ダーク・ファンタジー小説

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【カナリア手帳】ネバーランドの真相。
日時: 2017/12/18 23:20
名前: 青らり (ID: KwIJCRrJ)

これはとても昔の話。
仲間外れを嫌った人がいました。
そんな人の所に、神は舞い降りて、
『願いを叶えましょう』と言いました。

人は言いました。
『ピーターパンになりたい』と、
神様のその力によって、人は"ピーターパン"と為りました。
"夢ノ国ネバーランド"を手に入れて…………。



後に起きた、"ある事件"の創始者へとなるのです。


登場人物。

藍理アイリ(12)
活力、MEGの所持者。

華凛カリン(12)
疑い。MDUの所持者。

海人カイト(12)
夢。MDRの所持者。

朱兎シュウト(12)
隠す。MHDの所持者。

菜々美ナナミ(12)
甘味。MSWの所持者。

ユウ(12)
信じる。MBIの所持者。

優紀ユウキ(12)
癒し。MPFの所持者。

浩樹ヒロキ(12)
知恵。MWDの所持者。

タスク(12)
冷淡。MCLの所持者。

ピーター(?)

《後に情報追加》


目次

>>1>>16

=ストーリーの始まり

Re: ネバーランドの真相。 ( No.9 )
日時: 2016/12/12 20:43
名前: 青らり (ID: KwIJCRrJ)  

「とにかく、もしかしたら他の人も来てるかも。探し回って解決策を練らないことには何も始まらないんじゃないかな。」

さらっとヒロキ君はそう言った。目は相変わらず本をとらえて話さないが、的確なアドバイスを俺達にくれた。カリンちゃんも納得している様子で、俺も賛成だ。ということで、ひとまず歩き回ることに。

「さて、どこを探すといいかなぁ?」

カリンちゃんがふと言った。始めてきた場所なのだから、宛など無くて当然である。今ゆういつ宛にできるのは、あくまで俺の推測であるが、ここにはきっと、俺が通う現宮小学校の6年生が来ているのではないかという物だ。説明し忘れていたが、俺とカリンちゃん、そしてヒロキ君は同級生で同じクラスであり、他に特にこれといった接点は無い。そこから来た推測だ。

Re: ネバーランドの真相。 ( No.10 )
日時: 2016/12/12 20:54
名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)  

しかしその"推測"は、"確信"へと一瞬の間に変化する。しばらく探し歩き、森や林を抜けた後の事だ。

「おっ!ナナミちゃんじゃね!?」
「シュウトくんもいるね」
「あっ、タスクくんも…」

そこには6つの見慣れた姿があった。

「何だ、お前らも来てたのかよ」

相変わらず無愛想でツンツンしてるコイツはタスク。俺らの同級生の一人である。

「おっ!?やっぱりお前らも来てた!絶対に来てると思ってたぜ!」

そんな彼とは正反対に、無邪気に明るく振る舞う彼はユウ。勿論同級生だ。

Re: ネバーランドの真相。 ( No.11 )
日時: 2016/12/13 20:35
名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)  

「あ、やっぱり現小6年だけが巻き込まれたっぽいな。」

俺はわざと誰かに聞こえるようにそう言う。

「らしいねぇ、でもここ面白いから気に入ったぜ!」

ユウは相変わらず明るくて、無邪気に跳ねていた。彼の瞳は白っぽくなっていた。大丈夫なのか。ま、大丈夫か。

「うっせーよお前…”バカ”もどけろっつーの」

タスクは俺を馬鹿って呼ぶ、だから俺もいつも

「はいはいどけますよ!この”クズ”!」

なんて抵抗する。そしてまた口喧嘩が始まる。本当だったら俺だってこんなことしたくないけど、ムカつくから仕方ない。

Re: ネバーランドの真相。 ( No.12 )
日時: 2016/12/16 18:02
名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)  

「もー、また喧嘩?」

呆れたようにそう呟くイライラ気味な彼女。彼女の名は”ナナミ”。ナナミちゃんの瞳は桃色に光っていた。「もうやめなよ」「ねぇ聞いてるの?」等と口々に俺とタスクを見て言っている。

「コイツが悪い」
「コイツのせいだ」

俺とタスクの声が重なる。それがまた頭に来てイライラする。

「ねぇ、本当やめなよ…うるさいし。」

ヒロキくんにもそう迷惑がられてしまった。仕方がないからここで終わりにした。すると、その後少しの間沈黙が続いた。すると、俺の脳内に疑惑がほとばしる。何故こんなにみんな平常心を保ち続けられるのだろうか。普通、来た覚えもない妙な所でたった8人の友達しか頼りがいないと言うのに、どうして彼らはこんなにいつも通りに平穏を装えるのか。そんな思考を一瞬の内に、ある人物の言葉が切り裂いた。

Re: ネバーランドの真相。 ( No.13 )
日時: 2016/12/21 19:09
名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)  

「そんなことはともかく、皆ここに来る前に人を見なかったか?」

そう呟いたのはシュウト君だった。水色に輝いていて、とても透き通っているその瞳は、真っ直ぐと皆を見つめていた。そうだ、あの軽快な口調の男女さえ分からない”アノヒト“。皆は見たのだろうか。

「見たぜ!あの黒い人だろ!?」
「私も見た!あの人って女性かな?」
「…男っぽかったよ?」
「身長は推定150位かな?」
「そうそう!」

皆は口々に”アノヒト”に関する自分達の感じた情報を教えあった。俺もそれに参加し、いくつかの事が分かった。

まず、カリンちゃんによる情報、

”アノヒトは男女区別のつかない声をしている”という事。

これは俺も勘づいていた。そもそも男女が分からない訳。容姿がよく見えなかったと言うのもあるが、声もその訳の中にあった。トーンは高いが落ち着いたその独特な声質は、男女どちらともとる事ができる。これには皆もうなずいていて、性別が分かった人はいなかった。


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