二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 時を翔ける少年たち 〜イナクロ〜 無事完結!
- 日時: 2012/06/22 19:02
- 名前: 藍紅 ◆jqzZxVcA6Q (ID: 6w2XcUmF)
- 参照: 京たんとアルファとベータは俺の嫁だ、異論は認めん。
どうもどうも!藍紅です!
リア友に人気だった「不思議の国のアリスinイナクロ」の続編です。
そちらを呼んでいない方は「不思議の国のアリスinイナクロ」をご覧になってから
お伺いして頂けると助かります。
注意!
・上記のとおり、不思議の国のアリスinイナクロを呼んでいない方は
そちらから呼んで下さい。
・かなりの藍紅得クオリティです
・雷門イレブンのメンツはカオスです。(藍紅の嫁しか居ない)
耐えられる方はプレストターンで中へ。
耐えられないよ!と言う方はそよかぜステップでブラウザバック。
6月22日
完結致しました!
ご愛読ありがとうございました!
今後とも宜しくお願いします!
私の自作も宜しくお願いします!
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- Re: 時を翔ける少年たち 〜イナクロ〜 ( No.1 )
- 日時: 2012/06/07 17:53
- 名前: 藍紅 ◆jqzZxVcA6Q (ID: 6w2XcUmF)
- 参照: 京たんとアルファとベータは俺の嫁だ、異論は認めん。
プロローグ「終わり、そして始まる」
(アルファside)
私の役目は終わった。
追放、と言う奴だ。
ベータも、隣に居る。
「つまんないです、追放なんて」
「Yes、私もそう思う」
「そうですよね〜なんで追放なんて仕打ち受けなきゃならないんでしょう?」
「……剣城京介のマインドコントロールが失敗したからだろう」
「まぁ、そうですけど〜」
私達は、「無限牢獄」に居る。
「アルファ様」
「エイナム…どうした」
「私、レイザ、クオース…3人で、貴方をここから出します」
「No、そんなことはしなくていい」
「ベータ様も、出してあげますよ」
「あら、本当ですか〜?嬉しいです。」
エイナムが唐突に言う言葉に、私は「私の為にここまで尽くす」エイナム達を見て、
ただ驚くばかりだった。
(剣城side)
もう少しだ。
もう少しで、怪我が完治するんだ。
「頑張れ、京介」
「もう、ちょっと…」
兄・優一の言葉を聞きながら、俺は怪我をした腕の筋力を戻す特訓をしていた。
「お疲れ様、京介。どうだい?腕の方は」
「もうなんともないよ、兄さん。部活に出られそう。
天馬を抱き締めてやった時、腕をやっちゃったみたいで」
「そういうことを退院した早々やるからだろ」
「はは、それもそうだな」
リハビリも無事に終え、医師に「もう大丈夫だ」と言われた。
よかった…また、サッカーが出来る。
道路の反対側で、俺に手を振る奴が居た。
天馬だ。
天馬がこっちに走ってくる。
瞬間、トラックが凄いスピードで走ってくる。
「天馬!危ない!!」
天馬を渾身の力で突き飛ばす。天馬の体を激しく打ち付けてしまったが、無事の様だ。
問題は、俺だ。
キィイイィイィイイィイッ————————————————————————……。
(アルファside)
私達は、目撃してしまった。
剣城京介が、松風天馬をかばって…トラックに、轢かれた。
「剣城…?剣城!!剣城!!」
彼は返事をしない。
死んでしまったのだろうか?
「剣城くん、轢かれちゃいましたよ〜?どうするんですか?アルファ」
「分からない…」
「アルファ様……?」
「雷門へ行かないか…私達は、もうエルドラドには帰れない。
……雷門に、入れれば問題ない。」
「アルファ様!?正気ですか!?」
レイザが私に驚きをぶつけてくるが、私は正気だ。
「雷門に酷い事をした分、私は雷門に償いをしたい。
剣城京介は、きっとサッカーが出来ない状態になる。
彼の穴を、我々で埋めるんだ…。」
「アルファ様がそう言うなら……」
「私も賛成で〜す」
「では、私も」
ベータとエイナムが私の意見に同意してくれた。
これで、私は居場所を見つけられた。
雷門は、私達を簡単に受け入れてくれた。
まだ、彼の怪我を知らないのか。幸運だな。
(天馬side)
剣城が、俺をかばった。
凄い力で突き飛ばされた。直後、赤い鮮血は宙を舞った。
嘘、だよね……?
せっかく、剣城の怪我が治ったのに……。
また、サッカー出来ると思ってたのに………。
嘘、だよね…?
