二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 学園アリス☆二つのアリスを持つ者
- 日時: 2010/08/12 20:15
- 名前: 劉 (ID: ouG7SBqg)
暇を見つけては頑張って更新します^^
文才は0です←
温かい目で見守ってやってください((
コメント、アドバイス大歓迎^ω^
- Re: 学園アリス☆二つのアリスを持つ者 ( No.33 )
- 日時: 2010/08/19 22:25
- 名前: 劉 (ID: ouG7SBqg)
静まり返った教室で棗が口を開いた。
「お前・・・・それは本当か?」
その言葉を聞いて優は蜜柑から離れた。
「こんな事冗談で言う訳無いじゃん」
そう言い放った優の表情は笑っているけれど目は笑ってなかった。
棗の表情はとても驚いた顔になっていた。
「棗はよく知ってるよね、紗江のこと。昔よく一緒に遊んだからね」
紗江(さえ)・・・。周りの皆は優の口から出た名前は優の妹だと思った。
「優ちゃん、よかったらその話詳しく聞かせてくれないかい?」
鳴海がようやく口を開いた。
優は過去を話し始めた。
————————————————
あれは、私たちが施設に入れられてすぐの頃。
私が施設の人に嫌われてるのを見て周りの子は紗江に陰湿なイジメをするようになった。
『お前の姉ちゃん、今日も避けられてたぜ』
『お前の姉ちゃん汚いんだって』
『お前も汚いぞ』
『姉ちゃんはよく俺たちの面倒を見てくれるけどお前は役立たずだな』
『お前の存在価値なんてないんじゃない?』
『早く消えろ。役立たず』
『死んじゃえばいいのにね。クズが』
・
・
・
・
・
・
それからしばらくして紗江は自殺した・・・。
私が原因で。
施設の中で一番高いところから登り飛び降りた。
私が原因で。
施設の皆は「前からお父さんとお母さんが居なくなった事に不安があったらしいよ。」
「両親が居なくなったからじゃない?」
そう言い放った。
私に責められるのが怖かったのか、皆私に甘えるようになった。
こんなクズ共を責めても意味は無い。
そう思い私は気付いてないフリを突き通した。
- Re: 学園アリス☆二つのアリスを持つ者 ( No.34 )
- 日時: 2010/08/21 20:52
- 名前: 劉 (ID: ouG7SBqg)
「優ちゃん・・・それ本間なん?」
「本当の話よ。冗談で言うわけがないじゃない」
優は冷静だった。
「優ちゃんは・・・・っ!優ちゃんは悔しくないん?たった一人の妹がおらんようになってんで?うちは・・・悔しい!」
蜜柑は本気で怒っているようだった。
「だって、私が怒って警察に訴えても妹は帰ってこないでしょ?だから今妹は幸せに暮らしてるって思えばなんとも思わないんだ」
「優ちゃん・・・・」
「蜜柑、もうあなたは黙ってなさい」
蛍が言った。
「優・・・。あなたは本当にそれでいいの?」
「良くなかったら学園なんかに来てないよ。もう出れないのにさ。」
皆黙って聞いていた。
「私はアリス学園に来た時点でもう諦めがついてる。だからもういいんだよ・・・」
「優ちゃん・・・。うちに紗江ちゃんのこともっと聞かせて!うちはずっと紗江ちゃんのこと覚えてるから!」
「蜜柑ちゃん・・・・」
「私も聞くわ。この馬鹿だけだといろいろ大変だろうし・・・。」
「蛍ちゃん・・」
クラスのほとんどの子が言ってくれた。
ありがとう・・・・。
ありがとう。
ありがとう。
- Re: 学園アリス☆二つのアリスを持つ者 ( No.35 )
- 日時: 2010/08/21 20:55
- 名前: 雨月 (ID: H5up09UV)
私も聞きますノノ
更新疲れ様、頑張ってください♪
- Re: 学園アリス☆二つのアリスを持つ者 ( No.36 )
- 日時: 2010/08/22 15:49
- 名前: 劉 (ID: ouG7SBqg)
雨月
コメありがと^^*
そろそろネタ切れなので更新がゆっくりになると思われるww
- Re: 学園アリス☆二つのアリスを持つ者 ( No.37 )
- 日時: 2010/08/22 16:21
- 名前: 劉 (ID: ouG7SBqg)
今は神野先生の授業中。
教室には神野先生の声しか響いていない。
その中、あいつがやってきた。
ガラッ
教室の扉が開いた。
みんなは一斉に開いた扉を見た。
そこには一人の男が立っていた・・・。
ペルソナが—————。
ペルソナの姿を見たクラスの大半の人は棗が連れて行かれると思っていた。
神野先生はペルソナが突然現れたことに驚いていたが黙っていた。
張り詰めた空気の中、ペルソナが口を開いた。
「授業中に失礼します。」
神野先生のほうを見て言った。
神野先生はいつもと変わらない顔でペルソナを見ていた。
そしてペルソナは優のほうに視線を移した。
「優、任務だ」
クラス全員の視線が優に注がれた。
中には「棗君じゃないの?」という声も聞こえる。
優はその視線を気にもしないで立ち上がり教室から出て行った。
棗は優が出て行った扉を睨むように見ていた。
「さあ、授業を始めるぞ」
神野先生の言葉に生徒たちは納得がいかない様子で授業を受け始めた。
その頃の優は・・・—————
「授業中にいきなり来んなよ」
「任務はいつ入るか分からない。いつでも覚悟をしておけ」
「これでクラス全員に私が裏の仕事をしてるってバレたじゃん」
「その方が都合がいいだろう。」
「・・・・・・。」
優はアリス学園に来た当初より大分変わっていた。
話し方が・・・・。
「今日の任務はどんな内容?」
優が聞いた。なるべく早く終わるような任務だといいと思ったからだ。
「今日の任務はガキを一人殺してもらう」
「っ!何でだよ!!」
優は驚いた。子供だけは殺したくないと思っていたからだ。
「この前、お前が入院してる時に別の奴が任務をした。それを見られていたからだ。」
「殺さなくてもいいだろ!」
優は必死になっていた。
「この前の任務で消した奴はそのガキの親だ。親が殺されたことは絶対忘れないだろう。それにそのことを言いふらされると困るのでな」
「嫌だよ・・・!なんで子供をっ!」
「お前に拒否権はない。命令は絶対だ」
優は納得のいかない思いで任務を引き受けた。
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