二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】 みちる君様へ 【REBORN】
- 日時: 2010/02/28 17:57
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
初めまして。
内容は題名からもお解かり頂けるでしょう、銀魂とREBORNの小説です。
複数話に分ける小説となってます。大体四話完結です。
注意
○コメント内での喧嘩・中傷・荒らし・勧誘等はご遠慮させて頂きます
○オリジナルキャラクターや、家族設定がお望みで無い方は引き返すよう願います
○銀魂・REBORN自体が嫌いな方もですよ
○更新は一気にします
○多少更新が遅くなるのは承知のうえで閲覧下さい
上記を承知の上でよろすんっ!←
嘘です。宜しくお願いします。
リストうp
バレンタインデー記念 by志村静流 >>1 >>2 >>3 >>4
真選組撲滅計画 by土方十兵 >>5 >>6 >>7 >>8
生き残りの兄貴 byエーギル >>10 >>11 >>12 >>13
死に神・御神裄 by御神 裄 >>29 >>30 >>31 >>32
オリキャラ募集の案内 >>15
お客様うp
瑞穂様 みちる君様 紅様
- 【銀魂】 バレンタインデーですね。わかります。 ( No.3 )
- 日時: 2010/02/14 00:28
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
第三訓
電車を降り、しばらく歩いて付いたのはスナックお登勢。まあ、用事があるのはこっちではなく……。
「お登勢さん」
「いらっしゃ……ん? おや、久しぶりだね。今日はどうしたんだい」
中に入ると、先程まで客がいたようなテーブルが真っ先に目についた。
「兄上がこちらにお邪魔していないかと思いまして。上ですか?」
「あの小僧ね。さっきまで居たんだけど、上でまたギャーギャー騒いでんじゃないのかね」
「ふふ、わかりました。有難う御座います。また伺いますね」
後ろを向いて、そのままスナックを出た。
職場は、ここの横にある階段を上ってすぐ。
階段を一つひとつ上るたびに緊張感が湧いて出る。
玄関が目の前に来た。期待と緊張感が高鳴る。
一瞬帰ろうかと思ったけれど、ここまでやってきたので、思い切って開ける事にした。
「すいませ……」
「あっ、静流!」
「あれ!? どうしたの?」
最悪のタイミングだった。
神楽ちゃんが、兄にチョコを渡している瞬間に遭遇してしまった。
もしかしたら…………。
「あ、ううん。ちょっと顔見たかっただけ。じゃあね」
「え?」
「新八、何かしたアルか?」
「いやいやいや! 身に覚えないけど……」
「でも、何か様子おかしかったネ! 早く行って来るアルよ!」
私の中で、何かが崩れる。
自分がとても恥ずかしくなった。
兄はきっと………………
早足でその場を去った。もう泣いても良い。
気がつけばもう夕日が見えた。電車を待ち、家に帰ってしまおう。
- 【銀魂】 バレンタインデーですね。わかります。 ( No.4 )
- 日時: 2010/02/14 00:27
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
第四訓
家に戻ってからは泣いた。
窓から橙色の光が差し込んでくる。あの、リボンの色と同じ色。
更に空しさに襲われる。
空はあんなに美しかったのに、夕日もこんなに明るいのに……。
それでも泣いている私。
玄関に誰かが飛び込んできた。
「静流!」
「兄上……」
兄は息が荒く、汗もかいている状態。
「僕がどうかしたの? 追いかけてきたけど……」
あの後、神楽ちゃんに言われて、急いで追いかけてきたそうだ。
息が整うと、私の隣に座る。
「さっきはどうしたの? いきなり飛び出したけど……」
「……兄上、そういうことだったのですか」
「ななな、何が?」
「神楽ちゃんからチョコを貰っていましたが」
「……え? そうだよ、義理チョコ。神楽ちゃんが買ってきてくれたんだ。銀さんと僕の分」
「え? 義理……?」
「えっ!?」
私の言葉に驚きを見せる兄。
若干焦り気味でもある。
「て……てっきり、本命かと……」
「……あはは、静流らしいね。違うよ、ただの仕事仲間。別に、特別意識とかしてないから」
兄はニッコリと微笑んだ。同時に、心の中にとても余裕が出来た。渡すのならば、今だろう。
「兄上……、これ、手作りですが……」
「……ありがとう。静流、不器用なのに……」
「うるさいですね。早く食べてください」
「ありがとう、頂きます……。ふごっ」
兄は苦そうな顔をした。でも、その後にすぐに笑ってくれた。
大きなミスをしてしまったけれど、今は後悔してない。兄が「ありがとう」と言ってくれたから。
後書
世の中バレンタインデーという事ですので、バレンタインの内容でうpしてみました。
兄弟愛っていいですね、改めて感じました。
妙とか、さっちゃんとか、こう、おにゃのこキャラもっと出したかった。
ま、結果オーライですね。
おそまつさまでした。
- Re: 【銀魂】 真選組でましたお^ω^ ( No.5 )
- 日時: 2010/02/18 16:49
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
主要人物
土方 十兵(ひじかた じへい)
二話主人公。十四郎の兄。
現お庭番衆の筆頭でエリート忍者。別名黒鬼の十兵。
十四郎と瓜二つ。ただしケチャップ派。一度決めたものにはとことん尽くす。
後鳥羽 浄光(ごとば じょうこう) 男
二話主要人物。現お庭番衆。
仕事をよくサボる面倒くさがり屋。勘が鋭い。
近藤 薫(こんどう かほる) 女
二話主要人物。近藤勲のいとこ。
現お庭番衆。突っ込みどころ万歳。
勲に似て下ネタ的な事をサラリと言う。変人。
