二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」
- 日時: 2010/10/06 21:23
- 名前: るりぃ (ID: /TProENM)
こんにちは、るりぃです。
戦国BASARAでリレー小説をやってみたかったので、つくってみました。
では、主人公の設定です。この主人公でリレーしていきます。
名前:不破 彩葉(ふわ、あやは) 性別:女 年齢:19
容姿:年齢より上にみられる美人、微笑まれるとどんなに辛い事があっても救われたような気分になる。
性格:外面のイメージを壊さないように必死で頑張っている、プライドが高い、(主に心の中で)毒舌。
属性:光、氷 武器:主に日本刀、だけどどんな武器でも使いこなす。
凡用
「この美しき日ノ本を守るのは私の役目ね・・・」
登場ムービーの台詞
「冷氷麗舞(れいひょうれいぶ)、不破彩葉、参る。」
BASARA技発動時&終了時の台詞
「私には譲れない物がある!」「氷の如く眠れ・・・」
戦極ドライブ発動時
「凍りつきなさい!」 固有技「朽ち果てなさい!」
瀕死時、死亡時の台詞
「例えこの身体が果てようとも、私は戦い続ける・・・この美しい日ノ本を守る為に!」
「ふ、私もまだまだ青かった・・・か・・・空がちかいな・・・」
その他:現代から彩葉の身体に入りこんだ女の子、もとは普通の女子高生だった。自分の演技力と彩葉の身体に教え込まれた武芸で外は美しい天女のような人、中身はおっさん臭い女子高生と言うギャップが・・・
.・†━━━━━━━━ 目次 ━━━━━━━━†・.
・第壱話〜出会い〜 from 彩葉 >>4
・第壱話〜出会い〜 from 燕 >>7
・第弐話〜燕〜 from 彩葉 >>9
・第参話〜武田の若虎〜 from 燕 >>10
・第四話〜彩葉最強伝説〜 from 彩葉 >>11
・第四話〜彩葉最強伝説〜 from 燕 >>14
・第伍話〜最北端へ〜 from 彩葉 >>15
・第伍話〜最北端へ〜 from 燕 >>18
・第六話〜最北端制圧戦〜 from 彩葉 >>19
・第六話〜最北端制圧戦〜 from 燕 >>34
・第七話〜最北端制圧戦2〜 from 燕 >>35
・第八話〜改めて不破軍です!〜 from 彩葉 >>36
・第九話〜武田軍の影〜 from 彩葉 >>42
・第九話〜武田軍の影〜 from 燕 >>43
・第十話〜武田軍襲来〜 from 彩葉 >>53
・第十話〜武田軍襲来〜 from 燕 >>54
・第十一話〜紅蓮の鬼〜 from 彩葉 >>55
・第十一話〜紅蓮の鬼〜 from 燕 >>56
・第十一話〜紅蓮の鬼〜 from 信玄 >>58
・第十二話〜疑問解明〜 from 彩葉 >>59
・第十二話〜疑問解明〜 from 幸村 >>66
・第十三話〜迷彩の忍〜 from 彩葉 >>82
・第十三話〜迷彩の忍〜 from 佐助 >>88
・第十四話〜俺の心〜 from 燕 >>84
・第十四話〜苦労人忍〜 from 彩葉 >>92
・第十五話〜雪解けの原因〜 from 希里 >>99
・第十六話〜牢獄の四日目〜 from 彩葉 >>102
・第十六話〜牢獄の4日目〜 from 幸村 >>103
・第十七話〜直接対決〜 from 彩葉 >>104
・第十七話〜直接対決〜 from 幸村 >>105
・第十七話〜直接対決〜 from 佐助 >>106
・第十八話〜武田道場〜 from 彩葉 >>107
・第十九話〜始動準備〜 from 燕 >>108
・第二十話〜絶体絶命!〜 from 彩葉 >>109
・第二十一話〜救援〜 from 彩葉 >>110
・第二十一話〜救援〜 from 希里 >>111
・第二十二話〜姿〜 from 燕 >>113
・第二十三話〜生きて〜 from 彩葉 >>114
・第二十四話〜言えない事〜 from 燕 >>115
・第二十四話〜言えない事〜 from 彩葉 >>118
・第二十五話〜紫電〜 from 彩葉 >>123
・第二十五話〜紫電〜 from 燕 >>124
・第二十五話〜紫電〜 from 雄飛 >>129
・第二十六話〜戦闘後の平和〜 from 彩葉 >>125
・第二十六話〜戦闘後の平和 from 雄飛 >>131
・第二十六話〜戦闘後の平和 from 燕 >>132
・第二十六話〜先頭後の平和 from 希里 >>133
・第二十七話〜再会・出発〜 from 彩葉 >>135
・第二十七話〜再会・出発〜 from 燕 >>136
・第二十七話〜再会・出発〜 from 雄飛 >>1371
・第二十八話〜京の噂〜 from 彩葉 >>138
・第二十八話〜京の噂〜 from 雄飛 >>139
・第二十八話〜京の噂〜 from 燕 >>140
