二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【3Z】モノクロ
日時: 2010/01/10 21:44
名前: 沖田京子 ◆qjQ5/KoTvU (ID: zKcuwG5/)

もう、いきなり書きやす!!
__________________________


 〜♪前奏♪〜

ねぇ。私、うまれてきて良かったのかな?

みんなに嫌われて、一人になって、たくさんの仮面作って、

本当の自分を隠して・・・。

誰も私を分かってくれない。いっつも表面ばかり見て。

なら、もう誰も分からなくて良いって、
心を閉ざして。

でも、違ったんだね。私が見せようとしないのに、

人が見てくれるワケないよね・・・。

貴方達のおかげで、気付くことができた。ありがとう。

だから、貴方達が、私の目の前から消えるのが怖い。

お願い。ずっと、そばにいて・・・。

ずっと、私の心に問いかけて・・・。

もう、私を一人にしないで・・・。

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Re: 【3Z】モノクロ ( No.14 )
日時: 2010/01/29 21:26
名前: 沖田京子 ◆qjQ5/KoTvU (ID: 3JA2YsPn)


         〜第九小節〜

—「三つ葉!!しっかりピアノの練習しなさい!!」

そう言って怒っている母の手には、包丁が握られている。

—「しないと、刺すわよ!?」

そのまま私の方に近づいて来る。
私は、震えている事しか出来ない・・・。
ンな状況で、弾けるわけないじゃん・・・・・。

—「もう!!人間なんてやめてしまえ!!」

きれている母。

「ご・・・めん・・なさい・・。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・。」


そこで、意識が途切れた。





ッハ!!ゆ・・・夢か・・・・・。

あれは、私が保育園か、小一ぐらいの時にあったこと。
ま、それからも何回も何回も言われた。
でも、一番記憶に残ってるのがこれなんだよな・・・。

朝から、嫌な気分・・・。
今日から、テスト一週間前。
学校行かなきゃ・・・・。

家から出ると高杉が同じように自分家から出てきた。
「よう。」
「お、おはよ・・・。」
あぁ。声かけられちゃった・・・。

「どうした?顔色悪いぞ。」

心配してくれてる・・・。

「うん。大丈夫だよ!!・・・じゃ、先行くね!」

強がった。高杉に心配かけたくなかった。




学校の靴箱。
今日もまた、アレ等が入っている。
捨てようとしたとき・・・・・
高杉が、登校して来た・・・・ヤバイ・・・。
私は、アレ等を靴箱に戻し、無理やり靴を押し込み、上靴を履いて教室に向かった。
学校、来なけりゃ良かった。


皆、私を無視してる・・・。
辛い・・・。辛いよ・・・。

ガラララ・・・

「よう。高杉。」
     「おはようネ。」

皆、高杉には、挨拶するんだ・・・。

「おい。三つ葉、どうかしたのか?」

いつの間にか、目の前に来ていた高杉に声をかけられた。

「う、ううん。何でもない・・・よ?」
「そうか。」

こういうのって、逆に心配かけちゃうんだよね。
知ってる。でも、言えなかった。

「高杉くん。あのね・・・。実は・・・」

舞がやってきた。

「あたし、三つ葉に、何もしてないのに、『アンタのこと嫌いなの』って、言われて叩かれたの・・・。でも、謝って・・く、くれな、く・・・て・・・・。」

泣きマネ上手いな・・・。
でも、私は、罪を被るマネが上手いのかな・・・。
だから、皆イジメてんだよね・・・。

「で?」
「・・・ぇ?」

・・・・・ぇ?何で?
舞を心配しないの?

「だから、それがなんだっつってんだ。」
「え・・えっと・・・」
「言っとくが、俺が前喧嘩して殴られたときは、腫れが半年はひかなかったぜ?本当に殴られたなら、お前は、手加減して貰えたんだから良いんじゃねーの?」 

あ・・・。そういえばそうだったな・・・。
あん時は、高杉の事まだ“晋助”って呼んでたんだっけ・・・。
あぁ。高杉、また護ってくれるんだ・・・・・。

「っ!!」

ダッ!!

舞が、泣きながら何処かに走り去ってしまった。


その日は、ずっと、舞からの鋭い殺気のこもった目線が、送り続けられた。




放課後、高杉に呼ばれた。

「何?」
「お前、鬼兵隊のヴォーカルやってみねーか?」
「え?」

鬼兵隊のヴォーカルは、また子ちゃんがやってるはずじゃ・・・。

「また子ちゃんは?」
「アイツは今、ギターと、ヴォーカルを両立してる。
はっきりいうと、人手不足なんだ。」

・・・・・・・・でも、でも・・・

「私、いじめられてるんだよ?そんな私が入ったら、人気
・・・落ちるよ?」
「自信ねーなら、化粧でも何でもやって、出りゃー良い。
こうでもしねーと、いつまでたっても、自分に自信なんて、つかねーぞ?」

私を心配して・・・。
有難う・・・晋助・・・。

「分かった・・・やってみる!!」


こうして、私は、鬼兵隊の一員になった。

自分に自信をつける為に・・・。




この人が、私を救ってくれる、最後の砦—

Re: 【3Z】モノクロ ( No.15 )
日時: 2010/01/29 21:27
名前: 沖田京子 ◆qjQ5/KoTvU (ID: 3JA2YsPn)

