二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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無限大の空に夢を描く【薄桜鬼】
日時: 2010/06/26 20:18
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)

やたらと影で盛り上がって居る者ですw
はい、初めまして鄙城ヒジロと言います。
薄桜鬼を見てハマったので書いてしまいました。

cast(オリキャラ)

新選組 
春頭 薙淺/ハルガシラ チサ
男/約25歳
千鶴の毎日監視(沖田達が面倒だったらしい為)役と土方から命じられた。本身は女だが幼少の頃から男童子として生きてきた為男と永久に居てもあがり症などにならない。一般的には沖田と居ることが多くとある新選組の中で噂が一時立ったが薙淺が嫌がったと同時にその時期永倉に絡まれた為今は噂が霧が晴れたように消えた。一般的に明るいと言わば明るいが千鶴や沖田、否、新選組全員が真っ青になるぐらい毒舌家。剣と居合の筋は天下を取る程
容姿:漆黒の闇の様に黒い長くのばした髪は一つ束に。碧く海より優しい蒼のつり上がった瞳。
詳細:幼少の頃から男と育てられた訳は本人いわく「俺は多分親父から強く精神共に強くなってもらいたいからだと俺は思う。千鶴ちゃんも俺にちょっと似ているな。」と笑う程。好物は浅漬けや握り飯。蟇を刀の鞘の中に入ってると泡吹く(殆ど平助による悪戯。
羅刹時
性格逆転。
沖田や土方、千鶴に手を出されたときはもう止まらない。刀の斬撃が止まらなくそのときには鬼は原型の掴めぬまま死を遂げる。
基本、コイツは鬼神の為本気じゃなくても死ぬ。
冷霊時
刀に霊魂を宿し、切り裂く。
冷徹になり、その場に居た物は境界へと誘われる位怖い。
鬼戦の時本領発揮。
鬼神時
基本、春頭家しか使えない技。
羅刹と冷霊を同時に使うものである。
因縁等宿すがその場合原作ゲームから離れる為あんまり使わない。
夜、月が見えない時が強い。
闇に消えることもできる。


凩羅紫 谺/コガラシ コダマ
男/約26歳
優しいがその裏腹に眼を付けた女には執念深く付いてくる。薙淺を一回襲ったが、沖田が邪魔した為沖田を嫌ってる。土方とは昔からの幼馴染みで新選組内では「アイツは絶対ホモだ。」と下の部下達、沖田達等そう思っている。新選組の伝達人。剣の使い手は天下一流。
容姿:偉大なる大地の様な茶色の髪は短く束ねてる。紫の仙台藤のような色のつり上がった瞳。
詳細:幼少の頃から陰陽師として生きていくつもりだったのだが父親に新選組に入れと強制的に。

臨条 炬鶯/リンジョウ キョウ
女/19歳
入隊志願者。腕は結構立つが家計上虐待、暴力等と暴力的な家計の中生きてきたため、他人とのかかわりは苦手の様子。腰にさしてある刀は錆び付きボロボロだが、斎藤曰く「臨条の刀は生きている。純血に従う様に」と本当のところ不明。結構我慢強く、抱え込むようなことが多く、悩みを打ち明けるのは平助か薙淺。
容姿:紅く深紅の様な長い髪。桃色の桜の様な開いた瞳。
詳細:本人曰く「強くなりたい。それだけの理由」と暴力家計の中心優しい為、弱い自分を強くしたいと思い入隊志願をした。一番組組員。

五月雨 雨水輝/サミダレ アミカ
女/19歳
炬鶯と同じく入隊志願者。華奢で現にいわゆるツンデレって奴。ドジ踏みっ放しで千鶴以下の生物。沖田を気になり、薙淺から引き離そうとしている←が、解っている為、無意味の存在。天然が取り柄。基本剣の腕駄目駄目斎藤や下級の剣士達と一本とれず←塚じゃあなぜww。
容姿:黒髪に銀眼。
詳細:詳しくは不明。

陰陽師
阿倍  紫/アベノ ユカリ
男/約19歳
新選組の陰陽師。冷静で動揺するとしたら千鶴と一緒に居る時で男女問わず微笑まれると照れて式神の小さな狐を胸に抱く。過去は鬼によって消されたが千影の面影ははっきりと覚えているらしい。丞と一緒に居ることが多い
容姿:燃え盛る様な赫い髪は短く切られている。若竹色の澄んだキリッと開いた瞳
詳細:先刻言ったが千影等によるお陰で一時は陸奥へ逃げようと思ったこともある。好物は新選組近くの甘見処。


