二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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真種小説集〜それぞれの物語〜
日時: 2011/03/13 09:34
名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)

始めまして、真種です^^
ここでは初めて小説を書かせて頂きます
何分、至らぬ点がありますが、よろしくお願いします

さて、このタイトルを見て、皆さんは「これ夢小説!?」などと思いましたでしょうか?
もちろん、これは列記とした夢小説です
〜それぞれの物語り〜というのは、様々な作品の夢小説を書くからです

・デュラララ!!
・ひぐらしのなく頃に
・夏目友人帳
・ルミナスアーク                今計画しているのはこの4つですが、その内、多分5つとかになります

……ああぁあ!堅苦しい挨拶だなぁ!
まあ、大雑把な性格なので、文章も大雑把になりかねませんが、こんな私をよろしくお願いします!

では、まずはデュラララ!!からです

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消えない命 ( No.11 )
日時: 2011/03/23 08:51
名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)

お母さん、その人誰?
お母さんの後ろにいる人。
……え? いるでしょ? お母さんのすぐ後ろに。
こっちを、じぃっと見てるよ。
……あ、そうか……お母さんたちは見えないんだよね。
どうして私だけ……?
私、やだ。こんな化け物が見える目なんていらない。
だから、取って。この目を。
こんなので大切な人生をぶち壊されたくない。
だから取って。
取らないんだったら、この力を消してよ。
この命でもいいから……。
……お母さんなら……出来るよね……?

「……だ……」
誰かが……呼んでる……?
「くらだ……」
五月蝿いな……。

「おい小娘! 起きんか!」
「うわぁっ!?」
誰かが私の頭を蹴り飛ばした。
「いたたたた……」
頭を抑えて、顔を上げる。
そこには、丸くて白いデブ猫がいた。
「あ……何だポンタか……」
「ポンタだと!? この高貴な私に向かって……!」
「黙れデブ猫」
私はそう呟くと、ポンタの頭をガシッと掴んだ。
ちなみに、「ポンタ」は田沼君がつけたあだ名である。

私は桜田美咲……って、もう知ってるか。
じゃあ私はいいね。

このデブ猫はポンタ……じゃなくて、ニャンコ先生。
このなりは、招き猫を依代とした仮の姿……らしい。
で、本来は高貴で強い妖力を持つ妖怪……らしい。
まあ、この姿で説明しても、誰も信じなさそうだけど……。

で、このマッチ棒みたいな男子は、夏目貴志君。
ポンタの飼い主……というか、ポンタが用心棒してる相手。
「マッチ棒」っていうのは、細身でひょろっちいってことだ。
夏目君も私と同じで、妖が見える。
しかも、「あの」夏目レイコの孫で、結構レイコさんに顔は似ている。

「はい、夏目君。」
私は掴んでいたポンタを、夏目君に投げ渡す。
流石に女子の力では、このデブ猫は片手では持てない。
私は時計に目を向けた。……5:45。
「うわ……もうこんな時間か……」
「お前、何時間寝てたんだよ」
「うーん……1時間くらい……?」
『2時間だ』
2人……じゃない、1人と1匹が異口同音した。
ありゃりゃ……かなり寝ちゃったな……。
「……ま、授業も全部終わったし、帰ろ帰ろ!」
私は鞄に手をかけ、机の中のものを放り込む。
夏目君に「1人で帰るから。んじゃ、バイバーイ!」と言って、私は教室を出た。


「あの娘、まだ気づかぬのか……?」
「うん……」
1人と1匹が教室で話しているのを、私は知らないで教室を出た——

消えない命 ( No.12 )
日時: 2011/03/23 13:53
名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)

美咲のアパート

「ただいまー……て、誰もいないか、アハハ……」
玄関のドアを開けると、そこは暗く、シンと静まり返っていた。
1ルーム(お風呂場とトイレ以外)しかない部屋の机に、ドサッと鞄を放り出す。
ベッドの上に脱ぎ捨ててあるジャージに着替え、そのままベッドに横たわった。
「……はぁ……」
そっとため息をついた。
今日見た夢を思い出したのだ。
本当、あれは何年前の記憶なんだろう?

私は昔、微弱だが、妖が見える力を持っていた。
そのお陰で、近所の子供とかにはいじめられていた。
毎日、泣いていた。
しかし、親に心配をかけまいと、1人で、隠れて泣いていた。

ある日、我慢が出来なくなり、両親に全てを打ち明けた。
勿論、2人ともびっくりしていた。
両親は(多分)私を可哀想に思い、あるお寺に連れて行った。……お祓いをするために。
それからは、妖も見なくなった。
だから、あまり気味悪がられなくなり、友達も少しずつ出来てきた。
それは約4年続いた。

14歳の誕生日、両親が他界した。

死因は、何か鋭い刃物のようなものによる、ショック死だった。
2人とも、体の至るところを刺されていた。特に、喉を集中的に刺されていた。
私は2階で寝ており、犯人は1階のみを襲い、私は無傷だった。
そしてその日から、再び妖が見えるようになった。しかも、幼い頃よりもよく見えるように。
そういえばその日からだな……私の存在が「いない」ように扱われ始めたのは……。