第一訓
「局長! 大変です!」
局長室に勢いよく入ってきたのは、監査の山崎。
その様子を見て、慌てる近藤と土方。
「落ち着け、一体どうした」
「真選組の潰滅を企んでいる組織がある様です! 一大事ですよ!」
「な……なんと!」
「落ち着いてられません! 今すぐ皆を集めて……」
「ああ。トシ! 各部隊の隊長を集合させてくれ!」
「わかった。……お庭番も呼ぶか?」
「……そうしてくれ」
お庭番衆。
幕府のお抱えのエリート忍者だ。
「集まってもらったのは、重大な報告を聞いてもらうためだ」
「どうしたんですかィ。いつもよりも、シリアスモードじゃないですかィ」
一番隊隊長・沖田総悟がそう茶々を入れる。しかし、珍しく誰も口を挟まなかった。
「……真選組を潰滅させようとする組織が現れた。詳しくは、山崎から話してもらう」
一気に全体がざわめく。お庭番衆も黙ってそれを聞いていた。
内容を聞いてみると、組織の名前は梅雨。春雨の極一部の組織。
そんな組織に潰されそうになっている真選組。勿論局長も幕府も黙っていない。だからこそ、お庭番が集められたのだ。
一日もかからずに、その噂は屯所内部に広まる。しかし、外部には漏れないよう、隊長からの指示が出ていた。
「兄貴、仕事がまた増えたな」
「ああ、面倒な事になった。真選組が潰れたら、トシ、お前はフリーターとして「残念だったな、十兵」
言葉を遮ったのは、近藤だった。
「真選組は、潰れない。俺が死んでも、誰が死んでも、江戸を守り続ける」
「……近藤さん、今のうちに作戦を考えておこう」
「そうだな。こういう時に、浄光が居てくれると助かるのだがな……」
「悪いな、勲。またあいつサボりやがって……切腹だ、コノヤロー」
「それだったら、総悟もだ」
「さすが、黒鬼の十兵に鬼の副長。兄弟だから呼ばれかたもそっくりね」
作戦会議は夜遅くまで続いた。月明かりが屯所を照らす。
- Re: 【銀魂】 真選組でましたお^ω^ ( No.6 )
- 日時: 2010/02/18 16:52
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
第二訓
後日の夕方。澄んだ空の下で真選組が動き出す。
「第一部隊以外は敵アジトに乗り込め。第一部隊と俺達、そしてお庭番衆の三人は、この屯所に残り、こっちに来た敵を根絶やしにする。真選組の一大事だ、気を抜くなよ」
「はい!」
バタバタと足音が通り過ぎ、パトカーの音が町に響き渡る。
何だなんだと人が振り返る。そして残りは屯所で戦いに備える。
「トシ」
「……兄貴」
「お前、緊張してるだろ?」
「……いくら相手が弱いとあっても大人数じゃあな……」
「どうしたの、兄弟二人揃って。ムラムラしてんの?」
「どうやったらそうなる」
「いでっ」
十兵が薫の頭を叩く。それに便乗するように、
「大丈夫だぞ、トシ! 十兵! 万が一の時には、俺のネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲が」
「それはあれか、お前が言いたいのは下半身の方のストロング砲か」
近藤が下半身の話を持ちかけ、土方に叩かれている。
その一方、屯所を出た隊はすでに、敵の陣地に乗り込んでいた。
流石は真選組というところか、次々と奥に行く。
しかし、そうも長くは続かなかった。
負傷者が出てきたのだ。中には死傷を負う者も居た。
互いに五分五分になってきた時、敵の数十名が逃走を始めた。
「一人たりとも逃がすな!」とは言うものの、流石にそっちに動ける人数にも限りが出てくる。そのまま通過してしまう者も。
勿論向かう先は真選組屯所。
そして、逃走者の中には、頭の様な人物さえ紛れ込んでいた。
このままでは真選組が潰れてしまう。
しかし向こうには一番隊も含め、有力者がいる。皆は屯所に残っている者を信じるしかなかった。
- Re: 【銀魂】 真選組でましたお^ω^ ( No.7 )
- 日時: 2010/02/18 16:53
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
第三訓
「……来る」
「どうした、後鳥羽」
「そろそろ来るんじゃないのか」
「誰がだ?」
「……決まってんだろ。……敵だ」
そうボソリと呟いたその時だった。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
激しい足音と共に、奇声が聞こえる。
「敵です! 攻撃の準備を!!」
「早速攻めて来たか……」
「行くぞ!」
外の日は沈み、空が暗くなっていた頃だった。
辺りは血に染まり、それが月明かりで妖しく反射していた。
誰もが己の指名を果たそうと、必死になっている時
「はぐっ!」
「十兵! 大丈夫か!」
十兵が左脇腹に傷を負った。
「何やってんですかィ、筆頭! そんなところに座り込んだら死にますぜ!」
「すまない……」
「どうしたんですかィ? アンタらしく無いですがねェ」
「……トシが危なかったからな」
「兄貴の意地ですかィ? 馬鹿ですね」
「馬鹿にすんじゃねえよ」
「大丈夫でさァ。土方さんは死にませんぜ」
「なぜそう言える」
「決まってんでしょう。……馬鹿だからでさァ」
地に置いた刀を取り、再度切り込みにかかる沖田。
その姿は獣の様で、真選組最強という言葉がよく似合う様だった。
その姿をずっとと見ていた十兵の元に、土方が来た。
「兄貴、大丈夫か! すまねぇな、俺のせいで」
「大丈夫だ。これしきで番衆が死ぬかよ……ぐっ」
少し喋るだけでも精一杯という位の深い傷が己の体を更に苦しめる。
「傷深いんだろ?」
「……いや……。! トシ!!」
「!!」
十兵が叫ぶ。
後ろに目をやると、敵が剣を構えていた。
「しまっ……」
そこで意識は目を伏せた。
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