白瀧 舞流/シラタキ マイナガ
男/推定26歳
風間家とは同盟で西の鬼である。
いつも薫と居て、周りからみると薫は姫でその護衛的なものだろう。春とは犬猿の中。千鶴に風間と同じく求婚する。不知火は本当に殺り合いしても結局は不知火何も怪我させずにこっちが圧勝してしまう。
容姿:茶髪黒眼
詳細:風間家とは親しい仲。人間と偽っている。

その他
夏谷 蒼摩/ナツタニ ソウマ
女/19歳
街中で浪士につるまれてる所助けられる。大人しく、ちょっと天然。屯所へしょっちゅう入ってくる(近藤さんとは仲がいいようだ。ごく一般的な女なのだが、とる怨みで男装をしている(理由は紫と似たようなもの。小さい時天霧とともにいたそうだが、ある日天霧が風間の方へ行くと言って風間に攻撃したが避けられ反撃を喰らい、そのまま自分以外の者は皆殺されてしまった。実際は死んでいるはずなのだが(風間に)、冷霊となって生きているらしい(春、本人は気付いてる。
容姿:茶色の髪は結われてる。薄紅色の瞳。
詳細:前風間に拘束され、身柄を囚われていた。

鬼神
穐山 水樹/アキヤマ ミズキ
男/25歳
春頭の幼馴染みであり同じ鬼神である。
一般的に即行抱き締めるのだがどうも土方に禁止されている(事情はあるのにね。
春頭家同盟家当主。
過去に一度春が死にかけた時、どうすることも出来なかった自分を後悔し、その為二度とそんなことはさせないように出来るだけ近くに居るようにしている為、冒頭にもあったが親戚というのは穐山の家の事である。
怒ると本当に羅刹なんじゃないかと思うほど怖い。
春に求婚するが本人から了承を貰っていない。
風間が千鶴を狙っていることは知っている。
容姿:蒼金色の髪に黄金色の瞳
詳細:一応新選組一番組に入っているとの事。


春之陣
憑之章 桜、狂乱咲き >>1
L千鶴と同じように父親を探しに江戸から歩いて来た。そこから新選組での人生。
壱. 俺が監視役!? >>2
L朝起き、沖田と春が身長等で喧嘩をしてた。
弐. 夜桜、二輪散る >>3
L池田屋に突入することになり、沖田は何か不安を抱いていた。
春もそんな沖田を見て不安が心に募る。
参. 春、弄ばれる。 >>4
L平助が大広間へ戻ってきたら土方が何かをしていた。
と思ったら春が猫耳や尻尾を生やしていた。
四. 春、花見と共に居酒屋へ行く >>5
L女装して行けと土方からの命令。
従って店にて千鶴に最初の命令についての過去の話。
五. 愛しいのに。。。何で?  >>8
L春が労咳に苦しんでいる沖田を知らず、夜、自分の隠していた事を・・・?
六. 冬之休日_初雪編_ >>9
L雪まつりを見る為屯所から出、そしていきなり沖田に抱きしめられ・・・!?
七. 覚めない君。 沖田side >>11
Lいきなり消え、いきなり試験始めると言われる春だが・・・・?
八. 試練開始。 >>12
Lいきなりの第一関門。そしてその中には・・・!?
九.   幻影  >>14
L次の試験を参加した。
そして、沖田は春の妹に疑問を抱き、桜に言った。
そしたら・・・!?
壱拾. 入隊志願者試験 >>17
L入隊者を呼びに弥生堂前で待ち、屯所に戻り、夜、沖田は・・・・!?
壱拾壱. 自分だけの人生 >>21
L珍しく穐山が屯所に顔を出した。巡察中浪士を斬る春だが、負傷し、夜、不知火が・・・・?
壱拾弐. 鬼と鬼神の関わり。 >>
L小さい頃、春と穐山は仲良く屋敷に居た。
 が、ある日“鬼”が奇襲してきて・・・!?
壱拾参

十六夜之陣 (短編、薙淺受or攻)
土方 歳三
鬼ごっこ、結局、捕獲・・・ギャグでも一応土方攻
L巡察中に甘味処によってそれは平助もなのに薙淺だけ説教されてる。それで耐えれなかった薙淺は・・・!?
L・・・>>6項目

