二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 人柱アリス‐Distorted sleep
- 日時: 2011/06/01 18:29
- 名前: j ◆Uww.V3pkVM (ID: R3DK0PgD)
あるところに、小さな夢がありました。だれが見たのかわからない、
それは本当に小さな夢でした。小さな夢は思いました。
このまま消えていくのはいやだ。
どうすれば、人に僕を見てもらえるだろう。
小さな夢は考えて考えて、そしてついに思いつきました。
人間を自分の中に迷い込ませて、世界を作らせればいいと
一番目アリスは 閉じ込められて
彼女のせいを知る術は無し
二番目アリスは うちころされて
みんなに愛でられ枯れてゆく
三番目アリスは トリツカレテ
国の頂点に君臨する
四番目アリスは 一番アリスに近かったけど
二人の夢は覚めないまま
(絵本・人柱アリスより)
とりあえずの前口上。
結構加筆しました。
牢屋のシーンとか。すみません。
- Re: 人柱アリス‐Distorted sleep ( No.6 )
- 日時: 2011/05/16 16:36
- 名前: レイコ (ID: Id2v7qO.)
どーも、よみに来てくれてありがトーございますっ!
うん、話が全然進んでないけど、ちょくちょく遊びに着てね!
私もきます!テト、怖いわ(;O;)あと、タメでいい?
- Re: 人柱アリス‐Distorted sleep ( No.7 )
- 日時: 2011/05/17 20:32
- 名前: j ◆Uww.V3pkVM (ID: 7BFkVMAM)
コメがえし
>>5 紫サマ
コメントありがとうございます!
ハクは基本的テトにおびえてるんです。だから、ご機嫌をとらざるを得ない⇒優しくするという勝手なことにさせていただきました。ハクのキャラ崩壊などについては。。。すみませんです……
テトテトがハクを〜の部分は、「テトがハクを殴った」を適当に散りばめました。気づいたらそんなことに★なわけなことでございます。ご自由に吹いてくださっておkっ。
オリジナリティ?……、いえ、原作を崩壊させただけであり、本当の歌の通りにはいかないかもしれま((
応援ありがとうございます♪嬉しいです〜(^◇^)
ただ、Jが自分の小説を更新できずに読者様に見捨てられるというパターンがJには多((
>>6 レイコs(タメの許可をもらってないためとりあえずあいだをとって、sにしてみたものの……………。
ふふふふふ。ついにねーさんをタメにする日が来たわn((
ちょくちょく遊びに行ってしまうわよ?いいのね。
本当にいいのね?後悔しても知らないわy((黙ってみようか。by サツキ
い〜つも来てくれてありがとうねぇ〜♪
こっちもそっちにいくからね!
テトはコワイキャラで行くからね!でも、もう出ないかもね!
つまり
タメでいい?のお返事は
おk!そっちがこっちをタメで呼ぶならこっちもタメで行きますよ〜←強引……いや、タメでいいですか?
- Re: 人柱アリス‐Distorted sleep ( No.8 )
- 日時: 2011/05/22 18:23
- 名前: j ◆Uww.V3pkVM (ID: RcHXW11o)
01 Reality -現実-
「さようなら、メイコ。」
十回目である。義姉——リリィがそうつぶやいたのは。
私は、さようならは言わなかった。生きて帰ってくる自信があったから。義父に剣の腕をつけてもらい、何年か経って、りっぱな女性になったわたしは、今、……今、ちょっとスリルを味わってくるのである。そうだ、スリルを味わう事でしかない。義姉と別れるなど、ほんの少しの間だ。
「さようなら……!応援してる……、から。」
「リリィ……。」
義姉の長い金髪が揺れた。震えているのだ。
「だいたい、……が悪いんだわ。……のせいで、女剣士ばかり。……のせいで、メイコが汽車に乗って、城に行って、敵の土地に乗り込んで、戦わなくちゃならないのっ。男は逃げるだけなんて。女だけが、戦わなくちゃならないのよ!どうして戦争なのっ、隣国のインネティアと!」
「……しょうがないの、インネティアが悪いんだから。インネティアが、この国——クリクトに攻めてくるのが悪いんだわ……。」
でも、インネティアはそんなに悪くない。だって、悪いのは——。
「メイコ。もうすぐ汽車が来るわ。」
「……もう来ちゃうんだ。」
さようならは言わない。
ちょっとスリルを味わってくるだけ。義姉との別れなど、少しのあいだ。このくだらない争いさえ終われば、私は兵士ではなくなる。
汽車の汽笛が聞こえた。いかなければならない。
駅には人がたくさんいる。それぞれ抱き合ったり、抱き合ったり、抱き合ったりしている。
「さようなら、メイコ。」
十一回目。
もう、汽車はとまった。
「メイコ。この、剣。」
義姉が、なにやら鞄から取り出した。
あ、剣。義姉が、もしもの為にともっていた短剣。
「なんで、護身術の剣を……。」
「私にはもう必要ない。」
ああ。
「あと、私だと思ってとはいわないけど、私を思い浮かべられるかも、って思ったの。」
そっか。
ありがとう。ありがとう。
血の繋がっていない私に、そんなことまでしてくれて。剣が飛び交う中、とても必要な短剣をくれるなんて。
いいの?
