二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

地獄少女の恋愛。〜今更地獄少女? とか言わないで!〜
日時: 2011/01/06 14:47
名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)

 どうも、あんまりアニメは見ないけど漫画は読んでる戯言遣いです。さて今回は「地獄少女」という漫画(永遠幸さん原作)の二次を書かせて頂きます。二次小説は初めてなので、ご指導お願いします。

登場人物

・閻魔 あい(エンマ アイ)…女性
・白石 夢(シライシ ユメ)…男性

 

Page:1 2 3 4 5 6



Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.17 )
日時: 2010/12/12 15:10
名前: 花魅華 (ID: yeXFGmca)

面白すぎです!
これからも応援しますので頑張って続きをお願いいたします!

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.18 )
日時: 2011/01/04 14:34
名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)

「ふん、ミサンガ、だいぶ細くなってるじゃん」
「ああ、うん……」

 私は、こくんと頷いた。

 しばらく、廊下を歩いていたのだが——誰もこの男には目を留めている様子はない。やっぱり、見えていないのだろう。

 幽霊……?
 
 しかし、不思議と不気味な感じはしないから驚きだ。

「あんた、地獄通信で怨みを晴らそうと思ってたわけ?」
「まあ、そうだけど」
「それで本当に、怨みが晴れんのか?」
「え——?」

 男の言葉に、私は顔を上げた。

「だってさ。それって、立派な犯罪だぜ?」
「そりゃ、そうだけど——でも」
「でも?」
「だって、他に方法がないじゃ——」
「あったじゃん」

 男が、私の言葉を遮る。

「だって、今——あんたの怨みが、晴れようとしてるじゃん」
「え……」

 そうだ。

 この、怨みの象徴のミサンガが、消えようとしている。

 大事な人と、向き合って。

 私が、亜美と、向き合って。
 私が、正人と、向き合って。

 私が、怨みと、向き合って——。

「な?」

 男が、私の顔を覗き込んだ。

「だから、地獄流しなんかしなくたって、怨みと——自分と、向き合うだけで、生きていけるのさ」

 男が、にこりと笑った。
 私も、それに呼応するように——、

「うん……!」

 と、頷いた。

 力強く。
 笑顔で。


「最後の奴と——最後の怨みと、向かい合え」


 え? と、振り返った。





 宮坂麗華が、そこにいた。


 

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.19 )
日時: 2011/01/04 14:53
名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)

「み、宮坂——」
「独り言、かしら? あまりに味方がいなさすぎて、妄想の親友と恋人まで作っちゃったの?」

 くすくす、と宮坂は声を立てて笑う。
 私の怨みと怒りが——だんだんと、強くなる。

「まあ、どうでもいいわ」

 宮坂は、鋭い目つきになり、私に言った。

「あなた——私の下僕にならない?」
「げ——下僕?」

 下僕。
 手下。

 つまり。
 つまり、それは。

「あんたに、仕えるってこと?」
「そう」

 宮坂は、短く返事をした。

「ふん、残念だったわね」

 私は、宮坂を強く睨んで、言う。
 宮坂は「何が、かしら?」と首を傾げた。

「亜美とは、親友にもどったし、正人——矢嶋君とは他人同士に戻ったのよ」

「ふん、それが?」

 宮坂は、私の言葉を、突っぱねるように言う。
 
 跳ね返すように。
 そして、冷徹に——見下すような目で。

 私を見て、言う。

「長崎亜美は、私の父の財閥のひとつに、借金をしている。矢嶋正人は、私の父のコネで、プロ野球選手にしてもらっている。これが、私が援助をしなくなったら、どうなるのかしらね?」

 宮坂が、唇の端を吊り上げて、言った。
 
 亜美と、正人が——大変なことになる。

 亜美は、きっと学校にも行けなくなって。
 正人は、野球界から永遠に追放されて。

 きっと、できる。

 それほどのことを——この女なら、やってのける。

「——!」

 どうしよう。
 私のせいで、二人が。

 私は、反射的に——かばんに手を伸ばした。

 かばんの中身。
 藁人形——怨みを晴らす。



 こんな怨みと、向き合えない。



 相手が、強すぎて。
 相手への怨みが、強すぎて——、




『怨みが、大きすぎるときはな——』





 そのとき、聞こえた。


 声が。
 あの男の、声が。




『怨みが強すぎるときは——守ってもらえ』
「——守る」
『お前が向き合ってきた、怨みに。長崎亜美に、矢嶋正人。あの二人と、向き合っただろう? その、向き合った怨みに——』



『守ってもらえ』




 と、そのとき。



「浜名!」「弥生っ!」



 二人の声。

 大切な人の声。
 大事な人の声。


 亜美。
 正人。


 過去に向き合った怨みが——そこにあった。



 
 

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.20 )
日時: 2011/01/04 14:57
名前: 紫苑 ◆auXaHdWNFQ (ID: .MCs8sIl)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

おお…地獄少女だ!!

小説素晴らしいです…

更新頑張ってください(^^)v

応援してます…(陰ながら

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.21 )
日時: 2011/01/04 17:07
名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)

>紫苑さん

 コメントありがとうございます!
 お褒めに預かり、光栄の至りです!

 地獄少女って、もう流行ってないのかな、と思ってたんですが、応援してくださる方もいらっしゃって、とても嬉しいです。

 更新、頑張りますね。


Page:1 2 3 4 5 6



この掲示板は過去ログ化されています。