襲っていいですか・・・土方受
L屯所春と土方さんだけ。
朝飯で食材は切れてしまい買っていって用が在ると春は・・・
L・・・>>18項目

血が交えて・・・土方攻
L最近頼ってない春に対し土方は・・・!?
L・・・>>20項目

藤堂 平助

沖田 総司
触れて居たい・・・沖田攻
L突如消えた薙淺。そのせいで沖田は・・・!?切ないです。
L・・・>>10項目
斎藤  一
生き残って・・・それが最期の願いだ・・・斉藤攻
L随想録、巡想録等の闘いを終え、ある日会津で倒れた春。
そして、沖田の死の様に独り笑って死にたくない。
その思いを言う春に斉藤は・・・・
L・・・>>19項目

原田 左之助

永倉 新八

風間 千影
鬼神×鬼・・・風間受
Lいきなり押し倒された風間。薙淺は意味深げな笑みをこぼす蔵のなか。薙淺攻。
  L・・・>>13項目

満月之章 (番外長篇)
土方 歳三

沖田 総司

藤堂 平助

原田 左之助

風間 千影

天霧 九寿

不知火 匡

学パロ   薄桜学園
壱時限目   自習。
L遅刻をした沖田と薙淺。土方先生に怒られたが薙淺は休み時間生徒指導室へ!?
L・・・>>7項目

修学旅行
    in平泉
part1
L土方先生の一言で岩手に行くことになった新選組。
そこで訳のわからない事が起こった。
風間しゃんが薙淺にセクハラwwwww
                        L・・・>>15項目
part2
L寝付こうとした時、土方先生、春頭以外の全員が技をかけたり組体操したりと酷いことが★
ある意味恐ろしいよ。土方先生。
                                         L・・・・>>16項目


更新履歴
*参、保留作品完成。
*短篇小説を計画作成決定。

お知らせ   5月30日
*鄙城は鈍痛等は大丈夫な癖に風邪等病気にかかる事が多く、現在風邪をひいている為うpは遅いようです。

題名変えましたww
柏手って何か・・・ねぇ←

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Re: 無限大の空に夢を描く【薄桜鬼】 ( No.19 )
日時: 2010/06/21 19:07
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)

短篇           斉藤 一
  生き残って・・・それが最期の願いだ
全部戦いは終わった。

 アンタも楽になる筈だった。

「っ春頭!!!」
俺は彼の名を呼んだ。

只、消えてほしくない。離れないでほしい。

ずっと永遠をこの刀に誓うと言った筈だった。

「さ・・・いと・・・う。。。」
「何だ・・・?」
「笑って・・・?」
「こんな状態でアンタも死にかけてるのに何故笑えと・・・・!?」
と俺の首にひんやりとした赤黒く、金属の塊が在った

刀だと分かった。
「笑って・・・。笑ってよ。」

今、この場に居るのは只俺とコイツだけで、

副長は北へ進んだ。

平助、総長は俺とコイツの居る会津の上、、、仙台へ進んだ、が、骨にもならずに絶えたらしい。

総司は労咳で病死した。

_最期位・・・一君に勝ちたかったな。_
と笑って死んできやがった。

全く・・・羅刹隊、新選組には変人の集まりか・・・

総司が死んでそのあと、、、

彼、羅刹隊の鬼神、

春頭 薙淺は立ち直ることなく

生きている気を周りに出してなかった。

只、


_餓死した人間の様に_

もう無理なのだろうか。


アンタを


君を取り戻すには。


「・・・さいと・・・う、、、何で・・・?何で・・・泣いてるんだ・・・よ」

確かに俺は顔に性格を出ないが

今自分でも涙が頬を滑って行くのがわかる。

「・・・笑いたい。が、アンタは何で俺をかばった。」




「あれ・・・そういえば・・・何でだろ。」

と解らないやと笑う

彼は俺に対しての態度が違った。

笑いかけるが結局は一本取りになったり。。。

俺はアンタが嫌い、だったはずだ。
「・・・今はさ、、、笑って。沖田は独りで笑って死んだんだ。・・・斉藤・・・に・・・は一緒に・・・笑ってほしい」

「・・・解った。」



お休み、愛しき人


さよなら、同じ同士。






お疲れ、俺のけんか相手






そして、










好きです。       よい眠りをお願いいたします。






この明るく照らされた夕焼けに貴方は


どう思いますか。

以前、「切なくって今にでも泣きたいさ。」







その気持ち、今の俺にもわかる。








end
反省

な      に       こ      れ

いや、ふざけ半分ですww

次回・・・えーと土方さんで羅刹verを計画中w

Re: 無限大の空に夢を描く【薄桜鬼】 ( No.20 )
日時: 2010/06/27 15:29
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)

