二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あ
日時: 2014/08/08 21:13
名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: uT5MQLCg)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14541

お知らせ
数年ぶりに小説復活。映像版にて、新しく始めることにしました。

こんばんわ^^ はい、雑草並みの生命力を持つルミカですv
また見事に消えてました;; 
ですが、何度でも蘇るので今一度応援よろしくお願い致します♪
ゆっくりペースで書いていきます。
読んでくれたら、コメントを残してくださると嬉しいですv

初めましての人も、知っている人もこんにちわ!
瑠美可です。この小説はずいぶん前から書いていましたが、思い切ってリオールから書きなおすことにしました。

しゅごキャラと鋼の錬金術師が大好きなので、コラボさせてみました! 
あむちゃんが鋼原作沿いのお話(全部沿っているわけではなく、たまにオリジナルの話も入ります)で旅をしていきます♪
しゅごキャラのメンバーはちょっとづつ出てくるので、期待して待っていてください! 
どっちか知らない方でも、ある程度の補足は入れますので是非読んでください。つまらない、と思ったら戻るボタンをクリックしてくださいね。

用語辞典>>82
キャラ紹介>>15(主要5人のみ)
オリキャラ紹介>>16
オリキャラbosyu>>17

本編
プロローグ           一章 砂漠の町で
>>1               >>3->>8

二章 明けない日
>>9-

短編
バレンタイン>>36



以下注意
①シリアス気味!しかも糖度はむっちゃ×3低いです。それでもOK?


②常識とマナーは守ってください。真似・荒らし・チェーンメールはお断りです。ゆっくりですがコメントを下さると嬉しい限りです^^

③しゅごキャラ! の中で出してほしいキャラがいたら遠慮なく言ってください。あむちゃん以外はあまり出ないので、出て欲しい子がいたらリクエストしてください♪ だいたいすぐに出ます

OKYAKUSAMA
いつもクリックしてくださる皆様も有り難うございます^^(書かれていない方は言ってくださいね)
薔薇 リン様 アオイ様 カイン様 麻奈様 亜麻様
莉子 暁様 ハート様 聞き見様 聖那様 アヤハ様
レイ クフゥ様 柚木様 結香様 ラッピー様 みかん様 流浪様 キナコ☆様 雪兎様 夜琉様 ハル様
りこ様 ☆マミ☆様 savr.様 エリーナ様 クイーン様 ブーピー様 アル様 海冥様 シズ様 加奈様



お知らせ
1今度、ポケモン小説書くことにしました。消えた腹いせってやつに近いです^^; もう衝動的に、書きたくなってきました。近い内にスレッドを立てようと思っています。
2.祝☆合唱祭惨敗! 家でやけ食いしました^^:
3.前のクリスマス投票は、バレンタインでやり直します。期待してくださった方は、すいません!
それとオリキャラもゆっくり出します。
4.ハガレンでは、エド、リザさん、ブラハが大好きです。しゅごキャラは、もちあむちゃん! ナギーも素敵ですよねv
あ、あとイナイレなんて興味ないんだよ! エンドウ愛してるとか、吹雪愛しているなんて言わないんだよ(by満月ちゃん)。嘘です。イナイレもはまり中。

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Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.1 )
日時: 2010/02/09 13:21
名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: XHLJtWbQ)

プロローグ

もし私が消えたら。あなたはどうしますか?
悲しんでくれますか?それとも喜んでくれますか?
私が消えたとしても、悲しむのはあなただけ。
私なんかいなくても世界は回り続ける。人々は生き続ける。そう。私はかけても継ぎ足される「カケラ」なのだから……



 真っ白だった。上も、下も、右も、左も。どこを見ても、何も見えない。ただ白としか表現できない空間だ。
 その空間の中央に、一人の少女が佇んでいた。
年の頃は十代の前半。黄色と白のチェック柄のパジャマを着ている。眠っているのか、眉は閉じられたままだ。そして肩にかかる程の桜色の髪が、あちこちはねてしまっている。朝起きたばかりの人のようだ。

「……」

 少女の顔がコクンコクン、と上下に揺れる。どうやら本当に眠っているらしい。しかし立ったまま眠れる、と言うのはある意味ですごい。

「ん」

 その時、少女の眉間がかすかに動いた。ゆっくりとその眉が重そうに開かれる。眉が完全に開かれると、意志の強そうな金色の瞳が現れた。現れた途端、金の瞳に戸惑いの色が浮かぶ。

