ダーク・ファンタジー小説
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- 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件
- 日時: 2020/03/23 09:02
- 名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)
はじめまして!自宅の防人と申す者です!
そして…
すいません!
面白い異世界ファンタジーを書こうと思ったので
コメディの方に投稿してたのですが、
どっちかというとファンタジー要素のほうが多い気がしたので
こちらで書くことにしました!
とりあえず分からない人のために今まで書いた文をコピペします
コメントは全然OKです!むしろばっちこい!
感想はモチベーションが上がるので、たくさん欲しいです!
更新頻度は毎日更新を心がけてますので、
暇な時にでも見て頂けたら嬉しいです
コメディで、そんなに長く書くつもりはないです
処女作なので誤字脱字がたびたびあるかと思いますが、長い目で見てやってください。
大器晩成型なので(イキリ
簡単にこの物語の説明
有本春樹
17歳の今年で華の高校二年生
ゲームオタクで、ゲームのし過ぎでこの世界の主人公は俺。とか思っちゃってるイタい系男子
夜遅くまでPCでネトゲしてたら急に神様に勇者として異世界召喚された
召喚された世界は、文明は中世ヨーロッパ風、亜人、魔族、人間と、随分とありきたりな剣と魔法のファンタジーな世界
そこで春樹は俺TUEEEEなスタートで、美女に囲まれたハーレム人生を送り、無事に魔王を討伐して地球に帰る。………はずだった
これは、見た目も頭脳も平々凡々な高校生が、大して強くもない敵を相手に四苦八苦するお話
他の人の作品は目次みたいなの作ってるので、
そっちのほうが見やすいって人はどうぞ!
プロローグ >>1
召喚前 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7
召喚中 >>8
第一章『原始の森』
>>9 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14
「聖剣エクスカリバー」
>>15 >>16 >>17 >>18
「原始の森の主」
>>19
「白い少女」
>>20 >>22 (>>21は作者のくだらない呟きです…)
- Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.14 )
- 日時: 2020/03/22 08:01
- 名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
─────────
太陽が東に沈みかけ、夕暮れが空を橙色に染める
日光をさえぎる物が多い森では、もう夜みたいな暗さだった
ぎゅるるぅ
強い空腹感に睡眠を邪魔され、目が覚める
「………あ、寝てた、のか。」
目を擦りながら体を起こし、
すっかり暗くなった周りを見る
「うわ、全く見えねぇ」
もう二度寝しようかな。
鑑定しまわった時もそうだけど、この『原始の森』はもともと魔物がいない。か、数が少ないのだろう。
まぁ明らかハイレベルな魔物しかいなさそうだし、うじゃうじゃ居たらそれはそれで絶対絶命だ。
「それより」
むっっちゃ腹減った。
眠りから覚めたのもほぼ空腹感にうなされたからである
でも寝起きで、全くやる気は出ない
「……何か、とりあえず腹を満たせればいいから適当に探さねーと……」
こんな暗闇の中で?と、頭では分かっていても、本当に腹が減った。
とりあえず寝るのに邪魔だから外していたマフラーを着て、聖剣はもう無視して、世界樹の盾を拾う
「と、クマのぬいぐるみ」
いや、聖剣を捨てるつもりはないよ?
仮にも勇者だし、後で拾いには行く。…………拾えたらの話だが。
- Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.15 )
- 日時: 2020/03/22 08:29
- 名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
立ち上がってから、盾を装備し、くまのぬいぐるみは腰のロープ辺りに引っ掛けておく。
まだギリギリ見えるぐらいの暗さだし、本当に暗くなる前に食べ物を探さないと
と、その時だった
突然、強い殺気を感じ、一瞬にして背筋が凍った
恐らく、本能的に動いたのだろう
俺は、どうやったのかは知らないが、気の影に飛び込み
目の前から飛ばされてきた衝撃波のようなものを回避した。
(何だ?!??)
脳が全力で逃げろと言っている
本能がこのままでは死ぬと言っている
そして衝撃波が通った数秒後に、生えていた草木が遅れて倒れる
何か強烈に鋭利なもので引き裂かれたかのように切口が綺麗だった
(さっきの衝撃波か??なんつー威力してんだよ……ッ)
つーか今の俺の状態どうなってんだ!?
さっき思いっきり影に向かって飛び込んだよな?
まさかこれが光陰のカープの能力か?
どうやったかは後で調べるとして、今は本当に助かった……!
何せ、あのまま突っ立っていたら俺は後ろの草木と同じようにスライスされていただろう
考えただけでもゾっとする
- Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.16 )
- 日時: 2020/03/22 08:54
- 名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
最悪の事態を想定し、思わず息を呑んだ
すると、突如としてどこからか声がした。
頭に直接語りかけるような声だった
『……へぇ、避けたんだ。普通の人ならあのまま真っ二つ!だったよ?』
誰だ?
『それにしても、その外套、その盾も。君には勿体無いくらいの品物だね。その不思議な魔力を感じるクマちゃんのぬいぐるみは、よく分からないけど』
もしかして、さっき衝撃波を飛ばした奴か?
つか、もしかして心読まれてる?
『もしかしなくてもそうだね。後、衝撃波飛ばしたのは僕じゃないよ、その話は生き延びてからね。それより、気をつけたほうがいいよ。』
へ?