短篇          土方 歳三
     血が交えて
「・・・土方さん。」
「・・・何だ?」
「よんだ理由って」
「・・・その・・・だな。。。」
「だから何ですか。」
「鬼神の御前からみて俺・・・とか新選組の隊士たちはどうその眼に映っている?」
「それは・・・皆優しくって人間じゃない俺でも慕ってくれたり慕われてたりして嬉しいですよ。」

「ちげぇ。」

と不意押し倒される。

「・・・え。」
といきなり押し倒され状況を把握できていない

「そういう意味じゃねぇ。鬼神は人間を喰らうんだろ。なら何で喰らわねぇんだ」
「・・・もうその説は終ったはずです。鬼神でも冷霊のおかげだって・・・」

本当の事を言えば土方は


痛かった
辛くても笑って誤魔化して何時ものように過ごす

そんな春を見るのが辛かった。

出来るのなら
今相談に乗れる気がした。

だから。

「頼れよ。」
「頼ってますって・・・」
「頼ってねぇ!!!」
と胸倉を掴む
「・・・何で・・・何でそこまで懸命n「辛いんだよ!!手前のその笑顔!!!!」
「何時も何時も俺等を頼んないで独りふさぎ込みやがって毎回どうして俺等仲間だろ!!?」

「仲間・・・ですよ。でも同じ人間じゃない。俺はバケモノです。」

「口で分かんねぇのかよ!?」

静かな満月の夜、副長室から怒声が屯所に響く。

「っあ・・・」
「痛いのがまんしろ。手前が悪い。頼んねえから。」
と血を吸い続ける。

吸って自分の欲を満たす為。

「・・・解ってる。」
「あぁ?」
「解ってる・・・けど!!・・・自分は人間離れしているしそれに沖田や土方さんに迷惑かけているから!!!!!」
「・・・だったらなんだ」
と口角を上げられ
鋭い眼から視線を外すことはできない。

「泣いてくれ。。。俺の目の前だけ・・・せめて、」

と珍しく・・・否、初めてかもしれない。

土方が泣くのは___________



それから新選組屯所が潰され、土方、千鶴と一緒に逃げる際


彼の動作が止まった。

否、正確に言えば

倒れ込んだ。

千鶴は先に行った

「おいっ!!春!」
「あ・・・」
「あ、じゃねぇよ!!どうしたんだよ!」
「・・・この身体じゃもうココマデ見たい・・・っすね」

「おいっ!!!!」

「・・・何で、引き留めるんですか・・・」
「一緒に来るんだろ!?一緒に人生終えるんだろ!!?」

「じゃあ・・・せめて、、、せめて・・・」

と土方に肩を貸してもらう。


「ち・・・ちゃんを追いかけないんですか?」
「・・・アイツは斉藤と行く。御前は俺についてこい。」

「・・・土方さんさ、血、欲してるんでしょ。眼を見ればわかる。」
「っ!?」
「鬼神の血・・・飲めば終る。血に欲さずに普通に羅刹を使える」

「・・・そんなこと出来ねぇよ・・・っ!!!」
「じゃあ強引にでもさせてください・・・」
と木に土方の逃げ道を消し、鮮血を出し、強引に飲ませる。







最期に上官を助けたり手助けするのはこれでしかない。


そう思った。

「これで・・・終った。俺も用なしですね。」
「っ春!!!!」
と抱き締める。


徐々に冷たくなっていく彼を抱きしめて。


そして、鬼神となった時の黄金色に澄んだ瞳は薄らと閉じる。

「・・・馬鹿・・・野郎・・・」

と最期にせめて抱き締め、口付ける

薄く蒼金色に輝く髪をサラサラと撫でながら・・・





平成
土方達は新たな人生を歩んでいた。

一度あの新選組としては死んだ。

が、新しく餓鬼からまた、生きている。

高校で他の仲間の斉藤、平助、風間、左之、新八、沖田にも出会い、昔の夢に出ている事に気づき前世は新選組の隊士だったり鬼だったと思った。


が、皆一つの共通点に着く。


もう一人の隊士が居ない。


と思いつつ朝のホームルーム。
「と、今日は転入生が来ている。」

と前世の記憶が在る全員は息を呑んだ。

「春頭・・・薙淺です。宜しくお願いします」
「っ!!春!!!」
と屋上で土方は抱き締める。
「・・・土方さん・・・?」
「御前、前世、新選組だろ!?」
「・・・そういえば、、そんな夢見ました。そこで不意貴方や他の皆の名前を思い出しました。。。」


もし、これがまた運命として動くのなら


有り難くこの運命を信じよう。


「好きだ。
            春」

桜吹雪が散り続く中、

俺は君の名前を呼ぼう。



end.