「ど、どこ! ここ!?」

 少女は辺りをキョロキョロと見渡しながら、叫んだ。しかし、見えるのは何もない空間だけである。

「ゆ、夢! 夢に決まっているじゃん」

 少女はそう自分に言い聞かせる。そして、両手で自分の頬を思いっきり引っ張った。かなり力を込めているらしく、手が少し震えている。

「ひ、ひはい」

 痛みは現実のものだったらしい。少女の顔が少々歪んだ。その後、さっと頬から両手を離した。

「う、そ……なんで? これって夢じゃないわけ?」

 少女が呟く。

「そう。ゆめじゃない」

 その問いに答えるように、声が響いた。透き通っているかなり高い声。
 直接語りかけているのではなく、空気全体を使って伝えているような不思議な声だった。

「だ、誰!?」

 辺りには誰もいない。人の気配はおろか、何かがいそうな感じすら感じることはできない。

「みえなくていいの」

 声は落ち着いた口調で言う。言っている意味がよくわからず、少女は声に尋ねる。

「何で・・・何でよ。どうして『見えなくて』いいの?」

 数秒、沈黙が流れた。声は何を考えているのだろう。目の前に相手が居ないので、表情を伺うことはできない。携帯で話しているときのようだ。声の調子だけが、相手の機嫌を感じられる手がかり。いつもより、余計に神経を使う。

「今、教えるわ」

 声がポツリと答えた。その刹那。

「!?」

 少女は、両手首を捕まれるのをはっきりと感じた。人間の手によって捕まれた感覚だった。
しかし、自分を握っているはずの相手は目の前にいない。ただ白いだけ。透明人間が、目の前にいると言うのだろうか。
 手首の拘束から逃げようと、少女は手に思いっきり力を込めた。そして自分の方に手を引っ張る。
しかし握られる力はかなり強く、抜け出すことができない。握る力が強くなっていく。手首の痛みも強くなっていき、手首は赤く染まり始めていた。

「な、なにすんの・・・・・・」

 少女は搾り出すような声で、握っている相手に言った。見えないが、さっきの声の主だろう。

「たすけてほしいの」

 面をくらい、少女は非難の声をあげる。

「なんであんたを! それより離してったらぁ!?」

 最後だけ、語尾が上がった。突然足下の感覚が無くなったからだ。床に立っていたはずなのに、それがない。
足を見やると、足は垂れ下がっていた。本当に床が抜け落ちたらしいことを悟る。
同時に腕を捕まれていることで、助かっていると言うことも。

「たすけて。あのせかいを。じゅんびはしてあげるから」

「どういうことよ!」

 しかし、答えはなかった。今度は動物が唸るような、低い音が聞こえてきた。そして辺りが急に寒くなり始める。

「さむっ・・・・・・」

 少女は身を震わせた。パジャマは夏用で素材が薄い。冬のような気温では、寒すぎるのだ。
その時、冷たい空気が自分を撫でていくことに気づく。ぼさぼさの髪が、右に流れていこうとする。
風だ。風がどこからか吹いているのだ。どうやら声の主の仕業らしい。どこまでもいじわるな性分のようだ。

「こらっ! あたしに風邪を引かせる気!?」

 返事はない。それどころか、唸るような音はどんどん強くなっていく。やがて突風が、少女を襲う。
風の強さに、少女は思わず目を閉じる。風が少女を、白い空気を、一気に吹き飛ばしていった。

〜つづく〜

Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.2 )
日時: 2010/01/17 21:16
名前: キナコ☆ (ID: 643MqHaL)

また消えたのですか……
頑張ってください!

ポケモン小説も楽しみにしてます!

Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.3 )
日時: 2010/02/22 16:16
名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: XHLJtWbQ)

一章 砂漠の町で〜looking for yhe town〜

「……むちゃん」

 遠くで誰かの声がした。だが目の前はまっくらで何も見えない。まだ夢を見ているのか。どこか暖かく、心地よい感じがする。あったかい毛布にくるまれているかのようだ。

「あむちゃん! あむちゃんったら!」

 今度ははっきりと声が聞こえた。高い少女の声。
そして肩を大きく揺すられる。そこで初めて自分が眉を閉じていることに気づく。

(あ……あたし寝てるんだ)

 あむと呼ばれた少女は、内心ほっとしていた。さっきまでのあれは、夢だったのだ。従って世界を救うとか、ゲームのような話は現実ではない。あ〜学校行かなきゃ。と、何気なく考えをめぐらせた。

(しっかし。変な夢だったな)

 あむは目を開かずそのまま寝返りを打った。何となくもう少し眠っていたかった。するとザラっとした嫌な感覚が手首あたりにした。

(な、何か砂みたいな感覚が。まさか砂の上に寝ているとか?)

 ふざけ半分に考え、あむはうっすらと目を開けた。
きれいな青空が、澄み渡るように広がっていた。驚いて目をぱっちり開くと、夏のように強い日ざしが襲ってくる。眩しすぎて、あむは目を細める。

「ど、どこ!?」

 あむは身体を起こし、キョロキョロしながら叫んだ。

 「あ! あむちゃん!」

 声の方に振り向くと、あむの顔を覗き込む少女の姿があった。
 大きさは人間の拳ほど。濃いピンクの髪をサイドテールにし、頭には大きなハート形の飾りがついたサンバイザーを被っている。そして赤形のチア・リーダーを連想させるような服を着ている。

「ラ、ラン・・・・・・」

 ランは見てわかる通り人間ではない。
『しゅごキャラ』と言う不思議な生き物だ。某モンスターではないので注意。
 『しゅごキャラ』は、一言で言えばなりたい自分が形になったものである。
 人間ならば性格を変えたいと思ったことがあると思う。例えば運動が得意になりたい、明るくなりたい、もっとかわいくなりたい・・・・・・等々思いつかないくらいある。『しゅごキャラ』はその願いが目に見えるような形で現れたものなのだ。

「ここどこ?」

 あむは身体を起こす。ザーと身体中から砂が落ちる音が聞こえた。どうやら本当に砂の上に寝ていたらしい。
 辺りを見渡すと、見渡す限り褐色の砂ばかり。ぐるりと頭を回転させても、どこまでも砂は広がっていた。

「砂漠じゃない?」
「いや、それはわかるけど」

 問題なのはどうして自分が砂漠にいるかだ。あむは、頭の中でいままで起きたことを思い出していた。
 変な夢を見て、それから、それから・・・・・・

 ”「たすけて。あのせかいを。じゅんびはしてあげるから」”

 不意に夢の言葉が脳裏に蘇る。あむははっとした。

「そうだ。あいつよ! 夢の声のやつ」

 砂漠に放り出したのは、夢の声の主に違いない。あむはそいつを探そうと考え、砂漠の中に一歩踏み出した。

「ちょ、ちょっと」

 ランが慌ててあむの前に回り込む。するとあむは思い切り怒鳴った。

「ラン!」

 一瞬ひるんだように見えたランだったが、負けじと言葉を継ぎ返す。

「お、落ち着いてあむちゃん! この砂漠の中をどうやって探すの!?」

「えっと」

 あむは顔を伏せた。そしてうんうんと、唸り始める。

「ほら。やっぱり」

 ランが呆れの成分が混じったため息を吐き出す。ランの言葉にあむは、返す言葉が見つからない。そのまま黙り込んでしまった。

「あ」

 黙り込んで下を見ていたあむは、砂の中に何かが埋もれているのを見つけた。埋もれている物体の黒い部分が、少しだけ砂から顔を出している。

 「これって……」

 あむは地面にしゃがみこんだ。そしてまさかと思いつつ黒い物体の上にある砂を手で払っていく。日光に長く当たっている砂はとても熱く、焼けたフライパンに手を突っ込んでいる気分だ。しかし熱さに耐えながら、あむは砂をはたいて行った。

「あむちゃん! これって学校の鞄だよね?」

 砂まみれになっているのは、あむが通学用に使っている鞄であった。中学生が通学に使うような、スクールバッグである。
 ある程度の砂が取れた所で、あむは鞄を持ちあげて見る。昨日何も入れていないはずなのに、ずっしりとした重い感触がする。

