二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。
日時: 2011/04/16 11:34
名前: ハノ (ID: 6Q1uGoC5)

初めまして、ハノと申します。
此処では、薄桜鬼のオリジナル小説を書こうと思います!
≠千鶴なので、千鶴ちゃんは一人のキャラとして出てくると思います。
宜しくお願いします!

参照が200突破…だと!?← ありがとうございますっ!!

※アニメ沿いですが、時間枠が違ったりします。
※速度早い。正直、早くアニメを終わらせてオリジナル突入したい←

【御来店下さったお客様】※コメ返しは此方のスレです
・チョコレート様<リア友>
・うい様
・愛恋様
・音色様
・mk様
・薄桜鬼好き様
・羅希様


【オリジナルキャラクター設定】>>1
【キャラの呼び名&簡単な設定】>>2

—お話—
【000】>>3 【011】>>29
【001】>>4 【012】>>32
【002】>>7 【013】>>33
【003】>>8 【014】>>36
【004】>>11 【015】>>37
【005】>>14 【016】>>38
【006】>>15 【017】>>41
【007】>>23 【018】>>42
【008】>>24 【019】>>43
【009】>>27
【010】>>28

—その他—
【亜美のイメージイラスト】>>44

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Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.42 )
日時: 2011/03/23 17:00
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
参照: ばりばり更新するぜ!

018【新撰組と新選組—壱—】—ひかりside—


夜中、千鶴ちゃんが起き上がる気配がして思わず目を開ける。
——あぁ、そう言えばもうこんな時期か。
確か、山南さんが羅刹になる季節だよなあ……
ぼうっとしていると千鶴ちゃんに置いて行かれそうだったので、慌てて千鶴ちゃんが出て行った直後に寝巻のまま起き上がる。
そっと足音を消しつつ、千鶴ちゃんの後を追う。
亜美は、多分来ている——と思ってたけど来てないみたい。珍しい。

「ひ、ひかりちゃ——」
「しぃっ」

後ろから現れたあたしを見て千鶴ちゃんが声を上げそうになる。
慌てて口を塞ぎ、そっと部屋を覗くと——

らんらんと不気味に輝く、アカイロ。

「まさか君達に見つかるとはね」
「!」

ふと背後から聞きなれた声がして、思わず体を強張らせる。
山南さん本人が、そこに立っていた。

「予想もしていませんでしたよ、雪村君、空音君」

驚いた様に肩を竦める山南さん。
——絶対知ってたと思うんだけどな。

「山南さん……」

少し気まずそうな千鶴ちゃん。
あたしは真剣——否、少し睨んでいる。

「どうぞお入りなさい」

不審者に声をかけられたらすぐさま逃げるのが暗黙のルール!…なんだけど、ね。
こんな可愛い&か弱い千鶴ちゃんを置いてはいけない。
中に入れば、一番最初に視界に入るは変若水。

「これが気になりますか?」

あたし達の視線に気づいたのだろうか。
山南さんがそう尋ねてくる。

「それ、何ですか」

何か、千鶴ちゃんがめっさ怖い!
いやガチで!

「これは君の父親、綱道さんが幕府の密使を受けて作った薬です」
「え……!?」

山南さんの言葉に千鶴ちゃんが驚く。
無理も無い、今までこんな事一度も知らされては無かったのだから。

「元々は、西洋から渡来した物だそうですよ」

えりくさー?だっけ。
亜美が言ってた気が…つか、あいつ何処で情報を手に入れてくるんだ。

「人間に劇的な変化をもたらす秘薬としてね」

危ないじゃん!
それ完全にやばいじゃん!麻薬か!?

「劇的な、変化……ですか」
「ええ。単純な表現をするのでしたら、主に筋肉と自己治癒力の増加でしょうか。しかし、それには致命的な欠陥がありました」

欠陥……
精神が崩壊するってのだよね、変若水の欠陥って。

「投薬された人間がどうなるか、……その姿は君もご覧になりました」

千鶴ちゃんがあっと驚くのが確認できた。
あの夜、——あそこで見た、白髪赤目の狂った男達。
その姿は殺人鬼と呼ぶのが相応しいと言える——……

それを思い出したのか。
千鶴ちゃんは口に手をあててかたかたと震えている。

「やめてっ!!」

思わず、そう叫ぶ。
山南さんが薬を服用したら?千鶴ちゃんに被害が及んでしまう。

「……薬を与えられた彼らは理性を失い、血に飢えた化け物となり下がりました」
「山南さん!!」

いくら叫んでも。
——山南さんは、淡々とした声音で言葉を紡ぐ。

「綱道さんは、新選組という実験場で、この薬の改良を行っていたのですよ」
「そんな……父様が人を壊すような実験を…」

ふ、と山南さんが眉を下げる。

「しかし残念ながら、彼は行方不明となり、薬の研究は中断されてしまいました」

———やめてやめてやめて。
千鶴ちゃんを困らせてんじゃねえよ眼鏡!