ヤァァァァッ!!!
恥ずかしいww

ごめんなさい!!

Re: 無限大の空に夢を描く【薄桜鬼】 ( No.21 )
日時: 2010/06/22 21:04
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)

春之陣
壱拾壱. 自分だけの人生。
「薙淺」
「ひゃっ!?」
「ごめっ何か久しぶりでさ・・・」
と屯所で久々の面がでる。

「っ水樹!」
「悪ぃ悪ぃ暫くちょっくら野暮用あって。」
「あ、穐山。」
「総司久しぶり。」
「全く・・・上官にそれ?」
「・・・いいじゃんか。」
「まぁ・・・ね。で夜、殴り込みだよ。」
「何処へ。」
「楠城屋、どっかの鬼とつるんでいるんだって。」
「楠城・・・水樹、鬼って言ったら・・・解るよね・・・」
「あぁ・・・・白瀧 舞流・・・」
「白瀧?」
「総司には解らないと思う・・・これは鬼神大規模春頭家同盟の人間しか知らないんだから・・・」
「どういう意味。」
「言えない秘密なんだよ。沖田・・・目ぇ瞑ってくれないかな・・・?」

「分かった。でも、終ったら教えて。」

しばらくの沈黙の後二人は頷いた。

彼、春頭 薙淺は人間じゃない。

鬼神である。

剣の腕も凄腕で両利きで両手に刀を持っても勝つ者は

只二人だけ。

一人は春の率いる組の長、

沖田 総司だ。

もう一人は同じ“鬼神”であり春頭家同盟家の当主
穐山 水樹だ。

この三名皆一番組員である。

「平助」
「あっ水樹、どうしたんだ?」
「巡察って今日誰当番だっけ。」
「えーと春と水樹だよ。」
「そっか。じゃあ準備してくる。」
「?うん。」

「水樹、行くぞ。」
「うん。」


「やっぱり変わってないな・・・俺が居ない間といえど」
「?京を離れていたのか」
「いや、・・・風間、解るだろ?」
「あぁ・・・アイツがどうした?」
「アイツさ、何ヶ月か前普通の女の子攫って拘束したんだって。。。それもさ、天霧の知り合いで。」
「っ!?」

と息を呑んで沈黙が流れる。

が次の瞬間
「キャアァァァァァッ!!!」
「っ!!」
と裏路地へ駆け、現状を見ると

紅い蝶模様の描かれた着物を着てる少女に浪士が襲いかかっている。
「何をやっている・・・」
「あぁん?」
「その娘に何をしているのだと聴いている。」
「みりゃ分かんだろうが!!」
「って玄さん!浅葱色の羽織・・・コイツ、新撰組っすよ!!」
「だからなんだぁ!?」
と穐山はその少女の手を引き人がにぎわう道へ誘導

「穏便にしたかったなぁ・・・」
「でも、俺を怒らせたと言うことはいい度胸だよね?」

と蒼金色の髪へ染まり、刀や春の全身から冷気が漂う
「っんなこと知るかアァァァァッ!!!!」


「甘い。」
と勢いよく走り向かう浪士を只、冷徹に血飛沫を上げながら斬り上げる。

「で、まだやるのか?」
「っ覚えてやがれ新撰組!!」

「っつぁ・・・」
「っ薙淺!」
「大丈・・・・夫だ。少し肩をやられただけ」
「否っ血結構出てるって!」
「あっあの・・・助けてくれて・・・有難うございました。。。」
「否・・・君、貧血気味だろ?」
「真っ青だしな・・・暫く屯所に居る方が安全だ。その間は俺が何とかするから。」
と同行を願う

「只今・・・」
「って大丈夫なの!?」
「・・・一応な。」
と沖田に肩を借りながら答える
「ちょっと待ってて、山崎君呼んでくる。」
「悪ぃ・・・」
と座る。

「貴方という人は・・・全く。」
「否・・・まさかねぇ・・・俺は霊魂の刃を投げただけなんだけどさ・・・イテテテテッ」
と山崎も呆れ半分。
「はい、手当一応終りましたよ」
「ありがとな。何時も。」