『今は影に隠れてるから見つかってないけど、衝撃波を飛ばした張本人がどんどん近づいて来てるよ。』
突然のことで頭が追いついていない
声からして多分男性だろうけど、女性って言われても頷けるぐらいには中性的な声だな……
思わず衝撃波が飛んできた方向に目を凝らす、が。暗くて何も見えない
暗いとはいえ、まだギリギリ遠くの草木が立体的に見える明るさだ。
それでもそれらしき姿さえない、となると……、どんだけ遠くから放ってきたんだ………?
今の状態は、影に入った、というより、影に浸かった。と言った方が正しいだろうな
優秀なのは分かるけど、どうやって抜け出すんだコレ?
『あぁ、手に力を込めて這い上がるようにすると戻れるよ。まぁ今戻っても気配がバレるだけで、すぐ死ぬと思うけど』
え、じゃあ駄目じゃん。
『駄目だねー』
いや何他人事みたいに話してんだよ!つーかお前誰だよ!
『いや、その話は後でって言ったじゃん。今は悪いけど隠れるしかないんだって……』
- Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.17 )
- 日時: 2020/03/22 09:18
- 名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
それから何分間の間、暗さに慣れ、ある程度見渡した時
急に目の前が明るく感じたのと、同時に
【スキル『暗視』を獲得しました】
お。来ましたな
さっきまでとは比べ物にならないくらいに視野が明るくなり
これで敵が来るまで……
って
「……ッ!」
案外近くに、大きな物体が見えたのだ
マジビビった!少し声漏れたわ!
『え……、今気づいたの?』
今暗視スキル手に入れたんだよ!
微妙に声は漏れたが、まだ気づかれておらず、キョロキョロと歩いている。
なのに何故か一歩一歩、確実に近づいてきている
さっきからおかしい。
影に隠れてるから臭いも、音も、何もしてないはずなのだ。
異世界で何かを探す時の他に手がかりとなるものと言えば……
そこで俺は、頭の脳裏にある仮説が浮上した。
まさか………、
こいつが狙ってんのって………
………聖剣じゃね?
- Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.18 )
- 日時: 2020/03/22 12:19
- 名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
俺は心の中で盛大にため息を吐き、
さっきからだんまりしている謎の声に向かって喋りかけた
おいこらお前。聖剣だろ
………
この状況で俺が一目散に逃げたら困るから、突然声を出して、呼び止めた
………違うか?
…………
『てへ☆』
よし、さっさと逃げよう。
見渡してる時に分かったが、恐らくこの外套には影を渡ることができる。それも、自分の影の長さだけだが。
さっきもう少し遠くを見たいなぁ、と影の中を泳ぐ?まぁ、泳いでいると、木の陰から他の木の陰に移れたのだ。
というわけで………
少しの間だったが、いい話相手になったな。聖剣さん。
『待って!本当に待って!』
安心しろ、墓ぐらい作ってやる。お前のことは多分忘れないぜ……っ!
『本当に君が持って言ってくれないと困るんだって!お願い!』
いやぁ、助けたいのは山々だが、
そもそも重過ぎて持てないんだよなぁ……
『………へ?あ、あぁ。レベルが足りないのか……』
そういうことだ!じゃあな!
『………』
魔物はもうすぐ近くまで来ている
このままではいずれ俺もバレる可能性があるのでさっさと逃げたいのだが……
『………わかった』
ん?
『本当は、僕を装備できるのは、選ばれた者、もしくは相当な熟練者だけなんだけど
装備するのに可能なレベルを、契約で君のレベルまで下げる!そうすれば、君も僕を装備できる!』
『だから、お願い!』
【契約しますか?YES or NO】
う、うーん。契約ときたか……
ここまで必死に言われると、無視して行くのも気が引ける……
………
あー、分かったよ!
契約してやるから待ってろ!
YESだ!
【聖剣エクスカリバーと契約しました。両者の魔力を統合し、ステータスを開示します】
【聖剣エクスカリバー
攻撃力+400
切れ味 S
魔力適合S
固有能力「光属性強化」】
これが、聖剣のステータス。
攻撃力400ってのは、俺の今の攻撃力からして相当なものなのだろう
俺が素直に聖剣ってちゃんと聖剣してるんだ……。と驚いていると
『え!?レベル1!?いや、それでもステータス低すぎない!?これが今代の勇者!?嘘でしょ!?』
……何だ。喧嘩がしたかったのか。早くそう言ってくれりゃあいいのに
『あぁ!?ごめんごめん!でも、Lv1ってことは伸びしろがあるって事だよ!?……だからさらっと見捨てないでぇ!』
ったく。しゃーない。早く回収して……って
そこには、ゆっくりと、すぐそこまで聖剣に向かって歩いている魔物の姿があった
魔物がもうすでに聖剣の間近まで来てんじゃねーか!
『ぎゃああああ早くうううぅぅぅ!!』
うっせぇ!
魔物が聖剣に手を伸ばし、掴もうとしたとき、
咄嗟にそこらに転がっていた石を掴み、向こう側の草の方に投げて音を立てる
魔物は当然反応し、ピクりと動きを止めて、音が鳴った方向に向けて歩き始めた
『……っひっぐ、んぐ……、ありがどう゛……』
いや、女子みたいに泣いてんじゃねーよ……
剣に性別とかないんだけど。
魔物がどっかに行ったのを確認し、影から手だけを出して掴む
おっも!!
危うく手を離して音を立ててしまいそうになったが何とか掴む
無茶苦茶重い……。だが、この前みたいに地面から動かないぐらいではなく、
両手を全力で使って何とか抱き寄せた
『………』
……な、何だよ。攻撃力5だぞ、舐めんな
『今度、もうちょっと安全な場所教えるから、一緒に戦って鍛えよっか……』
やめろ!悲しくなるだろ!