二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 囚人・紙飛行機(完結しました!! サンクス!!)
- 日時: 2010/04/28 22:27
- 名前: 梨恋 (ID: ty0KknfA)
こんにちわ、初投稿します!!
梨恋といいます。
今回は、VOCALOID「鏡音リン・レン」による、
「囚人」と「紙飛行機」という曲の小説を
書こうと思っています^^
@登場人物@
・レン
ワケあって投獄されている、14歳の男の子。
リンに恋をする。
・リン
かなり重い病気にかかっている同じく14歳の女の子。
父親が牢屋の看守をしており、よく仕事場に遊びに行く。
※注意※
・初心者なので、おかしなことをしてしまうかも
知れませんが、ご了承くださいませ;;
・曲の解釈は、梨恋によるものです。
おかしくてもお見逃し下さい;;
4/28 完結しました!!
何かリクエストあれば書きます!!←
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- Re: 囚人・紙飛行機 ( No.28 )
- 日時: 2010/04/03 16:29
- 名前: *莉緒* ◆t2Fwfd0vJs (ID: L1jL6eOs)
紙飛行機、来ましたねっ!
嬉しいです
更新頑張ってくださいっ!!
- Re: 囚人・紙飛行機 ( No.29 )
- 日時: 2010/04/03 16:55
- 名前: 梨恋 (ID: ty0KknfA)
≫*莉緒*様
ありがとうございます!!
とっても嬉しいです^^*
頑張りますね!!
- Re: 囚人・紙飛行機 ( No.30 )
- 日時: 2010/04/03 17:12
- 名前: 梨恋 (ID: ty0KknfA)
3.
「じゃあ、リン。ここで待っていてくれ」
パパが私にそう言い残し、その場を去った。
私は、久々の外の空気を胸一杯に吸い込み、伸びをした。
新鮮な空気が、私の体を駆け巡る。
そんな感覚がした。
パパの仕事は、牢屋の看守。
となると当然、パパの仕事場の近くとなれば、牢屋の近く、ということになる。
(今、パパが歩いて行った方向を辿ると、牢屋があるんだな・・・)
私は、少しだけ恐怖を感じた。
強盗や殺人を犯した人が、この近くにたくさんいる。
そう思うと、なんだかちょっと怖くて———
私は、なるべくパパの歩いて行った方向へいかないように心がけた。
(パパが心配だったのは、こういうことだったのかな)
私はその場にしゃがみこみ、花を摘み始めた。
花の冠を作ることは、私の得意分野だ。
時々吹く風に飛ばされないよう、私は自分のお気に入りの帽子を押さえながら、花の冠を作ることに夢中になっていた。
・・・どれくらい経っただろう。
「あれ?」
私は思わず声を上げた。
帽子がない。
綺麗な花を摘むことに夢中になって、帽子を押さえておくのを忘れてしまっていたようだ。
私は立ち上がり、周辺を見回した。
(あ、・・・あった)
私はすぐ帽子を見つけられたことに安堵したが、それと同時に恐怖感を抱いた。
帽子がある場所、それは———
牢屋のある方向だった。
(どうしよう。
でも、あの帽子はお気に入りだし・・・
直射日光に当たっちゃうと、この病気も悪化しちゃうらしいし・・・)
私は決意を固め、帽子をとりに歩を進めた。
歩くにつれ、牢屋の柵が見えてきた。
(どうか、誰もいませんように———)
私はそう願いながら、足早に帽子をとりに向かった。
すぐ帽子を掴み、振り返って戻ろうとする。
その時、私は一瞬見てしまった。
牢屋の柵の方を。
でも、そこには私が恐れていたものなどなかった。
いたのは、
ぼろぼろの、
綺麗な顔立ちの男の子だった———
- Re: 囚人・紙飛行機 ( No.31 )
- 日時: 2010/04/05 15:20
- 名前: 梨恋 (ID: ty0KknfA)
(私と同い年くらい・・・?)
そう思った私は、俯いている彼のことを、純粋に心配した。
「———泣いているの?」
友達に話しかけるような感覚で、私は彼に声をかけた。
彼は顔を上げ、驚いたような表情をした。
さっきまでの表情とはまた違う顔。
私は、驚く彼に、微笑みかけた。
———笑ってほしいな。
私はそう思った。
なぜだか分からない・・・
でも、初めて会ったばかりの彼に、そんな感情を抱いた。
と、彼に見とれて、言葉を紡ぐのを忘れてしまった。
困っているに違いない———
「君・・・私と同い年くらいだよね?
・・・なんでここにいるの?親の手伝い?」
私は慌てて、色々な質問を彼にぶつけた。
ああ、もっと気の効いたことを言えないのだろうか、私は・・・
「えっ・・・と、僕は・・・」
失敗した私の質問に、素直に答えようとしている彼。
おかしな子だと思われたのかな・・・
引いたのかな・・・
私は不安に思った。
どうにか、さっきの発言をフォローできないかな・・・
でも、またおかしなことを言っちゃったら、彼も嫌がるよね・・・
そこで、私は、ふとポケットに入っていた紙のことを思い出した。
もし、外で遊んで飽きてきたら、絵でも描いてパパを待っていようと思って、持ってきていた紙とペン。
私は、近くの切り株を下敷きにして、彼に宛てる手紙を書いた。
『初めまして!!
実は私、父がここで働いているから、遊びに来たの。
君、もしかして14歳?
・・・そうだったら私と同い年なんだ!
良かったら、また君に手紙書いてもいいかな?』
なるべく、綺麗な字で、丁寧に。
私は、そう心がけながら、心をこめて手紙を書いた。
そして、その手紙を折って、紙飛行機にする。
私は、その紙飛行機を、空めがけて飛ばした。
柵の向こうの彼に、届くように。
その瞬間から、私は
恋に落ちていた———
- Re: 囚人・紙飛行機 ( No.32 )
- 日時: 2010/04/05 15:22
- 名前: *莉緒* ◆t2Fwfd0vJs (ID: L1jL6eOs)
文章が上手ですっごく読みやすいです!!
リンもレンも可愛いですね☆
頑張ってくださいっっ♪
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