・第二十九話〜ナルシスト〜 from 彩葉 >>141
・第二十九話〜ナルシスト〜 from 燕 >>142
・第二十九話〜ナルシスト〜 from ? >>143
(○´・д・)ノ--------キリトリ線--------ヽ(・д・`●)
=☆=☆=【番外編】=☆=☆=
・間話〜とある忍のボヤキ×3〜 >>22
・主人公の台詞全て。 >>23
・ターフに書いてもらったよ! 彩葉のイメージソング【決意の言葉】 >>112
・戦国BASARA短編集より転載 番外編 >>126
・戦国BASARA短編集より転載 番外編 >>127
・コラボ小説 『屋敷への道すがら』 >>128
・ライトノベル風二つ名 >>130
・彩葉を書いてもらいました。 >>133
=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=
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- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.103 )
- 日時: 2010/06/13 20:29
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
皆>幸村視点だよ!
第十六話〜牢獄の4日目〜
彩葉と言う者が牢獄に入って4日目が経った。
佐助の話では何も食わずに、燕と言うあの者を待っていると言う。
幸「…佐助、彩葉と言う者に会いたい」
佐「——?!…どうしたのさ、行き成り」
行き成りの事で佐助は驚いた。
だが、幸村は真剣な顔で続けて言う。
幸「某は…お館様の話を聞いて少し彩葉と言う者を見てみたくなった」
佐助は少し黙り込んで悩んでいたが、フゥとため息を付いてしぶしぶ承諾した。
幸(…お館様への脅威は某たちの脅威。…だが、彩葉と言う者が甲斐に入れば武田軍も強くなる)
佐助は戸を開けてすかさず中へと入って行く。
佐「彩葉ちゃん、旦那が来たよ」
すると、荒い鼻息が聞こえ女の声が聞こえた。
彩「何だと、佐助お前この野郎!衆道の気があるなんて予想してなかったよ!!相手は少年か!爺さんか!貫通済みか!?」
その言葉を聞いて少し佐助を疑った。
佐助は誤解を解く為、焦って言う。
佐「止めて彩葉ちゃん!俺様そんな気全くないから!あと女の子なんだから貫通とか言わないで!」
この会話を聞いていると何故か佐助が…——普通の知っている佐助ではない気がした。
別に某は変な方に言っているのではないぞ?!
…ただ、某が知っている佐助はこんなに焦ったり知らない奴と話したりはしないのだ。
そんな事を思っていたら、無意識に口から漏れた。
幸「…佐助。お主、この娘に随分気を許しているようだな」
彩葉と言う者は、さっきまで某に気付いていなかったらしく少し驚いていた。
そして、彩葉と言う者の口から何か漏れる。
彩「………わお、佐助。
旦那ってアンタのご主人様の事だったのかよ止めてくれよ。
アタシこの人が怒鳴ってきた時にトラウマが生まれそうになった位にビビッたんだから。
っていうかもう恐い。
失禁する。
っていうか失禁したい」
佐「しちゃ駄目でしょ!彩葉ちゃんアンタ本当に女の子なの?!」
…何故か佐助はオカンみたくツッコミを出していた。
仲が良く見えるのは俺の目が悪いのか…。(※悪くありません)
オカン発言を聞いて彩葉と言う者は笑顔で親指を立てて言った。
彩「股間に大砲は隠し持ってないよ」
佐「止めてぇえええ!女の子の口からそんな言葉が出るなんて俺様明日から何を信じればいいの?!」
ジッと某は彩葉を見る。
佐助がこうなったのはあまり無いがかなりの使い手と判断したのだ。
彩葉と言う者は少し「?」マークを飛ばす。
幸「……お館様から聞いた。
貴様があの雪山にあった様々な罠を仕掛けた者であると。
更にお館様を打ち負かした相手であると」
そう言うとサァ…と顔を青くした。
しかも、慌ててこちらを見なくなった。
キョロキョロと佐助に視線をやっている。
佐助は気付いたのか少し某を見て苦笑した。
佐「ん、……アハー、ゴメン俺様ってば旦那の忍びだから無理」
彩葉と言う者の顔は凄い形相であったが、これで確信した。
この女を逃して敵にしてはいけないと。
つづく…
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.104 )
- 日時: 2010/06/13 21:01
- 名前: るりぃ (ID: IGAMlEcf)
第十七話〜直接対決〜
解決策を考えていると、カラン、と音がなった。
音のする方へと視線をやってみればそこにあるのは一本の木刀。
牢の戸は開いて、出ろとのお声が掛けられました。
えっ、何その高圧的な物言い。バサラの真田幸村は黒属性なの? そうなの? 予想範囲外だぜ!
