二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 学園アリス—君がいない日々—
- 日時: 2010/12/19 17:54
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
※死ネタ注意!!※
君のいない日々なんて、想像もつかない。
いつも笑っていた君がいないだなんて。
その、明るい笑顔が見れないだなんて。
—神様は、俺たちの大切なものを
いつも奪ってゆく—
—何を失ったっていい。
君を取り戻したい—
そんな想いが交差する。
……俺たちは今でも
君の面影を、探し続けている。
—蜜柑—
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.2 )
- 日時: 2010/12/19 18:04
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
—ルカ目線—
佐倉が、死んだ。
ナルからそう告げられた時は、一瞬真に受けた。
…俺は信じたくなかった。
皆泣いていて、受け入れたと勘違いした。
だけど違う、皆受け入れたくなかったんだ。
どれだけ枯れるほど泣いても、皆…。
「……蜜柑。」
棗は今でも、佐倉を探している。
もしかしたら…って、積極的に任務にもいっている。
Zにいるわけないのに。
「もう中学生……だからね」
「そうだな、ルカ」
俺たちは中学生になったんだ。
だけど、棗はやっぱり悲しんでいる。
黒猫は不吉だ。
そんな濡れ衣を着せられた棗は、自分のせいと責め続けている。
違うよ……違うよ棗……。
棗と居た時の佐倉、一番幸せそうだったじゃないか。
お互い好きあっていたじゃないか。
…そう言えない俺は、弱い。
「蜜柑…。」
今井も同じだった。
悲しいのに、泣かなかった。
…泣いてしまえば佐倉が消えてしまう。
それが怖かったんだろう。
「ここに、いるよ…。」
そう、俺たちの胸中に。
受け入れたくなくても、思い出は永遠に。
輝く……。
「今井、帰ろう。」
「ルカ……」
君はまた今日も、涙をぬぐう。
俺に隠れて、皆に隠れて———
—面 影 は ま だ あ る か ら—
(俺だって、負けないくらい。)
(誰よりも君の死を受け入れていないのに)
(そんなものできそうだなんて)
(まだまだ弱いな)
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.3 )
- 日時: 2010/12/19 18:07
- 名前: あやのん ◆u4eXEPqmlc (ID: g1CGXsHm)
- 参照: http://www.doumori.com/design/index.php
蜜柑が死んだ・・・・
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.4 )
- 日時: 2010/12/20 10:02
- 名前: シオン (ID: imuS2CMi)
はじめまして。
アリス大好きです!!
どーして蜜柑が死んだか気になりますね・・・
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.5 )
- 日時: 2010/12/20 15:25
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
あやのん様、シオン様>
ハイ、死にましたね((ww
蜜柑がどうして死んだのかは本編で……。
—棗目線—
はじめてあいつと会った時は、正直おかしくて馬鹿な奴だと思った。
いつも正直に生きていて、いつも心から笑っていた。
そんなあいつに俺は癒されて、それと同時に惹かれたんだ。
ルカも同じだった。
「蜜柑ちゃんが……死にました。」
声を少し曇らせ、下を向いて俺らを見ようとしないナルは教卓にしみをつくった。
誰もがウソだと信じたくて、笑っていた。
—なぜか遺体はないまま葬儀が行われた。
「…み、か…ん…。」
出来ない。
君と別れるなんて、俺にはできない。
…笑ってくれよ蜜柑。
「なんでだ……。なんでだよ!!」
俺は無力だった。
あまりにも大きなものを失いすぎた。
…葵、家族、そして何よりも愛しい蜜柑。
俺たちは中学生になった今でも
君の面影を探し続けている。
死んだなんて嘘だと信じたい。
『ドッキリ大成功ー☆』
そう言って、俺が炎を出してあいつが怒る。
そんな日々を当たり前のように感じたからこそ、君に会いたいんだ。
あの関係にもう一度、なりたいんだ。
『笑って。…笑って棗!!』
—お前のいない今は、俺は笑えない。
笑うことを忘れてしまった。
…お前の最期のどこか哀しげな笑顔と
『笑って。棗は、笑顔がええよ』
—あの言葉が胸から焼き付いて離れない。
『大好きや、棗。』
—君が帰ってくれば俺も君に言おう。
だから、早く。
…俺の傍に、帰って来てくれよ。
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.6 )
- 日時: 2010/12/20 15:43
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
*第一話*〜思いがけぬ真実〜
中学2年生の、秋。
少し肌寒くなり、早い奴はもう長袖になっている。
ここはアリス学園、天才しか入れない学校だ。
3歳から入れるところだが、実質“アリス”しか入れない。
そんなアリス学園の森の中、木の枝に座り双眼鏡をのぞく栗色の髪色の少女。
『ふふふっ、ついに見つけちゃった…。
37回の失敗を経て、ようやくたどり着いたわ』
こんな大きな学園をどうしたら間違えるのかと思うのは置いておこう。
少女は手に持っている傘を広げた。
『このアリス保持者、佐倉蜜柑が!!
アリス能力者を一網打尽のとっちめらんよ。』
栗色の腰まである長い髪に、翠色の瞳。
この少女は佐倉蜜柑と名乗っている。
『さぁ行くわよクラリス!!』
少女はピンクの丸い物体を呼び、校内へ入った。
そこはちょうど職員室だった。
「蜜柑ちゃん!!」
『そ、そうだけど……貴方、何で知ってるのかしら』
少女は不思議そうに首を傾ける。
そして考えた。
(ま、まさか、もう見つかっちゃったかしら!?
なんて恐ろしい所なの…!!)
「…とても、似てるね。」
『へ?』
「いや、いいんだ。アリス保持者だね…名前は?」
『佐倉蜜柑よ』
「……え?」
鳴海は多少驚きながらも平静を保ち、教室に招く。
周りからは静寂が漏れる。
『初めまして、かしら。佐倉蜜柑です』
“かしら”が口調の少女は挨拶をする。
30秒の静寂の後……。
「み、か…。」
藍色の髪色をした少女が声を出した。
『…何で知ってるのかしら。私、まったく知らないのよ』
「え!?」
—バカン!!
『な、何よ!!そっちがその気ならやっちゃうかしら。
第一楽章、ピチカート!!』
ガラスが砕け、すさまじいボリュームの音が響く。
皆耳をふさいでいる。
『ふーっ。』
一息つき、蜜柑と名乗る少女は傘を開いて飛んで行ってしまった。
ふわふわと風に身を任せて———。
*あとがきと言う名の謝罪*
この少女は、ネタバレになりますが…
蜜柑ではありません♦
え、ではなにかって?
…まぁ。考えてないです、ハイ。
蜜柑は死んだままか幽閉されているか迷っているのですよぉー;;
この掲示板は過去ログ化されています。