二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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TALES OF SYMPHONIA
日時: 2010/05/26 14:13
名前: 行進曲 (ID: leJCucM4)

どうも初めまして!
行進曲 と言います。

今回はテイルズオブシンフォニア(PS2・GCのゲームです。)を元に小説を書きたいと思っています。
下手くそなのですがどうぞ宜しくお願いします!


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Re: TALES OF SYMPHONIA ( No.5 )
日時: 2010/05/31 19:23
名前: 行進曲 (ID: K.LxVVE2)

「まずはイセリアに戻ろう。
 そこで姉さんに事情を話すから。」

「うむ……そうだな。」

会話が続かない。
無言のまま森のなかを歩き続けていると、急に大きな爆発音が森銃に響き渡る。

「何だ!?」

クラトスが剣を鞘から抜く。
鳥達が慌ただしく飛び去っていく。

「何かが来るぞ……!」

クラトスとジーニアスが身構える。
森の中から人影が飛び出す。

「人か……?」

「な、何?この人?
 服とか真っ黒じゃない!」

ジーニアスは飛び出してきた少年の汚れた衣服、顔を見て目を丸くする。

「こんなところで何をしている?」

剣を下ろし、クラトスが鋭い目つきで少年を睨む。

「答える義理が……あるかよ!!」

少年姿が一瞬視界から消える。
次に視界に現れた時には既に鞘から剣を抜き、クラトスの懐に潜っていた。

「く……!」

間一髪、クラトスはその剣を弾き、後退する。

「へえ、やるじゃん。
 オレのスピードについてこられるなんてさあ!
 面白くなってきたじゃねえか!!」

再び少年の姿が消る。
そして、やはりクラトスの懐に現れた。

「二度も同じ手はくう私ではない!!」

今度は余裕を持ってクラトスは剣を受け止めた。
しかし、受け止めたクラトスの剣は空へ吹き飛ばされていた。

「もう一本、あるんだよねぇ。」

クラトスには少年がもう一本の剣の収められていた鞘に手を触れたところすら見えなかった。

「く・・・!」

「貰いぃ!!」

少年の剣がクラトスに降りかかる。

「させるもんか!! アクアエッジ!!」

水の刃が少年に目掛けて発射される。
が、少年はそれを剣で簡単に振り払ってしまう。
しかし、クラトスの剣は彼の手にしっかりと落ちてきた。

「雷神剣!」

雷を帯びた剣の突きが少年の肩をかすめる。

「っ!」

服の肩の部分が破れ、血がにじみ出ている。

「さあ、答えてもらおうか?
 ここで何をしていた?さっきの爆発は何だ?」

「……天使。」

「天使……だと?」

「天使の奴らが村人を襲ってやがった。
 それを助けただけだ!」

「信じられんな。そんな話は。」

「天使の存在が信じられねえってのか!?」

少年も強くクラトスをにらみ返す。

「いや、そう言うわけではない。
 しかし、天使は3年以上も前に滅んでいるはずだが ?」

「これを目にしてもかそう言えるか……?」

そう言う少年の背中から虹色の光を放つ天使の翼が現れる。
それを見たクラトスとジーニアスは驚いたように目を合わせた。

「ね、ねえ。君は天使なの?」

「ああそうさ。生まれながらの天使さ!
 どうだ? 恐ろしいだろう?」

「ふん……どうだかな。」

クラトスがそれを聞いて鼻で笑った。
それと同時に、クラトスの背中にも天使の翼が現れた。
少年と同じ、虹色の光を放っている。

「な……お前も天使……!?」

「私はユグドラシルに仕えていた四大天使の一人。
 クラトス・アウリオン。」

「ユグドラシル……? ミトスか!?」

少年は驚いたようにクラトスに聞き返す。

「ミトスのこと、知っているの?」

クラトスではなくジーニアスが口を開く。

「ミトスはオレの親友だった。
 今はどうなったのか知らねえがな。」

「ミトスは……今……。」

やはり、ミトスの事は思い出すだけでも辛い。
ジーニアスはそれ以上何も言えなかった。

「ミトスはオレ達天界の人間にも優しく接してくれた。
 人間からも、エルフからも、ハーフエルフからも恐れられ、地上にいることすら許されなかったオレ達を……。」

「ミトスの友人か。ならば一つ聞こうミトスの姉、マーテルについて何か知っていることはないか?」

クラトスが訊ねる。

「マーテル……。
 良いだろう、教えてやる。」

Re: TALES OF SYMPHONIA ( No.6 )
日時: 2010/05/31 19:35
名前: 行進曲 (ID: K.LxVVE2)

「ミトス! 大変だ! 今日は人間が大勢せめて来てやがる!」

少年が扉を勢いよく開ける。
部屋の中には長い金髪の少年がいた。
彼こそ、戦争を終結へと導いた勇者ミトスであった。
女の子のような容姿をしているミトスだが、魔力は人の数倍はある。