「……やめよう……」
そう呟いて、私は思い出すのをやめた。
「さてと……夕飯の用意しなきゃね」
上半身を起こした——そのときだった。

ぺた……ぺた……

「……?」
音がしたので、その方向を見る。

……ぺた……ぺた……

「え……」
これは……足音?
裸足で床を歩いてるような音だった。
それは廊下のほうから聞こえてきた。
「ちょっと……嫌だな……」
そう言いつつ、廊下に通じるドアをゆっくり開けた。
「……っ! げほっ! ごほごほっ!」
廊下が視界に入った瞬間、咳がでた。
すごく強い嫌な圧が、体に襲い掛かってきたのだ。
「げほげほげほ! ごほごほげほごほ!」
ここには居られない!
そう直感した私は、ドアを思いっきり閉めた。
「けほけほ……こほ……ふぅ……」
咳も治まり、安堵する。
この感覚は————
「やっぱり……何か居る」
しかも、とてつもなく強力な奴が。
これはきっと、お風呂場あたりに。

ぺたぺた……

足音が聞こえる。
きっと、この妖力の持ち主だろう。
「さて……どうしたもんか……」
生憎私は、妖を祓う力を持っていない。
しかし、身近に居る霊能者なんて知らない。
「ん……? 霊能者……?」
心当たりがあり、私は受話器を手に取り、その番号を入力する。

トゥルルルルル……
トゥルルルルル……

電話のコールが耳に響く。……私はこの音が嫌だ。
早く出て……!

トゥルルルルル……ガチャッ

よし、出た!
『はいもしもし、藤原ですが』
女の人の声が、鼓膜を震わせる。
塔子さんという、彼を引き取った優しいおばさんだ。

「あ、桜田です。あの……貴志君はいらっしゃいますでしょうか?」

消えない命 ( No.13 )
日時: 2011/03/23 19:52
名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)

私は何かを忘れてる……様な気がする。
それはいったい何なんだろう……?

『ソンナコトハ、オ前ガ一番ヨク知ッテイル』

誰……?

『知ラナイ。自分デモワカラナイカラ』

何でわからないの?

『サアネ。ヨッポド忘レタカッタンジャナイノ?』

お前は知ってるのか?
私が……何かを忘れているということを……。

『知ラナイ。ダカラ、ソンナノハ自分ガ一番ヨク知ッテイルンダヨ』

は……?
知らないよ、そんなの。
何も……知らない。
知るわけがない。

『嘘ツキ。本当ハ知ッテルクセニ。嘘ダ、嘘嘘。ミンナ嘘。オ前ハ本当二嘘ツキダ』

嘘じゃない!
本当に知らない! 何も知らない!
知らない知らない知らない知らないっ!

『アハハハハハハ! 嘘ダ嘘ダ。知ッテルクセニ! 嘘嘘嘘嘘。アハハハハハハハ!』

五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い!
私は何も知らなイ! 何モ!
あはは、ふふフフフ……知らない知らない! あはは……あはははは!
五月蝿い! 人の口を使って喋るな! ヒヒひ、アはハハハはは……

『嘘ツキ! 嘘ツキ!』

やめろ……五月蝿い……
それ以上何も言うな……ひひひ、あはは……
狂う……狂う……狂ってる……?
やめろやめろやめろやメろヤメろヤメロヤメロヤメロ!

『オ前ダッテ本当ハ————』



「桜田!」
「——っ!」
名前を呼ばれ、私ははっと我に返った。
左肩には、大きな手。
頭の上には、丸くてでかい猫。
そして目の前には、巨大なマッチ棒が立っていた。
「あ……夏目君……」
「よかった……」
目の前で夏目君は安堵した。
それと同時に、私の肩から手を退ける。
私の肩には、少し温かい寒気が乗っかるばかりだった。
「……ていうか、ポンタ! 重い! さっさと降りろ! このデブ猫が!」
「にゃんだと!? この私に向かって重いとは! 貴様、何様のつもりかっ!」
「人間様のつもりです!」
「おのれ小娘が! 大体、猫ではないと言うておろうが!」
「じゃあ何よ! マル猫!? デブ猫!?」
「にゃにゃにゃにゃんとー!」
そんなことを繰り返していると、夏目君がポンタを取ってくれた。
「……で、用って何だ?」
そこで私は思い出す。
そうだった、ちゃんと用があったんだ……。
「あのさ夏目君。今から私のうちに来て。」
「はぁ?」
「あ、変な意味で言ってるんじゃないよ? 実は——」

