二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 人柱アリス
- 日時: 2010/02/14 21:07
- 名前: チェシャ猫 (ID: vOrEmgsE)
あるところに小さな夢がありました
誰が見たのかわからないそれは小さな夢でした
小さな夢は思いました
このまま消えていくのは嫌だ、どうすれば人に僕を見てもらえるだろう
小さな夢は考えて考えて
そしてついに思いつきました
人間を自分の中に迷い込ませて世界を作らせればいいと…
有名な人柱アリスをパクらせていただきました
すいません…
出来れば小説版人柱アリスを楽しんでいただければ嬉しいです
- Re: 不思議の国のアリスたち ( No.8 )
- 日時: 2010/02/12 20:34
- 名前: チェシャ猫 (ID: vOrEmgsE)
コツコツと足音が廊下に響く
し「チェシャ…実はメイコの事気になってるんじゃないの?」
さっきまで黙っていた白が口を開いた
チ「うっ…白…お前って勘がいいよな…」
し「いけば…?メイコの所」
白が言った後すぐにチェシャが猫の姿になった
チ「じゃーな!白!」
と言い廊下をUターンした
し「じゃーね…」
と言い
真っ白いウサギになって消えた
コンコン
扉をノックする音が聞こえる
王「誰じゃ…?」
メ「女王希望の者です」
そう言うと同時にドアが開いた
目の前には優しそうな老人一人
王「入りなさい…」
低い声音でそう言った
王が椅子に座るや否や
口を開いた
王「お前は勇ますぎる…
よって、森の番人になってはいかがかの?」
王がスッと立って
窓の方を見た
窓の外には
赤、青、緑、黄の森が広がっていた
メ「森の番人…?」
メイコが不思議そうに聞く
なんで、勇ましいだけで森の番人にならなければいけないのだと…
王「そうじゃ…
そこの森はの
監獄なんじゃ
だが、頭が良い者が増えての
すぐに牢屋から出てしまうんじゃ
森に居るのは死刑人だけ
じゃから逃げたら斬ってほしいんじゃ
その、剣で…」
王が剣を指さす
メイコは使命感が湧いたように返事をした
メ「了解しました王」
王は嬉しそうにホッホッホッと笑った
- Re: 不思議の国のアリスたち ( No.9 )
- 日時: 2010/01/17 17:43
- 名前: チェシャ猫 (ID: vOrEmgsE)
Ⅰ 紅い道
4人の兵士が森に向かう
森の中に狂った猛獣が居る事も知らず…
メ「お前らは誰だ…?」
兵士を前にメイコが言った
兵Ⅰ「は?お前こそ誰だよ」
メ「私がきいているお前等はだれだ」
鋭い声でメイコが聞く
が、兵士は耳もくれず
脱獄人だと思い殴りかかろうとする
メ「しょうがない…お前等を出来るだけ
斬りたくはないんだがな…」
と言い剣を抜く
メ「すまない、許してくれ…」
一瞬のうちにして4人の身体から血渋きが上がった…
兵士は全員、鎧を着込んでいるというのに…
メ「斬った奴は焼却炉の中に入れればいいんだよな?」
王に言われた事を思い出し
片手で4人を引きずる
メイコが歩いた後には紅い道が追いかけるように続いていた
- Re: 不思議の国のアリスたち ( No.10 )
- 日時: 2010/01/17 20:28
- 名前: チェシャ猫 (ID: vOrEmgsE)
ボオオっ
焼却炉の中の火が燃え上がる
一人一人が灰になっていく
メイコはこんな感情に浸る事はなかった
ヒトヲコロスノハ
オモシロイ
モットモット
ヒトヲコロシタイ
ツギモマタ
ヒトヲコロソウ
…と
- Re: 不思議の国のアリスたち ( No.11 )
- 日時: 2010/01/19 20:32
- 名前: チェシャ猫 (ID: vOrEmgsE)
紅い道 Ⅱ
その次の日
メイコは罪人が入っている牢屋を見回っていた
昨日のあの感情を忘れられなくて…
メイコは脱獄者を見つけられなくて
苛立っていた
メ「チッ…今日は脱獄者
一人もいない…か」
すると、ガサッと物音がメイコの耳に飛びこんだ
「あ…あの…」
物音の先には一人の女の子
メイコは脱獄者かと思い剣を引き抜く
…いや、脱獄者じゃないと解っていても
メイコは剣を引き抜いただろう…
かわいそうな女の子…
目の前に居るのは狂気に占領された
獰猛な動物だと言うのに…
グサッ
女の子の視界が一瞬
暗くなった
かと思えば視界が真っ赤に染まっていく
メイコは口を釣り上げて
…笑った…。
- Re: 不思議の国のアリスたち ( No.12 )
- 日時: 2010/01/20 16:04
- 名前: チェシャ猫 (ID: vOrEmgsE)
ボオオオオッ
燃え盛る炎
メイコの眼の中には炎と女の子の黒くなった骨…
メイコは笑った
笑ってこう言った
「ツギハ、ダレヲコロソウカ…」
その声はメイコの声ではなく
高い不気味な声だった
牢屋の中の少女 Ⅰ
メイコが人々を殺しているのは
王の耳にも入っていた
王は兵士の言葉に耳を傾け口を開いた
王「…そうか、あ奴を森の番人にしたのは間違いじゃったか…」
と言い悲しそうにし、考え込む
少し考えてから王は口を開いた
王「あ奴を牢屋に入れよ…死刑囚の牢に…」
王の言葉を聞き終わった後
兵士は深く一礼した
??「かしこまりました…王」
紫色の耳、尻尾を持った兵士…それは紛れもなく…チェシャだった…
チ「ん〜〜!!」
外に出たチェシャは精一杯背伸びをした
チ「やっぱ、王の前に居ると緊張して肩こるな〜」
と言いながら肩を回しながらハアとため息をつく
チ「まあ…危険な奴だとは解っていたけれど
こんなことになるとわな…」
とつぶやく
メ「お前、チェシャと言う奴だったな…」
背後から久々に聞くメイコの声
チェシャは驚きもせず
明るくに答えた
チ「大正解〜!!良く覚えていたね!!」
クルッとメイコの方に身体を向ける
チ「王の命令によって、君を牢に入れる」
さっきの笑顔とは裏腹に
鋭い口調、眼差しで言う
メ「私も王の命令で人を殺している…」
無表情で淡々とメイコはそう答えた
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