ダーク・ファンタジー小説
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- 夢見屋の猫少女
- 日時： 2018/04/30 22:24
- 名前： ルルミー★ （ID: RNmRe6F2）
小さい頃から、毎晩不思議な「夢」ばかりを見る少年「水野 鏡夜」。
その夢の意味が分からぬまま時は過ぎていき、気付けば高校生。
高校生になった鏡夜はある日、不思議な店を見つけ・・・・・・・
どうも。ルルミーです。
今まで読者でしたが、勇気を出して小説を書くことに決めました。
注意事項
・コメント・感想・指摘・質問・リクエスト、受け付けます。しかし、無茶振りは却下です。
・荒らし・盗作はやめてください。
・下手ですが、それでもよければ。
主人公
・水野 鏡夜(みずの きょうや)
現在、高校二年。
小さい頃から毎晩、不思議な「夢」を見る。
下校途中に、不思議な店を見つけるが・・・・
・渡辺 栄心(わたなべ えいしん)
鏡夜の見る「夢」の数少ない理解者。
噂に敏感。
いつも悩んでいる鏡夜を心配している。
・横井 詩恩(よこい しおん)
吹奏楽部部長。鏡夜の友達。
強いリーダーシップを持っている。
不幸事に巻き込まれやすい。
・黒華 夢若優(くろばな むにゃう)
不思議な店「夢見屋」の管理人。
正体は猫又兼猫神の猫妖怪。
鏡夜には、猫の耳と二つに分かれた尻尾が生えている少女に見えている。
・空瑠璃 宵狐(そらるり しょうこ)
「夢見屋」の副管理人。
狐に近い見た目で、正体が九尾。
唯一、夢若優の事情を知っている様子・・・・
随時追加していきます。
- Re: 夢見屋の猫少女 ( No.1 )
- 日時： 2017/11/04 22:32
- 名前： ルルミー★ （ID: AKTQy3ZK）
目の前に見えるのは、美しい夜空。
僕は、水の上に立っている。
見渡す限りの夜空は僕が立っている水に反射して、広がっていく。
上にも夜空、下にも夜空。
そんな幻想的な景色の中央に、一人の女の人が立っていた。
制服を着た、長い髪の女の人。
その女の人は口を開くと、何かを喋った。
聞こえなかった。何て言ったか。
身を翻して、女の人が遠ざかっていく。僕はその後を追っていく。
美しい夜空が、雨になって降ってくる。
その雨は勢いを増し、やがて滝になり、僕を飲み込むその瞬間、
「夢」は途絶え、僕は目を覚ました。
- Re: 夢見屋の猫少女 ( No.2 )
- 日時： 2017/11/05 05:08
- 名前： ルルミー★ （ID: AKTQy3ZK）
目が覚めるとあの夜空も女の人も無くなっていて、
見えるのは部屋の天井。
「はぁ・・・・・・またあの夢か」
ため息をついて、僕はベッドから出た。
僕は小さい頃から、同じ夢を何度も見ている。
毎晩水の上に立ち、遠ざかる女の人を追い、
夜空の滝に呑み込まれそうになる。
ずっと、それの繰り返しだ。
僕には解らない。
あの夢は僕に何を教えようとしているんだ？
あの夢には何の意味があるんだ？
解らないまま時が過ぎていき、
今の僕は、１７歳。
気付けば僕は、「高校生」だ。
- Re: 夢見屋の猫少女 ( No.3 )
- 日時： 2017/11/05 17:29
- 名前： ルルミー★ （ID: AKTQy3ZK）
「おい、鏡夜！聞いたか！？」
高校の教室にいたら、友達に話しかけられた。
幼馴染で数少ない、僕の見る「夢」の理解者「渡辺 栄心」だ。
「聞いたって、何を？」
「聞かなかったのかよ・・・・「不自然な死亡事件」の事」
「なんだ・・・・また死人が出たのか？」
最近、僕の地域では奇妙な事件が起きている。
病気でもない普通の人が突然死していく事件だ。
不自然だと言われるのには、理由がある。
この事件で出た死人、死因が判明してないのだ。
事故死でもない、自殺でも、他殺でもない。
全ての死因が当てはまらない。
判明されぬまま、死人が増えていく。
・・・・・本当に、奇妙だ。
「しっかし何なんだろうな・・・・・これで何人目だ？」
「多分、３６人」
「嘘だろ！？そんなにか！？」
嘘だと信じたい。けれどこれは、嘘じゃない。
実際、３６人もの人が死んでいるのだから。
- Re: 夢見屋の猫少女 ( No.4 )
- 日時： 2017/11/05 22:03
- 名前： ルルミー★ （ID: AKTQy3ZK）
今日は、また死人が出たと言うこと以外、変わったことは無かった。
いつも通り授業を受け、友達と話し、
あっという間に放課後だ。
「なあ鏡夜。一緒に帰るか？」
栄心が言ってくれた事だから、断りたく無かったが、
「ごめん、今日は一人で帰るよ」
最近物騒だから、早めに帰りたかった。
「そうか・・・・・・あ、ちょっといいか？」
「？」
「もしお前が毎晩見るって言う「夢」の事で悩んでいたら、俺に相談してくれ！出来る限り協力する！」
「あ、ありがと」
「じゃーな！気を付けろよ！」
「うん、また明日」
栄心は、頼りになる親友だ。
気にしてくれる度、いつも思う。
このまま、いつもと変わらず家に帰る。
そう思っていた。
ただ、今回は違った。
帰り道、夕日を眺めながら歩いていた時だった。
視界の横から、何か丸いものが転がってきた。
慌てて手に取るとそれは、鈴の絵が入ったビー玉。
「一体何処から・・・・・」
周りを見ていると、古い店の様な建物が目に入った。
変だ。普段、あそこは何もないはずなのに。
しかし、ビー玉はあの建物の方から転がってきた。
このままにしておくのも、良くないだろう。
とりあえず、僕はその建物へと向かった。