「で、土方さん。この子どーしても駄目ですか?」
「駄目に決まっているんだろうが。」
「土方さん、断るっていうの確か俺の時もありましたよね。その時凄く傷ついたんで、この子にも傷つけさせるんですか(黒笑」
「・・・ったく仕方ねぇ・・・穐山!!御前が責任とれ!」
「はいっ!」



「風間、そういやアイツ逃がしたけどいいのかよ。」
「・・・あの小娘か。アイツは使い物になるとおもったがもはや鬼神の方が使えた気がする・・・」
と風間は杯を手に満月を見る。
「・・・俺、ちょっとアイツに聴いてくる。」
と不知火は春を探しに夜の京へ行った。
「ふん・・・アイツ、只で帰ってこれるだろうか・・?」
「風間・・・?何故そう思うのです?」
「あの鬼神は鬼の形相を持つ時が多く、鬼・・・俺等の場合死ぬ。」
「・・・でも以前不知火や私が行った時は斬ろうとはしていませんでしたよ。」
「ほぅ・・・・?」
「彼は優しく何時も接してた・・・その小さい頃の家庭を壊したりしたのは風間でしょう。。。」
「天霧。貴様だって蒼摩を・・・」
「っ蒼摩は関係ありません。只・・・鬼だと知った彼女はどうなるのか不安だった・・・それだけです」

と天霧はそのまま俯いてしまう。

嫌なことを思い出させたからだ。


「よぉ鬼神。」
「っ不知火!?」
「今日は殺しとかじゃねぇぜ。只、話をしたかった。」
「なんだそりゃ。」
「あの・・・何だ、御前は人間としているけどどうなんだ?本当の所」
「・・・辛いよ。辛いけど、皆が居る。皆それぞれの過去を辿って・・・」
「・・・御前も苦労人だな。天霧もそうだけどな。」
「そうか。。。じゃあもう寝るよ。」
「・・・寝るには随分と早いな?」
「一般人はこの時間帯・・・猿の刻(9時頃)に寝るのが当たり前だ。」
「そうか。。。まぁ、ゆっくり体、休めておけよ。」
「敵のあんたに言われるのもあれなんだが。」
「そっかぁ?じゃあ帰る。じゃあな。」
と不知火は帰って行った。

「訳わかんね・・・」


自分の人生は人に決められたくない。


逆に決めつけられるのも嫌だ。



毎回辛い思いがあったら



相談したい。




















昔のあの禍々しい記憶でさえ・・・・・・


春之陣
壱拾弐. 鬼と鬼神の関わり。 に続く

Re: 無限大の空に夢を描く【薄桜鬼】 ( No.22 )
日時: 2010/06/23 19:43
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)

番外長篇              土方 歳三
    始歌____新月
あれは、初めて新選組に来る前の事だ。

「血ィィィィィッ!!!!」
夜の京の町に浅葱色の羽織を羽織った男に彼は襲われる。

(何だよっ!!何なんだ!?)
と逃げる男こそ、
       春頭 薙淺である。
「っ逃げても無駄ならっ!!!」
と鬼神の形相を表す。
「ハアァァアァッ!!!」
威勢のある声を上げながらその男へ刀をを向け斬りあげる。


「おい。」
「っ!?」
「手前、何者だ。」
「只の人間です。」
「屯所まで同行しろ。」
「断ります」
「はぁ・・・良いから大人しく来い。」
「同年代位でそれですか。」
「チッ・・・」

と眼の前の男は強引に手を取り、そのあとは春は覚えていない。


「・・・」
と土方は自分の部屋に春を連れ、酒を飲んでいた。

「ん・・・」
「やっと起きたか・・・」
「・・・」
「どうやら御前、アレを斬ったみたいだな。」
「・・・しつこく血を欲してたから・・・」
「まぁ・・・何だ。気付かねぇ所で有難うな」
「あ、、、俺・・・春頭 薙淺でs「解ってる。頭なんだろ?」
「っ!?」
「そっちも訳ありだろうが、、、まぁ、釈放だな。」

そして、屯所から出た


それから何年か過ぎ、
        新選組に入った。
「まさか御前がまた来るとはな・・・」
「ごめんなさい。」
「否、悪くねぇ・・・」
「・・・」
「そういえば何であの時男装・・・」
「今だってそうですよ。」
「あぁ?」
「少し髪を斬ったぐらいですし、、、」
「フッまぁいいんじゃねぇか。そう言う女、嫌いじゃないぜ?」
と土方が珍しく優しい。