「なんで重いんだろ」

 鞄を地面にいったん下ろし、開けてみる。と、そこには様々なものが収められていた。水が入ったペットボトルが数本とそれと同じ大きさの銀の缶。外には”携帯食料”とプリントされたラベルが貼られている。それらが鞄の中に入るだけ入れられていた。隙間なくびっちりときれいに揃えられていた。

「え? こんなのあたし入れてない。もしかしてこれが夢で言っていた準備ってやつかな?」

 タダの夢はいよいよ現実味を帯びてきた。どうやら立ち止まっていることは許されないようだ。

「たすけて、あの世界を……」

 あむは夢の言葉をなんとなく呟いてみた。その言葉の主の真意はまだわからない。でも、何か理由があって助けを求めてきたのだ。どっちにしろそいつを捕まえないとモトの世界に戻ることも出来ないことは目に見えている。

「ラン、いこっか」
「どこに?」
「あそこ」

 あむが砂漠の向こう側をまっすぐ指差した。そこには小さく、黒い四角の集まりがうっすらと見えている。
「すっご〜い! 町だ!」

 町に砂交じりの風が吹き抜けていく。そんな中で、ランは声を上げてキャキャっとはしゃぐ。本当に能天気なしゅごキャラだ。
 あむとランは砂漠から見えた町へと来ていた。そこは全く知らない町だった。道路はレンガで舗装され、立ち並ぶ家々もレンガ造り。まるでアフリカの国に来てしまったかのようだ。道行く人々の服装は、長いシャツに長いズボン。多分強い日差しを防ぐ為なのだろう。
 今歩いているのは円形状の広場だ。中央には噴水があり、多くの人々が行きかっている。

「う〜……砂漠の中歩いたから、靴の中が砂だらけだし」

 あむは立ち止まると建物の壁に片手をつき、片方の学生靴を脱いだ。ひっくり返すとジャーと砂が、蛇口をひねった水道のように出てきた。同じ要領で反対側も砂を靴から追い出す。

「うわぁ! あむちゃんは砂だらけだね」

 しゅごキャラは地面に足をついていない。いつもあむの肩の辺りを飛んで——いや浮いているのだ。だから砂などは無縁のようだ。

「あんたは浮いてるからでしょ」
「えへへ」

 ランに不満をぶつけながら、あむは靴を履きなおす。町の中に砂漠の砂はさすがにない。それで不快感から開放されると思うと、あむはほっとした。

「でも暑いな〜シャワーとかないのかな」

 あむは汗をぬぐいながら言った。
 砂漠の中で強い日差しを受けてきたあむの全身は、すっかり汗でびっしょりになってしまっている。額に桜色の髪がべっとりと張り付いてる。

「しっかし服もなんで制服になるかな」

 さっき気づいた。自分の制服はパジャマではなく、制服であると言うことに。
 白いワイシャツの上に、黒いジャケット。スカートは赤と黒のタータン柄で、膝上まである。そこに学生靴…・・・といつもと変わらない格好。でもこの町の人々にとっては珍しい格好らしい。ごくたまにだが、すれ違いざまに視線を感じることがある。その視線にたじろぎながら、あむは歩いているのだ。

「シャワーはないけど食べ物屋ならあるよ?」

 ふいに前方にスタンドが見えてきた。木彫りのカウンターの前に人々が座れるように、小さな円形の椅子が数十個近く置かれている。今は昼時ではないのか、ポツポツ見える程度だ。

「あ〜そういえば朝ごはんまだじゃん」

 その時タイミングよくあむのお腹が音を立てた。ランが声を立てて笑い出す。

「あむちゃんのお腹って素直だね!」
「う……」

 いつもなら怒鳴り返すところだが、空腹でやるきが起きない。朝……と言っても今何時かわからないが——目が覚めてからあむは何も食べていない。いい加減食べないと餓死してしまうだろう。

「食べないと死ぬし……あそこで何か食べよっか」

 あむは脱兎のごとく店へと駆け出していた。

Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.4 )
日時: 2010/01/17 21:20
名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)

キナコ☆さん
いつもありがとうございます!
そちらに中々いけずに申し訳ありません><
お客さん、いっぱいていいですね♪今度オリキャラ募集してもよろしいでしょうか^^
今度コメントしに行きま〜す♪


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