二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 御伽噺と路地裏の猫 [_inzm_おお振り/小説]
- 日時: 2012/04/18 19:54
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: rR8PsEnv)
( フェアリーテイルの結末を知るのは彼女だけ )
[ → ]
Attention!
この小説はめーこの自己満足小説です!
小ネタから長編迄色々と書き綴っていこうと思っています!
※オリジナルキャラクターが許せない
※管理人が嫌い
上記に当てはまった方は戻るをプッシュプッシュ!
NL小説も平気で取り入れてくるので、好きじゃないCP小説があってもお口みっふぃーで!、
因みに、管理人ことめーこは精神的にも色々と弱いので時々変な文を投下することがありますがお気になさらず、
ではでは、宜しければ感想やアドバイス等をお願いいたします,
ready? Go!
( 訪問して下さった照美さま )
>> さくら様
( MonsterInazuma ! )
[>>003] 001.
[>>004] 002.
[>>007] 003.
( 空は何時でも青く、広くて )
L だから惨めになる四人
[>>014] 001.
( 短編小説 )
[>>002] ILoveYou.
[>>015] no title
[>>016] アイツのことなんか忘れて俺を愛して
[>>017] その先に裏切りが有ると信じて
[>>018] 何気ない日常の一ページ
( CP小説 )
[>>010] たった一度、其れだけで良い ./ミス秋
120417 - 最終更新
- 消えてった。 ( No.15 )
- 日時: 2012/04/15 20:10
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: 5Ru2iDax)
::
「ねえ、元希」
甘ったるい声に、寒気がした。
——何時も俺は此奴の我儘に振り回され、捨てられ。
疲れると思いつつも擦り寄ってきた彼女の柔らかな体を優しく抱き締める。
薄く微笑み、肩へ頭を預ける彼女の肩を抱き、その額へ口付けた。
黒い、ストレートの髪も。
妖艶に細められたルビーのような赤い瞳も。
ゆるりと口角を釣り上げる、妖しい唇も。
全部、この手の中に在る筈なのに。
「なあ、" "」
彼女と同じ、甘ったるい声で名前を呼ぶ。
なあにと微笑む彼女に甘い口付けを一つ、細くて白い指に己の指を絡めた。
ふふ、と小さな笑い声が耳元で聞こえて、ぱっと目を伏せる。
「これで、良いんだよな」
(プロの夢も、何もかも捨てて)
(彼女の為に尽くせるなら、どれだけ幸せだろう)
■
ハルナサンダー。
私と誕生日おなじだから、という理由でお気に入り。
- アイツのことなんか忘れて俺を愛して ( No.16 )
- 日時: 2012/04/16 19:20
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: 5Ru2iDax)
「カグヤン——ッ!」
ぎゅむうっ!
そんな効果音が似合う勢いでぎゅうぎゅうと加具山さんに抱き着いた玲愛サンに溜息を吐く。
玲愛サンは加具山さんが大のお気に入りで、よくぎゅうっと抱き着いている。彼女曰く"イガグリチビって可愛いいいいい!"とのこと。正直、俺にはよく分からない(加具山さんが可愛いのは分かるが、何故玲愛サンがこんなに加具山さんが好きなのか)。
でも加具山さんも玲愛サンもお互い恋愛感情は無く、凄いラブラブのカップルに見えるこの風景も"何時も通り"という言葉で収まってしまう。これはこれで凄いと俺は思うんだけど。
玲愛サンにはお気に入りが何人かいる。
その中でも、加具山さんは特別な存在のようだ。
「えっとねー、りおーとねー、じゅんじゅんとねー、カグヤンとねー、タカヤかなあ!」
タカヤ。
その言葉に、俺はピキィッと凍りついた。何でこの人があいつをお気に入りにしてるんだろう。え、隆也? おいおい、何でだよ。
ピキッとしている俺を見て玲愛サンはニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべて隆也の良い所について語り始めた。俺はさあっと青褪める。おいおい、隆也が可愛いとか有り得ねえよ!
「可愛いしー格好良いしーデレてくれると可愛いしー三橋くんよりは可愛くないけど何かあの済ました態度がイイ!」
ふふん、と楽しそうな玲愛サンに無性に腹が立って、眉を寄せていると玲愛サンがくすりと笑った。
「そんな顔しないの、モトキ! 私はモトキも好きだヨー」
そういうなり加具山さんから離れて俺にぎゅうっと抱き着いてくる玲愛サン……む、胸! 胸が当たってる! 玲愛サンは18歳にしては発育が良いと思う。宮下先輩より胸おっきー……ごほん。
「モトキかわいーなあ」
なでこなでこと俺の頭をわしゃわしゃ撫でる玲愛サンの体はやけにちっさく見えて。ぎゅーっと抱き締め返すと少し驚いたように、ちょっぴり切なく玲愛サンが笑った。
「モトキ、弟みたい」
嗚呼、俺が彼女に可愛がられているのは。
恋愛でも何でもない、"弟"の幻を追い求めているからなんだなと実感させられた気がした。
アイツのことなんか忘れて俺を愛して
(貴女が弟の姿を求める限り、俺は貴女の一番に成れない)
■
加具山さんのお話にしたかったのに何で最後シリアスになったんだろう
めんどくさくなったわけじゃないんだからn/
ドラゴンリンクの子が好きなのでイナズマの小説もうpしたいです…!
