二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

地獄少女の恋愛。〜今更地獄少女? とか言わないで!〜
日時: 2011/01/06 14:47
名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)

 どうも、あんまりアニメは見ないけど漫画は読んでる戯言遣いです。さて今回は「地獄少女」という漫画(永遠幸さん原作)の二次を書かせて頂きます。二次小説は初めてなので、ご指導お願いします。

登場人物

・閻魔 あい(エンマ アイ)…女性
・白石 夢(シライシ ユメ)…男性

 

Page:1 2 3 4 5 6



Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.12 )
日時: 2010/09/12 10:38
名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)

浜名弥生 視点

「よしっ」

 私は、藁人形の糸の、端を握り締めた。
 地獄少女にもらった藁人形で、宮坂麗華を地獄に落とす。落としたら私も死んだ後、地獄にいくらしい。

 だけど、この怨みを晴らせるのなら。

 あんな女、死ねば良い。
 あんな女、地獄を永遠に彷徨い続ければ良い—。

「ちょっと待ったー」

 微妙に棒読みな声が、私の行動を遮る。

「何よ、アンタ」
「んー? 怨み撲滅委員会でーす」

 首を傾げるようにして、男が言った。
 
 気づくと私は、真っ白な空間にいた。何もなく、ただ白い部屋。

 そしてその男は、私と同い年くらい。かなりの美少年が言った。

「用は、怨みが晴らせればいいんだろー?」
「当たり前じゃない」
「じゃあ、とっておきの方法。はい」

 男は、私に何かを投げ渡した。

 ミサンガだ。黄色のミサンガ。

「何これ」
「あのさ、これが千切れるまで持ってると、怨みなんてすぐなくなるぜ」
「はぁー?」

 そんなわけ、ないじゃん。
 気づいたら、私は、学校に来ていた。

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.13 )
日時: 2010/09/12 10:54
名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)

「何ここ、学校?」

 混乱していると、さっきの男が目の前にいた。

「そ、学校」

 と、素っ気なく答える。

 バシャッ。

「あ」
「水だね」

 顔を上げると、亜美が笑っていた。バケツを手に持っている。

「あ、亜美」
「その顔、最高!」

 私は、唇をかんだ。心が痛かった。
 宮坂麗華のせいで—。

「おい、浜名」
「何よ?」

 みんなには、この男は見えていないようだった。怪奇現象を疑うが、それどころではない。

 そのとき、操られるように。

「ねえ、なんでこんなことするの?」

 と言っていた。

「なんでって、ねえ……」

 亜美は、クラスの他の女子と顔を見合わせた。

「宮坂が怖いからでしょ?」
「当たり前じゃない! あんな権力のある」

 そこで、亜美は言葉を切った。

「あっそ。じゃあ、宮坂よりも怖いのは?」
「……?」
「借金、でしょ?」

 借金。私は、何を言ってるの?操られるように、私はしゃべり続ける。

「借金で、友達が離れていくのが怖い。ねえそうでしょ、亜美?」

「……!」

 亜美は、苦しそうに泣いていた。

「私は、あんたから離れない! 亜美、約束するからさ」

 これは、私の言葉だった。自分で言った言葉で、亜美が怯えていたことを知ったから。

「弥生、ごめんね……」

 私は、亜美と抱き合った。
 水のせいで、亜美まで水がついてしまった。
 でもそんなこと、気にならなかった。

「あれ……?」

 そこで、私は気づいた。

「ミサンガが、細くなってる」

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.14 )
日時: 2010/09/12 14:46
名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)

 更新しまーす!

「そのミサンガは、怨みを吸収して細くなるけど、まあ最終的には千切れるんだ。それより、次! グラウンドに向かうぞ」

 男が、窓から見える、グラウンドを指差した。

「え? でも、正人がいるのに、会いにくいよ」
「練習中とか関係ナシ! いくぞ」

 瞬間移動のごとく、グラウンドに私は立っていた。

「休憩!」

 コーチが、叫んだ。その声で、野球部の部員達がベンチに向かって走ってくる。マネージャーからドリンクを受け取り、部員達はそれを一気飲みしていた。

 胸が、どきりとした。心臓が止まりそうだった。 
 その中に—。

 正人が、いた。

「弥生?」
「……」

 私は、何も言えなかった。気まずすぎる。

 こんなとき、さっきのように誰かが操ってくれたらいいのに。

「弥生、じゃない。もう他人なんだよ、矢嶋君」

 正人、とは呼ばない。

 もう縁の切れた他人同士、なのだから。

「ごめん、本当に」
「ねえ、矢島君。なんで自分の力でプロ野球選手を目指さないの?」
「え……」

 正人、いや矢嶋君は、目を見開いた。

「そこは、失望した。だから私は、今の矢嶋君は好きじゃない」
「……」

 沈黙。そして、

「お幸せにね。矢嶋君」

 胸は、痛んだ。
 だけど、宮坂への怨みはだいぶ消えていた。
 
 皮肉だけど、ありがとう。
 私の強くなるきっかけを作ってくれて。

「今まで、ありがとう」

 振り返って、みようとした。
 それは、無理だった。

 

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.15 )
日時: 2010/09/27 22:09
名前: カノン (ID: 5SQt.OF5)

はじめまして!!
これ、面白すぎです!!!
私も地獄少女好きですッ☆
この小説は、あいのキャラがカワイイ♪
更新が楽しみ”+”♪
(最後のほうなれなれしくて、すみません;)

Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.16 )
日時: 2010/12/12 09:59
名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)

>カノンさん

 ありがとうございます!
 実は、小説大賞に応募する準備をしてまして……。

 しばらく、来られなかったんです!

 これから、ちまちま書いていきます!


Page:1 2 3 4 5 6



この掲示板は過去ログ化されています。