幸「俺はお前のような女子がお館様を打ち負かしたとは到底思えぬ。故にこの俺と勝負だ。
お館様に勝ったのならば、配下である俺なんぞ簡単に倒せるというのが道理であろう。」
真田幸村は二槍を手にして、アタシに言う。
…言うんだけど、だけどさ、その手にしてる槍って明らかに戦用で人殺し用の槍だよね? 違う?
人の脂と血を吸ってるように見えるんだけど気の所為か?いや気の所為とは違う筈だ。アタシの目は微妙に凄いんだから。
てかギラギラした殺気しまってください。
オタクとしてはこういう嫌われ気味のシチュとかにハアハアすべきなんだろうけど、生憎とアタシは鴨侍なので戦国武将の殺気なんかに耐えたくない!! もう止めて!! 鴨侍なアタシのライフポイントはゼロよ!!
彩「…佐助、アンタの御主人様真っ向勝負を挑もうとしてるけど明らかアタシ不利じゃね? 木刀と槍って明らか木刀が不利じゃね?」
佐「彩葉ちゃん、一応あれでも俺様の上司だからそう言うの止めてくれない? あと旦那は木刀と槍の間合いの違いなんて些細なものだと考えてる人間だから不利とかそういうのは言っちゃ駄目なんだよね、うん。」
彩「いやいやいやアタシってば戦とか凄い苦手だから些細なもので済ませたくないんだよねっていうかこれ死亡フラグ? グッバイアタシの青春!! せめてもう一度いつきちゃんを抱きしめつつ可愛い燕とギャアギャア騒ぎたかった!!」
と心からの本心を言いつつ、とりあえず木刀を拾って手の平を叩くようにパシパシとやってみる。
…うん、無理だ。
彩「棄権は有りでしょうか、真田幸村。」
幸「恐れを為して逃げるとは卑怯でござろう、武士ならば潔く勝負されよ。」
いや武士じゃないですアタシ普通の女子高生です武士じゃねえよぉぉぉおおおおおおお!!
一体何処に需要があるんだよこの真田幸村!! ただの鬼畜侍じゃねえか畜生!!
トリップといえば王道の破廉恥でござるぅうううとかそういうギャグとかワンコ特有のほのぼのとかそういうんだろ需要!!
こうもツンケツンケしてる真田幸村なんて需要もないし供給も必要とされてねえんだけど。
どうしたアタシ!! 唸れ煩悩!! 弾けろ妄想!!とりあえずデレが欲しいです…!! 切実に!! 切実に…!!
