ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉
- 日時: 2017/03/18 19:38
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
〈注意〉 人喰いモノ書きます!
どうも。尾中 水汰です!
グロ要素入ります。苦手な方はUターンです!笑
全てフィクションストーリーです
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
2017年。今年、受験生になる僕『中山 大和』は高校三年生。彼女も居るし友達とは良く喧嘩をするほどの仲の良さ。勉強も其処できる。
そんな俺は東京から遠く離れた秋田県某所「田井中村」に引っ越してきた。
勿論、彼女とも親友とも涙を啜り別れを告げた。
まさか、あの事件が起きるとは知らずに…
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.1 )
- 日時: 2017/03/18 19:52
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
「大和ー!早く起きなさーいッッ!」
『いった………まだ眠いし。……』
「もうッッ!ベシッっ!!」
僕は、朝が弱い。とても弱い。何時もこうして妹に尻を叩かれ起こして貰っている。
僕は、今年中3になる妹の『早希』、そして未だに仕事を転々としている年の離れた姉『愛奈』。の3人暮らしだ。母親は僕が生まれて間もなく乳癌により亡くなり、父親は子育てと仕事を両立出来ず育児放棄をし、僕らを捨てた。
小学6年生だった僕は妹と姉と一緒に母親の叔母に家に引き取って貰えた。
叔母は、優しかった。人生を僕らに賭けていると感じるくらい。
叔母の仕事の用事で此処、田井中村に越してきた。
清々しい空。深い味のある空気。胸を駆けていく風。田井中村に越してきて良かった。そう、思えることが出来た。
「朝ご飯出来てるからー!早くおーきーてー!しかも、今日登校初日でしょ!?遅刻でもしたらどーすんのよっ!」
『知ってる知ってる…ってか、今日べんとーだわ。』
「はぁぁ!?ふざけないでよ!!弁当は何時も前日に報らせって言ってるよね!?もー!!」
早希はワザとらしく階段に体重をかけドスドスッと一階へ降りていった。
怒りながらも、手の込んだ弁当を毎日作ってくれる。
恵まれた生活だ。
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.2 )
- 日時: 2017/03/19 12:27
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
『いってきますー』
と言えば、
「「行ってらっしゃいー!」」
と返ってくる。
勢いよく扉を開け、朝日に向かって自転車を漕いで行く。
気持ちの良い朝。胸を駆けていく風。澄んだ空気。
これから始まる生活が待ち遠しくて仕方ない。
途中、不気味で廃れた神社を見つけた。其処だけ何となく違う次元の様な気がしてとても入りたいとは思えない場所だった。
大きな神木が唸り生温い風が肌に当たる。
『きも………』
身震いがした僕は急いでその場から離れた。
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.3 )
- 日時: 2017/03/20 18:38
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
「みんなー!新しい仲間が増えたぞ〜!名前は中山 大和!さっ!入ってくれ!」
嘘だろ…来て直ぐ挨拶とか…コミュ障の僕にそんな難題をぶつけて来るとは…。
無理だ。緊張で手汗が止まらない。さっきの爽快な感情は何処かへ行ってしまった。出来れば…戻ってきてくれ。
此処から始まる学校生活。たった1年だけど…ちゃんと思い出をたくさん作って行きたい…。だから、冷たい視線はやめてくれ。そんな僕の儚い願望が叶います様に…。
良し。行くぞ。
ガラガラっっと勢いよく教室の扉を開ける。
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.4 )
- 日時: 2017/03/20 18:59
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
『お…おはようございますっ!!今日から新しいクラスメートになりますっ………え…』
其処に広がっていた光景は…。
廃れた机に頬杖を付きながら笑顔の4人。
少数クラスとは聞いてなかった…。まさか。でも、こんな田舎だからありえるのかもな…。
思考回路をフル回転させて考えに考えた。
「何をそんなに眉間に皺を寄せて悩んでんだ〜?w緊張した矢先がこんなだからビックリしたか?wはははっ!」
担任の言葉が今の僕に当てはまった。一生懸命緊張していた自分が恥ずかしくなって笑って誤魔化した。すると、教室中でも4人の笑い声が溢れた。
少し安心できる場所かな。なんて、思った。
「せんせー!挨拶いい?」
「おう!勿論!んじゃー、澤村から!」
「おーっけ!わしは澤村 習!ほな、よろしゅう頼みまっせ!」
「わたくしは、広瀬 雅。この、淡山高校の生徒会長です。淡山高校の名に恥じぬ様な服装!そして、生活を心かけてよ!反則したら…」
「私は!小鳥遊 魅菜!縁起の悪い名前でしょー!?カッコいいでしょー!!魅って化け物とか心を惹きつけて迷わせるって言う意味を持ってるってお婆ちゃんが言ってた…ふふ!ヨロシク〜!?」
「………ペコ」
『!?なんか…皆さんキャラ濃いですねw』
「こいつは、加藤 湊。無口で何も喋りやしねーんだよw必要最低限はな?w」
なんだか。凄い事になりそうだ。
- Re: 僕等に明日は来ない〈空気感染による人喰い症の蔓延〉 ( No.5 )
- 日時: 2017/03/20 19:30
- 名前: 尾中 水汰 (ID: raanz7.S)
『あったかー…』
僕は今、机に伏せて日向ぼっこをしている。
「大和さん!ごめんあそばせ!貴方、淡山高校規則第12条!部活動には必ず入部すること!さあ!入部届けをお書きなさい!!」
『ちょっと!!僕にはまだ、早いですよ…何部があるかなんてわからないんだし…』
僕は、入部届けをクシャクシャにして広瀬さんに返却した。
今直ぐ決めるなんて絶対無理だ。特に、優柔不断な僕なんか。絶対。
「何をおっしゃっているの。この学校にはあの部活しかないのよ!その名は!……」
「私が言うぅぅぅ!!!!その名は、隠れて活動することから闇部!!!」
『あの……ごめんなさい。聞くからに怪しい匂いしかしないんですけど…』
闇部。聞くからに怪しい。怪しすぎる。何をするのかと聞くと小鳥遊さんが怪笑しながら
「大和くん…君は入るよね?だって楽しいし!!さあ!はよ書け!」
『は…はいっ。』
言われるままに入部することになった…。