二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】 みちる君様へ 【REBORN】
- 日時: 2010/02/28 17:57
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
初めまして。
内容は題名からもお解かり頂けるでしょう、銀魂とREBORNの小説です。
複数話に分ける小説となってます。大体四話完結です。
注意
○コメント内での喧嘩・中傷・荒らし・勧誘等はご遠慮させて頂きます
○オリジナルキャラクターや、家族設定がお望みで無い方は引き返すよう願います
○銀魂・REBORN自体が嫌いな方もですよ
○更新は一気にします
○多少更新が遅くなるのは承知のうえで閲覧下さい
上記を承知の上でよろすんっ!←
嘘です。宜しくお願いします。
リストうp
バレンタインデー記念 by志村静流 >>1 >>2 >>3 >>4
真選組撲滅計画 by土方十兵 >>5 >>6 >>7 >>8
生き残りの兄貴 byエーギル >>10 >>11 >>12 >>13
死に神・御神裄 by御神 裄 >>29 >>30 >>31 >>32
オリキャラ募集の案内 >>15
お客様うp
瑞穂様 みちる君様 紅様
- 【銀魂】 バレンタインデーですね。わかります。 ( No.1 )
- 日時: 2010/02/14 00:27
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
主要人物
志村 静流(しむら しずる)
新八の妹。姉似ではあるがダークマターと言う名の玉子焼きは作らない様子
料理は不得意。
姉と兄が好き。ベタだけど自覚はない。
誤解しやすく、トラブルが偶にある。
第一訓
空は高く遠い冬。
立春迎えた二月の半ば。
今日は男も女もテンションが高いバレンタインデー。
「今日はバレンタインデーと言うことで、絶品のチョコレート特集を……」
家電屋のテレビでさえバレンタインブーム到来。
そんな様子を目にして、以前までは呆れていたものだ。
とりあえず私も兄はいる。チョコを渡すのも悪くない。そう考えていると自然と足が商店へ向かっていた。
「おっ、静流さんじゃないか」
肩腰には刀、後方には部下を携えて、真選組の局長であり姉さんに好意を寄せているゴリ……もとい、近藤勲さん。
そしてその後ろにいるのが土方十四郎さん。
「土方さんと一緒にお仕事ですか?」
「今はフリーではあるけどな。どうだ、一緒に店でも」
「いえいえ、お二人で楽しんできてください。私はこれから用事があるので」
勿論、用事などさらさら無い。ただ、滅多にない休養日を私が邪魔するわけにはいかないだろう。
「んじゃ、行くか。お妙さんに宜しく伝えてくれ」
「ええ、土方さんも、また」
「ん、ああ。事故んなよ」
特に世間話も持ち掛けないまま互いに通り過ぎていく。後ろを見ることもなかった。
地面から上へ目を向けると、すぐ目の前には大勢の行列。その中には神楽ちゃんがいた。
「神楽ちゃん」
「んお、静流! 静流もここに並ぶアルか?」
「何の列?」
「チョコの限定発売ネ。数量限定で、売り切れ御免アルよ」
「そう、それじゃあ最後に並ぼうかしら」
限定発売で数量限定であるとこの行列は納得がつく。女の目が光るセールでもあるからだろうな、と思った。
徐々に徐々に前へ進んでいく列。私も一歩ずつではあるが確実に前に進んでいる。
数量限定という旗が近付くたびに、心拍数がちょっとずつ上がる。期待もどんどん膨らんでいった。
しかし、もうちょっとという所で、売切れてしまった。
「ごめんねえ、お姉さん。数量限定だったもんで……」
数量限定 売り切れ御免という言葉がふと頭を過ぎった。
結局私はチョコを買うべく、大江戸スーパーへ向かうしかなかった。
- 【銀魂】 バレンタインデーですね。わかります。 ( No.2 )
- 日時: 2010/02/14 00:29
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
第二訓
片手に材料片手に無料のレシピを持った私。
作り方もよくわからないし、コンピューターさえ持ち合わせていない家庭、調べ者もねっと茶屋にまで行って調べている。
これで大体準備はできたし、あとは家に戻って作るだけとなった。
家について直ぐに台所へ向かう。レシピを身ながら準備を整え、作り始める。
砂糖や塩などはいらない、単純なレシピではあるが見栄えが良い感じだった。写真ではの話。
生まれつき不器用なので、悪戦苦闘しながら手を動かす。
すでに手のひらはチョコ塗れ。エプロンにも、何故か顔にも付いている。
“ユセン”とか、“マゼアワセ”とか、頭の上には疑問符。
写真の見よう見まねで行なう。
ようやく完成した。見栄えは悪いが、問題は味。一つ味見することにした。
ちょこっと摘まんで口に頬張るとほろ苦い味が全体に広がる。口溶けも悪い。
何か間違っていたのか、再確認しても間違いは見当たらない。
「どうしてだろう……」
一人でブツブツ呟いていて、口の中にはまだあのチョコレートが転がっている。
はっと思い、板チョコのパッケージを見ると、書かれていたのはビター味。
見間違いをしたらしく、ミルクを買うはずが隣にあったビター味を買ってしまったようだ。
兄はコーヒーなど飲めるものの、苦いチョコはあまり好まないと聞いた。
変な汗が出てきて、混乱状態に陥った。
でも、もう買いに行っても間に合いそうにない。作ったのならば、このまま渡してしまおうと覚悟を決める。
袋の中から小さい空色の袋を取り出す。兄の着物の色に近い色だった。
橙色のリボンを切って、自分なりに結ぶ。
勿論、不器用な私に上手く出来るわけもない。リボンは縦向きだったり、左右異なる大きさだったりした。
縦横10cmにも満たない紙袋に入れて、渡す準備は完全に出来た。
後は、兄の仕事場に行って、渡すだけである。
坂田さんには悪いかもしれないけど、これが限界であったので、仕方がないんだとずっと自分に言い聞かせていた。
エプロンを外し、紙袋を手に取り、下履きをはく。
すでに私は上機嫌だった。
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