「人間……姉さんを殺した……薄汚い種族……!」

「え……?」

いつもの優しいミトスではない。
振り向いた彼のその目には復讐の炎をたぎらせている。

「姉さんって……マーテルさんのことか……?」

「そうだよ。姉さんは人間に殺されたんだ。
 おかしいと思わないかい?
 差別にも苦しみながら戦い抜き、戦争を終結させた ボクらが、……姉さんが何でまた苦しめられる?」

ミトスは怒りに体を震わせていた。ミトスもハーフエルフであった。
それ故に人間からも、エルフからも差別され続けていた。

「ボクは絶対に人間は許さない!!
 いつか……いつかこんな世界、ボクが正してやるんだ!!」

そう言ってミトスは部屋から出て行ってしまった。
少年は追おうとはしなかった。
変わってしまったミトスの言葉が心の中に残っている。



マーテルもミトスも、天へと追いやられた天使達に優しく接してくれた。
ミトスも差別に苦しんでいた。
だからきっと彼も自分達の苦しみを分かってくれた。
ミトスは彼の親友になった。
いつか戦争が終結した後、また遊びに来て。
少年はミトスとマーテルにそう言って別れを告げた。
しかし、ミトスはいつまでたっても天界に姿を現さなかった。
少年は自分からミトスに会いに行こうと決心した。
しかし再開したあの日、ミトスは涙を浮かべていた。
ミトスはまた人間に差別され始めた、と言っていた。
以前ミトスは苦しんでいた自分を助けてくれた。
今度は自分がミトスを助ける番だ。
彼はそう決心した。
少年はミトスの家に近づく人間達を追っ払った。毎日毎日。
ある日、ミトスは家にいなかった。
扉に紙が一枚留められていた。

「今日は友人達と出かけなければいけない。
 ごめんね、また来てね。」

その日は少年もおとなしく帰った。



そしてその翌日。今日だ。
ミトスは完全に変わってしまっていた。
少年は我に帰り、ミトスを追った。しかし、遅かった。
さっきまでいた大勢に人間は全員息絶えていた。




「だから、今オレはミトスを追っている!
 クラトスとか言ったな?お前、アイツの行方を知らないか? 
 仕えていたんだろう?
 オレは会ってまたアイツと話をしたい。」

「ミトスは……命を落とした。」

Re: TALES OF SYMPHONIA ( No.7 )
日時: 2010/05/31 19:40
名前: 行進曲 (ID: K.LxVVE2)

「な……。」

少年は言葉を失ってしまった。クラトスはそれから何も言わなかった。
少したって我に返った少年が口を開く。

「し、死んだってのかよ!?
 まさか……人間に……!?」

「いや。
 彼は強い意志を持ち、最後までミトスを説得しようとしていたハーフエルフと少年達によってな打ち倒された。」

「そんな……ミトスが……?」

少年は膝をつき、刀を地面に落とす。
ジーニアスは過去の自分を見ている気になった。
彼もミトスとは親友であった。
ミトスに裏切られた時、絶望し、立ち直れなかった。
せっかくハーフエルフの友達ができたのに……。

「……ねえ。」

「……何だよ……?」

ジーニアスが少年に訊ねる。

「ボク達と……一緒に行かない?
 ボク達、マーテル暗殺の真実を確かめに行くんだ。」

「……遠慮しておこう。
 オレはオレのやり方でそいつを探し出し、殺す。
 そして、ミトスを殺した奴もな!!」

そう言い残して少年の姿は炎と共に消えてしまった。
ミトスを殺した奴も殺す。
あの少年の目がまだ心に残っている。
いつかまた彼とは出会いたい。その時は、ちゃんと真実を伝えたい。そして、彼ともっと話をしてみたい。
ミトスの事も、何でも。
同じ気持ちを味わった、彼と。

「始まりの行進曲」  終了

あとがき

A/Mさん、コメント有難うございました!
褒めてもらえて大変感謝感謝です!
私も応援しています!
ここに来た方も、次はA/Mさんの小説を読んで行って下さいね!