- その先に裏切りが有ると信じて ( No.17 )
- 日時: 2012/04/17 19:00
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: rR8PsEnv)
「御免なさい、迷惑かけて」
そう頭を下げてニヘラと笑うのは何時もの彼女なのに、何だか遠いような、不思議な感覚がして。
思わず伸ばした手に重ねられた彼女の手は酷く冷えたもので、夏なのに、と考える頭を反面何故こんなに彼女の手が冷たいのかというのは理解している。
——彼女の手をこんなにも冷えさせたのは、紛れもない俺なんだから。
正確に言えば俺の、俺等のチームのキャプテンとか、もっともっと正確に言うならばキャプテンの父さんとか、そんな存在。
彼女は雷門という輪の中で手を繋いできっとホカホカに温まっていたに違いないのに、此処には仲良しとか仲間なんて綺麗な温かい言葉は無い。だから彼女の手はとても冷たいもので。
彼女の手をぎゅ、と両手で握り、無駄だと分かりつつ温まるように軽く擦ってから彼女の手を引いて歩き出す。
「御免ね、私が強ければ良かった」
違う。
彼女が謝るのは、根本的に何かが間違っているのだ。
彼女は、フィフスセクターという大きな大きな組織に盾突くことなく、その命令を忠実に、一言一句覚えたみたいに、正確に、忠実にこなしてきたんだから。
彼女を責めたてるのも、彼女が謝るのもお門違いで。
だけど、彼女を責めないというのもおかしい話なわけで。
裏切りを命じたのはこっちだ。彼女には命令に逆らう権利はある。だけど引き受けたのは彼女だ。なのに向こうのチームに情があり、中々裏切るという行動に移せなかった彼女。
それは、俺達の敗北にも関わってくることだった。
別に、俺は俺のチームが弱いと感じたことは無い。
ただ、出来る限りの情報を仕入れ、完璧な対策をして完璧な勝利を手に入れる。それは、俺達のプライドが掛かったものだった。
「ほんと、ごめんなさ——」
「馬鹿、」
未だ謝ろうとするのは、俺達のことが怖いからか、罪悪感か。怒っているように、彼女の目に映ったのだろうか?
彼女の腕を引っ張り、ぎゅう、と抱き締めて遣る。かあっと赤くなった頬に口付け、さらりとした髪を撫でた。
大きな瞳がさらに大きく見開かれ、ぽろ、と涙が零れ落ちた。
「怒ってねえよ、」
「っでも、」
「お前、さ、雷門行けよ。お前の手、このチームじゃ温めらんねえよ」
こっちまで泣いてしまいそうだった。
彼女の手にそっと触れる。——ほらね、やっぱり冷たいままじゃないか。彼女はうう、と小さく唸って、俺の胸に顔を埋めた。
ごめんなさいごめんなさいと何度も謝る彼女の後頭部に手を回し、顔を埋めさせ、気の済むまで泣かせてやる。
小さい頃は、彼女にこうやって抱き締められてきた。
10歳の頃まで彼女は俺より大きくて身長も高くて、だけど彼女の身長が、時が止まった。俺や周りばっかりが大きくなっていく。彼女は段々と小さく見えて行った。彼女の親が死んだ頃からだ。
彼女は童顔だから、余計に小さく見えて仕方なかった。
抱き締めると、壊れてしまいそうだった。
「……あ、りがとうっ、」
そう言ってはにかむ彼女の胸元に見えたシルバーネックレスに見覚えは無くて。
そりゃあ恋だってするよな、もう中学生なんだ。子供じゃ、無いんだよな。
名残惜しいことを悟られないよう、あくまで離れるつもりでぎゅうっと最後に強く抱き締めそれから彼女を解放した。
「だいすき、——徹郎!」
嗚呼、彼女はまた遠ざかって行くのか。
その先に裏切りが有ると信じて
(そうじゃないと、彼女を送り出せるわけがない)
■
南沢さんが雷門に居る設定で護えん(御縁みたい、笑←)(護夜?)風味。
あくまでメインは南えん、なんだけど……。
護巻と大和とえんりは幼馴染っていう俺得設定。
何だかんだ言ってえんりが好きな護巻と大和可愛い。
だけどえんりは先輩一筋。
- 何気ない日常の一ページ ( No.18 )
- 日時: 2012/04/18 19:49
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: rR8PsEnv)
ひまー。
子供みたいに、無邪気な声。
くすりと笑って、ゆっくりと頬を撫でてやった。
ぴくりと肩を揺らしながら如何したのか問いかける彼女に何でも無いと答え、後ろを向いていた体を黒板の方へ戻す。
教師は、居ない。
自習用にと配られたプリントの解答欄は既に埋まっており、することもなく蝉が泣き喚く外を見やる。
