ダーク・ファンタジー小説

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真を望むは遥かな谺(仮名)
日時: 2017/12/19 16:22
名前: 叶亜 (ID: AxfLwmKD)

初のネット小説を書かせていただきます。
はじめまして、叶亜とあと申します。今回物書きをしてみたのは好奇心から始めたものなので、場合によってはすぐに打ち切られてしまうかもしれないですが、よろしくお願いします。
要は自己満足です。小説を上げてみたいなと唐突に思いつき、試した次第です。
タイトルも仮で、初めてなのはありますが、少しでも興味があれば読んでいただければと思います。

この度書かせて頂く小説は、サスペンスだとかシリアスとかがメインの創作小説?というジャンルのものです。本当に少しだけネタが入るかな……私のセンスは酷いので入るかは不明です…。
そして考えてるだけでもかなりのキャラクターがふわふわ状態(設定変わってしまうかも)…状態ででてきます。私自身最初に書き込む設定資料や手元にある資料などで頑張って作っていくので、多少の違いは見逃して頂けると助かります…。流石にヤバいやつには、突っ込んで頂けると嬉しいです……。

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) ( No.13 )
日時: 2018/02/26 15:03
名前: 叶亜 (ID: Ak8TfSQ3)

ー第一世界線、郊外ー6月23日
「…じゃあね、シロ。行ってくる。」銀「…」
シロ「やっぱり、危ないんじゃないか?冬哉もいるとはいえ、あんな…。」「危ないかもね。でも。」
「行くっきゃ、ないじゃん?何たって巫女だもの。……大丈夫、心配しないで。」銀「…紀乃のの…」
不安そうに呟く銀。それを紀乃と呼ばれた女性は両手で彼の顔を包み込みながら額を合わせる。
紀乃「大丈夫だから…ね?私が護るから。みんなも、この世界も、子供たちも………もちろん、あなたも。すぐに帰ってくるわ。」
玄関でそんなことをしていると、起き出してきたのか階段の降り口から幼い姉弟が顔を出す。二人とも起きたばかりで眠いのだろう、目をゴシゴシこすっていた。
紀乃はそんな二人をふわりとした笑顔で見つめると、彼女らの目線にしゃがみこんで、ある約束をした。
紀乃「かなで宇宙そら…行ってくるねー。ちゃあんといい子にしてるのよ?お母さんとの約束。もちろん、お父さんに迷惑かけちゃだめよ?」奏「うんっ!」宇宙「……ん…。」
紀乃「よぉっし!いい子いい子!約束破ったら鬼さんが襲いに来ちゃうんだからねー?!」奏「きゃー!!」
奏が満面の笑みになる。つられて弟の宇宙も弱めにえへへと笑う。それを見届けたのか…紀乃が1歩を踏み出す。
紀乃「じゃ……行ってくるね!」
振り向いてそう叫んだ彼女の顔には、初夏の太陽にも負けないくらい、眩しい笑顔が咲いていた。

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) ( No.14 )
日時: 2018/02/27 11:27
名前: 叶亜 (ID: AqXcO3ws)