そして私は帰ってからのことを全て話した。
足音のこと、強力で嫌な圧力のこと……夏目君はまじめに聞いてくれた。

「それはきっと、社神だな」
「ヤシロガミ? ポンタ、何か知ってるの?」
そう私が訊ねると、ポンタは「当たり前だ」と頷き、話し始めた。
「社神は、昔からここら一帯の守り神とされていて、強力な妖力を持っていた。しかし、2年前のある夜、社神の理性が吹っ飛び、暴走し、人間を殺めてそのままと聞く。」
「それが今回の件と何の関わりが?」
「奴は妖力の強い人間に寄ってくると言われている。だからお前のもとに来たんだろうな」
なるほど……。
夏目君のうちに行かないのは、遠いからか。
……てことはつまり、ここらでは私が一番妖力が強いって事か……。
「理性が吹っ飛んだままって事は、またいつ誰かを襲うかわからないってことだな? 先生」
「その通りだな」
「じゃあ、早く桜田の家へ行こう! まだ間に合うはずだ!」
「うん!」
こうして私たちはアパートへ向かって走った——

消えない命 ( No.14 )
日時: 2011/03/24 08:06
名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)

「ここだよ」
私たちの前には、ドアが立ちはだかっていた。
ネームプレートには、「桜田」と書いてある。
そう、ここは私が借りてるアパートの前だ。
「夏目君ならもうわかるよね? この、嫌な空気」
夏目君は「ああ」と言って頷く。……やっぱりレイコさんの孫というのは本当らしい。
「早く開けんか小娘!」
「五月蝿いな! 今開けるとこ!」
まったく……いちいち五月蝿い猫だ。
本当にこんなデブ猫がすごい妖なのかな?
とか思いつつ、私はアパートのドアを開けた。
ゆっくりと、慎重に。
ガチャッという音が、部屋の中に響いた。
「よし、リビングは大丈夫……」
「問題の風呂場は?」
「そこのドアの向こう。——あ……」

ぺたぺた……ぺたぺた……

あの足音が聞こえた。
しかも、さっきより大きな音。
そういえば、さっきから気分が悪い。
もしかしたら、もう妖気がここまで来てるのかも……。

ぺたぺた……ぺたぺた……
ぺたぺた……ひひ、ぺたぺた……

「え……?」
今、違うものが混ざっていたような……。
聞き間違えじゃない。
集中しろ、集中……。

ぺたぺた……ひひひ……ぺたぺた……
ひゃははは……あはは……ぺたぺた……

「やっぱり、笑い声……!」
「今頃気づいたのか? この声、さっきからしてたぞ」
「え……」
夏目君は……知ってた……?
この声を……。
私が気づかなかっただけか……。

「ドア……開けるよ……」
玄関のときと同様、私はゆっくりとドアを開けた。
「ぅぐっ!? が……ごほっ!」
刹那、圧力が私を襲う。
それは邪悪で、暗くて、重かった。
「げほっげほっ! な……ごほごほごほごほっ!」
「桜田!?」
バタッと、私はそのまま倒れる。
夏目君が上半身を起こしてくれた。
「あり、ありが……っげほごほ! ぐ……ごほごほげほげぼ!」
喉が千切れて、血が出てきそうな、嫌な咳。
ひょっとしたら、もう血が出てるかも……?

「……やはり……そうか……」

奥から声が聞こえる。
低く、押し殺したような、重い声。そう、例えるなら、あのどす黒い血……。
「夏目! 来るぞ!」
「えっ!?」
夏目君たちは、ドアの向こうを見る。
私は相変わらず咳をしていたが、はっきりと見えた。
ドアの向こうは、闇。
黒くて、深い闇に満ちていた。

「やはりその娘……」

私……?
「げほっ! な、に……ごほごほごほ!」
辛うじて、「何?」と言えた。
「その小僧……夏目レイコ……」
「違う、こいつはレイコの孫だ。レイコは当の昔に他界したぞ社神」
この妖、夏目レイコを知ってる……?……当たり前か……。
「けほっこほっ……あれ……?」
突然、咳が治まった。
口を閉じると、奥からきな臭いにおいがする。……血のにおいだ。
咳が止まると同時に、妖——社神が姿を現した。
黒くてボサボサの長い髪、角が生えた、真っ黒い生物——いかにもありがちな容姿だった。
「夏目、ここは引いたほうがいいだろう」
「ほう……逃げると……ではその前に、我がいい事を教えてやろう」
そう言って、社神は私の方を向き、にたり……と笑った。

「娘よ……お前はこの世のものではない……一度死んだ者だ」

その瞬間、何かが割れる。

私の中の、何かが割れる音がした。

そして、何かが中に入ってくる……


——思い出した————

Re: 真種小説集〜それぞれの物語〜 ( No.15 )
日時: 2011/03/24 13:02
名前: 麻衣 (ID: 0fPlrl5B)

真種さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああん((((((((
トリップ付けてませんが、麻衣です;(え
正真正銘麻衣です(ウザイ。

来てみましたよw
実は、あたしもその4作品好きなんですよww←
まだ、最初の方しか見ていませんが…(オイ。
凄ッ!!しか思い浮かびませんでしたw
これから全部読みたいと思います(早く読め。

これからもお互い頑張りましょーね^^


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