義姉は、頷いた。
いつも、思いやるのは義姉だ。わたしから思いやったことなんてあっただろうか?
まず、剣の稽古ばかりで義姉とはあまり話してもいなかった。そこにいれば幸せで、当たり前な存在。
ごめんね。
ごめんなさい、ごめんなさい。
もっとたくさん話せばよかった。
好きなこの話とか、美味しいクッキーの作り方とか、今日のご飯の話とか。他愛無い話を。
「さようなら、メイコ。」
義姉が、優しく私を抱きしめた。なんて暖かいんだろう。なんて、華奢な体なんだろう。なんて、綺麗なんだろう。なんて——。
抱きしめていたい。もうすこし。
数少ない思い出が瞼の裏によみがえる。とても、あの頃は幸せだった。クッキー、あと一枚食べたい。
もうすこし、幸せでいたい。
争いなんて知るものか。義姉と——。
でも、もう汽車は来たのだ。
私は乗り込んだ。
しかし、すぐに立ち止まった。義姉の言った言葉が信じられなかった。
「女王のせいで、こんなくだらない戦争が起きたのよッ。馬鹿女王!メイコを返してよ!」
信じられない。
あの、病気を持っていて、優しい、よわよわしい義姉が?
だめだ。
見たくない。
義姉が取り押さえられるところなんて、見たくない。それが目の前で起きていることなんて、認めたくない。
「生きて、メイコ。」
汽車がゆっくり動き始めた。
- Re: 人柱アリス‐Distorted sleep ( No.9 )
- 日時: 2011/05/27 18:27
- 名前: j ◆Uww.V3pkVM (ID: 9Yth0wr6)
02 Nap -仮眠-
汽車がとまった。
嗚呼、私はもうすぐ行かなければならないのだな。
「汝は女王陛下に忠誠を誓うか?」
「はい。」
「汝は女王陛下に全てを捧げるか?」
「はい。」
「汝は女王陛下のもとに戦うか?」
「はい。」
この質問が100回ほど繰り返された。女剣士たち一人一人に、軍曹が聞いて回るのだ。もちろん、軍曹も女剣士である。
もうすぐ、私の番だ。
私の属する軍は、89-α部隊だそうだ。インネティアとの戦争の為に作られた部隊のうちの一つ。女剣士限定というのは女王が決めたらしい。ただし、私の義姉——リリィのように弱い女性は例外だそうだ。
女王が隣国インネティアにとつぜん爆弾を投下した。それが原因の戦争。
一気に景気は悪くなり、私は剣士としていかなくてはならなくなった。汽車に乗って、女王の城へ行って、女王のまえにこうやって全員並び、忠誠を誓うのだ。もし、そこでいやといったものならば——。
「いやよ!馬鹿女王!私は、あんたに忠誠なんて誓わない!」
「そやつを地下牢にぶちこめ!わらわに忠誠を誓わずにそむいた!無礼者じゃ!」
同志が捕らえられる——。それをただ、見つめることしかできない私たち。
「わらわの命令は絶対じゃ!」
「いやあああ!離してよ!汚いっ……お母さん!お父さん!貴方の仇は——きゃああああ!」
お父さん。お母さん。義父ッ。
私に力をちょうだい!立派に剣士として役目を果たせるように!いずれあいつの悪政が終わるように!
「汝は女王陛下に忠誠を誓うか?」
はっ。
私の番が来たのだ、と真剣な顔で前を向いた。
「はい。」
真剣に、真剣に。
誓わないなんて口が裂けても言えないじゃない。
「汝は女王陛下に全てを捧げるか?」
「はい。」
次で、最後だ。これを答えれば、もう質問はない。思う存分戦う事が出来るのだ。
さあ、いってくれ。
「汝は女王陛下のもとに——……。」
最後のほうが聞こえなかったが——。
はい、と。
言ったのが間違いだった。
「そやつをひっとらえよッ!わらわに逆らった!」
え——?
- Re: 人柱アリス‐Distorted sleep ( No.10 )
- 日時: 2011/05/23 19:11
- 名前: レイコ (ID: 0LEStScZ)
私もえ---------!?
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