「剣城…返事、してよ……」
「大丈夫か!?」
声が聞こえた方へ振りかえると、救急車と病院の人だった。
誰かが電話してくれたんだ……。
聞いた話によれば、剣城は生と死…どちらに転がってもおかしくない状態らしい。
手術室に剣城が入ってから約3時間。神童先輩達が俺の元へと走って来た。
神童先輩達に混じって、アルファやベータ、エイナム、レイザが居た。
A5の他の3人は居ない様だ。
雷門のユニフォームを着ているから、きっと仲間になってくれたんだな。
「天馬、剣城の様子は…」
「生と、死の境目…らしいです」
「そんな……剣城が…」
「やっと、剣城とサッカー出来ると思ってたのに……」
神童先輩と信助が目に涙を浮かべる。
錦先輩、フェイも涙していた。
手術室から、医師が出てきた。
「先生!剣城は…剣城は!?」
「……手術、成功だ。一命は取り留めた」
その言葉を聞いて、心底安心した。
だけど、まだ医師の顔は明るくならない。
「どうしたんですか?」
「一命は取り留めた。だが…記憶を失っているかもしれないんだ」
「え……?」
剣城の…記憶が……!?
続く
- Re: 時を翔ける少年たち 〜イナクロ〜 ( No.2 )
- 日時: 2012/06/07 18:45
- 名前: 藍紅 ◆jqzZxVcA6Q (ID: 6w2XcUmF)
- 参照: 京たんとアルファとベータは俺の嫁だ、異論は認めん。
一話「memory」
一週間後、剣城が目を覚ましたと連絡があって俺たちは病院へ走っていた。
剣城の病室へ入る。
剣城は、本を読んでいた。
「剣城、」
声をかけると、剣城はにっこり笑った。
おかしい…剣城って、こんな笑顔を人に見せる人だったっけ?
「こんにちは。僕のお見舞いに来てくれたの?」
「え?」
「えっと…ここらへんの学校の人?僕、記憶を失っちゃってるんだって。
もしかして、僕のお友達だった子なの?だったらごめんね。僕、なんにも覚えてないんだ。」
剣城は、「俺」って使ってたはずだ。
たしか剣城の喋り方でさっきの台詞を言うなら…。
『天馬…俺の見舞いか?ありがとな。怪我は結構酷いらしい。悪いな…またサッカー出来なくて』
とかだと思う。
記憶喪失…こんなに、悲しくなるものなの……?
「天馬、剣城君は僕達の事を覚えてないんだ」
フェイの一言で理解してしまった俺は、その場に座り込んだ。
「君、大丈夫?僕はベッドから動けないけど…」
「うん、大丈夫だよ剣城」
「僕、つるぎって名前だったの?」
「そうだよ、剣城京介。それがお前の名前だ」
俺は、泣きそうになるのを抑えてそう言った。
「剣城京介…なんか、かっこいい名前だね。僕には似合わないなぁ…」
「似合ってると思うよ、剣城」
「そうかな?ありがとう。ねぇ、君の名前は?何やってる人?」
「俺は松風天馬。サッカーしてるんだ。」
「サッカー?僕、サッカーなら覚えてるよ!ボールを蹴り合ってゴールにシュートするスポーツだよね?」
「そうだよ!サッカーが覚えてるんだ…よかった……」
「僕」と言い、丁寧な口調の剣城。
覚えてくれてないのは寂しいけど、新鮮だな。
また、思い出を作ればいいんだ。
それで……剣城が救われるなら。
それから何週間か経って、剣城が部活に復帰した。
神童先輩たちは剣城の性格に驚いていたけど、すぐ分かってくれた。
「え、えっと…僕、剣城京介って言うらしいです。
その…記憶喪失らしくて。僕、サッカーの事しか覚えてないんですけど…
えっと、その…よ、宜しくお願いします…」
「あぁ、よろしく。剣城。」
「あの、拓人くん…だよね?天馬くんに教えてもらったんだけど」
「あ、あぁ…そうだが」
「つるぎつるぎ!神童先輩は剣城より年上だよ!」
「えっ!?あ、その…ごめんなさい、拓人先輩」
「あぁ…」
剣城が皆を名前で呼んでるの、なんか違和感あるなぁ……。
剣城にボールを持たせ、俺達が配置につく。
「剣城!お前のサッカー見せてみろ!」
「は、はい!頑張ります!」
剣城がドリブルで上がってくる。すっごいへたくそだけど…。
剣城が俺の前まで来た。
瞬間、俺は目を疑った。
いつもの、剣城が居た気がした。
「やった!天馬くんを抜いちゃった!僕凄い?天馬くん!」
「う、うん!」
ドリブルで俺を抜く瞬間……いつもの剣城だった気がする……。
「行くよ!信助君!」
「うん!」
剣城がシュートを打つ。
また、いつもの剣城に見えてくる。
目つき…シュートフォーム……。全部「俺の知ってる剣城」なんだ。
「はぁああぁああっ!!」
剣城の強烈なシュート。
サッカーのプレイをしてる時だけ…「俺の知ってる剣城」?
「剣城ー!」
俺は、剣城を呼びとめる。
「どうしたの?天馬くん」
「ねぇ、シュートを打った時とかドリブルで俺を抜いた時なにか感じなかった?」
「うーん…僕はよく分からないけど…本当の僕が出てきたのかもね?
ははは、そんな訳ないか。僕の勘違いかな?ごめん、分かんないや。」
じゃあね!と剣城は練習場所であったゴッドエデンスタジアムを出て行った。
「天馬!」
俺はフェイに呼びとめられる。
「どしたの?フェイ」
「あのね天馬…シュウくんと白竜くんって子が来てるんだけど…」
「え!?」
続く
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