窓際の席だからか、やけに日差しが暑い、夏の昼。
じりじりとした暑さの中に時折生ぬるい風が混じり、それに乗ってグラウンドで体育の授業だろうか、サッカーをしている彼等の声が俺の耳へ届く。
楽しそうにはしゃぐ声に僅かに、本当に僅かに口元を緩めた。
「あ! 阿部が、笑ってる! ってかニヤけてる!」
「、うわ、どしたの」
からかうような彼女と花井の言葉にうるせえ、と返し、サッカーをしている別組の男子から視線を外した。
花井の解答欄はあと一つ、最後の難問だ。彼女の解答欄は殆ど埋まっていないに等しい。だけど、生徒の殆どを悩ませている数学教師が出した大学レベルの難問だけは何故かスラスラ解いている。
彼女の隣の席は、花井だ。
花井はその問題の答えを教えて貰う代わりに他の答えを教えてやっているらしい。彼女は頭がよくない方なので、にこにこと笑いながら交換条件でプリントの答えを書き込んでいく。
俺も花井も、頭は良い方だと思う。
っつっても、俺は全般が得意なわけじゃなく、数学が妙に得意なだけで、他の教科は平均、勿論、あまり宜しくない成績の教科も有る。
彼女はどちらかと言えば頭は悪い方で、田島や三橋と仲良くやっている。赤点追試、ギリギリのラインでやり過ごす彼女は一種の才能持ちなのだろうか。
そんな彼女だが、何故かこういった意地の悪い数学教師たちが出す大学レベルの問題はスラスラと解くのである。世の中よく分からない。
そんなことを考えながら、俺は顔を伏せる。
「花井さんきゅーっ、」
「此方こそ」
嬉しそうな彼女の表情が今にも視界に入ってくるようだ。
疲れているのか、重たくなる瞼を無理矢理上げることもせず、ゆっくりと目を閉じた。阿部、寝るの、という彼女の声にさあなと返し、時折吹く風に乗ってくる声に耳を澄ませる。
大きな声を出しているのは田島で、その周りではしゃいでいるのは悪友とか其処ら辺だろう。
フレンドリー且つ絡みやすい。そんな田島はクラスの人気者だと聞いている。俺が得意な性格じゃないが、其れでもやっぱり惹きつけられる何かはある、と思う。
その一方で三橋の声は全然聞こえない。あいつの声は小さいしビクビクしてるしオドオドだし、だけど何故かよく通る気がする。
やっぱエースっつうのかな。
「私も寝よう、寝ようぜ花井!」
「はあ? あと10分しか無い……っておまっ、」
「御休み花井! 花井も寝なさいよー」
「ちょ、……あー! ったく、」
「寝るんなら俺にも教えてよ!」
「あ、いたのか水谷」
「酷い!」
ギャアギャアと騒ぎ始める周りに俺は思わず笑みを零してしまい、それを誤魔化すようにきつく目を閉じた。
「このクラス、私好きだな」
何気ない篠岡の言葉に、寝たふりをしながら俺はまた笑ってしまった。
何気ない日常の一ページ
(すごく心地好いんだよ、お前等と居ると)
■
口には出さないけど阿部はきっと7組が好き。
しのーかを何とか出したかった。可愛いよねしのーか。
私=夢主というかヒロインというか。
今回はただ単に阿部くんが7組好きをアピってただけ。
- 泣かないで、 ( No.19 )
- 日時: 2012/04/22 19:44
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: rR8PsEnv)
「……準太、」
肩を震わせて、泣いている。
彼が泣いているところは、見たことが無かった。
「ごめんな、負けちまった」
涙雨が、降っている。
——どれだけ悔しいんだろう。
彼の背負うものは、私よりもっともっと重いもので。
何もできない私の無力さを恨むと同時に、彼の中の私の存在理由が分からなくなって、同じように涙を溢す。
お前まで泣くんじゃねえよと笑う準太はやっぱりまだ幼くて。
私より少しだけ大きな準太。
「大きくなったね、」
ちっちゃい頃は、私の後ろに着いてきて泣いていた。「おいてかないでよ、姉ちゃん」なんて、私の中の準太は何時もそういうイメージだった。だけどさ、もう違うんだね。
——でも、やっぱり子供は子供なんだ。
私に縋るように抱き着いて泣いている準太を抱き締めて、背中を叩いてやる。泣いているのは準太だけじゃなかった。
利央くんも、傷付いた表情をしている。嗚呼、そうか。
「ごめんな、勝てなくて」
——嗚呼、これが最後なんだ。
泣かないで、
(たくさんの思い出ありがとう)
(すばらしい試合をありがとう、)
□
準太とお姉さんと桐青のちっちゃなお話。
お姉さんは和さん達と同い年
この掲示板は過去ログ化されています。