ー軍研究施設ー同日
冬哉「……で、今の状況は?」流音「結構まずい。」
冬哉は一足先に、集合とされていた施設に来ていた。視界には微かに赤く光る星のようなものが見えている。
流音「速度もかなり速いし、今更向きを変えるわけにもいかない。一番対応出来るのはここだろうし。…想定内なのに想定外だよ。」
流音は困りきった顔で頭をかく。想定内だが想定外。矛盾した言葉の裏に冬哉は、彼等の苦悩が少しだけ見えた気がした。
冬哉「それで、俺は何を?」「あら、簡単じゃない。」
すかさず二人が声のした方をむくと、黒髪の女性が腕を組んで壁にもたれかかっていた。
冬哉「……。」流音「魔子さん…。」
魔子と呼ばれたその女性は、はぁ、とひとつため息をつくと組んでいた腕を解き二人の元に歩み寄る。
魔子「作戦は話したはずよ?そのために二人を呼んだのだから。削りきれなくても被害を最小に留めるの。」
冬哉「でも、それだったら、俺たちはどうなる?最小に削ったとして、助かるものなのか?」魔子「さぁ…知らない。死んじゃうのかしら。そうなりたくないなら防ぎきらないとね。」
いかにもそれが普通であると言うかのように、彼女は端的に呟く。
冬哉には、自分がどうこうという心配はない。しかしもう一人の彼女は…巫女と呼ばれる彼女には、家族がある。それが気がかりだった。自分の力は、巫女である彼女の力には劣る。
彼ら二人に声がかかったのは、発見後かなり時間が経ってからだ。かける側も、作戦を練ってくれていたのであろう。二人も加わって考えたりもした。しかし…その時はすぐにやって来てしまったのだ。もう迎撃も効かない。戻れないところまで、いつの間にか来ていたのだった。

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) ( No.15 )
日時: 2018/04/03 04:07
名前: 叶亜 (ID: dfKYMG8n)

閲覧100越え……ま?

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) ( No.16 )
日時: 2018/05/27 02:05
名前: 叶亜 (ID: dfKYMG8n)

モチベ上がってたんだよ





なんか不具合でデータ消えた。申し訳ない

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) ( No.17 )
日時: 2018/05/29 02:52
名前: 叶亜 (ID: dfKYMG8n)

紀乃「……あら、冬哉。早かったのね?」
冬哉「……。」
魔子「彼が早かったんじゃなくて、貴女が遅かったのよ。時間、言ってたはずだけれど?」流音「魔子さん…っ。」
紀乃が嫌味を言われていることに対して反抗しようとする流音。しかしそれを制止したのは当の本人の彼女だった。
紀乃「流音、大丈夫。事実遅れたのは私よ。ちょっと名残惜しくなっちゃって…でも、もう大丈夫だから。」
そうやって言うと、彼女は笑顔を見せる。しかしその笑顔はとても…苦しそうに見えた。
流音「でも…お前は……っ!」紀乃「大丈夫だってば。それより。」
紀乃「それだけ急かすのだから、準備は万端なんでしょう?さっさと始めちゃいましょ。」魔子「あら、待たせていた張本人が何を言うやら。…早く準備なさいな。」
そう言うと魔子はそそくさとその場をあとにした。無線のようなもので連絡をとっている様子も伺えた。
冬哉「…。」紀乃「あら、どうしたの?」
冬哉「…お前は、その……。」紀乃「…家族?」
意図を当てられたようで冬哉がハッとする。彼女はそれを見るとクスッとひとつ笑って
紀乃「大丈夫。あの子達の事は、シロが護ってくれるから。私は何も考えずに任務に挑めるの。だから…。」
紀乃「貴方も、考えすぎは良くないよ?」冬哉「……分かってる。」紀乃「…そう。」

流音「…。……わかりました。紀乃、冬哉。」
どうやら無線でやり取りをしていたらしい流音から声が掛かる。
流音「作戦開始だそうだ。…辛いところを任せちまってごめんな…。」
流音のその言葉を聞いて、2人は顔を合わせる。そして、同時に不敵に笑い、
紀乃「流音。あなたが謝ることじゃないわ。それに私たちは大丈夫。」
冬哉「お前も、人の心配をしている暇はないのだろう?俺達はすべきことは理解した。流音、お前も自分の持ち場に戻るといい」
2人からの励ましを聞いて、流音は目を見開く。自分がやろうとしているのは、このふたりを、大切な仲間を死地へ追いやることに等しいというのに。それでも優しい声をかけてくれる2人に、流音は罪悪感で押しつぶされそうになる。
流音「…あぁ。わりぃ。」紀乃「流音、気負いすぎちゃだめよ?」流音「ん、そうする。…さんきゅ。」
そこまで言うと、流音は自分の持ち場に帰っていく。その背中を見送りながら、2人も目的の場所へと足を進めたのであった。


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