さて、序章「始まりの行進曲」が終了しましたが、実はまだ天使の少年の名前は決まっていません。
話もまだ未定な部分が多数あります!
返信がたまに遅くなることもあるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします!
キャラクター紹介を更新しておきます。

Re: TALES OF SYMPHONIA ( No.8 )
日時: 2010/05/31 19:44
名前: 行進曲 (ID: K.LxVVE2)


第1章 「旅立ち」



ジーニアスに連れられて家に入ってきたクラトスを見てリフィルもやはり驚いた様子でいた。

「……そういうわけだ。
 私は旅に出るが、お前はどうする?」

「ボクも行くよ!」

その後リフィルは腕を組んで少し考えたが、すぐに顔を上げた。

「……そうね、私もあの子のことは気になるわ。
 でも、一日だけ時間をくれないかしら?」

「構わない。その間に準備をしてくれ。」

そう言ってクラトスは外へ出て行った。
すると、リフィルは再び腕組みをし始める。
ジーニアスはそれを見てそっと家から出て行った。

「ねえ、クラトス?」

「何だ?」

歩いていたクラトスに追いついたジーニアスが訊ねる。

「やっぱり、天使って年をとってもあんまり容姿が変化しないんだね。」

「……先ほどの少年の事か?」

あの少年、外見から見ればだいたい16〜7くらいだろうか。
しかし、当時のミトスと友人であったと言うことは約4000年前にはもうすでに存在していた、と言うことになる。

「クラトスは、ミトスが天界に行っていた時はまだ一 緒にはいなかったの?」

「ああ、私はまだ居なかったな。その時は。」

「じゃあ、アイツを仲間にできればミトスの事ももう 少し分かるんじゃないかな?」

「そうだな。」

クラトスがそっけなく答えた。
近くにベンチがあったため、そこで少し休憩することにした。

「でも、行くあてはあるの? これから?」

「とりあえず、旧シルヴァラントベースにいるユアン に会いに行くつもりではいる。」

ユアン。彼もクラトスと同じく、ミトスの仲間であった。
以前の旅ではレネゲードと言う軍団を率いてディザイアンと闘っていた。
当初は再生の旅には必要不可欠な神子を狙っていたため、ジーニアス達とは敵対関係にあった。しかし最終的にはレネゲード達も手を貸し、ミトスの野望を打ち砕いた。

「うん、そうだね。
 アイツなら何か知ってそうだし。」

日が傾いてきた。
家にくればいいと言ったが、クラトスは宿をとっていると言って誘いを断った。
家に戻ると、リフィルは荷仕度をしていた。

「……ジーニアス、アナタ本当に大丈夫なの?」

「え?」

リフィルは後ろを向いて荷仕度しているため、表情はわからない。

「なんでさ?」

「アナタ、まだ心に傷を負ったままでいる。
 きっとこの旅でまたミトスの事を思い出さなければならなくなる。
 それでも……大丈夫なの?」

「……。」

ミトスの事は少し思い出しただけでも苦しくなる。
復讐鬼に取りつかれ、人間を恨んだ。
自分も人間は嫌いだった。でも、ロイド・アーヴィングやコレット・ブルーネルと出会って変わった。
人間の中にも心の優しい奴もいるんだと思った。
だから、ミトスにもそれを分かってほしかった。
そして今日出会った少年にも・・・。
同じように差別で苦しんだ彼に、ミトスと同じ過ちを繰り返してほしくはない。だから、絶対にミトスのお姉さんを殺した奴を見つけ出すんだ。

「……ボクは決めたんだ。
 それに、ボクはミトスにまだ証明していないんだ。 ボクは本当に君を親友だと思ってたってことを。」

「……フフ……強くなったわね。」

そう言ったリフィルは笑っているのかどうかは分からない。

「それじゃあ、ボクはもう寝るよ。」

「ええ、明日は早いだろうから、ゆっくりお休み。」

Re: TALES OF SYMPHONIA ( No.9 )
日時: 2010/05/31 18:36
名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)

鑑定失礼致します。

*基本*
「それでは、ジーニアス。
 この問題の答えを。」
ここは1行でまとめましょう。

「———キーンコーンカーンコーン」
同時に使う—(ダッシュ)は偶数にしてください。
3個は奇数なので。

「今日は・・・帰ってるかな?ロイド?」
「・・・」ではなく、…(3点リーダー)を2つ使いましょう。
あと、会話文中の「?」や「!」の後は全角でスペースを空けてください。ただし、会話文章中の最後に「!」や「?」があるときは、その後ろは空けないでいいです。

「何だ!?」
この「!?」は半角にしましょう。

「ミトス!大変だ!今日は人間が大勢せめて来てやが る!」
「が」と「る」の間にスペースが。これはいりませんね。
「ボクは絶対に人間は許さない!!
 いつか・・・いつかこんな世界、ボクが正してやる んだ!!」
これにも変な隙間が。埋めましょう。

*文章*
長文が縦長になっていて、読みにくいところがありました。できれば直しましょう。

*全体*
面白い作品なのに、基本が殆ど出来ていなかったのがとても残念でした。間違いスペースも、きちんと直しましょう。

*感想*
とても面白かったです。
自分はテイルズを知らないのですが、楽しく読むことができました。
ジーニアスの勇敢さにちょっぴり感動!
ジーニアス、頑張れー!(
これからも更新がんばってください、応援しています。





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