ダーク・ファンタジー小説
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- 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉
- 日時: 2017/03/18 19:38
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
〈注意〉 人喰いモノ書きます!
どうも。尾中 水汰です!
グロ要素入ります。苦手な方はUターンです!笑
全てフィクションストーリーです
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2017年。今年、受験生になる僕『中山 大和』は高校三年生。彼女も居るし友達とは良く喧嘩をするほどの仲の良さ。勉強も其処できる。
そんな俺は東京から遠く離れた秋田県某所「田井中村」に引っ越してきた。
勿論、彼女とも親友とも涙を啜り別れを告げた。
まさか、あの事件が起きるとは知らずに…
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.6 )
- 日時: 2017/03/20 19:37
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
登校初日からまさかこんなに仲良くなれるとは。少し嬉しかったため頬が緩む。
「何をお一人で笑っているの?w」
「大和は変人やねー!w」
『ち、違うし!こうやってみんなと仲良くなれてよかったって。』
「……よかった。」
「…せやな。」
「……ふふ。嬉しいですわ。」
ん?何で、間があったの?と疑問に思ったが感謝されて少し嬉しく思ってるだけだ。そう、自分で思っていた。
そのあとも、小鳥遊さんのマニアックな話や広瀬さんから学校の規則や生活態度を教わり帰りも一緒に帰った。
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.7 )
- 日時: 2017/03/20 19:46
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
「あ、お兄ちゃんおかえりー。」
『ただいまー。腹減った。ちゃんと友達できたぞ〜!にいちゃん!』
「あ…うえぇ!?あの、コミュ障の神とも言われ続けてきたクソコミュ障兄がぁ!?」
『おい。失礼だぞ。』
「あ、大和帰ってたの?おかえりー。」
『ねーちゃん。あれ?叔母さんは?』
「今、出かけてるー。」
これでもう怖がることはない。安心感で一杯だった。早く早希のご飯を食べたい。そして、自慢話で盛り上がりたい。全部が楽しみで仕方ない。
「あたしも、お友達出来たよー。お兄ちゃんとは違ってーw」
『うっせーな!!』
他愛もない話ばっかだが楽しい。
ピンポーン…
「お兄ちゃんのお友達?」
「近所の徘徊かしら?」
早希がモニターを確認しに行った。此処から一番近い家は確か、無口の加藤くんの家だったはず…。でも、何の様かな…。
「お兄ちゃんー。誰も居ないよー」
ピンポーン…
「「え…?」」
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.8 )
- 日時: 2017/03/21 20:32
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
「「え…?」」
再び、インターホンが鳴る。我が家に不安と動揺が起こる。
ザッザッザッ
裏庭を歩く音がした。ザッザッザッ…不気味で身震いがする。早希は悲鳴を抑えようと両手に力を入れて口を塞いだ。僕が今居るのは裏庭のベランダの直ぐ近く。インターホンを押した本人が此処から入ってくる確率は非常に高い。姉の愛奈がこっちに来い。と手招きをしている。アイコンタクトで会話を交わしながらゆっくり姉たちが居る方に歩んだ。
ギシっ
流石。築25年の家だ。そりゃまぁ、音もなる訳で。僕は、匍匐前進で進んで行った。
「……う…うぁ…助けて…」
ヤバい。誰か来る。
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.9 )
- 日時: 2017/03/21 20:42
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
妹が大きく目を見開いて何か喋っている。焦ってはダメだ。焦って
此処に居ることがバレては匍匐前進で此処まで来たのに元も子もない。
「うぅぅぅ……うぁぁぁ…苦しいぃ……」
不気味な呻き声と共に緊張感が走る。手に汗を握りやっとの思いで姉たちの元へ辿り着いた。
『何だよ…あれ。きもい…』
「怖い…」
「シッ…こっちに来るよ…」
早希は涙と鼻水で顔がグチャグチャだ。
「取り敢えず…二階に行こう。こっちだよ。」
緊張が走る中、愛奈の指示通り二階へつながる階段を目指した。
ガチャっ
『おい…開いた…よ…な?』
「怖い怖い…泣」
「急いで。早く!」
階段を音を立てて勢いよく駆け上がる。もう、此処まで来ては音を立ててでも逃げるしかない。
「ただいまー。みんな何処ー?」
叔母さんだ。今、リビングには叔母さんは1人。叔母さんが危ない。僕は今まで時間をかけて歩んできた道を戻って叔母さんの元へ駆けた。
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.10 )
- 日時: 2017/03/21 20:49
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
「あら。何処に隠れん坊してたの。」
『叔母さん…早く…二階に。』
息を荒げながらも伝えた。
「え?何で?」
『良いから!!』
物珍しそうな顔をして財布と携帯を持たせ二階に行く。
「叔母さん!」
今までに起きたことを全て語ると。
「あら…。噂は本当だったようね。」
少し、哀しい顔を浮かべながら話し始めた。
昔、この村で医者をしていた老人が薬品開発を始めた。将来に継ぐ子孫の繁殖実験だ。生きた人間と同じDNAを持つ死んだ人間から血液を採取しあるウイルスと結合させた。実験は成功に終わるはずだった。