なぁんて、今のあたしには到底言えなかった。
其処へ何故か亜美が———亜美!?

「変若水よこせぇぇぇぇぇ!!!」

馬鹿が、馬鹿が此処にいる!!
だけど、——助かった。

Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.43 )
日時: 2011/03/24 16:09
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)

019【新選組と新撰組—弐—】—ひかりside—


亜美が空気をぶち壊して来てくれた。
——それだけでも、本当に少しだけ心強い(山南さんと三人っきりとかまじ死ぬ!!)

「……おやおや、この薬の正体を知って居ますか」
「初めっから知ってたけどね」
「亜美だもんね」

べえ、と舌を出す亜美にそう呟くあたし。
千鶴ちゃんはひたすらポカン、としている。

「——駄目だよ、山南さん。この薬は—っ…!」

そう、小さく叫ぶように言う。
山南さんはわかっている、という様子だがすぐにこう返してくる。

「これは私なりに改良を進めたものです……服用すれば、私の腕も治るかもしれません。———薬の調合さえ成功していればね」
「かもって……危険すぎます!こんなものに頼らなくたって山南さんは……!」

山南さんの言葉に千鶴ちゃんが必死で止めようとする。

「こんなものに頼らないと、私の腕は治らないんですよ!!私は最早、用済みとなった人間です!」

山南さんは、可哀相な人だ。
左腕の怪我の所為で、人生まで狂わされてしまうのだから。
そんな山南さんに、千鶴ちゃんが駆け寄って。

「そんな事ありません!皆も優しい山南さんの事が好きです!だから……!」

必死の千鶴ちゃんに、静かな声が降って来る。

「剣客として死に、ただ生きた屍になれと言うのであれば……、」
「山南さ——っ」
「人としても、死なせて下さい」

山南さんを遮り、亜美が山南さんの言葉を紡がせまいとする。が…
そう言った瞬間、変若水が入った小瓶の蓋が畳に落ちる。

「山南さんッ!!」

駆け寄る千鶴ちゃん。
——だけど、もう、遅すぎた。
山南さんが崩れ落ち、千鶴ちゃんが山南さんの名を呼ぶ。

「——ちっ、幹部を呼んできた方が早いんじゃ……!!」
「でも、千鶴ちゃんを一人にするわけには……!」

亜美とあたしで口論が始まる。
どうしよう———!

「大丈夫ですか……?」

そんな間にも千鶴ちゃんが山南さんへと近付いていく。
段々と山南さんの髪から色が抜け落ち、白髪へと変わって行く。
ぎらつくのは——赤い、瞳。

あの日、トリップしてきて初めての日に見た羅刹と山南さんは変わりなかった。

「危ないッ!!」

千鶴ちゃんを庇い、代わりに首を絞められる。
苦しくて、怖くて、——泣きそうになる。

「さ、…んな…ん、さんっ……!」

息が出来ず、言葉がとぎれとぎれになる。
ぎりぎりと締まる握力が有り得ないほどに強くて。

「!!ひかり、ちゃ……」
「千鶴!!今すぐに幹部の誰かを呼んできて!」

亜美の声が飛び、千鶴ちゃんが走りだすのが視界の端に見える。
——気を抜けば、気を失いかけるそんな苦痛に自分の顔が歪む。

くる、……しい……。
意識が、薄れかけたのは初めてだった。

Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.44 )
日時: 2011/03/25 17:06
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?441941

亜美のイメージイラストっすb

初描きなんで下手だわー……マウス使いにくいし;
ペンタブでも買ってもらおうかという今日この頃。

取り敢えず白黒で色なし。
カラーは何時かうpしたいな←

生首っつうツッコミはNGでお願いしやす。

Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.45 )
日時: 2011/03/28 17:44
名前: チョコレート (ID: g4i.qhAt)

ひさし☆
あたし、今日からカキコで活動再開する☆
—山南さん羅刹になったね…、ずいぶんすすんどいたね←
全部読んだぜ♪更新ガンバ!—

あたしの、小説なんだけど、
新しい、薄桜鬼の作るね!
そして、長続きさせるんだ☆
名前は、さくらでだそっかな?

亜美のイラストさいこ—☆

Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.46 )
日時: 2011/04/02 12:09
名前: 愛恋 (ID: FUiCL6BA)


お久しぶりです!
溜めていたぶんを読ませていただきました。
最近の地震のせいでごたごたしておりまして(東京在住です)PCを使う機会が減りまして……

申し訳ないです!!

ペンタブ買ってもらえるといいですね!私、ペンタブつかってますが結構良いですよ!
買ってもらうまで苦労しましたけど……ハノさんならいけるとおもいます(その自信は何処から……

イメージイラストも拝見いたしました!
マウスって確かに使いにくいですよね…分かります。

少々、長く書きすぎましたスイマセン;

では、更新お待ちしています!!


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