〜第十小節〜


沖田side

三つ葉・・・。
アンタが、うちのクラスに来て、正直びっくりしやした。
だってそうでしょう?
好きな奴と、同じクラスなんて・・・。
あんとき、二年ときの、屋上であったとき、
姉さんの生まれ変わりかと思いやした。
だから、アンタを護りてェって、思ったんでさァ。
毎日、毎日アンタと話せるのが嬉しくて、
いつもは、人が泣いてるのを見たら笑ってやるのに、(特に土方)
お前の泣いてるのは、見たくないって思ってたんでィ・・・。
あの日までは・・・・。

仲野が、叩かれたって、泣いてたあの時。
いつも、笑顔ばっかりの奴が、泣いてたから、
あ、信じないとって、思ったんでィ・・・。
本当は、アンタが、ンな事するはずね。って、心の奥で、考えてた。
でも、アンタの言葉で、仲野を信じないとって、感じた。

「・・・フッ。ゴメンね?これで良い?気は済んだ?」

あぁ。コイツは、俺が思ってた奴じゃなかったんだなって、思ったんでィ。
だから、護ろうって、思ってたのに、逆に傷つけちまった・・・。
理由になってないのは、分かってまさァ。


オレハ、アンタトイツモ話シテタノニ、アンタノコト、ナンモシラナカッタ・・・。
アンタハ、アノトキ、一度モヤッタナンテ言ッテナカッタノニ、
コノコトニ気付イタトキハ、マダ修復デキマスカ?
マタ、オレニ“チャンス”ヲクレヤスカ?




銀八side

此の頃、クラスの雰囲気が違う。
なんつーか、“息が詰まりそう”って感じ?
しかも、なんか沖野は、痣とか、いっぱいあったり、
クラスメイトに睨まれてたり・・・。
その代わり、仲野のまわりには、いっつも皆集まって、
沖野が一人になってたり・・・。
こりゃ、イジメか?

そう言えば、今日、沖野が靴箱に入ってたなんかを捨ててたな・・・。
あれは、なんだったんだ?

もし、イジメられてるんなら、俺、沖野に酷いことしちまったな・・・。
どうしよ・・・。
うちのクラスに来たとき、イジメは無いっつったのにな・・・。
折角できた友達にイジメられるなんて、今までより辛いだろうに・・・。
俺に挨拶するときは、笑ってんじゃねーか。
無理してんだろうな・・・。
よし、今度話を聞いてみよう。


オレハ、ドッチカナンテ選ベネェー。
ダカラ、オマエノ見方ヲスルツモリモ、
仲野ノ見方ヲスルツモリモナイ。
自分デモガイテ、足掻イテ、本当ノ友情ヲ掴ミ取レ。
例エドンナニ苦シクテモ、辛クテモ・・・。
自分ノ道ヲシッカリト、自分ノ魂ノ思ウガママニ

・ ・・・・・貫キ通セ!

Re: 【3Z】モノクロ ( No.16 )
日時: 2010/01/29 21:28
名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)

こんばんはっ沖田京子さん^^

小説拝見させていただきましたvv
凄く面白かったです^ω^*b

沖田様も総悟好きなんですか?
僕は大好きですよ^^v
沖田×オリキャ恋愛で最所
見るのは辛かったんですけど…
僕も同じ事してるので我慢出来ます((笑w

ドSとの恋書いてマスから☆ミ

ではこれからもファイトです!!

Re: 【3Z】モノクロ ( No.17 )
日時: 2010/01/29 21:29
名前: 沖田京子 ◆qjQ5/KoTvU (ID: 3JA2YsPn)

〜第十一小節〜

ガシャン!!
    バリンッ!!

『アンタなんか・・・
   生まなきゃ良かった・・・。』
『お、かあさん?』


食器や、ガラス戸、窓が、割れる・・・。
その破片を持って近づいてくる、お母さんと呼ばれる女。
恐怖に怯える少女。

それは、私が経験したことだった。

『い、イヤァァアア!!』

母が、迫り寄る。
そのとき——



「っ!!!」
目が覚めた。
私の流した涙が、枕を濡らしていた。
「あ〜ぁ。目覚め悪いな・・・。」
あの時、私を救ったのは・・・
「三つ葉ァァァ!!いつまで寝ているの!?」
今日も、地獄が始まる。


〜学校〜
「あの子かな?」
  「あ、そうだよ!」
「大人しそうなのにね・・・人って見かけによらないね。」

なんだろ・・・。
この頃、こんな事多いな・・・。

教室に入ると、皆が睨んできた。
イヤだな・・・もう、生きてることが・・・。

【沖野三つ葉は、親殺し!自分の父親を殺した】

黒板に、でかでかと書かれた文字。
私は、硬直してしまった。
何で、何で知ってるの?

そう、私が母に殺されそうになったとき、助けてくれたのは、父だった。
私の前にたって、守ってくれた。

—キーンコーンカーンコーン・・・キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り響く。


ぺッタ・・ペッタ・・・ペッタ・・・
安物のサンダルの音が聞こえてきた。

ガラガラガラ・・・
「おーい。はじめ、る・・ぞ・・・。」

扉を閉めることもせず、銀八は固まった。

Re: 【3Z】モノクロ ( No.18 )
日時: 2010/01/29 21:40
名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)

虐待は辛いのです><
あ、今回も最高でしたvv
続きが気になる小説は本当神ですね^^v


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