佐「あー…旦那ぁ、彩葉ちゃんと本当に勝負する気? 大将が丁重に扱えって言ってたのに牢に押し込んじゃうし、旦那らしくないぜ? こんなんだけど一応女の子なんだし、もう少し優しくしてあげるのも大切だと俺様思うなーなんて…」
幸「佐助、減棒されて良いとみた。」
佐「やだなあ旦那ぁ!! 俺様は別に彩葉ちゃんと旦那が勝負するのに反対なんてしてないんだぜ!」
わあ、給料カットされるのが嫌だからって折角見せてくれた気遣いを一瞬にして引っ込めやがったこのオレンジ野郎。
佐助に向かってニッコリと微笑み
「一回死んで来い、というか輪廻まわって猿になってもらえますか?」
と言った後、アタシは真田幸村に向き直った。
つづく…
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.105 )
- 日時: 2010/06/19 21:05
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
第十七話〜直接対決〜
彩葉と言う者が少し呻った。
何か解決策を考えているのだろう。
だが、それは無駄な事だ。
某は近くにあった一本の木刀を牢の前にカランと音を立たせて投げる。
彩葉と言う者は少し驚いた顔をして木刀をジッと見る。
佐助にアイコンタクトをし、牢の戸を開けさせた。
幸「…牢から出てくるでござる」
少し睨んだ視線で言う。
彩葉と言う者は少し留まったが、コソコソと牢から出て来た。
彩葉と言う者がちゃんと外に出たのを確認して某はいつものように愛用の槍を持ち…——構えた。
幸「俺はお前のような女子がお館様を打ち負かしたとは到底思えぬ。故にこの俺と勝負だ。
お館様に勝ったのならば、配下である俺なんぞ簡単に倒せるというのが道理であろう」
彩葉と言う者はその構えた某を見て少し青ざめた顔に引きつっていた。
彩葉と言う者の目線の先は某の槍の方を見ていた。
多分だが、人の脂と血を吸っているんじゃないかと思っているだろう。
まぁ、確かに戦用の槍だ。
色んな兵たちを斬った物だから、そう思うしかあるまい。
ふと、彩葉と言う者から声が漏れた。
彩「…佐助、アンタの御主人様真っ向勝負を挑もうとしてるけど明らかアタシ不利じゃね? 木刀と槍って明らか木刀が不利じゃね?」
佐助は彩葉と言う者の言葉を言葉で返す。
佐「彩葉ちゃん、一応あれでも俺様の上司だからそう言うの止めてくれない? あと旦那は木刀と槍の間合いの違いなんて些細なものだと考えてる人間だから不利とかそういうのは言っちゃ駄目なんだよね、うん」
彩「いやいやいやアタシってば戦とか凄い苦手だから些細なもので済ませたくないんだよねっていうかこれ死亡フラグ? グッバイアタシの青春!! せめてもう一度いつきちゃんを抱きしめつつ可愛い燕とギャアギャア騒ぎたかった!!」
少し泣きそうな顔で佐助を訴えながらも、木刀を拾って手のひらをパシパシとやった。
少し何か確認した後、引きつった笑顔で言う。
彩「棄権は有りでしょうか、真田幸村」
幸「恐れを為して逃げるとは卑怯でござろう、武士ならば潔く勝負されよ」
幼き頃の教えなら当然の事。
彩葉と言う者は少しだけ冷や汗をかいていたり、ワシャワシャと髪を乱暴に触っていた。
…何だ、このような光景は?
何かにご乱心召されたのか…?(※召されてません)
佐「あー…旦那ぁ、彩葉ちゃんと本当に勝負する気? 大将が丁重に扱えって言ってたのに牢に押し込んじゃうし、旦那らしくないぜ? こんなんだけど一応女の子なんだし、もう少し優しくしてあげるのも大切だと俺様思うなーなんて…」
佐助からあまり聞かない言葉に某は真顔で佐助の弱点を言う。
幸「佐助、減棒されて良いとみた」
佐「やだなあ旦那ぁ!! 俺様は別に彩葉ちゃんと旦那が勝負するのに反対なんてしてないんだぜ!」
佐助は焦ってアハハ、と笑っていた。
某は幼い頃から佐助の事は色々と知っている。
減給なんかは佐助的持っての他、生活が苦しくなるのと等しいのだ。
一瞬だけ彩葉と言う者から殺気の気配を感じた。
彩葉と言う者はニコッと佐助に笑って暴言を吐く。
彩「一回死んで来い、というか輪廻まわって猿になってもらえますか?」
その言葉で佐助を黙らせて、某に向き直った。
つづく…
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.106 )
- 日時: 2010/06/19 21:05