「春!」
「平助。どうしたの?」
「いや、京さ、左之さんが金平糖とカステイラくれてさ、一緒に食わない?」
「いいよ。」


夜、土方は自室に戻り、残りの仕事をしようと筆を墨に浸す。

「静かだな・・・」
と呟きながら筆を滑らせていく

その時唄声が聞こえ、筆を止める。
(誰だ・・・?こんな時間に歌っているのは・・・左之は違ぇな。。。この声・・・女か?・・・女?)
と土方は襖を開け確認する。
それでも解らない為屯所を歩く

と中庭の前で足をとめた。

月を見上げながら春が唄っていたから。
「・・・春?」
「っ!!すみませんっ!!」
「否・・・」


綺麗だった
その言葉を紡ごうとしたが途絶えた。

「今暇があったら酒の相手してくれないか?」
「はい。。」

と土方の自室に行き

土方の持つ杯に酒を注ぐ

「そう言えば御前、酒、強いのか?」
「普通・・・ですけど多分強いと思います。」
「そうか・・・俺ぁ弱いんだ。」
「へぇ・・・そうなんですか。」
ともう一つの杯を出し、自分も飲む。
と酔って来たのか土方の顔が少し紅みを増していた。

「御前さ、普通の日々臨んでるだろ?」
「はい・・・」
と不意押し倒される。

「へっ・・・?」
「へっ何時もより優しいって思ってるだろ。」
土方は勝ち誇ったように押し倒している春の上にまたがる。
「あっ。。。」
「・・・まだ夜は長いぜ・・・?」

と酒を飲んでは飲ませと夜は確かに長かった。




春は思った。



私は平凡で永遠的なな日々を臨んでたのだろうか。。。

眩しそうに貴方が見上げた満月は






           ここにあり輝き誇っているということを





「会いたい・・・会いたいよ・・・水樹・・・」


そのあと咲き誇るのは




嫉妬の焔____

否、





哀しみの焔・・・




続、
       刹歌___黄昏 に続く

Re: 無限大の空に夢を描く【薄桜鬼】 ( No.23 )
日時: 2010/06/27 00:53
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)

春之陣
壱拾弐. 鬼と鬼神の関わり。
「よし、行くぞ!!」
と弥生堂への準備が整い、今から殴り込みへ

「・・・本当に終ったら教えてよ」
「考えておく。」



弥生堂



「春、今日は御前が指揮を取れ」
「えっ・・・?」
「まぁ、ココに入って数年目なのに全く指揮を取っていませんでしたしね」
と沖田が薙淺の肩をたたき言う。
「・・・じゃあやります!!」
「頑張れよ。」
と左之が言う。



「・・・じゃああの、二手に別れようと思います。」
と土方へ着くのは斉藤、沖田、左之、薙淺、炬鶯
近藤へ着くのは、平助、永倉、山南、穐山、五月雨
「・・・と千鶴ちゃんは山崎と一緒に頼みます。」
「はっはい!」



と殴り込みに



どんどん浅葱色の羽織に紅い血に染まりゆく。


一階の敵浪士は後は部下に任せて

沖田と先程合流した穐山と薙淺と土方と斎藤と紫と千鶴で二階に居る弥生堂を使って悪事をしている頭へ目指す。




ふと薙淺の脳裏に



禍々しい記憶がよみがえる。

小さい頃

薙淺と穐山が遊んで

とあるとき鬼が奇襲し、

薙淺は残って鬼の頭に斬られたが斬首しかけられた。

そして、それ以来・・・






鬼を拒むことが多かった。

が、不知火や天霧には慣れ、風間には慣れなかった。


「春・・・大丈夫か?」
「あっ・・・はい。」
と襖を蹴り倒す

「っ風間ぁぁぁ!!!!!」
と其処に居たのは

風間一行と

白瀧 舞流だった

「・・・我が妻も呼ぶとは・・・探す手間が省けた。感謝してるぞ。鬼神の文才が」
「・・・千鶴ちゃんには手出しさせない。」
と一気に冷静になった薙淺。
が沖田は彼をずっと見ていた。


肩がふるえている。

それだけだ。
「沖田、大丈夫だから。俺は怯えていないよ?」


あの頃が懐かしい。

と沖田は肩を落とす。

「じゃあ土方さん、僕等はいいところを貰って行きましょうよ。」
「・・・だな。指揮役・・・任せてくれ」
「・・・はい。」
と斬り込みに行く
「・・・山崎!!」
「何だ?」
「千鶴・・・任せる。俺はこの場で千鶴に恩を返したい。そして、今なら!!あの時の奇襲以来の敵を殺せるからな・・・」
と羅刹へ変化する。
「・・・解った。雪村君、俺について来てくれ。」

