても昔の話。
仲間外れを嫌った人がいました。
そんな人の所に、神は舞い降りて、
『願いを叶えましょう』と言いました。
人は言いました。
『ピーターパンになりたい』と、
神様のその力によって、人は"ピーターパン"と為りました。
"夢ノ国ネバーランド"を手に入れて…………。
後に起きた、"ある事件"の創始者へとなるのです。
登場人物。
藍理(12)
活力、MEGの所持者。
華凛(12)
疑い。MDUの所持者。
海人(12)
夢。MDRの所持者。
朱兎(12)
隠す。MHDの所持者。
菜々美(12)
甘味。MSWの所持者。
友(12)
信じる。MBIの所持者。
優紀(12)
癒し。MPFの所持者。
浩樹(12)
知恵。MWDの所持者。
佑(12)
冷淡。MCLの所持者。
ピーター(?)
《後に情報追加》
目次
>>1〜>>16
=ストーリーの始まり
- Re: ネバーランドの真相。 ( No.14 )
- 日時: 2017/01/06 19:31
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
「ここからナレーター」
彼らの頭には全く同じ事があった。情報が少なすぎるという事で、それは表情から受け取れる事が出来た。
「ねぇ…、まず、手紙の差出人を探そう?」
不安そうにそう呟いたのはユウキという少女。優しい性格ではあるが、少し臆病な所があるため、よく知らないこのような場所に来ると心配になるのだろう。輝く橙色の瞳は、涙さえも溜め始めていた。それに気付いたカイトという少年が、
「そうだよ。それがピーターかもだしさ!ねぇ。だからほら、泣かないで〜?」
そう彼女をなだめる。その少年の瞳は、赤く光っていた。ユウキも、それに平常心を取り戻してニコリと笑って頷いた。
- Re: ネバーランドの真相。 ( No.15 )
- 日時: 2017/01/09 16:45
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
その時だった。小さな女の子の様な声が響きわたった。
「急につれてこられて迷惑かな?」
「…!?」
そして沈黙がはしる。色のついた瞳が声を追うようにして視界を移す。そこには、赤い髪に黄色いメッシュが目立つ、派手な少女が居た。
「誰…だ?」
ユウはそう声を漏らす。
「んー、記憶が無いのかなぁ?前教えたのにぃ。」
むぅとでも言うように頬を膨らませてそう吐いた少女は、少し不機嫌そうだ。
「んで、結局あんたは誰なの?」
カリンがそう彼女を問い詰めた。すると、
「ちょっと!人に名を聞くときに何その言い方ぁ!!」
と、また怒る。
「あーすまないすまない。名前を教えてくださいな。美少女さん?」
カリンの前にアイリが押し退けるようにして出てそう言うと、少女は気をよくしたように口にした。
「うん、よろしい。私の名前はカナコ。カナコ・ティンクだよ〜!よろしくゥ!」
「よろしく!カナちゃんって呼んでいい?」
そこで、物凄い速さで物事を理解し、友好的にカナコと名乗った少女にナナミは語りかけた。
「うん。いいよ!よろしくねぇ〜」
カナコもそう笑顔で答える。
- Re: ネバーランドの真相。 ( No.16 )
- 日時: 2017/01/10 18:20
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
「ねぇ、じゃあ聞いてもいいかな?」
ヒロキがカナコにそう訪ねた。
「んー、いいよ〜!何でも答える!」
ニコニコしながらそれに彼女は応じると、ヒロキも微笑んだ。そしてこう問う。
「順番に聞くね?まず、ここはどこなの?」
「ここはネバーランド。永遠に不老不死の幻の夢国。定員は12人で、来た人は瞳の色が変わるの。あー、私とここの想像主の人達は変わんないけどね。」
淡々とネバーランドの事について詳しく説明をするカナコ。ヒロキは頷きながらその話をききいる。そして、カナコが話終えると、次の質問に入る。
「それじゃあ、僕らをここに連れてきたのは何故?」
「ん〜、それは私の創造主に頼まれたから私は知らないなぁ〜。他に質問はぁ?」
困ったような顔をしながら、カナコは頭を掻きそう答えた。ヒロキは、
「もういいよ。ありがとう、満足した。」
優しい笑みを浮かべながら、ヒロキは
カナコにそう言った。
「僕から質問いいー?創造主っていうのは何?」
そこで割り込むようにして朱兎はそうカナコに問った。すると、
「創造主。それを脳内で造り上げ、それを現実に造り上げる能力を持つ人物のこと。どこかのむっずーい本にそう書いてたんだ。つまり、カナを造った人だよ。というか、このネバーランドごと造った人。名前は…」
すると、何かを思い付いたと言うようにタスクが静かに呟いた。
「俺達をここへ誘ったピーターとか言う奴か?」
「ご名答!!」
パチンと指を鳴らし、カナコはそう笑った。
「…時間だ。」
その時、そう誰かが囁いた。その声に気づいたのは、一人の人間だけだった。
〜こうして、彼等9人の子供達は〜
〜一味も二味も違う青春に〜
〜巻き込まれる事になる〜
- Re: 【カナリア手帳】ネバーランドの真相。 ( No.17 )
- 日時: 2017/02/10 20:42
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
ストーリー2〜夢の生活〜
そんな事があった後、彼らはカナコに不思議な場所へと案内された。大木に穴を開けた所に木製の棚が並んでいた。他の家具も全て木製で、空気も澄んでいる。とても過ごしやすそうな場所だった。
「綺麗な所だねぇ」
うっとりとしながら優紀は囁いた。そこへ、カナコがこれまた木製のコップを10こ持ってきた。
「座っていいよ、全員分席足りるよね?」
「おっ、ありがと。これ何?」
カナコに藍理が問う。
「それぞれが好きなドリンクが入ってるんだよ。飲んでみて♪」
鼻唄を歌いながらそう答えるカナコ。藍理は試しにその飲み物を飲んだ。
「おっ、ココアだ!」
中にはアイスココアが入っていた。彼女の好物らしい。
「私のにはミルクティーが入ってた……。何で解ったの!?」
菜々美がそうカナコに思わず聞いた。カナコはふふっと微笑みながら答えた。
「ここ、魔法かかってるの。」
- Re: 【カナリア手帳】ネバーランドの真相。 ( No.18 )
- 日時: 2017/03/14 20:52
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
「魔法?」
カリンが不思議そうに尋ねた。
「そう、この私、カナコがかけた最強の魔法だよ!」
両手を大きく使って動作するカナコ。何がしたいのか、誰も理解していない。そのため、沈黙が走る。
「おとぎ話じゃあるまいし、魔法なんてあるのか?」
そんな沈黙をユウがその言葉で裂いた。
「あるんだよねぇ♪」
さっきよりずっと機嫌良くそう呟くカナコ。