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
第十七話〜直接対決〜
彩葉ちゃんが珍しく呻っていた。
別に昔から知っている仲じゃないんだけど、何故かこの子とは色々話せるのだ。
その姿を見た俺の主である旦那は、一本の木刀を持ち牢の前にカランと音を立たせて投げ置いた。
彩葉ちゃんは驚いた顔でその木刀を見る。
俺も一瞬「何がしたいの?」と言うような顔をしたが、すぐ元に戻し旦那の顔を見た。
チョイチョイとアイコンタクトで「牢の戸を開けろ」と命令してきた。
少しヤレヤレと思って牢の戸を開ける。
牢の戸を開けた後、旦那は少し睨んだ視線で言った。
幸「…牢から出てくるでござる」
少し彩葉ちゃんは留まった様子で出てこなかったが、コソコソと忍足みたく出て来た。
旦那はどこから持ってきたのか知らない愛用の槍を構えて彩葉ちゃんに言う。
幸「俺はお前のような女子がお館様を打ち負かしたとは到底思えぬ。故にこの俺と勝負だ。
お館様に勝ったのならば、配下である俺なんぞ簡単に倒せるというのが道理であろう」
サァ…と顔を少し青ざめた。
しかも、引きつった顔で槍の先を見つめている。
まぁ、俺様の勘だけど戦に使うやつだから不利でしょっぽい感じで思っているだろうね、あの顔は。
ふと、彩葉ちゃんから声が漏れた。
彩「…佐助、アンタの御主人様真っ向勝負を挑もうとしてるけど明らかアタシ不利じゃね? 木刀と槍って明らか木刀が不利じゃね?」
ホラ、俺様の勘が当たっちゃったよ。
少し苦笑した口調で言葉を返す。
佐「彩葉ちゃん、一応あれでも俺様の上司だからそう言うの止めてくれない? あと旦那は木刀と槍の間合いの違いなんて些細なものだと考えてる人間だから不利とかそういうのは言っちゃ駄目なんだよね、うん」
彩「いやいやいやアタシってば戦とか凄い苦手だから些細なもので済ませたくないんだよねっていうかこれ死亡フラグ? グッバイアタシの青春!! せめてもう一度いつきちゃんを抱きしめつつ可愛い燕とギャアギャア騒ぎたかった!!」
少し泣きそうな顔で俺様に訴える。
よく分からない言葉が思いっきり聞こえたけどやっぱり彩葉ちゃんて………——痛い仔だねぇ。
旦那が分からなくても、俺様かなり分かっちゃうのは気のせい…?(※ある意味気のせいではない)
少し何か確認した後、俺様でも旦那でも分かりやすい引きつった笑顔で言った。
彩「棄権は有りでしょうか、真田幸村」
幸「恐れを為して逃げるとは卑怯でござろう、武士ならば潔く勝負されよ」
「うぅ…」と少し嫌がるように呻った後、ワシャワシャと髪を乱暴に触っていた。
なんだか、木刀と槍ではハンデがあって可哀想なので俺は旦那に向かって言った。
佐「あー…旦那ぁ、彩葉ちゃんと本当に勝負する気? 大将が丁重に扱えって言ってたのに牢に押し込んじゃうし、旦那らしくないぜ? こんなんだけど一応女の子なんだし、もう少し優しくしてあげるのも大切だと俺様思うなーなんて…」
旦那はこの言葉を聞いた後、真顔で言う。
て言うか、真顔で言うって事はもしかして…。
幸「佐助、減棒されて良いとみた」
佐「やだなあ旦那ぁ!! 俺様は別に彩葉ちゃんと旦那が勝負するのに反対なんてしてないんだぜ!」
俺は焦ってアハハ、と笑うしかなかった。
なんせほとんどの給料、生活にちゃんと貯めて使っているんだよ?!
その給料を下げられると俺様苦しいし、あまり任務入ってこなくなるし!
一瞬だけゾクッとした。
彩葉ちゃんから殺気が来たのだ。
彩葉ちゃんは黒い笑みをして俺様に言った。
彩「一回死んで来い、というか輪廻まわって猿になってもらえますか?」
この言葉を返すと、何だか本当に殺されそうだった為冷や汗をかいて黙った。
つづく…
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.107 )
- 日時: 2010/06/20 10:06
- 名前: るりぃ (ID: /Vy8nCGH)
ターフ>
さすがターフ!
じゃあ私は十八話を書きます!
あ、彩葉は素でぶち切れると一人称『俺』になりまーす。
そして言葉も暴力的に。
第十八話〜武田道場〜
彩「んで、アタシはテメェと勝負して、その結果此方にどう利益があんだよ。村から拉致られたと思ったら目を覚ませば上田城。
随分と距離のある場所まで移動させて、身包み全部取り上げられてこんな赤色の着物一枚のまま一週間牢に閉じ込められて、そんで挙句に勝負?