「嫌っ!!春さん!!!」
「・・・御免。後できっちり説教聴くから。」
と手を振る

「・・・本当に千鶴ちゃんに好かれたね。君は」
「いいだろ・・・めんどくせぇ」
「いいから手を動かせ!!」
「「はいはい・・・」」
と土方の怒声に見舞われながらも斬る。



「って逃げるつもりか。。。?」
「同盟家当主が何を言う・・・?」
『水樹!!伏せろ!!!!』
と後ろから土方と薙淺が斬り込みを入れる。

「ほんっと危なっかしい・・・」
「ったく、、、いちいち迷惑かけるんじゃねぇよ」
「すいません。」

(やっぱこうなってしまうのか・・・不知火)
と薙淺は心内泣いていた。

表に出したら女面に戻るからだ。

「風間、手前・・・よくも。。。よくも俺の家族を・・・」
「・・・家族?アレが貴様の家族か?」
「だからなんだ!!」

泣きたい。

家族を犠牲にして



どうして



俺だけ助かってるんだよ!!!!

「還せ・・・・・・還せ!!!!!!!!!!!!」
と刀を二刀持ち、切り裂く


とある一点が風間にあたった。

「グゥッ・・・」
「どうした!!さっきの威勢は何処に飛ばした!!」
「チッ・・・・白瀧!!逃げるぞ!!」
「・・・あぁ。」
と霧の様に消えた
「・・・糞!!!!!!!!!!!」
と三日月が浮かび妖しく夜空を照らす空を仰ぐ様に叫んだ

「・・・薙淺、落ち付いてくれ。」
「っでも!!」
「・・・アンタが今の鬼神の頭だ・・・アンタを失ったら・・・」
と薙淺を抱き締める手が震えていた


「・・・解った。」
と屯所に戻った。

が土方さんも酷く利き手の右手に傷を負ってた。
沖田は労咳で苦しめられていた。


千鶴は何者かに変若水を飲まされ羅刹へ・・・

悔しかった。監視役の俺が油断していた


「千鶴?」
「あっ・・・春さん」
「大丈夫?」
と千鶴の自室に入り
千鶴の顔を見る
「羅刹・・・血に欲してる?」
「いえ・・・」
「そっか・・・ならいいんだ。」





あいたくて



あいたくて

星の数の夜を超えて_____________


「じゃあ姫様抱っこで行きますか。」
と千鶴を持つ
「えっちょ・・・」
「躊躇しない。」

とそのまま広間へ
「土方さーん来ましたよー」
「って御前!!」
「女の子位コレをされたいんですよ?あーあ俺が女の時されたかったなぁ・・・」
と千鶴を降ろす
「で、用は何です?」
「ちょっとな・・・俺もこのざまだがもう治るらしい。が総司がな・・・」
「総司が!?」
「あぁ、、、労咳で衰弱ってる。変若水をあの日呑んで何とか大丈夫だったらしいが今血に欲してる、、、春。行って来い。千鶴にはまだ話が在る昨日のこととかな」
「あっはい・・・」
「じゃあ千鶴、後で」
「はい。」





「沖田。」
「・・・な・・・に・・・・・・?」
「衰弱しすぎだろ!!?」
「・・し・・か・・た・・な・・い・・」
「兎に角・・・血、飲ませればいいだろ!?鬼神の血を飲めばなんとかなるし。。。」
とおずおずとしながらも掌に傷を付け滴る血を飲ませる。



「全く・・・元嫁入り寸前の男がなに傷・・・」
「大丈夫だって」
「まぁいいや・・・今日はいい天気だね。。。薙淺も昼寝しない?」
「沖田さ、枕で窮屈じゃないのか?」
「窮屈さ。あ、もしかして膝枕してくれるの?」
「・・・まぁ。。。な。」
「有難う・・・好きだよ。」
と上半身を起き上がらせ薙淺の手に口付けをする。
「じゃあお休み。」
「うん・・・このまま死なないでよ・・・・・・・」
「・・・え?」
「一人で死んでほしくない。それだけ。」
と薙淺はもう寝てしまった。
「・・・僕もだよ。」
とその唇に口付けを落とし彼もまた昼寝を始めた






春之陣
壱拾参.     夏祭り に続く


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