利益どころか不利益しか生まない現状に、ワンコキャラ萌え!! とかニヤニヤするのが通常モードのアタシとはいえ、今回ばかりは苛々してんだよ。
愛しの愛しのマイハニーと離されて、良いかもなあと贔屓目してた真田主従はこのザマ。
腹立たしいったらありゃしねぇ。」
バサラの真田幸村萌え! 熱血萌え! 破廉恥とかいう初心な姿勢に萌え! なアタシにとっちゃ、この敵意剥き出しで殺気ムンムンな真田幸村はアウトオブ眼中です。
唾ペッと吐きかけたいです。
主に顔面に。
主に眼球に。
つか、このバサラ世界アタシの期待を裏切り過ぎじゃね?
幸村に敵意剥き出しにされてる。
武田軍に嫌われてまっす★…ヤベエ、リアルに可哀相だよねアタシ。
な、涙なんか流してやんないんだから! 鼻水垂らす辺りで止めてやるんだから!
夢小説で見た逆ハーとか憧れてたけど、今となれば慎ましい移住食とアタシを信頼してくれる人とか好きでいてくれる人とかがいればそれで十分ですと叫べるよ。
逆ハーなんて無理があるんだぜこのトリップ旅行!
っていうか王道の嫌われみたいだよな真田主従から受けた殺気とか尋常じゃねえよ。
武将と忍び恐いよ。
佐助は今現在はもう殺気ないけど、アタシを探るような視線と行動は相変わらずだし真田幸村はアタシの事明らかに嫌ってるし。
まあお館様信者だから仕方ないんだろうけど。
あ、なんかザビー信者みたいで嫌だ。
物分り悪いっていうより盲目的に慕ってる人間を倒した人間が許せないってもんだよね。
ハハン、いいもん燕からいっぱい殺気貰った事あるから今更この刺すような殺気にガクブルしないもん。
彩「……あと、アタシの名前は不破彩葉。『貴様』は止めろ、アタシ…俺にだって名前がある。不愉快だ、真田幸村。」
舌打ちしながらもキチンと言ってみた。
今は勝負する為に広い空間に出ようとの佐助の言葉があって、移動しました。
そんな訳で実は今道場に居ます。
上田城の間取りなんて知らねぇんだよ畜生!
確かにバサラで敵大将が幸村の上田城ステージは何度かやったけど城下から城の前までだろアレ! 中は知らねぇんだよ!
てか建物の中なんてザビー城しか思いつかないんですけど! あ、あと本能寺ステージ?
幸「…失礼した。だが、不愉快と舌打ちされる言われはない」
彩「五月蠅ぇ、腹ん中ドス黒ぽいワンコキャラ。部下が部下なら上司も上司だ。精神面が子供過ぎる。殺気立ち過ぎ。餓鬼かアテメェ。」
ニッコリと笑ってアタシは言ってあげる。
声色は冷たくしてないけれど、それでもアタシもキチンと敵意を示してあげてる。
こーんなか弱く可愛い可憐な(どこが? とか言う突っ込みは無しで)アタシに向かってギラギラの殺気を向ける奴に友好的な態度なんて無理があるでしょ、普通。
出会ってすぐに刃のような鋭い殺気を向けられるのは久々な気がする。
幸「……貴様、俺を馬鹿にしているのか?」
彩「あ゛? 名前を教えたのに『貴様』扱いをする男は馬鹿じゃないって? ハッ、その頭の造りを直して貰った方が良いんじゃねぇの?
俺のハニーは警戒心の強い男だったけれどアンタみたいに感情的に殺気を振り撒く人じゃなかったぜ?
俺の良く知るあの娘もアンタみたいに、……愚かじゃなかった。」
愚か、と言った瞬間に真田幸村は素早く足を踏み出した。
イヤン挑発に乗り易いキャラだとは思ったけどこうも単純に乗ってくるとは思わなかったわー、正直ウケる。
視界の端っこの方で佐助が「挑発するような事を言うなんて馬鹿だねえ」と苦笑してるのが解った。
そう、アタシも馬鹿なの。
まだ甘えがあったんだよね。
アタシってばこんなおちゃらけた性格なんで、中々真剣になれないし、この状況に現実逃避しかけてた。
でも、殺気と共に向かってくる『刃』を視界に捉えてれば、アタシはもうフザケてなんていられなくなる。
…それは燕に教えられた。
彩葉「ま、木刀が鉄に敵う筈ないだろうけど…ねッ」
アタシは口の端を吊り上げて、真田幸村が放った一撃を木刀で受け止めた。
つづく…
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